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民間船の前後に海自艦＝ソマリア沖海賊対策−防衛省検討
アフリカ・ソマリア沖の海賊被害から日本関係の民間船舶を守るため、防衛省が検討している海上自衛隊の活動要領が１６日、分かった。海自の護衛艦２隻を民間船の前方と後方に配置し、海賊被害が特に多発しているソマリア北方のアデン湾で約９００キロにわたり護送する。海域を通過するには片道２日かかるため、護送は最多でも４日に１回のペースとなる。
防衛省は、海自呉基地（広島県）所属の「さざなみ」と「さみだれ」の護衛艦２隻を現地に派遣することを決め、３月上旬にも出港できるよう乗員が訓練を重ねている。護衛艦は、警護を要望する民間船をアデン湾入り口に集合させ、湾の出口まで護送する。
護衛艦が民間船の前後に付く護送の方法は中国でも採用されており、海自はまず他国も採り入れている方法で活動を始める。しかし、護衛艦２隻による警護活動では対象となる船舶が限られ、海運業界からはできるだけ多くの船舶を護衛するよう要望が出ており、同省は活動状況を見ながら２隻が別々の場所で活動することも検討する。
一方、護衛艦に搭載したＳＨ６０哨戒ヘリが船団の前方を定期的に巡回し、数百キロ先に海賊船がいないかどうかを監視する。海賊船が停戦命令に応ぜず船団に向かって来る場合は、ヘリに積み込んだ機関銃で警告射撃を行い、接近を阻止する。ヘリには特殊訓練を積んだ特別警備隊員が乗り込む予定だ。（了）
（2009/02/16-18:03）
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