EARのパラヴィチーニが発言していたことですが、実は真空管はなんでもよく重要なのはトランスだそうです。トランスは市販品では満足できず元々手巻きで自作していたというお話があります。トランスの特性が音を決めるということですね。トランスの特性で重要なのはアイソレートとLPFを兼ねていることだと思っています。特に現代のDACの場合はどちらの特性も重要です。現代のDAC基板は音声を作り出す源流でもありますが音声帯域外ノイズ源にもなっています。現在ではほとんどのDACが帯域外ノイズを吐き出すデルタシグマ式です。このDACも例外ではなくWM8741を使っています。DAC素子が直接置かれている基板はDACの動作とクロック信号によって汚れています。なので直接この基板にアナログ回路を接続することは帯域外ノイズの音質的影響が無視できません。この帯域外ノイズは配線を接続しただけでGNDにも伝わりますしアナログ信号路にも伝わります。マルチビットDACだと無対策でもこの帯域外ノイズが圧倒的に少ないことが最大の優位性だと考えています。 そこでトランスの出番です。GNDを物理的に分割できる上に周波数特性も制限されるトランスはこの帯域外ノイズをGNDからも音声信号ラインからも除外する役割を果たします。EARの設計は信号伝達の全段にトランスを挟み込むのが特徴ですが、このトランス段を通過する度に帯域外ノイズを遮断し基板間のノイズ伝達を防ぎます。それが結果として広帯域で見ればSNを向上させることになります(帯域内SNは変わらない)。これがEARの音の良さの秘密その1であると考えます。 次に真空管です。よく真空管は特性が悪いが音は良いと言われますが、真空管の最大の音質的優位性はその動作電圧だと考えています。動作電圧と信号電圧が高いということは外来ノイズや抵抗から発生するノイズを見た目上小さくすることが可能です。真空管では電源が300Vで信号が50Vとかが普通にあります。特に抵抗ノイズは音質的影響がかなり大きいですのでこれは重要です。抵抗は値が2倍になってもノイズ発生量は2倍になりません。真空管をつかうと信号レベルを大幅に上げることができるので半導体アンプと比べて伝達中の信号SNの観点で優位性がある、これが音の良い理由だと思います。 以上のようにEARの優位性は多段トランスと真空管の組み合わせによって広帯域SNの向上と信号帯域SNの確保、この2つの要因によって達成されていると思っています。このような設計なら緻密なノイズ対策や部品選定など一切やらなくてもよくなると思います。だからEARの内部は音が良さそうに見えません。 補足ですが、SNという概念で重要なのが音質では実測ノイズフロアだけが支配的ではないところです。オーディオではノイズ成分にも音の善し悪しがあって脳がノイズNを分離処理できるときは同じノイズフロアでも音質は悪化しません。そういうNは音質劣化の小さいNです。なので一見SN性能が同じように見えてもN成分の由来によってそこには音の善し悪しが発生します。人間の脳はNに埋もれた情報を取り出す能力があります。それは下記記事にまとめています。 人間の聴覚と音質について http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=5214
帯域外ノイズの半導体への影響についてはこちらの記事に記載しました。 オーディオ小ネタあれこれ http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8087 要はいかに質の悪いNを排除するか、それが高音質のDAC設計には重要だということです。質の悪いNには帯域外ノイズ成分が含まれることもありますし、帯域外ノイズが半導体によって帯域内に変換されて入り込んでくることもあります。これも重要です。
EAR の設計はこの人間的な要求事項に最適化した設計であるからこそ、測定値が悪くても人間が聞いて高音質に感じるのだと思っています。測定至上主義の無意味さは人間が測定器ではないこと=測定器と原理も方式も違うことが理由です。測定データはメーカーの技術力指標として、まともなものを作っているかどうかの最低限の評価にしかならず、それだけで音はわかりません。 http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=9015 トランスを使用すると低域において時定数を1段、高域においては2段、つまり低域に於いては位相が90度、高域に於いては位相が180度偏移します。R・C結合では、低域の時定数が1段、位相が 90度ズレてしまいます。 そう言う意味では、トランスよりもR・C結合の方が、出来ればカップリング・デヴァイスなど無い方が良いわけなのですが、ところがどっこい、実際に音を聴いてみると、帯域の狭い筈のウエスタンのトランスの奏でる音の、何と伸びやかで聴きやすく落ち着いていることか。 電話の中継トランスとして作られた111Cに至っては、これをライントランスとして使った方が高域も素直に伸びやかで、低域には芯があり、かえって帯域が広く感じられるほどです。本来ならノイズをカットし電話の会話を聴きやすくするために帯域を制限しているトランスの筈なのですが……。 「真空管アンプってのはね、トランスに一番お金をかけなきゃ駄目だよ。マッキントッシュやマランツの音が良いのは、あれはトランスに金がかかっているからだよ」 とおっしゃった大先達の言葉が、今更のように思い出されます。 現代でも音が良いアンプ、EAR861やC.R.ディベロップメンツ、そして国産のウエスギ・アンプにおいても、トランスが十分吟味され、その性能を発揮されているからこそ、あれだけの音が出てくるのだと思います。 http://k-d.jpn.com/audio/audionote.html 現在販売されている真空管アンプの中で EAR の製品だけがノイズが出ない こんなノイズの酷いアンプは現代では使い物にならない
今 WE91B や マランツ7C の中古品を買うと下記の様なノイズに悩まされる事になります。 オリジナルの回路をそのまま再現したレプリカ・アンプも同様です。
一方、EAR の様な欧米の現代真空管アンプではそういうノイズの対策を完璧に行っています。 やはり ティム・デ・パラヴィチーニの様な天才が作った真空管アンプと日本のオーディオ・オタクが作ったイミテーション・アンプとでは、完成度が天と地 程違うのですね。 半導体アンプに慣れていると、無音時のノイズが気になるかもしれません、特に高能率のスピーカーをお使いなら目立ちます。 サンバレーさんに無音時のノイズを相談しても 「こんなものです」 と断られますのでご注意願います。 http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=14678057/ これがノイズ満載の大昔の有名アンプのレプリカを売っている SUNVALLEY AUDIO
SUNVALLEY AUDIO(旧キット屋)[真空管アンプ,オーディオ,スピーカー販売] https://www.kit-ya.jp/ WE91B型を 10畳以下の部屋で楽しむには?
オリジナルのWE91Bはそのまま一般の家庭の部屋に設置して聴くというのには結構問題が多く 静かに音楽を楽しむためには知識とあきらめ(妥協)が必要になってきます まぁ簡単に入力低いし 全体ゲインは高いし は取れないし・・・・ などなど 時にはSPからブーンブーンうるさいくらいになっているのに大きな音を聞かせて どう 91Bはいい音するでしょう? みたいなWEフリーク?さんもおられます(-.-) http://www.audio-collections.com/cgibin/nik/nik.cgi?log=201105&id=1305034755 WE91Bタイプの残留ノイズ対策 WE91Bタイプの残留ノイズが気になっていたが、下手に手を加えて音質が変わってもいけないので、そのままにしていた。しかし、スピーカーが高能率な分、やはり深夜などはどうしても気になる。 手持ちの関係で100Ωのハムバランサーを使用しているが、以前、MJ誌で300Bは100Ωのハムバランサーで問題ないが、2A3は100Ωではハムが取れにくいにで50Ωのハムバランサーを使用すべきだ、というような記事をみたような気がする。 参考に他の300Bsの回路図を見ると100Ωを使用しているのが多いようだが、50Ωを使用しているのもある。案外、50Ωのハムバランサーの方がハムが取れるのではないかと思い込むようになった。 ということで、50Ω2WのVRを手に入れたので、早速取り替えることに。 また、入力VRが中古だったため少しガリがでていたのでこれを新品に交換、 更に入力のシールド線をMIL規格の高級品に変更、 更に更に、310Aのグリッドキャップを中国製からUSA製に変更 となかなかの設備投資をすることになってしまった。 結果、2A3だけでなく300Bでも100Ωよりも50Ωのハムバランサーの方が少しだがハムを低減できることが確認できた。
ハムで悩まれている方、一度ハムバランサーを50Ωに変更されてみてはいかがでしょうか。 http://yuzurin.blog.bbiq.jp/blog/2010/03/we91b-da03.html Club SUNVALLEY-私のオーディオ人生-第26回 300Bの交流点火 https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-026 外装をステンレスパネルに合うように黒色塗装を施したSV−91Bアンプ
300Bの本当の音
