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「友人が1月から聖教新聞を購読すると言ってくれて、めっちゃハッピー!」――新年早々、タレントの久本雅美(50)が創価学会員に“活動報告”を行っていた。
元日付の「聖教新聞」が丸々1面を使って、彼女のインタビューを掲載。「学会の活動が私のエネルギーの源泉」「学会に入ってなかったら、今の私なんて、絶対にありえません」と、入信の経緯や池田名誉会長との逸話を披露した。学会では副芸術部長の役職に就き、熱心な信者として知られてはいたが、正月を祝う機関紙上でタレントの単なる“一幹部”をこれだけ大々的に取り上げるのにはウラがありそう。
「明らかに総選挙を意識したもので、定額給付金で公明党に逆風が吹く中、“同志の久本も熱心に活動しているゾ”と学会員にハッパをかけたのです。今後も広告塔として久本を前面に打ち出すのは間違いない」(学会ウオッチャー)
そこで現実味を帯びつつあるのが、久本本人の擁立だ。これまで“生涯芸人”を通してきたが、今度ばかりはクビを縦に振らざるを得ない事情がある。次の選挙で公明党は苦戦必至。自民党と一蓮托生で「小選挙区全滅」の予測すらある。比例区も自民の選挙協力見直しで、厳しい戦いを強いられそうだ。
「特に金城湯池だった近畿地区は瓦解寸前です。05年衆院選と07年参院選の近畿の比例票を比べると、160万から149万と11万票減。久本の出身地の大阪だけで、5万票も減らしました。今回はさらに票を失う恐れもあり、“比例票のカンフル剤に”と、久本に比例近畿ブロックからの出馬を求める声が強まっている」(公明党関係者)
久本自身、タレントの人気度調査で常に10位以内をキープしてきたが、昨年ついに圏外へ転落。民放関係者も「まだ“人気者”で通じるうちに」と政界転身を勧める。
とりわけ、来年「学会創立80周年」「池田会長就任50周年」を迎える公明党・創価学会にとって、今度の選挙は絶対に負けられない戦いだ。“最終兵器”投入の機は熟した。
久本は先のインタビューで「人生の師(池田名誉会長)の大恩に報いるために、精進し生き抜いていきます!」と締めくくった。50歳の大台に乗った今、芸人として色あせる前に政治家としてひと花咲かせたいということか。
(日刊ゲンダイ2009年1月9日掲載)
2009/1/12 10:00 更新
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