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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo04/day-20090128.html
2009-01-28
豊洲汚染の築地「説明会」を非公開で開催する東京都(不公正きわまりありません)
このひとつ前のエントリーで、ベンゾピレン汚染の生データをアップしています。
2009-01-27
【リンク歓迎】 豊洲新市場予定地での高濃度発がん性物質ベンゾピレンと油質汚染の生データ
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10198542901.html
さらに次々と広く知らされる東京都の嘘、朝日新聞のスクープ第3弾を火曜の夕刊で読みました。
朝日 2009/1/27
土壌汚染、地中深くまで 築地市場移転先 都は調査せず
http://www.asahi.com/national/update/0127/TKY200901270161.html
(転載者注:朝日は転載の監視が厳しいので、上記のリンク先で概念図をご覧ください。)
汚染は粘性土を通さない(蓋をする)から大丈夫、という都の説明シナリオの大前提が崩れています。
沖積層である「有楽町層」まで汚染が入り込み、つまり敷地全体に広がっている可能性が高いことはずっと懸念されていて、この記事の背景にある検証で動かぬ証拠となりました。
市民運動で入手した情報公開資料を整理中です。具体的なところは別エントリーで詳しくお知らせしたいと思います。
〜〜〜
このところのメディアが真実を伝え始めた流れに慌てた東京都が、築地で市場関係者に説明会を行った、という報道をTVで見た方も多いと思います。
たしかに豊洲の危険を訴えてきた側の仲卸の方々は本当に心底怒っています。
この説明会の開催経緯や説明内容を市場関係者にうかがったところ、トンデモない事態があったそうです。
配布資料とともに説明します。
まず、徹底した隠蔽体質。
隠蔽を怒っているのに、すでに一部報道にもあるように、今回の「説明会」そのものを、非公開で行ったそうで、これはまさに言語道断です!
築地を守りたいと考えている業者(仲卸)の方が築地の講堂を通りかかったところ、また何か話されているので慌てて集まったら、それが13時半からの説明会だったそうです。
ただ、なぜか、その時点で、東卸の現組合理事長はすでに背広に着替えて講堂にいらっしゃったそうです。
他の方はそのことを知らず、とるものもとりあえず、遅れて集まったというのに、です。
もともと理事長は、豊洲に移転したくてたまらない立場(なぜでしょう)こともあり、早く安全宣言をしてほしい、安心してから移転したい」という趣旨を語られたとか。
無理でしょう、物理的にも。それにあの東京都にゆだねる限り!
また、びっくりしたのは、「この時期にどうしてこんな情報がリークされたのか」という都への質問がその理事長からあったということです。時期とは理事長選挙間近ということでしょうか?メディアジャックで移転ありき論で押し通そうとしていたのに、まるでオセロのコマがひっくり返ったじゃないか、というクレームではないでしょうね。
東京都の管理職が、
「それは情報公開によって」、と朝日の記事にもある説明をしたところ、
「情報公開しないと入手できないのですか?」という理事長の反応があったそうで、そこにも驚きました。
市場を現地で再整備しようと願う人々は、苦労をして情報公開を求めている反面、その移転については十分に知識をもって判断した(はずの)方が、自信を持って移転したいと言っていたのに、その行政のシステムも、情報のあり方も知らなかったということになります。
また、東京都からは「汚染データを隠していたのではなく、本来はデータの納品を待って9月に公開すべき報告書を7月26日に作成したからだ」という説明があったそうです(驚愕です)。
7月の時点でもすでに、
2008-07-27
『やっぱり豊洲の移転先調査で捏造がありました!(7/26の専門家会議で発覚した事実)』
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10120655837.html
なぜそんなに急ぐのかという強い批判があったはずじゃないですか。
それに対して、重要なところはすべて入手しているから、もう大丈夫だからと東京都としての発言がありましたよね??
もう、豊洲移転は全部なかったことにして、原案の築地再整備に軸足を完全に移動するのみです。
しばらく資料を貼り付けています。後ろにも説明がありますのでスクロールをお願いします。
表紙
説明会の内容と資料内容
ここが本題。
何が起こったかをひとまず書いてあります
さて、こちらが東京都の言い訳の真骨頂です
驚きを共有させていただきたいので、拡大します。
技術会議も技術「裏」会議も、そして市場関係者説明まで非公開です!
うがった見方をすれば、「代表」として一部の関係者だけを入場させて、多少の怒りはありましたが、真摯な説明でご理解いただけました的な反省の美談にこれを仕立て上げようとする東京都のシナリオ、あるいは都を批判したという姿をアピールしたい、代表に選らばれた方々の戦略がそこにあったのかもしれませんね。
これを既存のシンプルな言葉で言えば、「茶番」と呼びますね。
さらに弁明の部分です。
ベンゾピレンが5mg/kgでもあれほど心配していたのに、その110倍の濃度でも余裕で処理できる!
やっぱり日本をこの技術で立て直すべきでしょう!
