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‥‥そんなワケで、個人的な感覚の違いについては、いくら書いても仕方ないので、ここでリトル車線変更して、今回の派遣村の政治的背景について書きたいと思う。TYさんは、「今回、仕事が無くなった連中を支援している人たちですが、純粋に気の毒だと思って行動している人は立派だと思います。しかし、政治思想団体や組織が煽動して政権批判に利用している、というのも事実だと思います。」って言ってるけど、こんなふうにも言ってる。
「民主党の管氏が派遣村に行って何か励ましとかしたそうですが、こんな行為は明らかにスタンドプレーだし、鳩山由紀夫氏の”政治災害だ”という発言を聞いても、お金持ちの坊ちゃんが下層階級の人間のことなど本当に同情しているわけも無く、単に政治利用しているのは歴然だと思いますがどうでしょう?」
まず、「お金持ちの坊ちゃんが下層階級の人間のことなど本当に同情しているわけも無く」ってのは、鳩山由紀夫本人をウソ発見機にでもかけなきゃ分かんないことだから何とも言えないけど、それを言うなら、フロッピー麻生を筆頭に自民党の議員のほとんどが、下層階級どころか、国民のことなんかぜんぜん考えてないんだから、おんなじことだと思う。そして、自民党が、国民のことよりも官僚や企業のことしか考えてない政策を続けて来たことが、今回の問題の根本原因である「派遣労働者の急増」っていう温床を作ったことは事実なんだから、「政治災害」って言葉は当たってると思う。だから、こうした状況を作った現政権に対して、野党が批判するのは当然のことで、「政権批判に利用している」って言われても、それが野党の仕事なんだから、別に間違ってないと思う。
だって、本来は政府がすべきことなのに、フロッピー麻生が何にもしないから、仕方なく民間が動いたってのが今回の派遣村でしょ? フロッピー麻生は、あれほど「スピードが重要だ」って言いながら、「1次補正予算で十分だ」って言って、2次補正予算案を先送りにしたんだから、もう、この時点で、困ってる人たちは国から見捨てられたってことになる。それで、仕方なく民間が動いたんだから、国民の代表として現政権の政策に異議を唱えてる野党が、派遣村の問題を与党批判の材料にするのは当たり前のことだと思う。
それに、今回の派遣村は、ただ単に「派遣切りにあって困ってる人たちに寝る場所と食べ物を提供しましょう」っていう、その場しのぎのボランティアだったワケじゃない。労働運動の連合体である連合、全労連、全労協の3団体が手を結んで、こうした状況を生み出した政治や企業の体質に対して労働者の人権を主張するために開村したんだから、厚生労働省に対して要望書を提出したりデモを行なったりするのは、現状を改善するための手立てとして当然の流れだろう。
もちろん、500人も集まったんだから、中には、そんなことはどうでも良くて、ただ寝る場所と食べ物さえ手に入ればいいと思ってた人もいたのかもしれない。これは、TYさんのメールにある、キリスト教関係の団体の炊き出しにありつくために、30分の説教をガマンして聞いてる人たちとおんなじだろう。だから、今回の派遣村を「政治利用」って言うのなら、こうしたキリスト教関係の団体の炊き出しは「宗教利用」ってことになっちゃう。「食べ物が欲しければ説教を聞け!」ってことになっちゃうし、さらに穿った見方をすれば、この中から何人かの人が入信してくれればいいと思って炊き出しをしてるってことになっちゃう。
だけど、あたしは、そうは思わない。ナンミョーみたいな悪質なカルト教団が2兆円のバラ撒きをしようとしてるのは、誰の目にも明らかなように「選挙での票集め」っていう「見返り」を狙っての愚策だけど、これこそが、ナンミョーがインチキ宗教だってことの証明なのだ。毎日お題目をあげれば幸せになれるだの、1人でも多く勧誘すれば幸せになれるだの、ナンミョーを始めとしたインチキ宗教の特色って、口じゃ「奉仕」だなんて言いつつも、やってることはすべてが「見返り」を求めてるのだ。普通に考えたら、「見返り」を求めてるものを「奉仕」とは呼ばないことくらい、小学生でも分かるだろう。
そして、マトモな宗教であるキリスト教の場合は、「奉仕」は純粋なる「奉仕」であって、何の見返りも求めていない。お腹を減らした人にしてみれば、ガマンしなくちゃなんない30分の説教はつらいかもしれないけど、これにしたって、食べ物に対する感謝の心を持ってもらうために、良かれと思ってやってることだ。その場に集まった人たち全員に神様の祝福があるようにと、良かれと思ってやってることだ。そして、別にキリスト教なんかに入信しなくても、「感謝する」って気持ちだけでも持つようになってくれれば、その人の残りの人生は、少なからず豊かなものになる。つまり、キリスト教関係の団体が炊き出しを行なってるのは、1人でも多くの人に幸せになって欲しいからであって、これは「宗教利用」なんかじゃないってことだ。
これとおんなじ理屈で、あたしは、派遣村に集まった野党の議員たちも、「政治利用」しようとして集まったとは思わない。たとえば、オムライス党のみずほたんの日記にも、1月4日付で、こんなことが書いてある。
「派遣切りにあって、神奈川で、自殺をはかろうとした人がいて、その人を助けた人が、警察に連れていったそうである。そしたら、派遣村を紹介をされて、派遣村にきたそうである。うーん。でも、死ななくていい、生きられる、ひとりじゃない、手を差し伸べたり、何とかしようとしている人たちがいるということは、心のなんとか支えになってくれないか。」
自由すぎる「みずほ文体」はイマイチ分かりずらいけど、ここには「政治利用」なんて心はミジンもないこと、困ってる人たちを助けたいっていう純粋な心しかないことが分かると思う。これは、キリスト教関係の団体の炊き出しに通じる精神だ。オムライス党からは、保坂展人さんが開村式に駆けつけて、年末年始を通して視察や協力を続けて来たし、みずほたんも年明けから毎日のように顔を出して、多くの人たちの話を聞き、元気づけて来た。これは、決して何かの見返りを求めた行為じゃなく、純粋に困ってる人たちをほっとけなかったからだ。
そして、マスゾエちゃんは、解雇されて寮を追い出された人たちに対して、厚労省が管理する公務員宿舎200戸を貸し出すって、まるで自分の手柄のようにノタマッてたけど、これにしたって、みずほたんからの申し入れを受けて、ようやく重い腰を上げたってだけなのだ。今の政府が、ホントに「国民のほうを向いた政治」をしてたんなら、こんなこと去年のうちにやっとくのが当たり前だろう。そうすれば、民間が派遣村なんかやらなくても済んだのだ。
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