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1月16日20時19分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090116-00000226-jij-soci
準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)が、OBを代表とする政治団体を迂回(うかい)し、与野党幹部らに対し12年間で総額約4億7700万円を献金していた疑いのあることが16日、分かった。政治資金規正法は政党以外への企業献金を禁じている。東京地検特捜部は国沢幹雄社長(70)が主導した疑いもあるとみて、団体の設立経緯などについて調べを進めているもようだ。
問題の団体は、1995年設立の「新政治問題研究会」と99年設立の「未来産業研究会」。元営業管理部長2人がそれぞれ代表を務め、いずれも2006年暮れに解散した。
2団体は、延べ約7700人から総額約5億1500万円の会費を集めたと収支報告書に記載。しかし、関係者によると、大半は課長級社員の給与に会費分を上乗せした上で、本社総務部などが徴収し、献金先についても選定していたという。
迂回献金は国沢社長が95年6月に経理や総務などを統括する事務本部長に就任した直後から始まった。元子会社社長宇都宮敬容疑者(67)=外為法違反容疑で逮捕=が国沢社長の指示で考案したとされる。相次ぐ汚職事件の摘発を受け、規制が強化されたのがきっかけだったという。
政治家への献金額は、2団体で年間約1100万−約7500万円。04−06年の3年間で、小沢一郎民主党代表の「陸山会」に計1400万円を寄付し、自民党二階派の「新しい波」のパーティー券計838万円分を購入するなど与野党幹部や地方の市長らに幅広く拠出していた。
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