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森元首相が中川秀直を追いんだのは、麻生首相から「中川を何とかできないか」と電話で相談されたのがきっかけ(永田町異聞)
http://www.asyura2.com/09/senkyo58/msg/869.html
投稿者 ブッダの弟子 日時 2009 年 2 月 06 日 14:19:39: WrVq5GKL9DWTY
 

全文はサイトで
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10203854258.html


読売グループ会長、渡邊恒雄の最初の著作は1958年刊行の「派閥−保守党の解剖」だ。彼は、「派閥という化け物」のなかに権力闘争の一つの原則がある、これがわかれば政治が読み解けると考えてこの本を書いたという。岸政権のころだった。

その後、池田、佐藤内閣を経て、田中角栄、福田赳夫、大平正芳らが率いる派閥の大抗争が起こる。財界の裏組織といわれた有力経営者グループの指令で財界団体が結束して政界と強く結びついていた時代だった。そこから流れ込む莫大なカネを派閥の領袖が配下の議員に配って勢力を拡大するという、「化け物」支配の政治が続いた。

しかし、今は違う。政治資金は規制され、かつてのような財界のボスや裏組織は消滅、財界団体は事務局に支えられて官僚化している。派閥の領袖にかつてのような集金力はない。「ポストとカネの配分」。その力あってこそ、領袖に求心力があった。

前置きが長すぎたようだ。自民党「清和会」の亀裂がかなり深刻になってきた。昨日の派閥総会で、森喜朗が町村信孝を会長に指名し、中川秀直、町村、谷川秀善の集団指導体制が事実上、終わった。森が、かつて最も信頼していた中川を排除し、元官僚で泥臭い党務は苦手な町村を跡継ぎに選んだことになる。

簡単に言えば、自分の言うことを聞いて麻生政権を支えようとする町村のほうが今の森にとって大事な存在であるということだ。もとより森は改革が嫌いなタチである。派内や党内をうまくまとめていくのが彼の身上だ。いわば仲良し好きな常識派である。小沢一郎と小泉純一郎を「常識破り」という点で同じタイプだと森は評し、自らの政治信条との違いを鮮明にしている。

中川が政界再編の旗頭たらんとする野心をオモテに出せば出すほど、森の警戒感は強まっていった。中川をこのまま放っておいては、清和会を政界再編の牙城として乗っ取られる。彼の影響力を今のうちに削いでおかねばならない。そのためには、森がはっきり中川以外の指導者を指名し、その人物の求心力を高めておく必要があると考えたに違いない。

このところの締めつけによって、中川は麻生批判を封じ込められてきた。本来なら今回の町村会長人事で、派閥離脱への強硬姿勢を示してもいいところだが、その勇気はなさそうだ。「全ては選挙の結果を見てから」というのが、彼の当面の考えだろう。

かつて、小沢一郎が竹下登率いる「経世会」を飛び出したときとは、似たようで事情や条件が違う。小沢は金丸信という後ろ盾を失ったあと、竹下が小渕恵三を後継会長に据えたことに反発し、派内に「改革フォーラム21」というグループを立ち上げ、集まった44人すべてを引き連れて自民党を離党した。金丸のもとで政界を牛耳ってきた小沢には強い求心力があったから、経世会という最大派閥を割ることができた。

ところが、中川にはどうひいき目に見ても、それがない。今、行動を起こしてもどれだけの人数が同調してくれるのか、自信がないだろう。少なくとも、清和会のなかだけでは数は少ない。派閥横断的な中川グループの結集をめざし、これまで勉強会や議連をつくってきたが、“改革派”“上げ潮派”と呼ばれる中堅・若手議員もここへきて、党存亡の危機感を抱いた各派の締めつけで動きが抑え込まれている。

今回、森が中川を追い込む動きをみせたのは、麻生首相から「中川を何とかできないか」と電話で相談されたのがきっかけだという。森としては、他派閥ながら麻生を担いだ責任がある。

その麻生首相は昨日の衆院予算委で、「もともと私は郵政民営化に賛成ではなかった。担当相は竹中平蔵さんだったことを記憶しておいてほしい」と語った。当時、総務相として内閣の一員だったことへの責任感や、民営化の是非を問い自民党が大勝した選挙の延長線上に今の麻生政権があるという自覚がないことをうかがわせた。郵政四分社化見直しを打ち出し、国民新党など野党側へ流れそうな郵政票を取り込みたいというハラも透けて見える。

郵政民営化の現状は、様々な問題を抱えているが、ここではそれを取りあげようというわけではない。麻生首相にも郵政民営化に責任があるということを忘れてもらっては困る、人のせいだけにしないでほしい、ということだ。

そして、この麻生発言を中川秀直はどう受けとめるのか。小泉元首相の側近として民営化路線を推進してきた中川が、派閥の締めつけに屈してこのまま麻生首相の反小泉改革姿勢を座視し、アンチ麻生の旗をたたんでしまっては、前述した事情はあるにせよ「腰抜け」のそしりは免れないのではないか。そうならないよう、ここで踏ん張ってこそ、国民の一部に根強い中川への不信感を少しは払拭できるだろう。


永田町異聞 byクレイジーパパ

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