名出力管の王様と云えば皆さんもご存じの鳴く子も黙るWE−300Bになります。刻印タイプのWE−300B、オールド管のプリントタイプ、最近まで生産されていたWE−300Bその他に中国製やロシア製、日本製の300Bが沢山あります。 巷で云われている300Bアンプはフィラメントへの供給は直流点火がほとんどで交流点火の300Bは一部を除いてありません。また再生産のWE−300B、中国製、ロシア製の300Bは音が悪いとケチを付ける真空管マニアの方が沢山いますがその様なマニアは直流点火でしか聴いた事の無い音を判断して評価しているのではないだろうか、 オールウェスタンを愛用しているスーパーマニアで小松市にお住まいの中氏に言わせると本来の300Bは交流点火で動作するのが本物の音と力説していますが、この件に関しては私も同感ですが残念ながら交流点火の音を一度も聴いた事がありませんから正直わかりません。 大橋氏の店主日記にヒーターの交流音と直流音の違いの日記が載っていた記憶がある。直流点火は音痩せするが交流点火の場合はゾリゾリ感のある音になるらしい、またハムノイズを嫌ってバッテリー電源でフィラメントを供給すると確かに残留雑音は低下しますが痩せ細った音になるらしい、またすべての300Bアンプを交流点火に変更すれば良いとは云えない、 雑誌の記事で発表している先生方、俺こそは自作アンプの師匠とか達人と豪語しているマニアでも残留雑音の多さに悩まされるのを避けて直流点火の300Bアンプで製作されるのがほとんどだ、 その昔、故浅野勇氏が設計された75−76−300B−274B、伊藤喜多雄先生が発表された6SH7−6SH7−300B−274Bはすべてオール交流点火のアンプです。 かの有名なウェスタンの91Bアンプも交流点火である。確かに300Bアンプを安易に交流点火にすれば膨大なハムに悩まされるのは間違いないと思うが製作の基本を守ってきちんとセオリー通りに組み立てればそれなりに上手くいくのではないだろうか、 私の聴いた300Bはすべて直流点火になりますから交流点火の300Bは聴いたことがありません。一度自分で組立ながら交流点火の音と直流点火の音の比較をこの耳で確かめてみたい好奇心がある。 交流点火の残留雑音
300Bをプッシュプルにして交流点火で行うとハムの打ち消しで残留雑音は少なくなりますがシングルの場合は打ち消しがありませんから一つ間違えるととんでもないハム音に悩まされます。 また直流点火方式は上手く作れば残留雑音は0.5mmV以下に抑えることは可能だが交流点火の場合は下手をすると10mmV以上の膨大なハムに悩まされ音楽を聴くどころの騒ぎではなくなるから自作アンプマニアはハムに悩まされるのを嫌がって簡単な直流点火で逃げてしまう、またこのWE−300Bに限ってと思うがこの球はフィラメントノイズの多い球であるのがわかったのとフィラメント電圧が5Vであるがため難しさが先に来る。回路図も読めない、修理や回路変更、改造も出来ないマニアには絶対無理であるから簡単に交流点火方式に改造することは望ましくない、 今回は自分のノウハウを注ぎ込んでこのWE−300Bを交流点火にして実験を兼ねて挑戦することにした、もし上手く行かなければダイオード、3端子レギュレターを残して何時でも直流点火に戻せば失敗しても気にはならないはずだ、目標としている残留雑音は3mmV以内に抑えれば成功と思う。また比較対象にしているPP5−400シングルアンプは全段交流点火に係わらず残留雑音は1.3mmVに抑えてあるアンプですからこの91Bアンプも全段交流点火方式にすれば完成後に交流点火同士の音の違いを十分比較することができる。 テスター1本と永年のノウハウと耳だけで作る91Bアンプ
本来は周波数発振器、ミリバル、オシロ、歪率計等の測定器を駆使して調整しながら1台のアンプを仕上げるが91Bの回路は決まっていますから今回は測定器にご厄介にならずテスター1本と永年のノウハウと耳だけで作ることにした、 お医者様なら聴診器と永年の感だけで病気を当てて治すようなものと良く似ている。また折角今迄使用してきた91Bアンプだが皆さんは自分で完成されたアンプを再度オーバーホールして作り直す阿呆な方はまずいない、完全にオーバーホールするのには勇気がいるがY下は異端者ですからAC点火のためならオーバーホールも苦にならない、 91B回路の変更点
今回は自分の納得のいくパーツを使うことにした、例えば抵抗器はアーレンブラッドレーに統一、カップリングコンデンサーはスプラグのバンブルビー、カソードパスコンは銀タンタルコンデンサー等である。また配線色は多色を使えば誤配線は少なくなるのをあえて同一の線色にして製作したが誤配線の元になる恐れがあるから真似をしないでほしい、 問題となるフィラメントの供給電圧はSV−91Bの場合は300Bのトランスのタップは7Vですからダイオードブリッジを使って直流に変換後3端子レギュレターで5Vにして供給していますが交流点火にする場合は7Vタップからドロッパー抵抗を入れて5Vに下げないと使えない、また310Aのフィラメント供給電圧は10Vですからこの部分もドロッパー抵抗が必要になってくる。91Bのヒーターのタップはセンタータップが出ていませんからハムバランサーを使わなくてはならないのが少し不利な条件になってくるのと91Bのシャーシースペースが直流点火用の設計であるがため製作は大変困難を要するからパーツ配置、引き回し配線等を十分考慮しないと改造することは難しい、 7回も作り直した91Bアンプ
SV−91Bアンプの回路を変更してフィラメントを交流点火にするのはシャーシースペースが不足しているので無理のような気がする。本来は交流点火にする場合はモノラル2台で作るのが正しいと思う、特に電源部からのノイズの影響もあるので対策を施さずに製作すると失敗してしまう、今回は直流点火に戻したり再度交流点火に変更したり試行錯誤を繰り返して7回も作り直したため人には見せたくない汚い中身になってしまったのだが交流点火には限界があるような気がしてきたがこれが最後と思い電源回路を手配線からプリント基板に作り直すと今迄悩んだハム音が少なくなってきた、 もう少し抑えれば完璧である。最後は皆さんには教えられないマル秘テクニックを使ってテストをしてみたら自分でも納得のいく雑音レベルまで下げる事に成功した、 直流点火方式に戻しても91Bアンプはこの状態で聴いているのには何ら不満はない、スピーカーのそばに耳を近づけても微かなノイズしか聞えない、直流点火の場合は残留雑音の少ない優秀なアンプに仕上がるが交流点火方式にすると確かにスピーカーの近くで微かにブーンとハム音が聞こえてくるが2〜3mぐらい離れたポジションで音楽を聴くにはほとんど気にならないぐらい小さいが今回ほど悪戦苦闘するアンプには苦労を通り越して嫌気が刺したのは偽らざる事実だ、 最後の確認でミリバルを使って雑音レベルの測定をしましたらLチャンネル側は20mmVでRチャンネル側は2.4mmVであった、Rチャンネル側の雑音レベルが高いのは多分電源トランスの磁気の誘導の影響と思われるがこのレベルなら合格である。 電源回路はパターン設計を行い基板で実装、ダイオードが4本実装されているが失敗を考慮して直流点火でも動作させる予定であった、 全体の内部配線と部品実装、7回も改造をしたSV−91B
今回は作り直しが多かったため引き回し配線等は納得いかない 使用機器と音源
同じ300Bでも交流点火にしたプッシュプルとシングルとは根本的に出音の表現力が違いますから一概に絶対この音とは云えないのをご理解して頂きたい、 早速スピーカーに接続して音出しを確認した、使用機器と音源は以下の通りです。 アナログ系は
カートリッジ ELAC EMC−1 MCカートリッジ デジタル系 CDプレーヤー CEC TL51X D/Aコンバーター Model2 ライントランス UTC A−21 プリアンプ マランツ#7(改) スピーカー GOODMANS 3Wayのホーンタイプ、ネットワークは自作、ボックスは米松合板を使った特注品 使用音源は
アナログ盤 ナタリーコール Still Unforgettabie デジタルCD マイスキー バッハ無伴奏ソナタ 以上のシステムと音源を使って試聴
≪試聴ソース≫
ナタリーコールの名盤Still UnforgettabieのLPレコードで録音は大変良く一番のお気に入りだ、CDとは違う温かみのあるアナログらしい音、 いつものリファレンス用マイスキーのバッハのチェロ 交流点火と直流点火の音の違い
まずはテスト的に交流点火と直流点火のフィラメントの切り換えは配線を少し変えるだけで分かるように全段交流点火と全段直流点火にした、全段直流点火の音ですが、まったく問題なくいつも聴くWE−300Bらしい音色で中域の厚みと抜けと味わい深い音で油の乗りきった素晴らしいサウンドだ、ナタリーコールの歌声は色気満点で心地よいサウンドでさすがアナログレコードらしく心に響く、 デジタルCDはマイスキーのチェロの胴鳴りが大変心地よく聴かせてくれる。もうこれ以上は望まないと云えるぐらい良い、自分で納得しながら電源を落としてすぐに配線を変更して再度投入、投入後はブーンとハムが聞こえ始めたが時間の経過と共に無くなっていく、15分後に早速マイスキーの無伴奏チェロをトレーに入れて音出し開始である。不安と期待でこの時ほど緊張した事はなかった、 チェロが鳴り始めると先程の音とは別な音質と音色を持っているのがわかる。今迄聴いてきたチェロの響きや音色が違うのが一目瞭然で何とも云えない心地よくゾリゾリ感にふくよかさと奥行き感を伴ってしかも不思議と先程の直流点火と違って暖かい響きが特徴だ、 ナタリーコールは濡れ色的な甘い囁きのある声で男心を燻ぶるのには参った、これがWE−300Bの音なのか今迄聴いてきた音とは違う、直流点火のWE−300Bを交流点火にすると別の300Bに聞こえて来る。WE−300Bの音は交流音と直流音の2種類の系統を持ち合わせている新しい発見でもあった、 直流点火でも不満はないがマニアの間で評価されているWE−300Bや他の300Bの音は直流点火の音を聴いて良い悪いと評価しているが交流点火の音は言葉では言い表せないもっと奥が深い音に変わるがこれこそ本当の300Bの音なのかも知れない、 PP5/400 vs. WE300B
PP5/400はイギリスのEdiswan Mazdaが1920年〜30年代ごろに製造されたオーディオ用の直熱三極管になります。同等管は有名なPX−25があります。このPP5/400も全段交流点火を採用したアンプですからWE−300Bなら相手にとって不足はありません。早速鳴き比べを行いました。使用音源はナタリーコールとマイスキーのバッハのチェロソナタです。 先にPP5/400を聴いてからWE−300Bに切り換えて聴き比べしました。 PP5/400は高域の抜け具合、中域の瑞々しい爽やかな透明感のある素直な音質は大変好感が持てて特にマイスキーのチェロの響きは直熱三極管らしくさすが英国の名出力管の面目躍如で音の押し出し感は見事です。次に300Bと比較しますと300Bは高域の抜けも然ることながら音に粘りがあり低域の安定感のある土台のしっかりした音作りと味のあるサウンドになっている。此処まで来ると正直好みの世界になる。 最近のWE−300Bはオールド管でも新しいタイプでもあまりにも高価になってしまったのでどうしても中国球に頼らざるを得ないが上手く作れば中国球でも十分使えるはずだ、今回はWE−300Bで行ったが中国球で交流点火すれば今迄とは違う顔の表情が出ると思うから一度テストしてみたいものである。PP5/400はウェスタンに負けないヨーロッパの名球の一つでもあるが音質音色これは好みと云えば好みですがこの球も大変希少価値があるのと非常に高価になってしまった、 WE−300Bと比較に使用した自作のPP5/400アンプ
左側がヨーロッパの名出力管PP5/400ナス管、右側はウェスタンのWE−300Bになります。 あとがき
今回のコラムはWE−300B交流点火の音を題材にしましたがWE−310Aを含むすべて交流点火方式を採用した為一概にこれが300B交流点火の音とは断言できないのと前段とドライバー管の310Aのみ直流点火にすれば残留雑音は少なくなるような気がします。 今回は交流点火を試みたが決して直流点火は悪いとは思っていない、300Bは直流点火のSN比の良さで比較すると点交流点火は惨敗だが暖かみのある特徴もあるからこのコラムを鵜呑みにして無闇に改造しないで頂きたい、一つ間違えるとトランスや大切な球を壊す恐れもあります。 https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-026 こんなノイズの酷いアンプは現代では使い物にならない
今 WE91B や マランツ7C の中古品を買うと下記の様なノイズに悩まされる事になります。 オリジナルの回路をそのまま再現したレプリカ・アンプも同様です。
一方、EAR の様な欧米の現代真空管アンプではそういうノイズの対策を完璧に行っています。 やはり ティム・デ・パラヴィチーニの様な天才が作った真空管アンプと日本のオーディオ・オタクが作ったイミテーション・アンプとでは、完成度が天と地 程違うのですね。 吟醸電源 _ 電源にまとわりつくノイズを退治する話
現代に適したアンプ回路 古い時代に設計されたアンプの回路を見ると、そのシンプルさに驚く。現代では、このような回路では、電源の影響で、音質の劣化が著しいだろう。私は、昔の回路設計が悪いとは思わない、むしろ現代の設計が見習うべきところも多いのではと思っている。私が申し上げているのは、おそらくは、20年前、さらにもっと以前は、オーディオ装置は、同じ装置であっても、もっといい音で鳴っていたに違いないということだ。 これは、AC電源の品質による。現代の家庭用の100Vの電源は、あまりにノイズで汚染されているのだ。特にディジタル装置から発せられるノイズの凄まじさには、おそろしいものがある。ACに乗った高周波のノイズは、電源トランスを貫通し、信号経路に混入し、混変調を発生させ、ひずみの元凶となる。電源雑音による音の違いは、システムのグレードが上がると顕著になる。時間帯により、音質に大きな違いがあるというのは、AC電源品質が時間により変わることが、音に反映しているということであり、システムのグレードがかなり高いという証拠でもある。 真空管アンプがブームであるが、多くは古い時代の回路が基本になっている。これらの回路は、昔、AC電源が”清流”だったころに考案されたもので、当時は、問題なく優れたものだったが、現代の電源事情では、十分な性能を発揮できない。反面、現代に設計された、アンプでは現代の電源事情下で設計されてあり、電源の影響を考慮した回路化が成されている。そのため、昔の名器が、ソリッド・ステートのアンプの音に及ばないこともあり得るのだ。 AC電源の影響を受けにくいアンプ 私の製作した大星夜級のアンプでは、電源に重点を置いている。2A3PPアンプのB電源は、6段のパイ型フィルターで、高圧から、チョーク・インプット経由で所望のB電圧まで落としており、AC電源の影響を受けにくくなっているので、時間による音の違いは少ない。当初パイ型フィルターの段数と次第に増やしていったが、増やせば増やすほど、音質の向上がみられた。まるで、吟醸酒を造るために、精米歩合を上げて、米の外側を削って、糠としてどんどん捨てていくようなものである。 4段までやった段階で、かなり良くなったが、夜9時近辺の時間帯では、やはり音質が劣化する。2003年12月の段階では、総段数6段、最終の3段は、左右独立になっている。当然電解コンデンサーは使用していない。このアンプの詳細は、別のところで述べることにする。(2003年12月に7段に変更、音質の向上より、バランスの取り直しの目的での変更) アンプの内側で、このような電源対策をしたが、これ以上段数を増やすよりは、AC電源側に、ノイズ・カット・トランスを入れて、アンプに入る前の対策を加えてはどうかと考えた。アンプの回路的には、真空管からは定電流に近いかたちに電源が見えているはずなので、ノイズ・カット・トランスを入れても飛躍的に良くはならないだろうと考えていた。下の写真は、ユニオン電機さんの 100V : 100V 500VAのノイズ・トランス。一次と二次が上下に別々に巻いてある。2000VAのものも購入したが、やはり容量には、重たいが、余裕があったほうが良い。 ところが、予想以上に大星夜性が向上したのである。回路理論の予測以上の音質の向上があったのだ、そこで徹底的にやるタイプの私は、ノイズ・トランスをもう一個作って、2段の構成にしてみた。結果は、驚くことにさらに大星夜性が向上したのである。ただし、私のメインアンプのほうは、それなりに追い込んであるので、バランスが若干崩れ、繊細な音にはなっていったが、音が弱くなるきらいが出てきた。ノイズ・トランスを使用する場合は、それを入れることを前提にした、システム・バランスを取る必要があるだろう。 古典回路とノイズ・トランス 昔のウエスタン・エレクトリックのアンプや、その回路を元に設計されたアンプを使用している方も多いと思うが、これらの回路は、電源にノイズが少なかった時代の設計なので、現代の環境では、その実力を発揮していないだろうと思われる。現代の電源事情を考慮した、回路の設計が必要である。まずは、ノイズ・カット・トランスを(一段でよい)入れてみよう。電源は、清流でなければならない。
2006年現在では、電鍵精機社、ユニオン電機社、サウンド社、ライン・ノイズ・フィルターなど、その他自作のものまで含めて十種類ものノイズ・フィルタリング機器を使用している。但し、あまり多段にフィルタリングをすると音が弱くなることもあるし、雑音も音としての役割があるので、本HPの音の謎のコラムも参照して戴きたい。 http://homepage3.nifty.com/western/audio/noise1/noise1.htm ノイズ除去装置を作る。導入する。 ノイズ・カット・トランスを作ったり、システムに導入する話 ノイズを減らす装置 トランスというのは、一次側と二次側の巻線の太さと数の比で、電流と電圧を変換するものだ。出力トランスというのは、とても難しい。理由は、広い伝送周波数特性を実現しなければならないからだ。一次側と二次側をただ単純に二層に巻いただけでは、5KHzくらいまでしか周波数特性を得られない。20KHz迄伸ばそうと思うと、複数のサンドイッチ構造で、重ねて巻いていかなければならない。ここでひらめくと、逆に”特性を落とす”のは容易だということである。一次側の雑音成分を二次側に伝えないようにするには、高周波成分の雑音を二次側につたえないように巻くわけだから、どうしたら、周波数特性が落ちるかを考えればよい。 簡単な話では、一次コイルと二次コイルは、離して、別々に巻けばよい。このような巻き方で電源トランスを作ってくれれば、音質のよいトランスができるのに残念である。メーカーは、みんな重ねて巻いている。
簡易ノイズ・トランスの試作 ノイズ・カット・トランスは、結構いい値段がするので、余って、ころがっているトランジスタのメインアンプ用のトランスなどを工夫してノイズ・トランスの実験をしてみることができる。方法は、二次側のタップをシリーズにつないで、合計で一次と同じ電圧になればよい。
注意すべきことは、巻き線の方向を同じに接続しないと電圧が加算されない点だ。シリーズにつないで電圧が下がるようであれば、線の巻き方向が逆になっているので、反対側とつなぎかえればいい。どのくらい電流がとれるかは、二次巻線の容量に依存するから、プリアンプでは1A、2A3PPのメインでは、5Aは欲しいところである。巻き線をシリーズに接続して電圧を稼ぐ場合でも、途中の巻き線に容量が少ないところがあると、その最低容量が全体の性能になり、容量が不足すると発熱したりして危険である。 下の写真は、ジャンクで1000円でころがっていたトランスで作ったノイズ・カット・トランス。二次側のタップをシリーズに接続して100Vの電圧が出るようにしてある。これがまた効果があり、暫く貸し出し先から戻ってこなかったくらいである。1000円程度で試せるならば、とても面白い。効果があれば、なおさら嬉しくなる。ノイズに関しては、非常の広い帯域に渡ってスペクトルが分散しているので、特定のフィルターで雑音をとりきることはできない。雑音吸収スペクトルの異なるものを何段か重ねて使用せざるを得ないのが実態である。ノイズの問題と理論はとても奥が深いので、専門のホームページを熟読することをお勧めする。 外部ノイズと内部ノイズ ノイズというとACラインから混入する外部ノイズは、すぐに気がつくが、使用しているオーディオ装置自身が発生しているノイズには、気づかないことが多い。実は、CDプレーヤーなどのディジタル機器は、盛大に雑音を発生しており、この雑音が共通のコンセントに差し込まれている他の機器に伝播する。ためしにアナログ・レコードをかけたりして、CDプレーヤーだけの電源を深夜にON/OFFしてみればよろしい。
音がまったくかわらない場合は、とても高性能なCDプレーヤーか、システムがおっとりとしていて、その変化に反応しないか、お聴きなる方の人格が十分に陶冶されているかのいづれかであろう。LINN LP-12のプレーヤーのバルハラ電源でさえ起動時に若干ではあるがノイズを発生する。機器間にノイズ除去装置を入れて、内部で発生した雑音の他の装置への伝播を最小限に抑える必要がある。 http://homepage3.nifty.com/western/audio/noise2/noise2.htm JBLの#075でヴァイオリンが艶やかに鳴らない場合、まず使っているケーブルに粗悪な物が使われています。アンプやCDPの高価な装置を使っていてもそれらを接続するケーブルが粗悪な物ではその機器の実力の1/10も出していないでしょう。
ケーブルには電源ケーブル、ラインケーブル、SPケーブルが一般的に考えられますがそれだけでしょうか?。私の場合、電源とは壁コンからタップまでとタップから機器までを定格消費電力数の合計で使い分けています。 デジタルだアナログだでは区別はしていません。システムの場合「小信号」を扱う部類とパワーアンプ群の様に比較的大きな電力を食う物と分けてタップとりします。 電源ケーブルは機器の「性能」を決定するばかりか「質感」をも左右します。良い電源ケーブルが必要です。メーカーオリジナル配線の電源ケーブルはほとんど使い物にならないと考えて差し支え有りません。それらのほとんどのケーブルが「ノイズ」を拾っています。古い機器はオリジナル配線も極端に粗悪な物が多いです。 (この頃は電源ケーブルの重要性が理解されていなかったから)・・・マランツの#7、#2、#8b、#9、マッキンのC-22、MX-110やMC30,MC275等も当時は良かったかもしれないけれど今となっては「粗悪」なものの分類のケーブルに入ります。 次にラインケーブルやSPケーブルですがこれも電源ケーブルと同じで「ノイズ」をシャットアウトできるケーブルでないと使えません。いづれの箇所でもノイズ(ハムノイズ)を拾うようでは音が粗くて使い物になりません。 そして皆さんが「盲目的」に何の疑問を示さないのがSP箱内配線です。このユニットへの配線やネットワークへの配線が「とんでもなく粗悪」だと言う事です。 他にもアンプやCDP、チャンデバ内に使ってあるプリント基板や半田材、半田材の材質も粗悪な物が多いです。半田に鉛が入っているだけで電気が流れにくいです。 私の場合アンプの内部配線も手配線ができる管球式を使いたくなります。そしてその配線材も良いものを使い、半田材も鉛なしの銀入り半田、管球も中国製ではなく1940年から1960年代くらいまでの「本物」にこだわっています。 SPユニットにも半田付け部分が有ります。オールドユニットは歴史的に見てまず間違いなく「鉛半田」が使われています。これを交換してやるだけで情報量が「?倍」になりリアクション(応答性・反応)が飛躍的に良くなります。 オーディオ評論家達が「ヒアリングテスト」と称して雑誌の為に色々書いて有りますが、私から言わしめれば「4〜5時間聴いて何が判るのか?」と思います。良いケーブルは「大容量」になります。それらのケーブルは100時間以上のエージング(馴染ませ)が必要で、(ケーブルのバーンイン+機器の馴染み)とてもとっかえひっかえの駆け足評価で判るような代物ではないということです。 「あわてモノの間違い」、「うっかりの間違い」のケアレスミスの塊だと思います。雑誌の評論に振り回されていたのでは真の「良い音」は追求できません。 機器がどんなに優れていてもそれらを繋ぐ「ケーブル」が粗悪な物では使い物にならないサウンドしか出ません。 機器とケーブルの総合力+セッティング術の技術力の差が「出てくるサウンド」の差になります。 ケーブルに求めるのは「瞬時伝送能力」です。そのため「大容量」でないといけません。これにノイズが入れば大容量とはいえなくなります。 伝送容量は水道の配管です。これは大きいほど沢山流せるでしょう。ノイズがこの配管に付くスケールに相当します。このスケールが微量でも有ると水が濁ってしまいます。この濁った音がヴァイオリンが綺麗になってくれない原因です。 http://soundtrail.blogzine.jp/blog/2008/04/jbljazz_8012.html 電源について考えてみる 2008年 12月 22日
商用電源は汚れていると言います。極性も気にする必要があると… しかしながら、昨日から悩みを告白した SV-722(マッキントッシュ C22 のイミテーション・アンプ) SV-722(マランツ7C のイミテーション・アンプ) https://www.kit-ya.jp/products/list?category_id=10&bland_id=14
のノイズについても実は商用電源の汚れが問題ではないかと考えています。
対策として200V電源を引きステップダウントランスで100Vにすることです。 バランス電源なのでコンセントの極性も気にしなくてよいとか…。 そこで今夜は「電源」について考えてみようかなと。 真空管アンプにしてから電源に非常に敏感な気がする。 メインの方は電源を専用にとっているが、プリ側はデジタル機器と同一コンセントであり「悪い」と知りながら使用している。すると電源のループだろうか、リスニングルームのリビングと接する台所の電源を落とすと軽くノイズが飛び込む。 同じ環境下でトランジスタアンプは問題なかった…。 さらにサンバレーさんのアンプは電源に敏感か気がする。 恐らく回路も相当シンプルで音の鮮度を優先していて、電源などにもろ影響を受ける気がする。 ここに根拠はないので本当なら電源を切り分けるためにまずはタップを購入しデジタル機器と同居するプリの電源を分けるテストをしようとしたが、近所のホームセンターには三極のタップはなかった…テストはおあずけだ。 しかしながら、200Vをステップダウンして100Vにすることが良いことは何度も耳にしており実際にこの目でも見た(変な表現だが)。 SV-722にのるノイズもSV-722自身がもっていると言うより拾っている可能性が高い。 無論、ピンケーブルも購入品と自作での比較もしてみたがピンケーブルの差によるノイズの載りはなさそうだ。 「うーん、やはり…」 手をつけるべくは、電源かな…。 アースも確実にとる必要があるし…。 あまり深入りしたくない内容だが粗悪ガソリンで良いエンジンが回る訳はないし、良いガソリンでエンジンは見違える程伸びるし、改質軽油でないとエミッションをパスするディーゼルは成り立たないし…。 それほどベースのエネルギーは大切なのだ…。 Commented by 103 岡山 at 2009-01-17 02:30 電源のデジ・アナ分離、その後進められましたか? デジタル系は2Pプラグでアースループが出来ないようにされた方が聴感上好結果が得られるようです。 またSV-722の球のグリッド線をシールド線がしっかりした(例えばRCAケーブルを切ったもの)とかに換装されるとグンっとノイズが減る可能性がありますよ。(私はSV-91Bのグリッド線を交換してノイズが皆無になりました)
Commented by rhr_nally at 2009-01-17 07:38 「SV-722の球のグリッド線」がどれになるのか、回路がさっぱり分からない私です。回路図をよーく見ながら挑戦しますね。
Commented by 103 岡山 at 2009-01-17 07:48 12AU7のピン配置は2番、7番になります。 http://www.mizunaga.jp/tubepin.html
まず1本線を作って気になるチャンネル(LorR)側で一箇所取り替えてみる度に試聴されれば対策が早いと思います。 http://homepage.mac.com/elanmiki/SV722/Sites-Pages/Image18.html
透明被覆の配線材かもしれません。 http://rhrsp.exblog.jp/9262286/
シンプルが故の難しさ… 2009年 07月 12日 久しぶりにRHRの音を聴いてみると… 「重い音だなぁ…歯切れが悪いなぁ…梅雨だしなぁ… おや?なんだこのノイズ…」 曲の音量が下がってくるとリズミカルな「ポッ、ポッ、ポッ…」とノイズが出ているのです。そのノイズは、プリアンプの音量に関係なく一定な音量で出ています。 「…またトラブルかぁ…」 なんとなく 「プリアンプSV-722」が影響しているのではないか? と予測してプリの電源を切りますと、コンデンサーに残された電荷を吐き出しながら、リズミカルなノイズは消えて行きます。 「やっぱり…」 夜聴くときはこんなことはないのですが(今夜も夜はノイズがのりません)。 いままでこんなことはなく折角の日曜の昼間なのですが…。 シンプルな構造故、外乱に敏感な気がします 前に中途半端なネットワークだったRHRの頃、半導体アンプONKYO P-308をつないだ時、発振して困りました。この時、SV-722(C22)はボンネットを軽く叩くと「ボンボン」とボンネットを叩く音がSPから聴こえるのです。
まるで、レコードプレーヤーのターンテーブルのハウリングの様でした。 この問題を解決するのに、地中アースを取り全ての機器を接続したところ、P-308は激しい発振を起こさず普通に聴ける状態になりました。 しかし、アースは曲者かもしれません。 今回の正体は突き詰めていませんが、722に乗ったノイズはアースを通じて入ったのではないかと推測しています(原因追及前にそのノイズは消えました)。 我が家の商用電源は測定すると100Vをやや下回り97V程度です。 会社のオシロを利用して波形を見てみればいいのですが、おそらく相当なノイズが乗っていると思います。 当然、AUDIOについては極性とデジタル系とアナログ系の音源を分けています。 しかし、どんなにコンセントを分けてもリスニングルームであるリビングの配電盤を見るとブレーカーはひとくくりでした。 これでは、どこからとっても同じ電源だと思います。 200V化を考えているのですが、いい機会なので投入しようかなぁと考えています。 200Vは極性を考えなくてもよいので煩わしさから開放されますし。 我が家は、200V化には有利な環境にあり安い工賃で200V化は可能です、後はどんなステップダウントランスを選択するかなのですが…。 しかし我が家のSV-722を含む真空管機器は構造が単純なせいか「外乱」に非常に弱い気がします、シンプルが故に外乱をそのまま音に反映する、商用電源の汚れやノイズの影響をもろに受けるのではないかと。 トランジスタ機器ではこんなことで悩むことはありませんでした。音の鮮度優先でこの辺のフェイルセイフ(こう言っていいのかなぁ?)が甘いのが良くも悪くもなのでしょうね… ここらへんは、同じ真空管アンプでもEARはしっかりしていました。 すると真空管アンプや真空管機器を良い音で聴くには電源造りが大切なのではないかと…。 当たり前な結論かもしれませんが、ここを改造するには結構お金がかかりますし…うーむ…。 シンプルが故のハンドリングの難しさ。
真空管アンプを使用している人たちは、皆さん同じような経験がおありなのでしょうか? (今回の問題が再発した場合、プリのアースを外してみようと考えています) Commented by きゃーる at 2009-07-12 23:03 実は私もこの間604のユニットにTU-879を繋いだ時、左側から、ポッ、ポッ、ポッと音がしました。 ケーブルを左右入れ替えたらノイズも入れ替わったのでアンプのノイズだと思います。 アート・ペッパーのミーツ・ザ・リズム・セクション(XRCD版)も曲内の音が出てないところでサーノイズがでます。
これは今まで私が持っている最も能率の高いSP(ダイアトーンDS-37B 能率90db)では気づかなかったことでした。 TU-873やSV-722はまだつないでませんがイヤな予感が・・・ 高能率SPってシビアなんですね。 私の場合は片CHなのでキットの工作精度っぽいですが、rhr_nallyさんは電源周りですか・・・ 「電源の最終回答」なんてうたっているメーカーがありますが、 どうなんでしょうね。怪しすぎますが(汗) Commented by rhr_nally at 2009-07-12 23:29 もし電源をいじりステップダウントランスを購入するならオヤイデのトランスがいいみたいです。
Commented by 欄太郎 at 2009-07-13 05:12 >どんなにコンセントを分けてもリスニングルームであるリビングの配電盤を見るとブレーカーはひとくくりでした(
私は、2階から1階に移動して、家電周りのノイズをほとんど拾わなく成りました、 rhr_nallyさんのノイズが空中ノイズだとすると電源を分けても効果がありませんよね、私の場合大きいブレーカは1個、小さいブレーカーで8カ所に分かれていて、下の部屋は小分けに分けたブレーカーのせいか、家電から一番遠い、下の部屋のせいか分かりませんが、ノイズは気にならなく成りました。 スピーカーの湿気の影響ですが、ウッドコーンが動きが鈍く、高域の抜けが非常に悪いです、2時間ほど聴いてとそれでも良く成ります、コーンが振動しながら乾燥するのでしょうか(笑)、今使っているスピーカーは3台はマグネシューム系の合金、1台はパークの17pパルプコーン(表面に樹脂製のコーティング有り)全て元気に鳴ります、特にマーク、オーディオのフルレンジは高域の抜けは最高です。 Commented by altum at 2009-07-13 09:25 >高能率SPってシビアなんですね。
高能率のスピーカーで聴いて、異常が認められなければどんなスピーカーに繫いでもOK!・・・最終的な試験機としても使えますよ 特に直熱管シングルのハム音!(笑) 家でも、A7で近くでは若干ハム音は感じますがM8DMT以下他のスピーカーでは傍に居てもウン・・・とも、聴こえて来ません(笑) Commented by きゃーる at 2009-07-13 11:49 直熱管はもっとやばいのですね(汗) とりあえず異音がなくなるように処置してみます。
Commented by koba at 2009-07-13 13:53 家のスピーカーも38とホーンで能率が107あるので直熱管が使いづらくなってしまいまして300Bとか使わなくなってしまい遊んでます。EL34でやっと我慢できるかも?
前段のお遊びによる音の変化がよーく出てくることよ 他人の家で僅かな変化しかしなくても家ではびんびんに変化するんですわ。 Commented by 元新潟のU at 2009-07-13 21:58 100Vじゃだめですか?nallyさん。 入力・出力共に100Vの絶縁トランスを使用して、2次側の中点タップをアースすれば同じだと思うのですが・・・ 余り見かけないトランスなので2次側50Vのトランスを2台使用する手もあります。 あと、電源プラグを逆に挿すと音が変わりますが如何でしょうか。
Commented by rhr_nally at 2009-07-13 23:03 「直熱感シングルのハム音」…。「グさっ!」と来ました(笑) 今の我が家の一番悩ましいのがこの内容なんです。 2007のハム音がなんだかなぁです。 どこをどうすればいいのか分からないし、何を点検すれば良いのか…ハムバランサーをいじっても…。
Commented by rhr_nally at 2009-07-13 23:06 EAR859は本当にハムノイズのないアンプだったんですよ。 直熱管じゃぁないからですかね…うーむ面白い。
Commented by koba at 2009-07-13 23:08 能率が高いと小出力のアンプでOKなんですが同時に交流点火が×になってしまうんですよ。ハムがしっかり聞こえてしまうんです。泣
Commented by rhr_nally at 2009-07-13 23:14 いや、100Vがだめな訳じゃぁないんですよ。 実は私もきゃーるさんにお知らせした、オヤイデのトランスを知ったのが実はサンバレーさんの試聴室でした。
それ以前は、例の「究極の回答」で有名な(実際はたいしたことないですよ(笑))ショップで盛んに叫んでいる電源を注視していました。 サンバレーさんの評価云々でなく、200Vとこのトランスに注視している方が結構います。 私は、たまたま環境が整っていて(今の家の電源事情はそんなこと意識していませんでした、本当にたまたまです)200Vを2万円以下で工事できそうなんです。 極性を考えなくてよい。200V化で他の電源から切り離される、SV-18Dを調整しても不安定な電源みたいな我が家…なんかを考えると200V化をどこかで必ずしようと考えていたのでまぁいい機会かなぁと。 Commented by altum at 2009-07-14 09:21 >2007のハム音がなんだかなぁです。
これは211と同じ電圧(10V)&電流(3.25A)と思いますので・・・ フィラメントの整流回路にチョーク・コイル&トランスは入っていますか? コンデンサーの容量は?・・・市販の小さなフィラメント用のチョークを売っています 0.5H/3.5A・・・それにコンデンサーの容量と耐電流10000μF&4A位は必要かと思います・・・私はここに当時販売していたタンゴの専用チョークと業務用コンピュータの電源に使われている大きな姿のブロック形のコンデンサーを使っています 今の2007(845)のケースには入らなくなるかも・・・です ここまで、書いてかわら版を見ましたチョーク!は無いですね 抵抗0.2Ω/10Wがここにチョークを入れるとかなり改善が期待できますよ フィラメントの電源にスイッチング電源の12V5A位を使って10Vに調整すれば一番良いとは思いますが・・・電源ユニットケースの後ろ辺りにを背負わなくては・・・ 接続箇所は抵抗0.2Ωを出た所のコンデンサーの所・・・ この電解コンデンサーは要らないと思いますよ・・・ユニットは完成品!ですからこれが一番の安上がり!の方法かもチョーク・トランスも結構高いですから(笑) 私も、カレコレ組上げて30年近くになってきてますので、それこそ電解コンデンサーが不安なので、今度はスイッチング電源を使おうかなと思っています・・・省スペースにもなる http://rhrsp.exblog.jp/10601189/ 2009年 04月 04日 722と言うアンプはなかなか面白いアンプです。 失敗の連続でなかなか灯を入れることが出来なかった苦い思い出のアンプなのですが、出てくる音はご機嫌なものです。 SV-722(C22)の嫌いなところは、以前所有していたEARと比較してハムノイズが大きいことです。 これは、最初に722を聴いていれば別に気にしなかったと思いますが、EARを先に聴くとその差が耳につきます。能率の高いSPだと更に耳につくらしいです。 しかしそのハムノイズに目をつぶっても音の鮮度は、EARと比較して目を見張るものがあり私は722を入手しました。722はマッチングバランス(妥協点)で音の鮮度を優先して、このハムノイズをやや犠牲にしたのでしょう。 私の722は、標準の真空管12AX7 SOVTECからμの低い(増幅能率が低い意味らしいです)5751に差替えました。 SV-2(2007)の6SN7GTBのバリエーションでRCA 5672を手にした時「高信頼性管」と言うものの頼もしい作りに惚れ、高信頼性管系統の5751を選びました。 レコードイコライザー部は、東芝の5751でフラットアンプ部は、自衛隊の流出品だと言うGEらしい5751に入れ替えています。 5751にしてμが低くなり(100→70)「大人しい音になる」との話もありましたが、フラットアンプ部にはGEらしい快活な音を出し、フォノイコライザー部はRIAA特性の「精確」な再現を考えて、生真面目な国産らしい東芝の端正な音としてみました。 余談ですが、東芝の5751をフラットアンプ部に入れると真面目過ぎて私の好みではありませんでした。 こんなふうに真空管チューンした722は高域まで伸びた音だと思うのですが、「キーン」とした鋭い伸びでなく私には「マッシブ(塊)」的音に感じます。 但し、「マッシブ」と言っても低分解能な塊ではありません。 その反面マランツタイプは、「キーン」としたタイトな高域のようで非常に興味深く感じています。 ただ、722は音の鮮度を優先するあまり非常に構造がシンプルなのでしょう。 冬場の静電気が帯電した体で触ると「パチッ!」と音を立て、同じ部屋の電気機器のスイッチON/OFFに非常に敏感に反応します。 これだけ電源に敏感に反応すると言うことは、家庭の電源を200V化してステップダウントランスで改善した電気を流すとその鮮度は更に上がるのではないかと期待もしています。 このように、SV-722と言うアンプはチューニングしがいがあり、そのチューニング結果を素直に出すアンプだと感じています。 SV-722を賞讃する反面、 「プリアンプは極力カラー(色)をつけず、ドライブ(CDPやレコード)の信号を正確に再現するのが良いのではないか…」 とも感じています。すなわち、半導体プリ+真空管メインと言う組合せもありではないかと考え込んでいます。 Commented by へうたむ at 2009-04-05 04:12 ハムノイズについては、サンバレーさんのマニュアルに、シャーシ・アース・ポイントなどの説明はあるでしょうから、そのとおりにはされていますよねえ‥‥ 管球プリは、アースの引き回し、シャーシのアース・ポイントでずいぶんハムが違ってくるように思います。
Commented by Rocky at 2009-04-05 06:39 私もSV-722(C22)を持っています。Jensen化もしましたが、何とか取り付けました。(手違いで左にある0.22uFも買ってしまい、一緒に交換しています。こちらはあまり効果はないと思いますが、、)
ハムノイズは私もあります。電源コンセントを逆に差し替えたらハムノイズが少しは減ったので、まあいいかと思っています。真空管アンプのボリュームを絞るとノイズは減りますが、音が曇ってしまうので全開で聴いています。 Commented by 103 岡山 at 2009-04-05 11:07 半導体プリ+真空管メインはC-200X改+SV-91Bをちょくちょくやっています。
