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(回答先: <経営委員選考基準に抵触!>福山通運、受信料収納業務を契約 NHK経営委員長の企業【共同通信】 投稿者 gataro 日時 2009 年 2 月 08 日 09:57:40)
http://sdaigo.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/in-3377.html
「視聴者のみなさまと語る会」in 東京での私の発言用原稿
前の記事で、昨日(2月7日)、東京の千代田放送会館で開かれた「視聴者のみなさまと語る会〜NHK経営委員とともに〜in 東京」の模様を記す記事をまとめたが、ブログにアップする時、書式が崩れ、お読みいただきにくい文面になっている。目下、修復中であるが、とりあえず、会場での発言用に準備した原稿(PDF版)を掲載するとともに、私の発言(質問)に対する会場での当事者の返答の要旨を紹介しておきたい(要旨は私のメモと記憶に基づいてまとめたものである)。
「視聴者のみなさまと語る会 in 東京で」での発言用原稿
http://sdaigo.cocolog-nifty.com/hatugen_genko_atarukai_in_tokyo20090207.pdf
私が発言で取り上げたテーマは次の2つで、それぞれに対する当事者の会場での返答の要旨は各質問の後に示したとおりである。
1.小丸経営委員長への質問
(ただし、会の終了間際に発言が回ってきて時間が押していたため、小丸氏への質問は原稿の一部を省略した。)
小丸氏が代表取締役社長を務める福山通運が、「試行」とはいえ、NHKの受信料収納等の業務を受託していることは、NHKとの間で「特別な利害関係」を生むものではないか?
小丸氏、大西NHK理事の返答の要旨
小丸氏:中国地方一帯で受託している。詳しくは大西理事から・・・・(詳細聞き取り不能)
大西理事:山間部で『試行』という形でお願いしている。
コメント
私の質問への回答の体をなしていないが、「語る会」の終了後、この件で取材を受けた大西理事は、福山通運への本件の委託は随意契約であったことを認めたとのことである。
2.小林英明経営委員への質問
小林氏がETV番組改編事件に関する最高裁判決を引いて、「法律や倫理に違反した放送現場の独走」と述べた根拠は何か? 安倍官房副長官(当時)から、「番組を公正に」と言われた国会担当局長が、安倍氏と面会後、NHKに戻り、番組制作現場に出向いて、政治家の発言を忖度して、そこここをカットせよと威圧的に指示したことこそ、放送の自主自律を放棄した「独走」ならぬ暴走ではなかったか?
小林委員の返答の要旨
最高裁がNHK勝訴の判決を言い渡したことは、東京高裁の判決を退けたことを意味する。その最高裁判決は、NHKの編集権は会長にあると判断したものである。それを踏まえて、私は経営委員会の会合で福地会長に、法人としての編集権に基づいて放送現場が独走して法律や倫理に違反した番組を作らないよう、監督を求めたのである。
コメント(会場で発言する機会はなかったが)
ETV番組改編事件をめぐる最高裁判決は番組制作にあたっての取材対象者の期待権・信頼は法的保護の対象にならないと判断したのであって、NHKの編集権は誰にあるかといったことは争点になっていないし、最高裁判決もそれに言及した箇所はどこにもない。したがって、小林氏の答弁は失当である。
そもそも、私は「編集権は誰に帰属するか」を質したのではない。念のためいえば、私自身は多様な価値観が付きまとう番組制作において、特定の誰かに帰属する「編集権」なるもは不要であり有害と考えている。
私が小林委員に質したのは、
@最高裁判決のどこに、小林氏がいうような、「法律や倫理に違反した放送現場の「独走」を戒めた箇所があるのか?
A「独走」(「暴走」)というなら、それは小林氏が直視しようとしない別の事実――安倍氏ら政治家の発言を忖度して、番組制作と無縁な国会担当局長が番組制作現場に踏み込んで、どこそこをカットせよと迫ったことーーがそれにあたると(醍醐は)考えるがどうか?
ということである。弁護士ならなおさら、質問の趣旨に沿った応答をする弁論の作法をわきまえてもらいたいものである。
公共放送らしさを求める鋭い発言が次々と
〜福山通通運問題だけではない〜
「語る会」終了後、私が取り上げた福山通運問題について、多くのマスコミから取材を受けた。問題を提起した当事者として関心を向けてもらえることはうれしいが、昨日の「語る会」では、公共放送としてのNHKへの視聴者の期待とNHKの現実のギャップを鋭く指摘した発言が相次いだ。こちらにも大いに目を向け、報道してほしいというのが私の率直な気持ちである。
そこで、以下、私の印象に残った参加者の発言を紹介しておきたい。
・ ガザ地区へのイスラエルの攻撃を「ハマスが攻撃を仕掛けたのを受けて」と伝えるのは真相を歪めている。NHKは次期経営計画の方針2で「報道・ジャーナリズムを強化します」と言っているが、正しくは「ジャーナリズムに立ち返る」というべきだ。
・ 夜7時のニュースを視ていると、相撲界の不祥事に多くの時間を割き、国会での質疑はその後でごく短い時間を充てるのみ。これで、どうして「健全な民主主義に資する」といえるのか?
・ 視聴者対応報告を見ると、視聴者から寄せられた意見を「好評」と「厳しい意見」に2分しているが、たとえば、昨年9月の自民党総裁選報道について、「好評」は177件であるのに対し、「厳しい意見」は2756件(76%)となっている。にもかかわらず、月間の意見紹介では「好評」意見が「厳しい意見」の2倍以上のスペースを充てて紹介されている。NHKは自分に批判的な意見もきちんと受けとめるべきだ。
・ NHKは民放のまねをするべきではない。タレントの起用が多すぎる。大リーグの放送をNHKがやる必要はない。民放に任せたらよい。
・ NHKは目線が下がっている。背景の取材報道など、質の向上をめざすべきである。「派遣切り」の問題も社会的セーフティネットをどう作るかを考える番組にするべきだ。
・ 経営委員会は、自分たちの互選で選ぶ経営委員長の人選が政治の世界で「内定」と報道されても抗議しないのはなぜか? 経営委員会は議事録を公開しているというなら、NHK役員が加わる前に恒例のように開いている経営委員のみの打ち合わせの議事録も公開すべきだ。
・ NHK会長も経営委員長も財界人ということに強い違和感を感じる。もっとジャーナリズムに造詣の深い人を選ぶべきだ(ここで会場から拍手が起こった。)
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