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2009/2/4 17:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/64958
100年に一度の経済危機を乗り切る奇策として「政府紙幣」の発行が取りざたされている。この政府紙幣、これまでも不況になると何度か浮上してきた。山一証券の自主廃業や北海道拓殖銀行の経営破たんなどが続いた約10年前の平成不況でも、「政界屈指の財政通」といわれた竹下登元首相が、景気対策に苦しむ子飼いの小渕恵三首相のために検討していた。
政府紙幣とは、日本銀行券(日銀券)とは別に政府が自らの信用で発行する紙幣。明治維新後、行政費や反乱鎮圧の戦費などで財政基盤を圧迫された新政府が「太政官札」を発行して難局を乗り切ったことがある。
紙幣を印刷するだけなので財源は不要だが、インフレなど副作用を招く危険性がある。米国では南北戦争当時に「グリーン・バック」を、英国でも第1次世界大戦当時に「クレンシー・ノート」を発行している。
今回、元財務官僚で東洋大学の高橋洋一教授が25兆円規模の発行を提唱し、麻生太郎首相の側近である自民党の菅義偉選対副委員長が1日、「非常に興味がある」と発言して盛り上がっているが、小渕内閣当時は、大阪学院大学の丹羽春喜教授(当時)が火つけ役だった。
丹羽氏は新聞紙上で「政府紙幣を発行し、国民すべてに40万円ずつ臨時ボーナスを支給する(合計約50兆円)。これを起爆剤に有効需要を作り出せば、日本経済の景況は即効的に上向き、再び興隆の時期を迎える」と持論を展開した。
これに着目したのが竹下氏だった。記事を切り抜いて旧知の大蔵官僚や経済学者に「本当に効果があるのか」「デメリットは何か」などと細かく意見を求めたという。
当時、「二重紙幣による混乱はない」(大蔵省関係者)という指摘もあったが、「国民はすぐに日銀券と換え、日銀券の大量増発、中央銀行の信用失墜となるのでは。円が市場のエジキになる可能性も」(エコノミスト)、「急激なインフレを呼ぶ」(同)という意見も。結果的に、竹下・小渕の師弟コンビは「劇薬」を採用しなかった。
時代は変わり、竹下派の「7奉行」筆頭だった小沢一郎氏は民主党代表として麻生首相と対立、小渕氏の次女、優子氏は麻生内閣の少子化担当相として初入閣した。
麻生首相は、政府紙幣について「今のところ、とてもそんな段階じゃない」と否定的に語っているが…。
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