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(回答先: 小沢一郎の正体(せと弘幸Blog) 投稿者 愛国改善党 日時 2009 年 1 月 11 日 00:59:52)
http://d.hatena.ne.jp/dj19/20080509/1210299953
2008-05-09
■[右翼]新風副代表・瀬戸弘幸が、健康と美を優しく語る怪しいブログ「優健美館」が危ない 11:25
前回に続きまたウヨクをネタにしてみます。というのもid:Prodigal_Sonさんに「ゼリー販売のことも忘れないであげてください!」とコメもらったので久々にネトウヨのカリスマ指導者・*1瀬戸弘幸の健康食品通販ブログ「優健美館」をヲチしてみたんですが、なにやらまたアヤシイ食品を懲りずに宣伝しているようです。
今までの流れはこんな感じ
瀬戸「ナノ化したゼリーがインチキ商品ってバレてブログ炎上、ニコ動削除だお」
↓
瀬戸「やばいお!沈静化するまで一時休憩だお」
↓
瀬戸「そろそろいいかな? ナノを超えたピコ誕生!ピコサイズはなんとナノの1/1000!超微粒子!」
2007年11月13日 ピコレベルの化粧品 ナノテクノロジーの先を行く化粧品 優健美館
↓
瀬戸「またしてもコメ欄で「違法の可能性が高い」とツッ込まれまくりだお」
↓
瀬戸「紹介してるだけだから責任ないお!来年こそは違う(インチキ)健康食品で儲けるお!」
2007年12月31日 今年最後のご挨拶 優健美館
>今年は実際の販売に関しては進展は余り見られませんでしたが、来年早々には商品
>の販売が開始されます。また、4月には本格的に動きだすことになるでしょう。
↓
瀬戸「よーし4月だお!今年こそ花粉でヒットを狙うお!」←★今ココ
2008年04月09日 スタミナの源ポーレン 100歳以上の長寿者を支えた花粉 健康と美を優しく語るブログ 優健美館より*2
スタミナの源ポーレン 100歳以上の長寿者を支えた花粉
私が参考にしている資料類は、私自身がわかりやすく、それによって書いたこのブログの読者が理解していただけるためにと新聞社の調査室や大宅文庫などのものを使っています。そうした記事の中に「1942年と1951年ウイバーらの研究により、花粉には平均してタンパク質が20〜30%、アミノ酸は40%含まれていることが明らかになり」とあり、借用した。
また、スタミナという言葉は、オシベのラテン語が由来となっている、とも記述されている。
ミネソタ大学のビビノ・パルマー博士の研究によると、ポーレンのミネラル類は豆類よりも多く、ビタミン類のうちB群は非常に多い、と記述されている。
そのほか最近では、DNA研究の中で「核酸」が多く含まれることがわかったという。
ロシアの生化学者ニコラス・ティシンティン教授は、長寿で知られるコーカサス地区において100歳以上の人約200人を調査したところ、そのほとんどが養蜂家で、花粉を食べていたと1946年に報告している。このニュースは世界的にポーレンの可能性の理解を高めることになり、研究者が増えたという。もちろんニコラス・ティシンティン教授もさらにポーレンの新陳代謝関係などを研究し続けて、新陳代謝の促進効果が高いことも確認した、と記述されている。
花粉に含まれる核酸の生理作用
「核酸」がガン細胞の抑制に働くことは、多くのガン関係書に記載されている。核酸は、細胞の核の染色体DNAの主要な成分で、その健康効果が広く知られてきた。動物性の核酸として鮭の白子は知られているが、植物性の核酸としてポーレンが注目されている。核酸は活性酸素を消去し、ガンや老化を抑制するアンチエイジング効果が高いことの他に、DNAの損傷を修復するメカニズムも報告されている。近年、アメリカやヨーロッパで、ポーレンを原料とする食品や化粧品が増えている理由は、こうしたことにあるのだろう。ポーレンの具体的な健康効果については、前述の元大阪赤十字病院内科部長の木崎国嘉博士などの報告をあわせると、次のように示される。
・シミなどを消す美肌効果
・制ガン、抗ガン効果
・強精作用
・貧血の予防改善
・更年期障害の予防や回復
・便秘によい作用
・生活習慣病の予防改善
・脳の病気の予防改善
・糖尿病や肝障害の予防
・中毒症状の予防改善
以下はコメ欄
1. Posted by shinok30 2008年04月09日 20:52
>「核酸」がガン細胞の抑制に働くことは、多くのガン関係書に記載されている。
>核酸は、細胞の核の染色体DNAの主要な成分で、その健康効果が広く知られてきた。
>動物性の核酸として鮭の白子は知られているが、植物性の核酸としてポーレンが注目
>されている。
>核酸は活性酸素を消去し、ガンや老化を抑制するアンチエイジング効果が高いことの
>他に、DNAの損傷を修復するメカニズムも報告されている。
「核酸がガン細胞の抑制に働く」という研究はどこに報告されていますか?
