★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK59 > 1043.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 漆間副長官発言 「誤解」で済む話では到底ない(毎日新聞) 投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 3 月 10 日 16:47:04)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2009031002000069.html
【社説】
漆間副長官 適格性に疑問符がつく
2009年3月10日
政府高官の立場で西松建設事件の捜査見通しに言及、批判された漆間内閣官房副長官が釈明した。問題化から数日たって。そのうえ肝心な発言の記憶はないという。官僚機構トップの適格性を疑う。
漆間巌副長官は九日の参院予算委員会と記者会見で釈明を繰り返した。「特定の政党や議員に検察の捜査が及ぶか及ばないかということを申し上げた記憶はない」
そして、警察畑に長くいた自身の経験に基づく「一般論」として西松建設事件に触れただけだ、とする一方、「コメントする立場にない、というだけにとどめておけばよかった。それ以上のことを述べたのが、あらぬ誤解のもとになったと反省している」などと語った。
「それ以上のこと」とは献金額が小沢民主党代表に比して少ない自民党議員側に「違法性の認識」の確証を得るのは難しいこと、小沢氏秘書の絡むこの件では検察に有力な証拠があることを認定したような発言を指している。副長官担当記者たちを相手に五日に行った、録音もメモもとらない「オフレコ」形式の懇談語録である。
同じ予算委で麻生首相は「発言内容が誤って報じられた」と漆間氏を擁護し、本紙も所属する内閣記者会の訂正要求で間もなく誤報答弁を撤回した。内閣記者会は副長官が自民に言及したとの認識を共有する。私たちは副長官の「記憶なし」答弁に首をかしげる。
さらに副長官は、懇談発言を問題視する記事を通信社が配信した五日夜「大変なことだと認識」しながら、直ちに“あらぬ誤解”を解く策もとっていない。週末を挟んでようやくの釈明には、その緩慢さで政府への国民の信頼を損ねた点でも、責任を免れまい。
警察庁長官を務めた漆間氏は麻生内閣発足に際して副長官に起用された。支持率の低迷する政権にあって、足元を脅かす野党のダメージを期待したり、あるいは政府・与党への捜査波及に予防線を張る意図はなかったかどうか。まさかの思いの半面、そんな疑念を抱いた国民もいることを、首相も重く受け止めねばならない。
内閣の中枢で事務を担当する官房副長官は、閣議にかかる政策事項の調整にあたるなど官僚機構を仕切る。担当記者がオフレコでも定期の懇談を求めるのは、内閣の施策の意図や背景を正確に国民に伝える必要からである。
その要職に一片といえども不偏不党を疑わす事態を招いた。歴代先輩たちが顔をしかめていよう。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK59掲示板
フォローアップ: