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http://mainichi.jp/select/world/obama/news/20090121k0000e030081000c.html
オバマ新大統領:市民「責任」に戸惑いも
【ワシントン草野和彦】「我々は希望を選んだ」。オバマ米大統領が呼びかけると大観衆からオバマ・コールがわきあがった。20日(日本時間21日)、大統領就任式が行われた米ワシントンは、深夜まで祝祭ムードに包まれた。パレードや舞踏会が花を添える。人種差別や金融危機、紛争を乗り越え、相互理解と統合を目指そうと呼びかける就任式は、人々に勇気と感動を与えた。一方、「責任」を求めるオバマ氏に戸惑う市民の姿もあった。
オバマ新大統領は、就任式会場に、黒いコート、赤いネクタイ姿で現れた。リンカーン大統領が使った聖書に手を置き、ロバーツ連邦最高裁長官にリードされ就任宣誓。長官との呼吸が一時かみ合わず、苦笑いする場面もあったが、「憲法を擁護する」と厳粛な表情に戻り、終了した。
「ソウルの女王」と呼ばれるアレサ・フランクリンさんが愛国歌を歌った後、中国系アメリカ人のチェリスト、ヨーヨー・マさんやユダヤ系のバイオリン奏者イツァーク・パールマンさんが演奏し、式典を盛り上げる。会場には黒人の元ボクシング世界王者、モハメド・アリ氏、オーストリア出身のシュワルツェネッガー・米カリフォルニア州知事、第二次大戦で活躍したにもかかわらず、差別を受けてきた黒人航空隊の元隊員らも出席。
人種、出自、歴史が異なる多様な人々が見守る中、大統領は続く就任演説で「我々を分け隔てた壁はいずれ消える」と統合を訴えた。
「試練は深刻だがアメリカはいつか克服する」。オバマ大統領が高らかに宣言すると、拍手と声援がこだました。
公園内の大型スクリーンで式典を見た黒人カップルの女性は口を覆い、涙を流す。隣の白人カップルはキスをかわし、ほほえんだ。「我々は歴史の一部になった」と興奮して話す人も。イリノイ州の黒人男性、ピーターソンさん(79)は右手を突き上げ「やったぞ!」と2回、叫んだ。かつて、黒人公民権運動の指導者マーチン・ルーサー・キング牧師に会ったこともある。「変化の歴史は続くんだ」と語る。
式典後、大統領はホワイトハウスに向かうペンシルベニア通りでパレードした。沿道には観客が鈴なりになっており、大統領は途中2度、車から降り、ミシェル夫人と歩きながら手を振った。
大統領は、ワシントンの舞踏会数カ所にタキシード姿で出席。「米国を変革する」と得意のせりふであいさつすると、会場は「イエス・ウィ・キャン」の大合唱と割れるような拍手に包まれた。
ただ、オバマ大統領は就任演説の中では「希望」という言葉を3度しか使わなかった。沸き立つような観客の盛り上がりも乏しかった。「責任を果たすべき新しい時代だ」。現実を突き付けられた聴衆の中には立ち去る人もいた。「彼も今日からは、大統領として言ったことの責任を持たねばならない」。白人女性のビアタさん(40)は冷めた声で指摘した。
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オバマ米新大統領:就任演説で「責任果たす新時代」
オバマ大統領就任演説:全文(2)立ち上がり、再建しよう
毎日新聞 2009年1月21日 13時18分(最終更新 1月21日 15時08分)
http://mainichi.jp/select/world/news/20090121k0000e030065000c.html
オバマ米新大統領:就任演説で「責任果たす新時代」
20日、リンカーンが就任式で使った聖書に手を置き宣誓するオバマ米新大統領(左)とミシェル夫人=AP 【ワシントン及川正也】バラク・オバマ米新大統領(47)は20日正午(日本時間21日午前2時)過ぎ、連邦議会議事堂前での就任式で宣誓し、第44代大統領に就任した。18分間の就任演説でオバマ氏は、経済危機などを乗り切るため「アメリカ再建に取りかかる」と表明。国民にも「責任を果たすべき新たな時代」に立ち向かうよう呼び掛けた。米国民は「国家や世界に義務を負っている」と強調、対決よりも共生の道を探る考えを示した。
国難ともいえる対テロ戦争と経済対策の2大課題の克服に決意を示すことで経済不安の拡大を阻止する一方、孤立主義や保護主義を排し、米国が今後も国際的な問題に積極的に関与していく姿勢を色濃く打ち出した。
オバマ氏はこの後、ホワイトハウスまでパレード。同夜にはミシェル夫人とともに舞踏会に臨んだ。一方、上院では20日、オバマ氏が指名したナポリターノ国土安全保障長官ら6閣僚を承認。オバマ政権が発足した。
ただ、予定されていたヒラリー・クリントン新国務長官の承認はこの日は見送られた。また、税金不払い問題が発覚したガイトナー新財務長官の承認審議は21日に予定されており、主要閣僚不在での船出となった。