細胞の核の主要な成分であることは事実ですが,
「老化を防ぐ」等の効果についても信頼できるデータは見当たらないようですよ
2. Posted by shinok30 2008年04月09日 20:55
>俗に「老化を防ぐ」「美肌効果がある」といわれているが、ヒトでの有効性について
>は信頼できるデータは見当たらない。
>安全性については、通常食事に含まれるDNA、RNAを摂取する場合はおそらく安全と
>思われる。しかし、サプリメントとして経口摂取した場合の安全性に関する信頼でき
>るデータは充分ではなく、妊娠中の大量経口摂取は危険性が示唆されている。
>有効性
>・L-アルギニンおよびエイコサペンタエン酸とともに経口摂取もしくは経腸投与した
> 場合、手術後または重篤な疾患の回復促進、免疫系の活性化に有効性が示唆されて
> いる。
>・核酸入りの栄養剤(脂肪酸、アルギニンを含む)の経腸投与は、火傷患者の症状軽減
> には効果がないことが示唆されている。
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail562.html
3. Posted by shinok30 2008年04月09日 23:11
>「1942年と1951年ウイバーらの研究により、花粉には平均してタンパク質が
>20〜30%、アミノ酸は40%含まれていることが明らかになり」とあり、借用した。
そのウイバーの研究とやらはどこに公表されていますか?
前回指摘したように,
http://blog.livedoor.jp/yu_kenbi/archives/666209.html
普通に分析をした場合,アミノ酸量がタンパク質量を大幅に上回るなんてあり得ないと思いますよ
ウイバーの研究自体が間違っているか,引用した人がデータを誤読しているかのどちらかでしょう
4. Posted by shinok30 2008年04月09日 23:12
私が調べた限りでは,花粉中のタンパク質含有率は,
風媒花花粉では6〜29%,ミツバチ花粉(虫媒花花粉と蜜の混合物)で約16%,
>幼ラットに対するミツバチ花粉投与の影響(自然科学編)
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001022711/
「ナタネを花粉源植物とする西洋蜜蜂花粉」で18.41%とあり,
>花粉に関する栄養学的研究(第1報) : 花粉投与によるラッテの生育に及ぼす影響について
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000051537/
アミノ酸が40%も含まれていることを示すデータは見当たりません
5. Posted by shinok30 2008年04月09日 23:13
それに「ナノピュア」の錠剤のように,
タンパク質を23.9%も含んでいる花粉食品であっても,アミノ酸のバランスは悪く,
現実的な摂取状況からタンパク源として考えた場合,
花粉食品からとれるアミノ酸など微々たる量であることはすでに何度も指摘しています
http://blog.livedoor.jp/yu_kenbi/archives/276163.html
また,上記の後者の文献(「花粉投与によるラッテの生育に及ぼす影響について」)のように
配合飼料に花粉をプラスした場合にはわずかに体重増加が認められるものの,
後者の文献(「幼ラットに対するミツバチ花粉投与の影響」)のように,
カゼインの量などでタンパク質レベルを合わせた配合飼料投与群を対照群として比べると
花粉投与群の幼ラットでは体重の増加(成長)が有為に低いようですね
花粉食は減量法としては使えるのかもしれませんが,タンパク源としての摂取効率は悪いんでしょう
6. Posted by shinok30 2008年04月10日 08:08
>平均してタンパク質が20〜30%、アミノ酸は40%含まれていることが明らか
>になり」とあり、借用した。
「タンパク質が20〜30%かつアミノ酸が40%」の元になった情報に当たれませんね
「炭水化物が40%」という健康食品のサイトはあったので,
私は誤訳が一人歩きしている可能性を疑っています
>Bee Pollen Nutrition
>15-25% Amino Acids, Up to 40% Carbohydrates, 5% Fatty Oils, Up to 35% protein