C-200X改+SV-91Bは 過不足ない というかSX-710との組み合わせに比較すると音のエッジがしっかりしてSV-91Bからズーンと腰の入った低音が聴けます。 これが半導体プリのおかげと言えるのか、C-200X改の個性(良さ)なのかはWE310Aラインアンプとの組み合わせで改めて比較してみます。 Commented by rhr_nally at 2009-04-05 11:08 電源コンセント、すなわち電源極性ですよね。 一時、気合いを入れて合わせていたのですが、色々試聴で機器を出したり入れたりしているとついつい面倒になり…。 アドバイスありがとうございます、検電ドライバーを手に頑張ってみます。
Commented by 103 岡山 at 2009-04-05 13:26 x
半導体プリ+真空管メイン、真空管プリ+真空管メインと比較してどうか? 難しい! です。 WE310Aラインアンプは残留ノイズが少々高目だったのでP-300に比較して91Bはゲインが低目なのでノイズが耳に付き難くなりました。 球(WE310A)同士の接続なので相性は文句なし。音が弾みます。 C-200X改に比べて前後方向が少し向上と言えるかもしれませんが、大きな変化なし。 単純に 球プリ、 半導体プリ と論じられないです。 それぞれの機器の個性で デバイスの差を語れない というのが感想です。 ご期待に添えなくて申し訳ないです。 http://rhrsp.exblog.jp/9980527/ AIR TIGHT ATC-1 〜真空管プリアンプ 世評の罪〜 2010年 08月 19日
サンバレーさんの真空管プリアンプ"SV-722"を手放した後でも真空管プリアンプの音質には強く心惹かれるものがありました。 真空管と言えばノスタルジックな「暖かさ」などが世評ですが、最近の真空管プリアンプは半導体にはない鮮烈さを実感できます。 私の真空管アンプ・キャリアは、プリメインのEAR859に始まりプリアンプではEAR834Lと2台のEARを経験してきました。 EARシリーズは、真空管アンプとは思えない無音時の静粛感、音質は英国アンプらしく華麗で柔和、但し鮮烈さと言う面ではやや弱いです。 そしてサンバレーSVー722は、真空管フォノイコSVー6、真空管パワーアンプSVー2(2007)と言った極めて組立が簡単な(基板1枚をハンダ付けすれば出来上がり)キットを2台組立てただけに過ぎない私のスキルには、あまりに難易度の高いアンプでした。 音が出せるまで何度もハンダや配線をやり直し最終的にギタギタになってしまい「大丈夫か?」と思いましたが、出て来る音の鮮烈さのとりこになってしまいました。 しかし悲しいかな、無音時のノイズは盛大でEARとは比較になりません。 「EARの無音時の静粛性」と「SVー722の鮮烈な音」を組合わせたような真空管プリアンプを探していました。 そこで目にしたのが「AIR TIGHT」ブランドの「ATC-1」と言うプリアンプでした。 AIR TIGHT ATC-1は、EAR834L+SV-722となるのでしょうか? さて肝心の出て来る音なのですが… 世評では、AIR TIGHT社の社員の方はLUXMANから独立し設立したこと「真空管の良さを残したアンプ」「いや、そんな古いノスタルジィに捕われない音」と色々な世評があります。 私も後者の「ノスタルジィに捕われない音」とSVー722の持つ無音時の不快なノイズが消えていることを期待しました。 ところが様相は少々違ったようです… 電源ONし出て来るノイズは「質」は違いますが「量」はSV-722同等…これには正直がっかりしました。 「熟練工の組立てる完成品」と「素人が失敗しながらなんとか組立てたキット」に大きな差がない…。 また「真空管プリアンプのノイズはこんなものなのか?」と考えてしまいました。 実は12AX7と互換球で低ノイズの5751、しかも東芝の5751に換装したのですが変化は見られませんでした… ノイズの「質」の違い、 SVー722のノイズは高域の目立つ「シャー」と言う高めのノイズ、 ATC-1のノイズは中低域の目立つ「ズー」と聴こえるノイズ。 そして、このノイズの傾向が不思議なことに音質にも出ています。 ATC-1の音は、中低域を中心とした太い線で描写した押し出しの強い音。 私が期待したのは、やや線の細いシャープな音でしたので、これは全く目論み違いでした。 この「太い線で描く音」が「暖かい音」と支持する人がいるのでしょう。 ヤマハC-2X同等のシャープさで、半導体では得られない真空管の「ガラス」をイメージするような透明度をもったハイスピードな音を期待していました…。 ATC-1は私の期待した 「EAR834Lのノイズレス+SVー722のハイスピード」 とはなりませんでした。 SVー722のシャープでキレの良い音が懐かしいですねぇ…。 私のSV-722は、マッキントッシュC22タイプだったのですが次はマランツ7タイプにトライしてキレの良い音に浸りたいですね。 手放して分かるSVー722の良さ(笑) SV-192Sにはなんの未練もないのですがSVー722には悔しさが残ります。 自分のスキルが未熟な時に出会ってしまった音楽性の高いアンプ… もし今2台目を作るとするなら、カウンターポイントやYAMAHA、そしてMFと言った優秀な半導体アンプを手にしていますので焦ることなくじっくり構えて組立できるでしょう…。 今ならアンプマイスターのくまさんがSV-722に新しい「対策・改良」の施し方をブログで記事にされていますので、進化したSV-722に出会えるかもしれません。 Commented by きゃーる at 2010-08-19 01:25 AIR TIGHTといえば、かなり高級な球アンプブランドですよね^^ いい質感ですね。電源部も遮蔽されてますね^^ しかし好みの音質ではなかったですかorz
SV-722手放したんでしたっけ・・・ クマさんチューニングすごそうですよね^^ SV-722はアンチキット屋さんでも一目置くプリのようです。 操作性は・・・ですが音は申し分ないです^^ 私のSV-722(マランツ)もいつかSBD化するかなあ・・・ プリといえば、マッキンC22オリジナルの結構程度のいいもの(らしい)が30万台で売られてましたが、買いなんでしょうか?^^; Commented by へうたむ at 2010-08-19 05:24 アンプのノイズはシステム全体として計算づくで処理すべきものだと思います。かなりの高利得を持たせたプリ(マッキンやマランツなど、過去の名機に倣った回路構成では、どうしてもこうなります)に、ヴォリューム全開のパワーをつなげば、どんな高級品でもホワイトノイズは出ます。
EARは、システム全体でゲインを調整したり、何らかの回路デザインを施していたのでは? Commented by 元新潟のU at 2010-08-19 05:42 無音時の静寂性を追求するなら半導体では?という気がします。 音楽性で言うなら別ですが… SV-722 クマさんスペシャルには興味がありますね〜。
Commented by rhr_nally at 2010-08-19 08:25 EARは、システムトータルと言うより、単品のノイズの少なさは極まっていると思います。
私が使用していた時は、当然メインは全開ですよ(メイン全開でないと気がすまないたちです(笑))。パラヴィチーニ氏は、動的な特性もさることながら、静的な良さ「デザイン」「ガジェット」「ノイズ」を上手にコントロールされていたのではないかと考えてます。 Commented by rhr_nally at 2010-08-19 08:31 >無音時の静寂性を追求するなら半導体では?という気がします。
はい、しかしながら世の中には半導体並の無音時の静粛性の高いアンプも存在するんですよ。でも今回の経験で、真空管プリのノイズについて整理出来てきた気がします。 確かaltunmさんはプリの前にトランスを入れて電源の持つノイズを減らすことをされていたのでそれも奥の手と考えていまして、無音時のノイズ対策は色々ありそうですね。 我が家の主力プリは全て半導体なので、無音時のノイズは悩みませんが、SV-722には「音楽の鮮度」と言う面で心惹かれますね(個人的には「アドバンスさん凄い」と感じています(笑)) くまさんスペシャル"SV-722"は、大変参考になるのでもっと色々知りたいところです。 Commented by へうたむ at 2010-08-19 22:16 2ch板ですが、A&Mはノイズの件で送っても何もしてくれない、云々の書き込みを見ました。
ATC-1は、高利得の12AX7を5本使っているということなので、ラインアンプも全部12AX7なのですね。これではやはりノイズ多くなりそう‥‥ ラインアンプは、低利得・低インピーダンスの12AU7や6DJ8を使うのが、近来のプリでは主流ではないか、と…。 お値段的に比べるべくもない感じはしても、TU-875と比べられたでしょうか? たぶん TU-875のほうがローノイズですよ。 ノイズが増えても12AX7を多用して彫りの深い音色を出そう、というのが、むしろマランツやマッキンなど古典プリに学ぶ日本のマニア、技術者の多数かもしれません。もちろん、これはこれでポリシーです。 が、近代的な低雑音を狙うと、また別の回路構成が必要でしょうし、その辺の独創性は、あのパラヴィッチーニのオヤジなんかの独擅場なんでしょうね。 Commented by なめ仙人 at 2010-08-20 16:20 プリアンプは難しいですねぇ〜! 微小信号を取り扱うプリアンプは、ノイズ問題、SN比は大きなウェイトを占めますから。。。 如何に音色感が素晴らしくても、ノイズで微小レベルの信号が消失してしまうのでは意味が有りません。
そのような意味で、タマのプリ選びは非常に難しいでしょうね。カウンターポイントのハイブリッドプリでさえ、石の圧倒的な高SN感(例えばマクレビNo.38SL等)を経験した後だとノイジーに感じましたからね。 しかし、AIR TIGHT ATC-1、見た目は魅かれます。ロゴプレートといい、全体のつくりといい、ラックに置いておきたい雰囲気がありますね。ホント、ノイズの問題さえクリアになれば・・・・ですねぇ〜σ(^_^; Commented by rhr_nally at 2010-08-22 10:20 利得とμの関係を知らないのですが、12AX7に対してμが70%程度しかない5751でもこの傾向は変わりませんでした。 12AU7や6DJ8のことは、へうたむさんに説明されると頷いてしまいますね(説得力があります)。
TU-875はご指摘の通りです。 電源も別体ですからね、ただTU-875のポテンシャルはもう少し欲しいところです(欲かいてます) パラヴィヴィチー二氏の回路理論は理解出来ていませんが、独創性は目を見張りますよね。 マランツ7やマッキントッシュC22の回路のオマージュ(嫌いな表現です(笑))的なものではなく「現代真空管回路」的なところで攻めて欲しいものです…勝手な言い分ですけど、そこをAIR TIGHT に私は求めたのだと思います。 Commented by rhr_nally at 2010-08-22 10:33 レビンソンとマッキンなら私はレビンソンの方が雰囲気が好きかなぁ…。 はい「球のプリ」は難しそうですが、なかなか鮮烈ですよ。
AIR TIGHTは「次世代の真空管アンプ」を期待したのですが、パラヴィチー二氏 ほど前衛的ではなかったようです、 AIR TIGHTの人が読まれたら激昂されるかもしれませんが、過去の範疇だった気がします。過去の範疇で良いなら、私はAIR TIGHTは選ばないかな…。 ガジェット的には最高ですけどね(笑) Commented by merlion at 2010-08-25 07:36 実はATC-1のノイズは先日AvantgardeのDuo Mezzoとの組み合わせで聞いたときに妙に気になったことを思い出しました。私もチューブを使っていますが、「古いノスタルジィに捕われない音」を志向してAudio Research (VT200MK2+LS26)の組み合わせです。ノイズで悩まされたことはなく、ローインピのPL300でもうまくドライブしてくれています。
Commented by rhr_nally at 2010-08-27 08:57 ATC-1は同じ感想を頂け「やはり」と感じています。 また同時に今までの経験ではEARを除いたところの「真空管プリのノイズってこんなものかな」って解釈してます。 http://rhrsp.exblog.jp/13108804/
SUNVALLEY試聴記 〜前編 プリ試聴…2年ぶりです〜 2011年 07月 08日 サンバレーさんで試聴するのも久しぶりですね…2年ぶりかなぁ…。 サンバレーさんの試聴室に出入りしなくなった理由は簡単で「聴きたい機種がなかった」からです。 しかし反面、SV-722(TYPE:C22)を手放した後にあの鋭く伸びる高域と透明感のある音色が忘れられず「チャンスがあったらまた手に入れたいなぁ…」と思っていました。 「真空管プリが欲しい…」と言う思いは強くあるイメージを持ちながら途中、AIR TIGHT ATC-1を手に入れたりしましたが私のイメージと少し違っていました。 あと個人的にEAR 834Lも一時所有していたのでEARも気になるのですが834Lの上のクラスになるとなかなか手が出ません。 そんな時、耳にしたのが「サンバレーさんのSV-310がV型になって復活した」との情報。あのプリアンプは、個性的なプリなのでこれには非常に興味があります、そしてネット上で試聴コメントをなかなか見かけない「SV-192A/D」も興味があります。 そんなこんなで試聴室に出向いたのです… SV-722(TYPE:M7) 以前私は、C22タイプと呼ばれるものを所有していました。 このプリは、非常に澄んだ音色を聴かせるアンプでした。 この「澄んだ音色」を聴かせる プリアンプは非常に貴重だと思うのです。 音色は真空管のもつイメージの「暖かさ」と言うより「切れ味の鋭いソリッド感」が非常に心地良く私の好きなMALTAのサックスなんか抜群の切れ味。 手放した後に分かる良さですね(笑) 今回は、C22ではなくより高域が冴え渡ると評判のM7タイプを試聴させて頂きました。予想通りの伸びの良さですね…真空管のガラス管の澄んだイメージそのものだと思います。このソリッドな感じがツボに入ると心地良い…私的にはこのプリの出すサックスやトランペットの音色はいいですねぇ…。 タイプとしては「音場型」 広く澄んだステージが広がる感じがなんともいいですね。 このプリの難儀なところは「キット作製」でしょう。 もちろん、完成品もあるので完成品を選ぶ選択肢もあります。 SV-310V どうです、この個性的なデザイン…ガジェット感にこだわる私の心をグラグラさせます(笑) 他でも出会わない「異様な形状なプリアンプ」ですよね…。 今回私が一番注目しているアンプです。ただ 「音質についてはトランスの支配力が強いのではないか」 と先入観を持ってしまいます。レコードプレイで言うところのMCカートリッジの「フォノイコの音色」と「昇圧トランスを通した音色」的なイメージでしょうか…。 先入観はさておき、実際の音を聴いてみましょう… これが良い意味で期待を裏切ってくれます。 SV-722対比極端なトランス色がついている訳ではなく、サンバレーさんのプリらしく「透明感のある澄んだ音色」を基礎に「やや温度感のある」トランスの音色を足した感じです。 カートリッジの昇圧トランスの様な音色でなく、このトランスは上品に上手くまとめられていると思います。 ひょっとすると以前のトランスの方が「濃い」音色だったかもしれませんが、V型の橋本電気製トランスは「適度な濃さ」に感じます。 タイプとしては「音像型」ですが、SV-722をやや「音像型」にした程度で「音場」は広いと思います。 これは、見た目も音色もなかなか楽しいプリですね…いや、予想外(笑) SV-192A/D このプリの多機能さは、ここでは説明のしようがありません(笑) さて出てくる音なのですが… 思わず腕組をしてうなってしまいました(笑) どうして「うなってしまった」のか…このプリは、SV-722との差が見つけにくい…SV-722系の音色です。 透き通り伸びる高域と広がる音場…ただ、よーく聴きこんでみると個人的にどこかSV-722の方が音が「シンプル」に聴こえます… まぁ、これだけ機能てんこ盛りになりますと回路も複雑ですからね…。 ここは、機能差で選べばいいかと思います。 と久しぶりに3機種ものプリを試聴させて頂きました。 非常に興味深い試聴でしたが一貫して言えるのは、どのプリも「澄んだ音色」がすることでしょうか。 http://rhrsp.exblog.jp/15084601/ 22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/02(土) 22:30:32.57 ID:xINzPju6
マッキントッシュMC275に回路がそっくりのアンプあるけど・・・ 本物のMC275 :歪率0.5%以下/75W時(保証値) 275のそっくりさん:歪率10.0%/55W時(社内試作時の結果) いや分ってる。そう・・・、特性なんて関係ない。値段だって全然違うんだ。 そんなこと疑問に思うことが間違いなんだ・・・! 23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 12:38:33.51 ID:q3KTU1uR
こういうのってマッキントッシュに許可取ってんの? 24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 15:22:25.01 ID:HHyZwMUQ >>23 取ってない。 この他にもそっくりさん商品多数有り。技術情報等も他所から無断引用多数。 コンプライアンス、モラル無視のデタラメ業者。
25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 15:38:34.57 ID:q3KTU1uR マジで?w
26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 16:56:30.56 ID:MZAF2vma
バイファイラー巻きはマッキンに許可取らなくてもよかったと思うよ。 たしか特許の有効期限はとっくに過ぎてる。 模倣するのはいい。取り入れる事は悪いことではない。 本物のスポーツカーを買えない人が、模型を買って愛でるということはある。 おもちゃ相手に熱くなっても仕方ないさ。それはそれで趣味の世界。 27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 19:00:52.62 ID:BH7cVKl/
技術が全く無くて中華に丸投げなのに、本家に勝るかのような誇大表現なセールス手法。 中身は当然本家と同じ訳もない粗悪品。 外観と型番をそっくりにし、本家を連想させ期待をさせる詐欺的誇大表現で、 また煽るような売り方を数々行ってきた悪質な業者。 28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/04(月) 05:03:36.65 ID:pHCC/xcK
英国本家QUADUの本物 :歪率0.3%/12W(保証値) 産婆霊のQUADUのソックリさん :歪率 10%/15W ラジオ技術QUADUレプリカ(非買):歪率0.3%/20W(実測値) 言論の自由は結構ですからね。でもね、特性と音は関係ありませんよ。 批判するなら聞いてからにしてくださいよ。 http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/pav/1334442103/ RE787さん 私は、サンバレーのSV-722(C22)を所有していました。
まず、価格を優先してキットタイプを購入すると制作難易度が結構高いです。特に、6本の真空管と基板から出ている素子の足をハンダ付けするのは、かなり難しいです。 オリジナルマッキンC22もチャンスがあり試聴しましたが、SV-722(C22)とは全く別物です。 オリジナルの様な「熱い」「ネットリとした」音色を求めると外れます。 SV-722はマランツ7タイプとマッキンC22タイプの双方ともにどちらかと言うと澄んだ」「透明度」の高い音色です。 サンバレーブランドですが、中身はアドバンスと言うメーカーの製品です。 ADVANCE AUDIO http://www.advance-audio.com/ アドバンスカラーの強いプリアンプと理解して下さい。
