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2009/2/9 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/65523
「入札は公正に行われた」――。オリックス不動産への「かんぽの宿」一括売却について、日本郵政はこう主張するが、入札後に売却リストから優良物件が外されるなど、疑問は膨らむばかり。そうした中、オリックスと日本郵政をつなぐ人物の存在が明らかになった。宮内義彦会長が「かんぽの宿」に強い関心を抱いていたことも分かっている。それでも入札は透明と胸を張れるのか?
5日の衆院予算委員会。民主党の川内博史議員が、この疑惑の人物について、日本郵政の西川善文社長に質問した。
その人物は、日本郵政の不動産売却の責任者で、執行役・CRE部門資産ソリューション部長の伊藤和博氏。07年7月に日本郵政に入社したというが、前職は「ザイマックス」という不動産関連会社の常務取締役だった。
ザイマックスは、元はリクルートの不動産部門で、1990年に分離独立した未上場会社。それにもかかわらず、オリックスが1.5%の株式を保有しているのだ。
「非上場会社の株を持てるということは、オリックスはこの会社と関係があるからですね。そこは十分に留意すべき事柄です」(川内議員)
旧郵政公社時代に行われた3回の入札時(05年3月〜07年2月)に、入札の有無は不明だが、伊藤氏はザイマックスに在籍、つまり施設を買う側にいた。しかし、オリックス不動産が落札した今回は、売る側の人間になっていたというわけだ。日本郵政へは西川社長の出身行である三井住友銀行関係者の紹介で入社したという。
●宮内会長は著書で「かんぽの宿」に強い関心
オリックスグループは、ここ最近、経営難になったホテルや旅館を買収する“再生ビジネス”に力を入れている。オリックスが、「かんぽの宿」に早くから並々ならぬ興味を抱いていたことは間違いない。それは、宮内義彦会長の著書「経営論 改訂版」にハッキリと記されている。
〈「かんぽの宿」は、料金の割に施設が充実しているため、主婦層を中心にした顧客基盤をしっかりと築いています。こうした施設に民間のホテル、旅館業が対抗していくのは容易ではありません〉
つまり、宮内氏自身が「かんぽの宿」の価値を高く評価していたのだ。
確かに、「かんぽの宿」は会員数100万人を超える「メンバーズ」が存在し、リピーター率が高い。稼働率も7割程度あり、宿泊施設としては優秀だ。それなのに、日本郵政が「かんぽの宿」の赤字垂れ流しをやたらと強調するのには違和感がある。ボロ物件に見せかけて、オリックスが安く買えるようにしたんじゃないか――。そう勘ぐりたくもなるのだ。
しかも、オリックスよりもはるかに高額の価格を提示した不動産会社が、なぜか敗退した。あまりにも不透明、不可解と言わざるを得ない。
(日刊ゲンダイ2009年2月6日掲載)
2009/2/9 10:00 更新
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