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2009年01月11日
派遣切りを報ずるテレビ番組が空々しい訳
CIRCUSという若者向けの月刊誌2月号に次のような業界記事を見つけた。
・・・視聴率15%を誇る報道ステーションの司会者である古館伊知郎のギャラが一回100万円、一年でざっと2億円であるという。それを5割増し要求した古館の評判が悪くなっている。しかし古館にも言い分がある。前任者の久米宏はその3倍もらっていた・・・
人の懐具合をとやかくいうのは「さもしい」。貧乏人がこれを言うと僻みだと思われる。それに自分の実力で儲けた金のどこが悪い、という意見ももっともだ。
しかし、そういう連中がテレビの前で、正面から資本主義の誤りを声高に叫んでいることに違和感を覚える。
古館や久米だけではない。みのもんたとか小倉だとか鳥越だとか、皆かなりの報酬を手にしているのだろう。
更に言えば、それらの番組に出演している辛口評論家や有識者もまた恵まれた立場にいる者たちだ。
そしてまた報道各社に働く職員はみな高給取りだ。
そのような人たちが、自分の事に口をつぐみ、自給1000円前後の派遣社員問題をなんとかしろと叫んでみても心に響かない。
そのような人たちが政府や官僚を悪し様に批判してもうそ臭い。
もちろん、政治家や官僚たちは文字通り恵まれた立場だ。
税金から多額の歳費と活動費、政党助成金を受け取っている与野党の政治家たちがテレビの前で罵り合っても白々しい。
天下りを渡り歩く官僚は勿論だが、月収200万円を超える最高裁長官が裁判員制度導入の張本人であると聞くと、その日暮らしの勤労者に強制的に負担をさせるぐらいなら、まず裁判官が給料分の働きをしてから言え、といいたくなる。
トヨタが役員29人の年末ボーナスを止めて10億円を節約したという報道がなされていたが、よく考えてみれば一人当たり何千万円という額の一時金を支給しようとしていたのだ。それを思うとわずか月額10数万円の非正規職員をすぐに解雇しなければならないのか、と思う。
要するに国民は二分されているのだ。そしてメディアで声を出している連中はみな恵まれている連中ばかりだ。立場は異なっても、皆恵まれ仲間なのだ。
そういう恵まれた連中が、自らの身銭を切って派遣労働者の救済に何かしたという話はさっぱり聞かない。
だから報道がさっぱり心に響かない。言いぱなし、聞き捨てである。
政治番組が娯楽番組のごとく暇つぶしとなっている。
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