(ミツバチ花粉の栄養
15-25%のアミノ酸,最大で40%の炭水化物,5%の脂質,最大で35%のタンパク質)
http://www.hiveproducts.com/Hive/BeePollen_Home.html
7. Posted by shinok30 2008年04月10日 08:09
>ミネソタ大学のビビノ・パルマー博士の研究によると、
「ビビノ・パルマー博士」という人もいないんですよ
上記サイトでも参照されていますが,
Vivino, A. E.とPalmer, L. S.の共著による1944年の報告があるので,
二人の名前が合体して「ビビノ・パルマー博士」になったんでしょうね
>Vivino, A. E. & Palmer, L. S. (1944) The chemical composition and nutritional
>value of pollens collected by bees. Arch. Biochem. 4. 129-136.
8. Posted by shinok30 2008年04月10日 09:53
>ロシアの生化学者ニコラス・ティシンティン教授は、
『花粉+ニコラス+ティシンティン』 で検索してもこのブログしかヒットしませんが,
『花粉+ニコラス+ティシティン』 で検索すると,
「ポーレンリフ」等の健康食品サイトがヒットし,同じエピソードが書かれています
しかし,どこにもオリジナルの論文引用がありません
>花粉+ニコラス+ティシティン の検索結果 5 件
どこも判で押したように,
「100歳以上の長寿者はハチミツといっしょに「花粉」を食べていた」と表現し,
「必須アミノ酸は,鶏卵やチーズの5〜8倍,ロイヤルゼリーの10倍」という大ウソも書いています
9. Posted by shinok30 2008年04月10日 09:54
まあ,「ポーレンリフ」って効いたような気がするだけの商品なんですけどね
>花粉エキス「ポーレンリフ」を常飲する事による心理的変化とその体験談
>
>【心理状態】
>不 安 期
>はたして、花粉を食べて健康になれるのかな?
>疑 問 期
>なんだか、体調が良くなったような気持ちがする。
>確 信 期
>たしかに、体調がスッキリし、仕事にやる気がでてきた。
>自 信 期
>まったく、健康に自信がもてるようになり、仕事もバリバリやれるようになった。
http://www.beauty-pollen.com/pollen/poc.html
10. Posted by shinok30 2008年04月10日 10:00
さらに,「花粉+ニコライ+ティシティン」で検索した方が,ヒットするサイトは増えます
>花粉+ニコライ+ティシティン の検索結果 約 23 件
内容は似たりよったりですが,
「100歳以上の養蜂家」が常食しているのは「花粉の混ざった蜂蜜原液(精製した残り)」と表現しています
「ニコラス」サイトの「ハチミツといっしょに「花粉」を食べていた」という表現(積極的に花粉を食べている)とはニュアンスが違いますよね
11. Posted by shinok30 2008年04月10日 10:01
どうやら「ニコライ」サイトの方が「オリジナル」の情報
(この場合の「オリジナル」とは論文のことではなく,海外の花粉食品サイトのこと
=例えば,「6. Posted by shinok30 2008年04月10日 08:08」で紹介したhttp://www.hiveproducts.com/Hive/BeePollen_Home.html )
に近いようで,「タンパク質は約35%」で「約40%」なのは各種糖分(炭水化物)とありますね
健康食品業者がオリジナルの情報に当たらずに伝言ゲームをしていることが推測できます
少なくとも,「ニコラス・ティシンティン」表記の岩崎さんが
オリジナルの情報にまったく当たっていないことは明らかですよね
12. Posted by shinok30 2008年04月11日 00:59
>「1942年と1951年ウイバーらの研究により
似たような内容の健康食品サイトは見つけましたが,やっぱり引用論文はありませんね
>花粉に含まれるアミノ酸は、1942年にサルカー・1951年にウィーバーらによって
>分析が行われ、その驚異的なまでの豊富さが注目されました。平均的にはタンパク質
>20%〜30%、アミノ酸40%前後がその結果ですが、これほどアミノ酸が豊富に含ま
>れた自然物は他に見当たりません。ステーキ・鶏卵・チーズなどと比較すると5〜8倍
>にもなります。また、ローヤルゼリーと比較しても10倍近く含まれています。花粉は、
>私達の日常生活での食事に欠かす事のできない必須アミノ酸をそのまま食べて吸収
>される活性をもった形で含まれている自然食品であるわけです。
http://www.kodawari-ohkura.co.jp/shopping/kenkou/k006.html
13. Posted by shinok30 2008年04月11日 01:00
「1951年のウイバー(ウィーバー)らの報告」に該当する論文として考えられるのは
Weaver, N., and K. A. Kuiken. 1951. Qualitative analysis of the essential amino acids of royal jelly and some pollens. J. Econ. Entomol. 44: 635-8.
ですね
例の『ビビノ・パルマ−博士』の報告(Vivino A.E.& Palmer L.S. (1944) )
といっしょに,以下の論文に引用されていますが,
「種によって花粉のタンパク質含有率は異なる」とありますが,
やっぱり「タンパク質20%〜30%でアミノ酸40%」なんて変なことは書いていません
14. Posted by shinok30 2008年04月11日 01:01
>Pollen quality of fresh and 1-year-old single pollen diets for worker honey
>bees (Apis mellifera L.)
>
>97
>Vivino A.E., Palmer L.S., The chemical composition and nutritional value of
>pollens collected by bees, Arch. Biochem. 4 (1944) 129-136.
>101
>Weaver N., Kuiken K.A., Quantitative analysis of the essential amino acids of
>royal jelly and some pollens, J. Econ. Entomol. 44 (1951) 635-638.
結論としては,花粉のアミノ酸に関する岩崎さんの記述はウソだと思いますね
みなさん、現在ネット上にある健康食品サイトには効果に科学的根拠がなく疑問符のついたものを効果があるように宣伝している違法性の高いものが多くあります。「○○を食べれば……」という単純な情報や、「ガンに効く」などの極端な情報は疑うのが第一です。学術論文があるならソースにあたるなどして情報を収集し、悪質なバイブル商法に引っ掛からないようお互い気をつけましょう。
それにしても、Vivino A. E.氏とPalmer L. S.氏の二人の名前が合体して「ビビノ・パルマー博士」になっているのには驚きました。ウヨクがシュタイン氏の言葉(実際にはシュタイン氏の言葉でもない)をいつの間にかアインシュタイン氏の言葉にすり替えて広めたデマwikipedia:アインシュタインの予言を彷彿とさせますね。
詳しくはこちら:(アイン)シュタインと日本 Part 3 中澤英雄(東京大学教授・ドイツ文学)
まぁ、あと、どーでもいいことだけどネトウヨのみなさんは瀬戸さんに言葉を尽くして忠告するべきなんじゃないのかね。
こんなことでは「珍虱に中国食品を批判する資格はないわな」「いつまでもお笑い泡沫政党だわな」と言われてもしかたないのでは?
(こちらのエントリは後から若干の訂正をしました。)
*1:せと弘幸Blog『日本よ何処へ』
*2:魚拓:2008年04月09日 スタミナの源ポーレン 100歳以上の長寿者を支えた花粉
コメント:上記のように、この瀬戸弘幸なる人物は、その発言の信憑性にきわめて疑わしいものが多いことでネット上では知られている。しかも「新風」という特定政党の事実上の代表者の立場にもあることも「割り引いて」その言動は受け止める必要があろう。
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