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ヘロヘロ中川の映像は、辟易するくらい報道されたけれども、その中川がG7で何をしてきたのかは、ちっとも報道されない。
ひと言で言えば、国家予算の1割以上、税収の2割以上をアメリカに貢ぐ約束をしてきた。
IMFへの最大1000億ドルの融資で正式締結−中川財務金融相が署名
2009.2.13 ブルームバーグ
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=aNfMpeKlJR_Y&refer=jp_japan
1000億ドル、約9兆円。
IMFへの融資だそうだが、返ってくる見込みなんてあるのか。
簡単に返済できるくらいなら、空前絶後の巨額融資を日本がしなくてもいいはずだ。
ところで、ブルームバーグの記事をみて、んっと思ったのは
世界第2位の規模を持つ外貨準備約1兆110億ドル(1月末現在)のうち外貨預金などからIMFの必要に応じて資金を融通する方向で詳細を調整していた。
という部分。
日本の外貨準備とは、ニアリーイコール米国債だ。
外貨準備等の状況 財務省
http://www.mof.go.jp/1c006.htm
総額1兆100億ドルのうち、約8900億ドルが米国債だ。
1兆100億−8900億=1200億
ということは、中川は日本の外貨準備のなかで米国債以外のものを全部供出するつもりだったのか・・・
ここからは想像ではある。
2月13日の夜、中川は米国債を売るそぶりを見せたのではないか。
外貨準備が100%米国債ということは、いくらなんでもあり得ない。
だから、IMFへの1000億ドルを外貨準備から供出する=米国債の売却だ。
となれば、外貨準備以外からの供出を求められたにちがいない。
それに、ウンと言わなかったのかもしれない。
べつに、右翼ブログのように中川を養護したり賞賛したりするものでは、もちろん無い。
何が原因であろうが、あの手合いが消えてくれるのはいい話なのだが、しかし、その経緯と理由は見ておかなくてはならないだろう。
中川は、アメリカの金融バブルについて「金融の毒ギョーザ」と言っている。
また、政府紙幣にも反対をしていた。
政府紙幣の発行、私の頭の中にない=中川財務・金融相
2009年 02月 3日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-36248720090203
つまり、政府紙幣を発行して、IMFへの融資も、米国債の買い増しもジャンジャンやれと言われたときに、ワン! と良いお返事をしなかった。
その夜・・・ あとは推して知るべしだ。
中川にすれば、1000億出せと言うから出したのに、なぜ という思いだろう。
決して逆らったつもりじゃないのに、優等生じゃなかっただけでこの仕打ちだ。
おそらく、次に狙われるのは与謝野だろう。
IMFへ1000億ドルの次は、米国の不良債権を買い取る7000億ドルだ。
このための新規国債を買い増すべく、政府紙幣の発行をゴリゴリと強要される。
かつての小泉や竹中のように、骨の髄まで奴隷根性に徹しない限り、近日中にさらし者になるか、静かに消されるか だ。
こうした動きは、大きくは、新しい米国の奴隷をふるいにかけているということだろう。
その、ふるいの中で、自民党やら公明党やら民主党やらが、ざらざらと転がされている。
そのざまを、他人事のように眺めているけれども、それで良いのだろうか。
そもそも、なんてこういうことになるのか、反対側から考えてみると、国民がおとなしすぎる、生命力がなさ過ぎるからじゃないのか。
フランスのように、いざとなったら何百万という人々がストライキやデモをやらかすパワーがあれば、米国ともまた違った関係を切り結ぶことになるはずだ。
サルコジにとっては、ゼネストはもちろん危機であると同時に、自国民のパワーを米国と世界に見せつけるという結果にもなっている。
なめんなよ ということだ。
中川昭一の情けない辞任会見を見ていて、そんなことを考えた。
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