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正社員は甘えているのか(東京新聞)
2009年1月7日
正月のテレビ討論を見ていて驚いた。
小泉純一郎政権の下、非正規労働の野放図な拡大を進め
今日の雇用の惨状をもたらした論客たちが、なお意気盛んだ。
彼らによれば、問題は派遣労働者が増えたことではなく
正社員が「甘やかされ」既得権を守られていることだ。
「同一労働、同一賃金」の原則で非正規と待遇の違いをなくせという。
要するに正社員も企業の好不況に応じ賃下げや解雇に甘んじろということだ。
確かに正社員を派遣と同じ境遇に追いやれば「差別」はなくなるが、
そんな社会は何をもたらすのか。
米国の金融機関で働く知人は毎週水曜日は気分が落ち着かないという。
業績の上がらない社員に解雇が言い渡される日だからだ。
リストラされた同僚がガードマンの監視付きで
私物を入れた段ボール箱を抱え去っていく姿を見るのは何度見てもつらいと語る。
こうした職場では確かに人は必死で働くだろう。
他人や社会を顧みる余裕はなく、
ひたすら競争からの落後を恐れるようになる。
金融危機で公的資金による救済を求める米企業トップが窮地に陥りながら
巨額報酬を得ていることを問われても平然としていた背景に、こんな環境がある。
しかし、これらの強欲な経営者たちが率いたビジネスモデルは既に破たんした。
今さら、その後を追おうとすることが、
もはや、こっけいでしかないことに気付くときだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2009010702000107.html
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