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Like a rolling bean (new) 出来事録
http://ameblo.jp/garbanzo05/day-20090217.html
2009-02-17
【築地】 この手順は許されないと思います、東卸現理事長側からの理不尽な提案!
(転載者注:17日付の2つのエントリーを転載者が編集して1つにまとめました。)
毒まみれの豊洲6丁目東京ガス移転(官製地上げ)を阻止するための重要な試金石である築地市場関係者の組合=東卸の理事会がありましたが、その結果(?)を聞いて、現理事長側の進め方の不公正さにとても怒っています。
選挙では今日も15対15だったそうですが、なんと突如現理事長の伊藤氏支持者理事二人から以下3点を軸とする提案があり、ただ読み上げただけで理事長から挙手決議を取り、結果が16対14となってしまったそうです!!
・移転の是非には組合としては関わらない、組合と移転は切り離す
・伊藤理事長(移転賛成)、山崎副理事長(移転反対・現地再整備)体制
・東京都が移転に関わる協議会などを行う際に伊藤氏は参加しない
財務状況の危うい組合が「一枚岩」になるために結束する、という一回限りの挙手決議だったそうですが、そもそも、会計士を東京都の天下りにしてあり、さらに民主党大塚議員の取り上げてきた借金棒引き問題、さらに財務が危ないと主張しつつその内容を開示されず、これまでの体制下での組合運営には不明朗なことばかりだと思います。
組合と移転とを切り離すということは、組合として豊洲の毒市場に地上げ移転させられることに異議申し立てをすることに足かせをはめようとしているのではないでしょうか??
これは、市民が直接構成員をしていない業界団体のことですから、本来は部外者のわたしなどが口を出すべき局面ではないのかもしれませんが、しかし消費者として、黙っていられません。なんという分断作戦を取ってきたのだろう!と思います。
たかが市民として僭越ですが、メディアの皆さんの冷静かつ公平な報道が求めらると思います。
今回のかんぽの宿問題の最初の頃のように、判断なくお上の言い分を流されたとしたらますます市民はメディアから離れていくでしょう。
たとえば東京新聞の日曜の社説が戒めているように・・・
【社説】
週のはじめに考える 『上から目線』と論説
2009年2月15日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2009021502000063.html
以下に東卸で決議された移転反対つぶしの提案を引用します。
〜〜〜ここから(改行位置の変更あり、および起案理事名を伏せています)
東京魚市場協同組合〜〜〜ここまで理事長 伊藤 宏之 殿
(※理事名2人は割愛します)
理事長の選出について(提案)
【提案理由】
今回の組合理事長選挙においては、三度(管理人訂正:実際は四度)にわたる投票の結果、いずれも15票対15票で決着が付かず、伊藤、山崎両氏による話し合いも不調に終わりました。
今のところ有効な打開策も見出せず、この状態が続いて行けば組合業務の遂行に重大な支を来たし、由由しき事態にもなりかねません。
更に、組合財務の健全化は喫緊の課題であり、早急に取引金融機関との間での組合の再建について話し合って行かねばなりません。
私達は、15対15の構図はあくまで移転問題における意見の相違であり、財務問題については一致点を見出せるものと思っています。
今後、組合が様々な難局を乗り越え、組合員のための組合として更に機能するため、執行部が一枚岩になることが重要と考え、この際、組合から移転問題を切り離して、今後は組合としては現地再整備、豊洲問題に対しては、リーダーシップを発揮せず、等距離を置くものとし、議論をしないものとします。
この問題は双方任意団体としての活動で対処してもらい、それ以外の組合業務遂行のための理事長を選出すべきであると思います。
【提案内容】
1. 理事長に伊藤氏、副理事長に山崎氏を推薦します。
1. 双方の支援理事から執行部を形成する。但し一枚岩になるために執行部入りする理事の総代兼務はしない。
1. 伊藤氏は、理事長在職中は移転のための任意団体が設立されても、その代表には就任しない。
以上の3提案に対して、挙手によって一括で賛否を理事会に問いたいと思います。
賛成多数なら両氏でこの提案の諾否を話し合ってもらいます。
以上
これで終わりになったわけではありません。移転反対に向けての姿勢は変わることはありません。
理事長決定は20日に送られるということですが、それにしても事前の猫だまし的なずるい地固めです。
提案に対して16対14ということは、20日の再決着でも、同じ得票数になる可能性がきわめて大きく、そうなると、組合を分断した都の「願い」のように、やはり実際の生鮮品を扱う仲卸業者の組合として、豊洲の毒市場移転反対を訴えられない、ということになります。
尋常な事態ではありません。
いったい誰が入れ知恵をしているのでしょうか。
〜〜〜
共同通信東卸、4度目も理事長決まらず 築地市場の移転問題
2009年2月17日東京都が豊洲地区(江東区)への移転を計画中の築地市場で、場内最大の組合「東京魚市場卸協同組合」(東卸)が17日、理事会を開き、理事長選の投票をした結果、移転容認の現理事長と反対派の理事が15票ずつの同数となった。
投票は4度目だが、過去3度も同数。決着は20日に先送りとなった。
立候補したのは、移転を容認する4期目の伊藤宏之理事長と反対派で「市場を考える会」代表幹事の山崎治雄理事。
理事会では、別の理事が「組合から移転問題を切り離して議論しないことを前提に、伊藤理事長を続投させ、山崎理事を副理事長とする」提案をした。
東卸によると、提案について伊藤理事長と山崎理事が協議。次回の理事会で結果を報告するという。
〜〜〜
けれどよく考えたらこの共同電の日本語が変です。
切り離して議論しないことを前提に、とあるのは伊藤氏が代表に就任しないということだけであって、実質は、理事長選と、つまり組合(のあり方と)「切り離して議論する」ことを意味している提案が決議されました。
それはたしかに、切り離して、(組合では)議論しないことを前提に、という実態を表す意味にも取れますが、ふつーは、切り離した議論はしない(組合としてちゃんとやる)、と受け取るでしょう。
そうした誤読も計算の上の記事なら、驚きます。あるいは最初から「こう書きなさい」というテンプレートなどがあったのかと疑わざるを得ません。
ちょっとしたレトリックをかぶせているあたり、なんとも似ています。
本当に大きな違いで、しかも、市場の存続に関わる重要な論点を「政争の具」扱いして、議論を封じ込めています。
<提案から>
「今後は組合としては現地再整備、豊洲問題に対しては、リーダーシップを発揮せず、等距離を置くものとし、議論をしないものとします。」
という部分をちらっと読むと、今後は組合としては現地再整備(を推進し)、と誤解してしまうかもしれません。
だいぶしつこいですが、以下が共同通信のグレーなところです。
<共同通信の記事から>
「組合から移転問題を切り離して議論しないことを前提に、伊藤理事長を続投させ、山崎理事を副理事長とする」
◆可能性の高い誤読:
「組合から移転問題を切り離さないで議論することを前提に」
(=移転問題については、組合としては続投する理事長もちゃんと考える)
◆真意:
「組合から移転問題を切り離してしまって、もう議論しないことを前提に」
(=理事長は続投するし、人前では豊洲移転推進は言わずこっそり進める)
構造カイカクを推し進めてきた自公与党がいかにも考えそうなパターンだと思わされます。
ますます黙っているわけには行きません!
以下はこの問題を考える上での参考資料です。
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