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民放連が報道記者研修会に河上和雄元検事を講師に招く〜えっ、監視される側が監視する側を指導? (情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士)
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/fade58b3b2e8e984580f272269b81941
民放連が発行する「民間放送」2月23日号によると、民放連は第12回「報道記者・ディレクター研修会」の講師として、元東京地検特捜部長河上和雄弁護士を招いたという。講演で河上氏は、「権力監視の視点から、ジャーナリストは伝えるべきことを伝えていかなければならない」と言ったらしい。それを記者がメモしている様子を思い浮かぶと、ギャグとしか思えない。確かに、特捜は政治家などの汚職も取り上げることがあるから、権力監視というイメージはあるが、実際には、検察も巨大な国家機関の一部であり、政治家の介入などに何度も従っている。裏金疑惑などの問題も抱えている。マスメディアがきちんと監視すべき対象の一部であることは間違いない。
その検察の方に、権力監視を学ぶんだから、これは喜劇としか思えない…と思っていたら、なんと、この河上氏は、裁判員制度について、「公判前手続きでの証拠の絞り込みは、法廷での事実認定を軽視することになる」と指摘したという。
う〜ん、もしかして、河上氏を選択したのは、公判前(整理)手続きの公開を盛り上げようという民放連の遠謀深慮か?普通の弁護士ではなく、元特捜部長の河上氏が、公判前整理手続きでの証拠の絞り込みを批判するということが重要なのかもしれない。河上氏のいう法廷軽視という批判は、公判前整理手続きが公開されていないことへの批判の裏返しであり、今後、テレビは河上氏の発言をどんどん利用していくのかもしれない。
それなら、それである意味、あっぱれだが…。
ここで、宣伝。「審議会革命」と同時に「知る権利と裁判員制度」という本が同じ現代書館から出版されました。私もうち一章を担当しています。公判前整理手続きの問題点、事件報道の真の問題点などが書かれています。ぜひ、ご一読を。
http://www.gendaishokan.co.jp/new.htm
*ヤメ記者弁護士氏は元産経新聞記者。
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