オバマ氏は演説でイラク、アフガニスタンでの対テロ戦争や深刻な経済低迷について「試練は現実だ」と指摘し、「短期間では解決できないが、米国は克服する」と断言。「恐れではなく希望、争いのかわりに団結」を訴えた。また、独立戦争の「建国の父たち」に触れ「希望と美徳をもって(困難に)勇敢に立ち向かおう」と国民を鼓舞した。
「アメリカ再建」に向け(1)雇用創出や成長を促す新たな基盤整備(2)太陽光や風力など代替エネルギー活用(3)学校教育システム改革を重視、「大胆で迅速」な行動の必要性を強調した。これら施策は最大400万人の雇用創出を目指す8000億ドル(約72兆円)超の経済対策に盛り込まれており、速やかな実現への意欲を示したものだ。
対テロ戦争では「我々は(敵を)打ち負かす」と強調。イラク駐留米軍の撤退を開始し、アフガンでの戦いに全力を挙げる意向を表明。核軍縮や地球温暖化対策に取り組む考えも示した。また、特にイスラム世界との関係に言及。「何を壊すかではなく、何を築けるかで評価されることを知るべきだ」と対話外交を呼び掛けた。
◇就任演説のポイント
・困難な選択を避け、次世代の準備に失敗してきた
・過去に固執し、狭い利益しか守らない時代は終わった
・恐れより希望、争いのかわりに団結を
・不朽の精神を再確認
・アメリカ再建の仕事に取りかかる
・政府の大小ではなく、機能しているかが問題
・米国は再び指導力を発揮する
・我々(米国人)の生き方を断固守る
・多様な出自は強みで、弱みではない
・イスラム世界と相互の利益と敬意を基本に共に歩む
・貧しい国々の人々と一緒に汗を流す
・政府の能力や義務は国民の信念と決意が決定する
・責任を果たすべき新たな時代だ
・希望と美徳で(困難に)勇敢に立ち向かう
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毎日新聞 2009年1月21日 12時35分(最終更新 1月21日 12時57分)
[新世紀人コメント]
上に紹介した毎日新聞の記事は、私がNHKニュースを見て受けた印象とよく似た内容を書いています。
オバマは何故あんなにも国民に「責任」を求めたのでしょうか?
どうにも不気味なのです。その言葉には何が隠されているのでしょうか?
米国を今の有様にしたのは、前政権のブッシュ政権です。その責任はどうなるのでしょうか?
それを問う事無く、「今後に起きる事は総て国民が責任を負うべきである」と言っているように私には聞こえるのでしょう。
米国民は既に国民としての責任を十分に果たしてきているではありませんか。
これ以上に何をどんな責任を果たせと言うのでしょうか?
一般的な責任を語るだけでは本当の責任の在り処を隠す事になってしまうでしょう。
責任者達は責任逃れをして、一般国民は被害を受ける事を国民の責任として受け入れよ、と言う事になります。
異様です。異常です。
「共に歩もう。私は国民の皆さんと共に歩む。」だけで十分ではありませんか。
下のNHKニュースの画像を見てください。
(以下転載)
http://www3.nhk.or.jp/news/t10013674281000.html
米大統領にオバマ氏就任
1月21日 12時47分
アメリカの第44代大統領にバラク・オバマ氏が就任し、アメリカ史上初めて黒人の大統領が誕生しました。就任演説で、アメリカの再生を誓ったオバマ新大統領は、現在、舞踏会など一連の祝賀行事に出席しており、21日からさっそく大統領としての本格的な執務を始めることにしています。
就任式はワシントンにある連邦議会の議事堂前で行われ、20日、日本時間の21日午前2時すぎ、オバマ氏が宣誓を行って、第44代大統領に就任しました。これによってアメリカ史上初めて黒人の大統領が誕生しました。オバマ新大統領は就任演説で、「今求められているのは、新しい時代の責任だ。すべての国民が義務を担い、それを喜んで受け入れることだ」と述べて、アメリカの再生に向けて、国民ひとりひとりが責任を担うよう訴えました。そして経済危機の克服に向けた決意を示すとともに、イラクから責任ある形で撤退することやアフガニスタンの平和の構築に全力をあげる方針を表明しました。このあとオバマ大統領は、議会からホワイトハウスまで専用車でパレードを行い、その途中ミシェル夫人とともに車を降りて歩き、沿道に集まった人たちの歓声に手を振って応えました。パレードのあとは深夜まで、およそ10か所で行われている公式の舞踏会に掛け持ちで出席しています。一方、議会上院は、オバマ政権が発足したこの日、ナポリターノ国土安全保障長官ら7人の主要閣僚の指名を承認しました。オバマ大統領は、21日には軍の首脳を集めて協議を行うなどさっそく大統領としての本格的な執務を始めることにしています。
(転載以上)
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