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2009年01月05日
永田寿康元衆院議員の自殺報道を考える
永田寿康元民主党衆議院議員の自殺報道について書く。
永田議員の自殺そのものではない。その事に関する報道振りについて書くのだ。
思い出してほしい。今から3年ほど前の06年2月の国会ではライブドアの粉飾決算事件をめぐって国会は大揺れだった。
前年の小泉郵政選挙(05年9月11日)でライブドアの社長であるホリエモン(堀江貴文)を自民党が担ぎ出した。その責任が追及され、その過程で出てきた武部勤幹事長の子息と堀江社長の金銭疑惑であった。追及の先頭に立ったのが永田議員である。
結果的には彼が国会に提示した証拠メールが偽物だった事が判明し、彼はその責任をとって、わずか2ヵ月後の06年4月に議員を辞職した。
あれほどテレビなどで活躍していた民主党の若手議員であったが、その後は一切表に出る事無く、メディアも無視し続けた。そして今回の自殺で文字通り永田議員は終わった。
不倫騒動で恥をかいた細野某議員が復活し、議員らしい仕事を一切することなくスキャンダルに終始する姫野某議員や横嶺某議員が大きな顔をして議員を続けている。それをメディアがおもしろおかしく取り上げる。あまりにも対照的だ。
ライブドアの破綻が国民経済に与えた影響は色々な意味で大きかった。だからこそライブドア問題に対する自民党の責任は政局の行方を左右する大きな問題であった。
偽メール問題は確かに偽メールが明らかになった時点で終わったが、武部疑惑の解明や自民党の責任問題は何も解明されないまま幕引きされた。その事を考えると今度の永田議員自殺事件はもっと大きく報道されるべき衝撃的な事件である。
ところがまったくといっていいほど報道されない。それは3年の歳月が問題を過去のものにしたといって片付けるにはあまりにも不自然だ。
自民党も民主党も、近づく総選挙を前にして触れられたくない理由があるのだ。そんな自民党、民主党にメディアは迎合しているのだ。
政権奪取を目前にしている民主党は明らかに総選挙に不利になる偽メール事件を国民に思い出させたくない。政権交代の流れに乗っている民主党に不利な記事をもはやメディアは控えようとするが如くだ。一方の自民党もいまさら責任問題を追及されたくはない。三者の利害が見事に一致した上での永田自殺の黙殺に違いない。
それにしても民主党という政党は利己的な政党だ。冷たい政党だ。あの偽メール事件を振り返ってもらいたい。結果的には永田議員の軽率な先走りであったかも知れない。しかし当時は民主党が党を挙げて自民党を攻撃した問題であった。当時の前原誠司党首や野田佳彦国対委員長は、当初それを擁護して自民党の責任を追及していたのだ。
それが情勢が不利になったとたん手のひらを返したように逃げた。本来は永田議員をかばうべきところを、すべてを永田議員の責任にして逃げてしまった。
ここに民主党の限界を見る。政治の世界の愚劣さを見る。
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