さらに失笑を禁じえないのが上記傍線部です。
○不透水層が確認されていない地点
地層の成り立ちから、不透水が不連続若しくは存在しないということは考えられないため、ポイントを変えて調査を実施
ちょうど少し前のエントリーでたまたま引用していましたが、
(前略)たとえば環境省の指定法人が出しているパンフレットの「土にはどんな役割があるの」とされたページの面図が大変示唆的です。http://www.jeas.or.jp/dojo/pamph_02.html
上部の難透水層が切断されていますが、こうした一定の稠密な土質が存在しないのが典型的な地層構造で、汚染を広げず全容把握することは困難です。切れ目がない難透水層まで遮断する方法には実績がありません。
リンク先の図はこんな感じになっていますね。
ましてや、海進・海退を繰り返してできた沖積層ですから、 稠密で一枚になっている可能性はほとんど期待できないから、「考えられない」とは、都職員で市場移転を検討する人々の思考能力はその程度だということなのか「考えたくない」のいずれでしょう?
〜〜〜
以下に「説明会」関連の記事を紹介します。
朝日「誤解招いた」都が関係者に謝罪 築地市場移転問題
http://www.asahi.com/national/update/0127/TKY200901270357.html2009年1月27日22時9分
築地市場(東京都中央区)の移転予定地から高濃度の発がん性物質が検出されながら都が専門家の会議に報告していなかった問題で、都側は27日、市場の仲卸業者など業界代表者に「情報開示のタイミングの読みが甘く、誤解される結果になってしまった」と謝罪した。
発がん性物質の検出や、予定地の地下に汚水を通しにくい粘性土層を確認できない地点があったことについて、都側は、土壌調査の結果がまとまる8月に一括して発表する予定だったと説明。さらに担当者は「隠すつもりはなかった。今後は移転を進めるためにも情報をオープンにすることを肝に銘じたい」とも述べたという。
ただこちらの↓産経を読むと、あたかも民主的な説明会で、忌憚ない意見にお東京都様が真摯に向かい合ったかのようですが、どうしてどうして、上に挙げたのが現状です。
産経MSN
業界からも不信の声続出 築地市場土壌汚染問題
2009.1.27 21:06
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/090127/tky0901272106009-n1.htm築地市場(東京都中央区)の移転先の豊洲地区(同江東区)の土地から、公表値の115倍の濃度の発がん性化学物質「ベンゾ(a)ピレン」が検出されたとする調査書を受理していたにもかかわらず、都がこの数値を公表しなかった問題で、都は27日、同市場の仲卸業者らへの説明会を実施。都の対応に移転反対派だけでなく、推進派からも不満の声があがった。
都によると、非公開で行われた説明会には仲卸業者ら計32人が参加。ベンゾ(a)ピレンが、当初公表された最大5・1ミリグラム(1キロ当たり)の115倍にあたる最大590ミリグラム(同)が検出された経緯や、検出結果の公表時期など今後の都の対応について説明を受けた。
終了後、移転反対派の男性(39)は「ぼくらは自信をもっていい魚を売りたいのに、のっけからこれじゃ、魚を食べる人を裏切ることになる。都への信頼感は全くありません」ときっぱり。
一方、移転推進派の男性(70)も「事前にきちんと説明してくれればこんな騒ぎにはならなかった。都とは深い信頼関係を結んできたと信じてただけに、今回の対応には不信感が募ります」と話した。
また都は、平成14年に東京ガスが実施した汚染状況調査で、10地点から有害物質のベンゼンやシアンなどの検出を確認しているとしたうえで、「すでに専門家会議で公表しており、対策も講じるので問題はない」と述べた。
その一方で、イシハラ・タモガミ対談を番組で流してしまう東京MXさんの報道が、コメントも含めてだいぶまっとうだったように思います。
TOKYO MX (1/28朝時点で動画あり)
発がん物質非公表 都が業界関係者に説明
http://www.mxtv.co.jp/mxnews/news/200901276.html2009年1月27日
築地市場の移転先となっている江東区の豊洲地区の土壌で高濃度の発がん性物質が検出されていたにもかかわらず公表していなかった問題で、東京都はきょう午後、市場の関係者に説明しました。
説明会は築地市場の中の講堂で非公開で行われ、水産の中卸業者などおよそ30人が参加しました。豊洲地区からは強い発がん性物質のベンゾピレンが公表された値の115倍の濃度で検出されていましたが、東京都は去年6月に報告書を受理していのにきのうまで公表していませんでした。参加した業界関係者からは都の対応に不満の声が上がっています。参加した水産中卸業者は「僕は(移転に)反対です。言い訳ですから30分で終わらせようという姿勢がありありでした」「食の安心・安全が一番重要なことですが、それに対して何も担保がない。データ自体ちゃんとしてないと。行政がごまかすのは一番悪い」などと話していました。
一方、都の担当者は「業界関係者には納得してもらえたと思っている」と話しています。また、水をほとんど通さず汚染が進まないとされる粘土性の土壌からも有害物質が検出されていたことがきょう明らかになりましたが、都は「その上で対策を検討している」と説明しています。
イシハラ都政の嘘・偽りの典型例です。
水をほとんど通さず汚染が進まないとされる粘土性の土壌はどこにあるのでしょう?
「「納得してもらえたと思っている」と言えばいいと思っているだけ」ではないでしょうか。
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