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http://netallica.yahoo.co.jp/news/65185
底なし沼の「かんぽの宿」疑惑。郵政公社時代に1万円で売却された鳥取県の施設が6000万円で転売されていたことが明らかになったが、怪しい宿はもう1件ある。同時期に、同じく評価額1万円で売却された鹿児島の施設だ。
●「転売」で不動産会社は丸儲け
問題の物件は、鹿児島県指宿市の「指宿簡易保険保養センター」。土地面積1万9442平方メートル、温泉付きの宿だ。07年2月に当時の日本郵政公社は全国178施設を一括売却。コスモスイニシアなど7社で構成するグループが総額115億円で落札したのだが、その中に、例の鳥取の宿とともに指宿の宿も含まれていたのだ。評価額は鳥取と同じく1万円だった。
その宿は今、どうなっているのか。調べてみると、なんと「指宿温泉 こらんの湯 錦江楼」というピカピカの和風旅館に生まれ変わっていた。
入り口には椰子の木が植えられ、リゾート風のムードが漂う。大浴場の大きな窓からは錦江湾が望め、バツグンの眺望を誇る。料金は1泊2食で1万2750円から。露天風呂付きの部屋もあり、そちらは2万3250円。
「内装だけでなく外観もリニューアルしてますね。この辺りの旅館の中では値段はちょっと高め。『こらんの湯』という源泉は、泉質が良く、かんぽの宿の頃から、地元の人も入浴に行っていましたね」(指宿市観光協会の関係者)
これが、1万円はないだろう!
旅館は、現在、東京の「鈴木商会」という会社が運営している。取得の経緯を尋ねてみると、
「郵政公社からではなく、民間同士の取引で購入しました。07年11月に契約が完了し、08年1月に引き渡しを受けた。それから9カ月かけて改装し、昨年10月にオープンしました。金額は民間の取引なので言えませんが、もちろん1万円ではありません」(鈴木商会・星野幸男取締役)
つまり、公社が1万円で売った後、仲介業者が入り、鈴木商会の手に渡った。間に入った不動産会社は儲けを抜いたわけである。地元(鹿児島1区)の民主党・川内博史衆院議員(比例九州)がこう力を込める。
「週末に地元に戻ったら、『1万円だったらオレに売ってくれればよかったのに』という有権者の声がありました。鹿児島の人に喜んでもらえる施設にできたでしょう。みんなの財産が一部の人たちの商売道具にされているのは許せません。国会で徹底的に追及していきます」
一体、誰が甘い汁を吸ったのか……。それ以前に、国民の財産をタダ同然で投げ売りした郵政会社の姿勢が問われる。
(日刊ゲンダイ2009年2月3日掲載)
2009/2/6 10:00 更新
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