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日刊ゲンダイに森永卓郎さんの経済評論が載りました。それはいささかショッキングな表題で金子勝さんや森田実さん他の豪華メンバー？の評論と共に載っています。
表題の「正社員の採用はない」ということは有り得ないことですがそれはさておき、
私が納得できる見解を多く含んだものであるためにこれを紹介したいと考えました。
この評論は本来は国家破産版に転載すべきでありましょうが、他の方々の評論にも触れながらの政治的コメントを最後に付けたいので政治版に出すことにしました。
[以下転載]
日本が未曾有の大不況に陥ったのは、金融危機による米国経済の失速だけが原因ではありません。世界中が必死でデフレ対策を打っているにもかかわらず、アホな麻生首相と日銀が財政と金融を引き締めたままにして円高進行と需要の落ち込みを放置しているからなのです。
急激な円高やピタリと止まった購買意欲は日本経済を引っ張ってきた自動車産業を直撃した。
「米国がくしゃみをすると日本は風邪をひく」という認識は間違っています。
08年10月の貿易統計ではアジア向け輸出が48・9%、それに対し、米国向けは17・5%です。
米国のせいではなく、政策不況のせいで、日本は今、デフレから恐慌へまっしぐらに突き進んでいるのです。スーパーは安売り合戦を繰り広げていますが、原材料は下がっていませんから、メーカーの粗利益は落ち込む。損失分は従業員の給与カットやリストラで穴埋めするほかない。購買力はますますダウンし、それが一層の叩き売りを招き、弱い企業からバタバタ潰れていく。
４月以降の消費者物価指数はマイナスに転じるでしょう。これはメーカーに致命傷になる。正社員サラリーマンが失業の恐怖にさらされるのは、時間の問題だと思います。
リクルートエージェンシーの調査によると、08年１月の中途採用求人は前年同月比37%増だったが、10月は21%減の大幅マイナスだった。正社員での再就職はできないと覚悟すべきです。
もっとも、その一方で、恐慌で儲けるやからもいるものです。昭和恐慌の時は三菱や三井財閥がぶくぶくと焼け太った。安生首相のように、うなるほど資産のあるキャッシュリッチな人々は笑いが止まらない。どんなに突き上げられても麻生首相がデフレを放置する理由は、自己利益しか考えられない。
このままでは、餓死の恐怖にさらされる庶民と肥え太る金持ちとの究極の二極化社会になってしまいます。
[転載以上]
[新世紀人コメント]
森永さんのものをはじめとする日刊ゲンダイの様々な評論はいずれも悲観的な暗い調子のものばかりだがこれ等は筆者達自身のものではないだろう。評論記事の編集姿勢によるものだろう。
悲観的に書けば売れる。読者は不安心理が好きな傾向を持つ。また劇的な出来事を好むものである。それで記事はスパイスなどをサジ加減一つで味付けするのである。
日本の不況は政治不在による政策不在の人災でしかない。
日本人はクラゲや便所虫ゲジゲジにも例えられない植物民族なのだ。
風の吹くまま水に流されるままなのだ。
クラゲや便所虫は動く。だが日本人は動けない。植物の心だから体が動かないのだ。突っ立ったままだ。
日本人の生き方はそのようなものだ。
だから考えないからどうしていいかわからないからケセラセラで茫然自失で佇むのだ。
幸福を求める意欲を持たずに工夫をしないから流されてあくせく働くだけだ。
とはいうものの、
植物だって…見よ！…大水を受けて半分倒れても半分に裂けても根が残っていれば根を張って自ら工夫して再起するに至るのだ。
日本人はこの様にして再起するだろう。植物人である日本人はこの様に再起する。
周りに期待せずに再起する。このようにして再起した日本人は強いだろう。
今に見ろ、日本人は周りを豊かしなければ物も売れず商売も出来ない事に気付くだろう。
キリスト教やイスラムの喜捨は実は商売の手段なのだ。生活の手段なのだ。
米国の敗戦に付き合った日本人は自分自身で立ち上がらなければならなくなる。
闇市やってパンパンやって立ち上がるのだ。
かくして今後の日本は労働組合も消費者運動も自前のものを造り出して人の心を再建して需要と消費の土壌を造りだすだろう。
先ずは人に投資する事だ。失業者救済を先ず行って需要と消費の崩壊・雪崩化を食い止めてそこから需要・消費の増加・拡大を生み出して行かねばならない。
アホ企業は放って置こう。アホ政治家とアホ政党は捨て去ろう。
自分達で政治家を動かし、政界を再編させよう。
今回の日刊ゲンダイにおいての森田実さんの評論では次のように書かれている。
…「あと半年もして、総選挙が終わったら、衆参で８割以上の議席を抱える民主・自民大連立政権がこの国を支配する。」
「志と緊張感がない巨大与党というのはかえって物事が何も進まず、新たな混乱のスタートでしかないでしょう。」
「新年以降も、私達は、あるべき政治の安定を手に入れることはできないのです。」…
私はこの様な巨大与党の出現説には疑問だが、来るべき混乱は辿らなければならない道であり嬉しい事態であると考えて大いに歓迎である。
こんな巨大与党が出来たとしてもそれは国会議事堂に詰まったダイナマイトの山であり大爆発して国民のエネルギーのマグマの噴出を促すのだ。何ら恐れる事はない。
恐れるものには歴史を造る事は出来ない。邪魔する事無く去るがよいだろう。
失業者を政治において救済する事は、「施し行為」ではなく、「経済活性化」を促し実際の効果を得る事だ。
http://www.asyura2.com/08/senkyo56/msg/1029.html
投稿者 新世紀人 日時 2008 年 12 月 18 日 17:27:06: uj2zhYZWUUp16
日本経済・政治の閉塞状況を打開するには、労働人口の移動を図るべき（過去の高度経済成長政策の逆ルートを辿るべき。）
http://www.asyura2.com/08/hasan60/msg/718.html
投稿者 新世紀人 日時 2008 年 12 月 21 日 13:32:40: uj2zhYZWUUp16
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フォローアップ:- 失業者の住居救済には…アパートを国・地方自治体が借りて家賃を払って住んでもらえばよいのだ。 新世紀人 2008/12/31 11:22:49
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