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(回答先: BRIAN ENO氏のアホ陰謀論を斬る _ Warburg の研究を理解しないで嘘八百言ってるだけ 投稿者 中川隆 日時 2014 年 4 月 29 日 13:20:51)
チンパンジーが好きな肉は脳? 初期人類も同様か
04月16日 08:00ナショナル ジオグラフィック日本版
https://news.goo.ne.jp/article/natgeo/world/natgeo-00008fqU.html
タンザニアのゴンベ国立公園は、1960年にジェーン・グドール博士がチンパンジーの研究を始めた場所として知られる。あるとき、この公園の森を移動していたチンパンジーの群れが、アカコロブスというサルの群れに出くわした。
チンパンジーたちはアカコロブスの様子を観察し、やがて狩りが始まった。彼らは叫び声をあげてサルに襲いかかり、サルが木から落ちてゆく。まさにカオス状態だ。公園内に設置されていたビデオカメラが、その一部始終をとらえていた。
研究チームを率いる米アリゾナ州立大学の人類学者イアン・ギルビー氏は、公園内のカセケラというチンパンジーの群れがどのように肉を分け合っているかを調べるために、そのメンバーを撮影していた。
後日、録画されたビデオをチェックしていた彼は、獲物が赤ちゃんザルや子ザルなどの未成熟な個体だった場合には頭を先に食べるが、おとなのサルを頭から食べることは滅多にないことに気づいた。
栄養分としての脳
チンパンジーはなぜ特定の部位から獲物を食べるのだろう? これはヒトの進化にも関わる問題だが、ほとんど研究されてこなかった。
ギルビー氏は、獲物を食べる順番は栄養分によって決まると考えている。
このほど学術誌「International Journal of Primatology」に論文を発表した彼は、「肉は肉だという見方もありますが、含まれる栄養分は部位によって違います」と言う。「死骸のすべてが貴重ですが、特に脳は貴重なのです」
脳は脂質と長鎖脂肪酸を豊富に含んでいる。神経系の発達を促す物質だ。
獲物が幼いサルなら、頭を噛んで頭蓋骨にヒビを入れ、脳を取り出すのは容易だが、おとなのサルでは難しい。手間取っていると、群れの仲間に獲物を奪われる恐れがある。
だから、チンパンジーがおとなのサルを食べるときには、栄養分に富む肝臓などの臓器から食べはじめる方がよいのかもしれない。実際に、ゴンベ国立公園のチンパンジーは時々おとなのサルの胴を先に食べることがある。
ナショナル ジオグラフィック協会のエクスプローラーで、霊長類学を専門とする米テキサス州立大学の生物人類学者ジル・プルエッツ氏は、「チンパンジーの獲物の食べ方が定量的に精査されたのは、これが初めてかもしれません」と言う。
栄養のためか、文化の継承か
プルエッツ氏は、セネガルのフォンゴリ・サバンナ・チンパンジー・プロジェクトでチンパンジーの狩りを調べていたときに同様の行動を目撃している。ガラゴ(アフリカの森林に生息する原猿)を捕らえたチンパンジーたちは、やはり頭部を先に食べていた。
雑食性のチンパンジーが、主食ではない肉を求めて狩りをする理由についても、研究者たちの間で意見が分かれている。
プルエッツ氏は、チンパンジーは栄養を摂りたいのだろうという仮説を支持するものの、それだけでは各地のチンパンジーの行動の違いをすべて説明はできないと言う。
例えば、チンパンジーには卵を食べるものと食べないものがいる。また、フォンゴリのチンパンジーがヒヒを襲撃したときには、その頭部を群れの仲間に与えるという不思議な行動が見られることがあるし、内臓は捨てられることが多い。
プルエッツ氏は、群れの中の文化や学習の伝統が大きな影響を及ぼしているのではないかと考えている。
肉が初期人類の進化を促した?
チンパンジーとヒトはともにヒト科の動物であり、共通の祖先をもっている。どんな理由があるにせよ、肉を食べる行動の研究は、ヒトの進化について新たな知見をもたらすはずだ。
ギルビー氏は、初期のヒト科動物につながる種は、脂質を求めて、より多くの肉を食べるようになったのだろうと主張する。
「初期のヒト科動物を理解するために、チンパンジーをモデルにするのは良い方法です」とプルエッツ氏は言う。
「チンパンジーの狩りの鮮明な映像が得られたことで、初期のヒト科動物のふるまいを予想したり仮説を立てたりすることが可能になります」
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