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やはり、ヒラリーの副大統領就任のプランがあったようだ。それを窺わせる記事あり。また国務長官の大統領継承も有り得るようだ。
http://www.asyura2.com/09/senkyo58/msg/382.html
投稿者 新世紀人 日時 2009 年 1 月 22 日 15:19:37: uj2zhYZWUUp16
 

オバマが民主党大統領候補としてヒラリーに対して優位に立ちつつあった時に、
私は、ヒラリーが副大統領候補としてオバマから起用される筋書きがあるのではないかと考え、阿修羅においてもその事を書いた記憶があるが、その後、このどういった理由によるのかは判らないがこの動きは消えてバイデンが副大統領となり、ヒラリーはこれもまた要職である国務長官に就任した。

ところが昨日(21日)のスポニチに小さい記事としてではあるが、そして重要な情報としての扱いではないが、実は極めて重要な背景の存在を窺わせる報道が行われたのです。
以下にそれを紹介します。


(以下転載)
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2009/01/21/02.html
夫人の失言にバイデン副大統領は苦笑…

 「国務長官になる選択肢もあったの」。新副大統領のバイデン氏について、妻ジルさんが19日のテレビ番組の収録でこう述べた。米メディアはバイデン氏とヒラリー・クリントン新国務長官との関係を微妙なものにする失言として伝えた。

 副大統領にはオバマ次期大統領と民主党予備選を最後まで争ったクリントン氏も有力候補とされていた。バイデン氏の報道官は副大統領候補の打診しか受けていないと釈明、クリントン氏への気遣いを見せた。

 人気司会者オプラ・ウィンフリーさんの番組で、ジルさんは、国務長官は国外出張で家を空けることが多いため、家族と一緒に過ごす時間が多い副大統領を選ぶようバイデン氏に求めたとの“秘話”を披露。一緒に出演したバイデン氏は困ったような笑顔を見せながら「(副大統領のポストが)自分が最も役に立てると思った」と述べるにとどめた。

[ 2009年01月21日 ]

(転載以上)

この記事は、「バイデンの国務長官への就任そしてヒラリーの副大統領への就任」と言う事も有り得たと言うこと、そしてそれが具体的に検討もされていたという事を示しているように思える。
一般的には大統領の身に不都合が生じた場合に、大統領を継承するについては副大統領が最も優先権を持つと考えられてはいる。

しかし、どうもそうとばかりは言い切れないようだ。

以下に紹介するウィキぺディアからの情報を参考に見てもらいたい。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E6%A8%A9%E9%99%90%E3%81%AE%E7%B6%99%E6%89%BF%E9%A0%86%E4%BD%8D
アメリカ合衆国大統領の継承順位

(前略)
1981年にロナルド・レーガン大統領が銃撃されたとき、ジョージ・H・W・ブッシュ副大統領はテキサス州を外遊中であった。アレグザンダー・ヘイグ国務長官は記者の質問に応じ、誰が政府を指揮しているのかについて次のように述べた。

諸君、憲法上大統領の次には副大統領、国務長官がおり、もし大統領が副大統領への権限委譲を決意したならば、彼はそうするであろう。これまで彼はそうしてこなかった。現時点では、副大統領が帰還するまでの間、私は副大統領と密に連絡を取りつつここホワイトハウスを統括している。もしも事が起こった場合は、当然彼に確認するつもりである[18]。

ヘイグの意見の意義を巡って、激しい論争が起こった。一部の者は、ヘイグが継承順序について言及しようとして、大統領権限を一時的に有すると誤って主張したのだと考えた。これに対し、ヘイグやその支持者は、リチャード・ニクソン辞任時の大統領首席補佐官であった彼が継承順序について熟知していることを挙げ、彼は自分が行政府の現場における最高幹部であり、副大統領がワシントンに帰還するまで一時的に職務を遂行している旨を示したに過ぎないと述べた。
(後略)


上記のウィキぺディアには大統領継承権の順位が載せられている。
しかし、問題は何時でも継承順位に従うものではないと言う事を考えなければならないのだ。
非常事態であった場合には、「実質的な政権担当能力を持つ者」が大統領の権限と地位とを継承するといった事態が起こりえる事をアレグザンダー・ヘイグ国務長官の事例は示していると言えるだろう。

さて、米国の現状つまり経済破綻と敗色に傾いた戦時体制といった非常事態的有様において、政権においても”何が起きるか判らない?”と我々は用心をもって備えておくべきであろう。

オバマを国民の全面に押し出す事によって政権運営が順調に航海を続けられればよいと言えるであろうが、危なっかしい事態が生じても不思議ではないだろう。

その時に、オバマとバイデンの両人ともに不具合になることも有り得るし、
そうでなくとも、
オバマ政権の実質的な指導制を持つ者がバイデン副大統領ではなく他の者(例えばヒラリー国務大臣)であれば、その者が政権と国情の非常事態を押さえて大統領職を実質的に継承するといった事にもなりかねないし、それを認める融通性が米国大統領制には在ると考えられるのではないのか。

例えば具体的に未来の事例を想像する事を敢えてお許し願えれば、次のような事も考え得る。

オバマ大統領の奮闘も空しく、米国経済の窮状からの回復が長期に亘って長引く事になった場合、
通常通りに大統領選挙を行って新しい大統領を登場させても事態を好転させることは難しいと考えられる状況に追い込まれる可能性はあるだろう。

その様な場合、

大統領選による通常的な政権交替に向かうのではなく、
「非常事態的な政治体制」が選択される可能性はあるだろう。
それは、オバマ大統領には何らかの形で降りてもらって、
緊急事態的に「非常事態統制強化の政権運営」が継承した大統領によって行われてゆく可能性があるだろう。つまり、強権政権による強権政治支配による強制的な事態収拾である。
その担い手は副大統領ではなく、国務長官以下の実力者達である可能性はあるといえるのではないのか。

それほどの破壊的エネルギーを秘めているのが米国の経済・政治の現状なのではないだろうか。

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