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http://www.amakiblog.com/archives/2009/01/04/#001318
2009年01月04日
日本は怠け者の国なのか
いま世の中は職のない若者に雇用を確保せよという声が溢れている。しかし会社に雇用を得ている若者もつらい勤務を強いられている。両者の問題には共通するものがある。それは勤労者が総じて会社に搾取されているという日本の現実だ。それを容認している政府の政策だ。
1月4日の産経新聞にイタリア特派員と思われる坂本鉄男という記者が、「怠け者の国?日本」という、ちょっとした囲み記事を書いていた。その要旨は次のようなものである。
・・・日本から送られてくるカレンダーにイタリアの祝日の印をつけるのが彼の年末行事だ。そして先日も日本とイタリアのカレンダーを比較して日本の祝日のあまりの多さに驚いた。09年のイタリアの祝日は7日、これに対し日本は倍以上の15もある。そのほかにも日本は三連休が5回、5連休が2回もあり、これに加えて日本の公官庁や会社では年末と新年の三が日の休日も慣例になっている。
日本人は、かつては「勤勉な国民」として世界に知られた。ところが、国が率先して祝日を乱造し「ハッピーマンデー制度」などという、他国民が知ったらあっけにとられる制度まで作り上げ、国民を「怠け者」にしたのである・・・
確かに祝日の数は増えた。法律で定められた祝日は、私が若い官僚時代をすごしていた時と比べて多くなっている。世界の主要国の中でも多いに違いない。
しかし日本の会社づとめの勤労者は決して楽をしていない。それどころか日本の勤労者ほど休日明けの出勤を憂鬱な気分で迎えている者は世界ひろしといえども少ないのではないか。
思うに欧米の勤労者は祝日でなくとも有給休暇をフルに取る。人間らしい家庭生活や個人生活を楽しむ時間的余裕がある。それが個人の権利として、あるいは企業風土として、さらには社会認識として容認されている。
ひるがえって日本の場合は法定祝日の形で強制休日にでもなければ勤労者は大手を振って休暇をとれない状況にある。それどころか連日の過酷な勤労で祝日も快く遊べない、休養出来ない。そういう状況に勤労者は置かれている。
決して日本人は怠け者ではない。しかし勤労者は疲弊し、これだけ雇用者に負担を強いても不況になると企業の大部分は脆弱である。真っ先に雇用削減に手をつける。
企業と雇用者の関係のどこかがおかしくなってしまっている。そこを変えていかなければ企業も雇用者も共倒れになる。共に生き残っていかなければならない時だ。
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