トーンコントロールは、内部にディプスイッチが付いていて、ON/OFFの2段階で調整できますが、連続可変でないため期待する程のトーン調整が出来るか不明です。 またいちいちボンネットを開けなくてはならず、実用的かと言われれば疑問です。 もし、興味をお持ちなら同じアドバンスさんの08-TEQをお勧めします。 こちらは制作難易度も低い(ブロック枚の基板ハンダ付けする程度)価格もSV-722に近似しておりお求めのトーンコントロールも充実しています。 2012/06/19 22:18 [14701193] サンバレーは色々なメーカーの寄せ集めですね。 やはりオリジナルのC22を買うしかないなのでしょうかね? フェイクは近い音にすら届かないのでしょうね? 独自で負けないようなプリアンプはないものでしょうか? とても参考になりました。ありがとうございました。 2012/06/23 22:33 [14717251] http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=14678057/
エレキットさんのキットアンプは有名でその音質も高い評価を受けている。 アドバンスさんのキットアンプも有名でその音質の評価も高い。 ソフトンさんのDAC MODEL2もその音質の高さとコストパフォーマンスの良さから有名。
そんないずれの商品もサンバレーさんは取り扱っている。 サンバレーさん自身は製造出来る訳でなく、商社機能が中心。ただ、単なる商社でなく一般的な知名度はなくて優秀なアンプメーカーなんかをプロディユースしてサンバレーさんの販路で販売しているのだと思う。 このプロディユースの際、音作りの意向を明確に伝えるのだろう。そこでは、セールスエンジニア的にある程度の技術力がないと話もできない。そして有名ではないが優秀な技術と製造ラインをもつメーカーとタッグを組むもんだからコストパフォーマンスの優れたaudio機器が生産出来るのだろう。 そしてこれは邪推だが、「キット」と言う手法を使うことで商社にとって一番リスクの高い「品質保証」を自己責任にしてクレーム費用を回避するのだと思う。小さな会社(豊田自動織機グループだから決して小さくはないけど)がクレームのリスクを背負うのは非常に厳しい。「作ることの喜び」と「クレーム費用の回避」を上手くミックスした商売だと思う。 http://rhrsp.exblog.jp/9236569/ おかえりなさい… 〜Sunvalley SV-722修理完了&Modefai〜 2010年5月15日
春の武者修行を前に私の真空管キットプリ、サンバレーさんのSV-722が沈黙したことは、レポートさせて頂きました…。 いや、本当に機器の故障とは悲しいものです。 「どないすんねん…こいつ」と呆然とSV-722を眺めていて、ふと…「そうだ!Altumさんに相談しよう」と思いついたのを通り越してAltumさん宅に持ち込んでしまった次第(笑) Altumさんは、私のド厚かましいお願いに嫌な顔一つもせずSV-722を修理してくれました。 今日、我が家に戻ってきたSV-722に灯を入れてみました。 「おかえり、SV-722…」 でもAltumさんは、ただ修理しただけではなかったのです…。 SV-722について、少しおさらいしておきますと。
この製品は、サンバレーさんのキットアンプですが基本設計・製造は「アドバンス」さんの様です。 マッキントッシュのC22を範としたものと、マランツ7タイプを範としたものの2種類があります。 双方共に共通なのは「澄んだ音」がすることでしょうか。 半導体のプリとは、趣を変えた「鋭い」音がします。 これは、真空管にノスタルジーを求める人には向きません…ね(笑)。 個人的な感想では、 マッキンタイプは、どちらかと言うことコントラストに主眼をおいたタイプ、 マランツ型は「その鋭さ」を伸ばしたタイプでしょうか。 私は、マッキンタイプを選んでいます。 このアンプはハンドリングとノイズに難があります。
そもそも、プリのような繊細な信号を扱うアンプを「キット」として組立てていいのかなぁ…と言う疑問はありました、アクロバティックな配線に焦げそうなリード類。 悪戦苦闘の末、完成し恐る恐る灯を入れてみて、ぐったりとした体に飛び込む鮮度の高い澄んだ音… 「やった!」とほくそえまずにはいられないのです(笑) しかし…その「音の鮮度」とトレード・オフしてしまった無音時のスピーカーから聴こえる「シャー音」の大きさ、 確実に電源を落とさずにピンケーブルの交換なんぞしようものなら「ボンボン」と共振と言いますか振動音と言いますかSPから出てきて「ぎょっ!」とします、半導体アンプとは大違いです(いや、半導体アンプも電源落とさないといけないんでしょうが、横着効かないですねぇ…)。 もちろん「ガジェット」感を求めてはいけません(笑) このアンプの一番寂しいのがこの部分です…ね。 プリアンプは、ユーザーにとって操作頻度が一番高く、システムを支配する一番偉い人(笑)。 そんなアイテムには「ガジェット」感は欠かせないと思うのですが…確かに「キット」ですよ…でも二桁万円払う訳ですから… いえね、マッキンやマークレビンソンに追いつけだの、EARやアルケミストを追い越せなんて絶対言いませんけどメーカーさん… でもまぁこんなものかも知れませんね(笑) 最近同社から出たプリは、私には業務用機器にしか見えませんから数倍プリらしいか…(やばいやばい(笑)) 機能・音質最優先で得たハイスピードで鮮度の高い澄んだ音。 CounterPoint Solid-M8の熟れたオレンジの柑橘系的甘さを含んだ音と対照的な音が聴けるものです。 (これも組合せ次第だと思います、我が家では真空管メインとM8の相性がいいみたいです) SV-722は、まるで辛口の口に含むと痛いウイルキンソンのジンジャエールみたいな味です。 これがクロックチューンしたTL51X改とサンバレーさんの細身に傾くDAC SV-192Sと合わせると真空管のノスタルジーなんて微塵も感じさせない鋭い突き抜けたモニター調の音が聴ける…なかなかいない個性の持ち主なのです。 でも…「もう少し、無音時のノイズが少ないならなぁ…」
これは、SV-722ユーザーの皆さんの悩み(私だけでしょうか?(笑))のようです。 特に高能率な、TANNOYのユニットとは相性が悪いようです(笑) そんな手放し難いSV-722がAltum工房にて修理完了し戻ってきました。 測定結果メモ…さすがです… 久しぶりにワクワクして音だしです。
まず一聴して驚いたのが、いつも聴く音量での無音時のノイズの減少です。 「シャー音」が確実に減ってます。 もちろん、ボリュームMaxの状態ではノイズ「シャー」「ブーン」はしますよ、でもいつもの音量ではステップダウントランスの唸りの方が耳につきます(これも最近なんですよ…嫌だなぁ…)。 いやぁ驚きました。Altumさんからは「少し減りましたかね」とのコメントでしたが私には十分過ぎます。 こうなってくるとですよ… 少しでもノイズを減らそうとして装着していた12AX7の互換球5751を元のSOVTEC12AX7-LPSに戻してみようかな?と言う気にさせます。 露球は、個人的にチャイナ球なんかとは違い「鋭さ」や「硬さ」が出せる球だと思うのです。 私が、このSV-722に求めている「澄んだ鋭さ」にまさにジャストミートするのではないかと…。 さて12AX7-LPSに交換してみます。 ここで大活躍するのが、以前ご紹介したテクソルさんで販売しているエレハモ印の「チューブグローブ」です。 SV-722ユーザーになら分かってもらえるのですが、6本の12AX7を交換するのに5分とかからないのですよ!(このグローブを手に入れる前は、ひどい時、1時間は必要としたかもしれません、特にSOVTECは他の12AX7より太いのです)。 これは、もう奇跡としか言いようがないのです(笑) 出てくる音は… あれぇ…以外ですねぇ…このキットのマッキンらしさが出てしまいました(笑) 中域が厚く、線が太くなるんです…いや当然十分分解していますよ音を…でも5751の時の方が細身な音がしていたと思います。 でもこれが開発者が意図した音でしょうから「元に戻っただけ」なのですが…悪くはないですが、また5751に戻そうかなぁ…(笑) Altumさんに頂いた東芝製12AX7です。日本の真空管の出来映えはさすがですねぇ…
コメント
Commented by rhr_nally at 2010-05-18 08:42 この記事の後、SV-722の数名のユーザー様よりノイズ低減の打診を受けました。 このプリが抱える共通の悩みですが、店主さまに相談しても極めて丁寧に断られるでしょうから(笑) みんな悶々としているんでしょうね…。 本当なら、我がSV-722を実験台に提供して徹底的にAltumさんにメスを入れて頂いてもいいのですが…なにせAltumさんの300Bアンプなんて、アルテックの高能率SPを通して、ましてや三極管でシングルとノイズ的に不利にも係わらず、静寂そのものでしたから…。 SV-722も手術次第では生まれ変わるんだと思いますけど…。 でも元の音を維持できるか…ここが何事も難しい「塩梅」ですよね…。 Commented by rhr_nally at 2010-05-18 08:46 初めてメール致します。自分はSV-3を作ったのですが、全く同様にホワイトノイズが至近距離のスピーカーから耳について困っていました。
SV-3をサンバレーに送って店主様にチェックして貰っても、ノイズはおかしくないとの反応。TESLAにしても変らず。 しかし、e-bayで購入したSIEMENSのNOSのE88CC/6922(RCAブランド)に差し替えた途端、急にノイズがほとんど聴こえない状態になりました。 しかも透明感、定位、響きも素晴らしい。球による違いの大きさを実感した次第です。特に小音で聴く夜に違いを感じますね。同じ悩みの方々がいて納得しました。今後ともよろしくお願い致します。 Commented by rhr_nally at 2010-05-24 09:05 このノイズの件ですが私も低ノイズの真空管(5751)に交換してやや薄れました。
そうなんですよね、低音量でクラッシックなんかPPの時に「サーっ」では興ざめします。 サンバレーさんも「現代の真空管アンプ」と言うことで、昔は避けて通れなかったノイズ問題を「PPでもノイズは皆無」みたいなものを売り文句にしてくれれば、「最近の真空管アンプは凄い!」になってインパクトはあるのですが 「問題ないノイズレベルです」 と言われると困りますよね(笑) そしてそれは「キットだから仕方ないか…自分の自作の腕も低いしね」と言った暗い気分にさせます。トランジスタ世代の私にしてみれば、音質に影響させず、ここはなんとか解消して欲しいところです。「昔の常識」を覆して欲しいものです。 http://rhrsp.exblog.jp/12644806/
|