【心霊】ほんとにあった怖い話 セカンドシーズン 第07回2004 11 29 https://www.youtube.com/watch?v=sf0nANDDMhs#t=1009.6731869
「拒絶の報酬」 出演:中越典子 演出:加藤裕将
この話のテーマは生霊。男性に道案内をしてしまったことから、密かに好意を持たれてしまった女性。電話や出待ちでお礼をしたいという男性ににわかに恐怖を覚えた女性はその男性を拒絶してしまう。その晩から、彼の生霊につきまとわれることになる。 このエピソードの成功点は佐藤二朗さんのキャスティング。こういうクセのある怪しい人物をやらせたら、ピカイチ。もう笑いが不気味すぎますよ。それに効果音が気持ち悪いし。心霊研究によると実際は、女性のほうが生霊を誘い込みやすい体質なのだそうで、女性の思いが生霊を歪んだ形で見せたのだそうだ。そんな裏話はさておき、佐藤二朗さん万歳なエピソードでした。 「別荘ニテ待ツモノ」 出演:永井大 演出:鶴田法男 この話は幽霊が人を操り、正夢を見させるというもの。男が毎晩見る悪夢。旅行先に行ってみると、夢で見た光景と同じものが広がっていたのだった。そして、夢の中では午前4時になると、白い服の女が現れるのだった…。 これは鶴田法男らしい巧みな恐怖描写が光った作品だった。池に幽霊に操られ、引きずり込まれそうになるあたりは、立派な恐怖シーンとなっている。最低限、この程度の描写はしてもらいたい。そして、夢が次々と実現していき、残るは午前4時の女、というストーリー展開が巧みで、午前4時までのカウントダウンはなかなかの緊張感が流れていた。ただ、なぜ、永井大なのか、ということは不明だが。 「憑かれた病院」 出演:井上和香 演出:三宅隆太 これは幽霊病院の話。この病院に入院したり、この病院で仕事したりすると、その人たちには不幸が次々に舞い降りるという話。 三宅隆太が演出する作品らしく、結末は相変わらずシャッキリと終わらないが、珍しくそのシュール傾向がプラスに働いた雰囲気で怖さを味わう一本。このエピソードは分かりやすい怖い形相の幽霊とかいう直接的な描写はなされていない。しかし、どんよりとした病院の雰囲気、演出で「何かがいるな」という感覚を私たちに与えてくれる。特に、死んだ患者の幽霊が見えると取り乱すババアの演技にはさすがに鳥肌が立った。難点は井上和香のキャスティング。あんな分厚いウルウルの唇と、巨乳ではナースには見えず、ただのコスプレにしか見えないところ。 「温かいお葬式」 出演:手塚理美 演出:星野和成 最後のエピソードは、いい話ほん怖。お葬式にまつわる話で、ある女性だけには夫とその妹さんを見守るように彼らの両親と祖母がたたづんでいたというもの。 音楽や演出の雰囲気で、強引に感動させられてしまった気は残る。でも、一定の感動は得られるように作ってある。目には見えなくともつながっている家族の絆というものを感じさせ、未来を感じさせる話は好感が持てる。しかし、ただ、幽霊が出ただけという話だったので、オチにあと一展開、印象深いものがあれば、もう少し評価が上がったと思う。 http://www3.tokai.or.jp/AlPachioYakata/dramahonkowa.html#7
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