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元民主党の衆議院議員永田寿康さん(39歳)が、1月3日朝に自殺した。心からの弔意を表したい。昨年11 月にも自殺未遂が報じられただけに、日毎に死に向けて追いつめられていたのだろうか。3年前に同じ予算委員会にいた議員として、「偽メール事件」が完全に風化し、その一部始終を背負って短い生涯を終えた永田元議員の悲しい顛末に心が痛む。 あの堀江偽メール問題には、いまだに謎が残る。たしかに永田議員が取り上げた偽メールは日本を震撼させ、郵政選挙で大勝したばかりの小泉自民党の武部幹事長に痛撃を与えたかに見えた。しかし、それはまたたくまに覆された。小泉総理が「これはガセ」と断じ、まるで裏づけを明かすようにライブドア事件を捜査中の東京地検が異例のコメントを出す。 その結果、メール真贋論争の焦点は、自民党から質問者側に移動する。永田議員と民主党が「証明責任」を負わなければならない事態となった。 なぜ、永田議員が「こんなメールが私の手元にありますが、御存知でしょうか」「まさか、こんなメールで現金の授受があるとは信じがたいんでけが、念のため確かめてもらえませんか」などと、「事実の断定」に踏み込まずに聞くことが出来なかったのか。少なくとも、そのように聞く方法はあった。永田議員も、民主党もそのぐらいのことは知っていただろう。しかし、「事実の断定」は質問の前提とされた。「お金で魂を売るのか」などと切り込んでいった質問は、一枚のメールに全幅の信頼を置かなければ出来ないことだ。 想像されるのは、永田議員が入手していた堀江メールが揺るぎない確実なものであると信じて質問に立ったということだ。永田議員が語っていた「情報提供者」に対して強い信頼感を持っていたということになる。しかし、「メールは本物である」と主張するのは難しくなった。一義的には、不用意な質問で失敗した永田議員の責任と言えるが、民主党前原代表の辞任にまで至った事件で、誰がどのような意図・目的でこの偽メールを予算委員会という舞台に放り投げたのかという「事件の真相」が未解明のままに終わっていることを多くの人がいぶかしく思っている。 「偽メール1枚で政界の流れが変わった」と当時言われた。耐震偽装問題も、BSE問題も、小泉内閣が追いつめられていた課題は、野党第一党のつまずきで一挙に関心が薄れたのも事実である。はたして「情報提供者」の狙いが偽メールで民主党を蹴落とすことにあったのか、あるいは金銭・売名目的の単純な動機だったのか。そのいずれでもない偶然の産物なのか。その真相を明かすことが、生命を絶った永田元議員へのせめてものはなむけとなるのではないかと思う。 冥福を祈って合掌する。 |
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