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『建築家が眺望するニッポン』−文化から見る日本人の底力−2008.12.26.
メールマガジン『まぐまぐ』http://archive.mag2.com/0000150178/index.html
前号は福田総理大臣の政権投げ出しを受けた総裁選の最中に発行しました。
そこで私は麻生氏を『他の意見に対し、聞く耳を持ちません。というより、知識の絶対量が不足していて、聞こうとしても理解することができないのです』と評しましたが、ここまで知識不足だとは思いませんでした。『踏襲』の読み違いなどはあまりにも何度も取り上げられたので、このごろは『踏襲』が『ふしゅう』に見えてきてしまうほどです。
国語だけではなく社会の勉強もあまりしてこなかったらしく、第二次世界大戦の始まりが1939年のナチスによるポーランド侵攻ではなく、1941年12月の真珠湾攻撃だと言ってみたり、姉川の戦いで武田騎馬軍団は織田鉄砲隊に負けたと言ってみたり、もうぼろぼろの惨状です。
歴史が大の苦手だった私だから姉川の合戦の詳細は分かりませんが、織田軍が鉄砲を並べて勝利した誰もが知っている有名な合戦は、姉川ではなく長篠であることくらいはいくらなんでも知っています。
わが国の総理大臣は、知らないことは黙っている、という最小限の知性も持ち合わせてはいないようです。
経済通で経済を語らせたら私にかなう自民党議員はいない、などと自分で断言していましたが『みなさ〜ん、12月に会社が資金繰りで行き詰るのはなぜだか分かりますか? ボーナスを出さなくてはならないのでいつもの月より人件費がかかるからです。これを知っている議員は残念ながら私しかいない』などとしたり顔で演説する姿を見るとおかしさを通り越して心底悲しくなってしまいます。
生まれてきて以来、お坊ちゃまお坊ちゃまと持ち上げられ、真っ向から反論したり批判したりする人がいなかったのではないかと思われる不幸な生い立ちで、自分は誰よりも知識が豊富で頭もよく、議論が巧みで人気があると思い込んでいるのでしょう。
『自分を総裁に押した連中は少なくとも人を見る目はあるが、それでも彼らにはぜんぜんわかっていないことがある。自分は国民に人気があるのだ。指導力も行動力もあり、しかも自民党一の経済通だ。その自分が満を持して登場したからにはその実力を見せずに衆議院を解散するのはもったいないではないか。小泉のときのように麻生旋風が起こってから解散するのが最善の選択だ』
こう思って解散を先送りしたのでしょう。間違いありません。政治家は往々にして腹の底に何を隠し持っているかわからない奥行きを持っているものですが、この人の場合は考えていることがすべて手に取るように分かってしまいます。ようするに底が浅く軽い人間なのです。
前号で『解散を回避する可能性もあるように思います』と書きましたが、不幸なことにそれが現実になりました。
かくして過半数は取れないにしろ、民主党も過半数に達しなくてかろうじて自民党が政権に残ることができたかもしれない可能性を完全に摘み取ってしまいました。
合掌・・・・・。
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