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2009/2/13 16:59
http://netallica.yahoo.co.jp/news/66119
小泉純一郎元首相が突如、麻生太郎首相に“宣戦布告”をしたことで、自民党内で「麻生降ろし」の動きが活発化してきた。小泉氏は首相が早期成立を求める定額給付金の財源に関する補正予算関連法案についても、衆院再議決での造反を示唆するなど、血みどろの抗争が勃発するのは間違いなさそうだ。
郵政民営化や構造改革路線の堅持を訴え、小泉氏を支持してきた議員でさえ、突然の“宣戦布告”には驚きを隠せなかった。
町村派の山本一太参院議員は13日午前のテレビ朝日の番組で、「驚いた。小泉さんは他人を批判することはなかったので、よほど怒っていたのだろう」と語った。
12日夕に小泉氏がブチ切れた「郵政民営化を堅持し推進する集い」に参加した議員もこう証言する。「小泉氏はかなりオブラートに包んだ麻生批判をしていたが、本当は腸が煮えくり返り、周囲に相当な怒りをぶつけていた。それだけに、ケンカを売ってきた麻生首相を許さず潰しに動くはず。『反麻生』というレベルではなく、『宣戦布告』と言っていいだろう」
確かに郵政民営化は小泉改革の「1丁目1番地」。民営化を焦点とした2005年衆院選では、与党が総定数の3分の2を上回る圧勝だった。麻生政権はその基盤の上に立っているが、小泉改革への決別を鮮明にする首相に対し、小泉氏が怒り心頭に発したのは間違いない。
これを歓迎するのは、郵政民営化を訴え当選してきた小泉チルドレンたちだ。
ある議員は「麻生内閣の支持率低下で、選挙基盤がほとんどない我々は、選挙区当選は絶望的な状況だ。ただ、小泉氏が動いたことで、郵政選挙のときのように風が吹くかもしれない。総裁選を経て小泉氏が再び首相に返り咲けば、自民党は圧勝できる。神様のように見えた」と目を輝かせて話す。
小泉氏の麻生潰しの本気度は、麻生首相が早期成立を目指す定額給付金を盛り込んだ2008年度第2次補正予算関連法案に関する発言からも伺える。
衆院再議決をすべきではないとの考えを示したばかりか、再議決をした場合、造反することさえ示唆したのだ。
再議決の場合、自民党議員16人以上が造反すれば再可決はできず、麻生政権は追い詰められることになる。
それだけに、民主党は小泉発言を「神風が吹いた」(幹部)と大喜び。 輿石東参院議員会長は13日午前の参院議員総会で、「(小泉氏は)わたしたちの声を代弁している」と評価。同時に小泉氏が14−20日の間、ロシアを訪れることに触れ、「その帰りを待って、この法案を扱えばいい」と指摘。来週想定している同法案の参院採決を再来週以降に先送りする意向を示した。
鳩山由紀夫幹事長も「法案が通らないと麻生政権は行き詰まる。もはやこれまでだ」と意気込んだ。
当然、首相批判を展開し続けてきた中川秀直元幹事長も勢いづいている。
12日夜には都内の日本料理屋で、町村派の2回生議員と懇談。出席者からは、小泉氏を支持する意見が相次いだと言い、中川氏は「(小泉氏の発言は)みんな正論だ」と記者団に語った。
【戦闘回避は不可能】
こうした動きに対して麻生首相サイドは危機感を強めている。実際、小泉発言の感想を記者団から聞かれた麻生首相は12日夜、「うかがっていませんのでお答えしようがありません」と答えるのが精いっぱいだった。
ある自民党幹部は「小泉劇場だ。深謀遠慮があるのだろう。思いもよらないことを言う人だから真意をよく見極めなければならない」と指摘。
同時に歌舞伎の「勧進帳」に例えて「(今は)小泉弁慶が麻生牛若丸を打ち据えているが、最後は関所を通してもらえるのではないか。安宅の関だ」と、政権にとって好ましい形で決着することに期待を示したが、戦闘回避は不可能な状態となってきている。
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