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【年が越せない!】麻生邸リベンジ見学、警察がブロック
田中龍作2008/12/24
前回の10月には逮捕者まで出した「麻生邸見学ツアー」が再び決行されたが、渋谷駅前を出発直後に一行は公安警察に挟まれて実力阻止され、ツアーは中止された。元警察庁長官を首相の最側近の内閣官房副長官に送り込んでいる警察が、総力を挙げて「不埒な」ツアーを粉砕した形だ。今回は逮捕者などは出なかった。
前回逮捕者を出した「麻生邸見学ツアー」は23日、再び決行されたが、渋谷ハチ公前を出発すると間もなく警察官が参加者たちを挟み込んで動けないようにしたため、中止に追い込まれた。主催者(フリーター全般労組など)が「これ以上進んだら逮捕者が出る」と判断したためだ。
渋谷ハチ公前。左から2人目が鎌田慧さん(撮影:いずれも筆者)
格差の底辺に置かれているフリーターたちが、格差の頂点に君臨するセレブ宰相の豪邸を見学しようというツアーは、開始前からピリピリとした緊張感につつまれた。
前回(10月26日)の見学ツアーで普通に歩道を歩いていた仲間が逮捕された主催者にとっては、初志貫徹でもありリベンジでもある。簡単に逮捕されないように今回のツアーは弁護士が同行した。
だが警察は、身内(漆間巌・元警察庁長官)が首相最側近の官房副長官を務める以上、面子にかけて麻生邸まで行かせるわけにはいかない。
「ツアー」の集合場所で出発地の渋谷ハチ公前広場を、私服の公安刑事と制服警察官が十重二十重に取り囲んだ。ツアーに紛れ込んだ私服刑事を、参加者が目敏く見つけて追い出す場面も見られた。
「横断幕はやめなさい」と警告する渋谷署警備課長 集合場所で横断幕を広げていると渋谷署の警備課長が飛んで来て、「横断幕はやめなさい。無届けデモになります」と警告した。参加者たちと間近で対面しているにもかかわらず、拡声器を用いるあたりにも、「断固阻止する」という警察の強い意欲がのぞく。
見学ツアー出発にあたってフリーター全般労組の山口素明委員長が挨拶した。山口委員長は、麻生首相が渋谷ハローワークを視察した際、求職者に「やりたい仕事を絞りこまないといかんなあ」と事情の分かっていない説教を垂れたことを取り上げた――
「麻生首相と僕たちの認識はなぜこんなにもズレているのか。溝を埋めるためにも麻生さんの家を見に行こう!」
ルポライターの鎌田慧さん、評論家の佐高信さん、作家でワーキングプアの事情に詳しい雨宮処凛さんも加わった。
鎌田さんは30年も前にトヨタの工場労働者の惨状を世に訴え(『自動車絶望工場』)、センセーションを巻き起こした。今を予言していたのだろうか。鎌田さんがここにいること自体が「見学ツアー」の意味を凝縮しているようだった。「麻生さんの家は底辺の人々の血を絞り取って作った」と話す。
午後零時40分、「ツアー」はハチ公前広場を出発。警察の警告に従って横断幕も畳み、整然と歩き始めた。渋谷署の警備課長に率いられた制服警察官は一行に寄り添った。
スクランブル交差点を渡り切った時だった。警備課長が拡声器で「固まったまま歩くと通行の妨げになります。現在の形を変えて下さい」と告げた。これが警察側の合図だったのだろう。間髪を入れず私服の公安刑事たち数十人が一行を左右から挟み込んだ。
もし前進を続けたら公務執行妨害か道路交通法違反(歩道上でも適用される)で現行犯逮捕する構えだ。
一行を率いる山口委員長は決断した。「参加者の身の安全を確保できないので、きょうの『見学ツアー』は中止します」。こちらも拡声器で呼びかけた。距離50m足らずの短いツアーとなった。前回の半分の距離だった。
「もの言えぬ社会」を皮肉ったマスク。腕章を巻いているのは弁護士
同伴した藤田正人弁護士は中止の理由を筆者に説明してくれた。「公安と制服は参加者を逮捕しようという意気込みがありありと見えていた。前回と同じ状況だったら中止しようと事前に打ち合わせていたが、前回よりも警察の壁が厚かった」
山口委員長も中止の最大の根拠を「公安(刑事)に挟み込まれたため」と話す。
国民生活を困窮に陥れているマンガ脳宰相でも、最高権力者となればその体面を守らなければならない。警察のなりふり構わぬ“使命感”が「麻生邸見学ツアー」を「粉砕」した。
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投稿者 ROMが好き 日時 2008 年 12 月 24 日
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