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前回は、人間の身体の組成において、
糖質は、僅か1%しか、
存在していないことを説明して、
さらに、
この1%を超えて、
糖としては、
体内に留まることはできないことも説明しました。
このことは、
今後、科学的な洞察をするうえで、
ひじょうに重要なファクターなので抑えておいてください。
糖質が、
人間の身体の組成の僅か、
1%であることが、
何を意味するのか?
これについて、
私の説明を読むのもいいですが、
一番重要なのは、
この客観的な事実が、
何を意味するのか、
みなさん、それぞれが、
深く考えてもらうことだと、
私は思っています。
聡明な皆さんなら、
すぐにおわかりでしょう!
この基本的で、重要な、
事実を無視するから、
「我々人類は、栄養の半分以上を、
糖質で賄わなければならない・・」
などという、トンデモや嘘がまかり通るのである。
わかりやすい例で説明します。
あなたが、ある日、
新しい何かのマシーンを購入したとしましょう。
燃料の99%は、アルコールだが、
緊急時の対応として、1%だけ、
ごま油を燃料として使います。
店員が、
「お客様、いいですか、
アルコール用の燃料タンクに、
アルコールを99g、入れて、
ごま油用の、燃料タンクに、ごま油を、
緊急用として
1g入れておいてください!」
「ハイ、了解です。
これから、このマシーンに、
大量のごま油を補給します」
と言ってるようなもので、
子どもでも、わかるおかしな話なのである。
さらに、
もし、糖が1%を超えると、
糖は糖として体内に留まることができなくなるので、
中性脂肪として、
体内に留まる事になる。
これの意味するところは、
皮肉で、逆説的な説明になるが、
糖質が、1%を超えても、
現代人のように、
過剰なる糖質を、
ひたすら摂取し続けると、
どうなるか?
この過剰なる糖を、苦肉の策である
中性脂肪として蓄える裏技ができなくなる時が
やがて、やってくる。
※日本人の場合、
欧米人に比べると糖を中性脂肪に変換させる機能が、
著しく劣っているので、
肥満していなくても、
早期に簡単に糖尿病になってしまう
(欧米人の方が、圧倒的に肥満が多い理由はここにある)
1.その場合、苦肉の策として、尿として糖を排出するか?
(ようするに糖尿病の発症で体内組成、糖1%を死守する)
2.解糖系の亢進を利用して、
癌を発病させ、
癌細胞で、
糖を勢いよく代謝させ、過剰なる糖を始末するか?
(癌の発病で、糖1%を死守する)
ということで、
癌と言うのは、
広い意味で、
客観的に言えば、
体内の糖の1%を超えないように、
体内組成の恒常性を維持する為の、
解糖系を活用した反応ともいえる。
このことは、何を意味するか?
体内組成で糖が1%を超えると、
その生命にとって、
何か危機的状況が発生するということだと理解する。
それを回避するためのセーフティーネットとして
@過剰な糖を中性脂肪に変身させて体内に蓄積する
A過剰な糖を尿で排出したりして対処する
B解糖系の亢進(癌細胞)を活用して糖を強烈に代謝させ、
1%を死守する
糖尿病は、過剰な糖を体外に排出する方法で、
1%、を死守する方法ををその人の身体は選択したのです。
癌は、体内で過剰なる糖を処理する方法を、
その人の身体が、選択したのです。
糖尿病になると、
癌を併発する例が多いですが、
それは、糖尿病だけでは、
糖1%を死守できなくなるので、
しかたなく最後のカード(解糖系の亢進)を、
使わざる負えなくなるからなんです。
ある人は、皮肉な言い方だが、
(事実なので、そのように書く)
中性脂肪の蓄積で、
糖1%の体内の恒常性を維持しようとする。
(肥満)
ある人は、
糖尿病の発病で、
糖1%の体内の恒常性を維持しようとする。
ある人は、
癌の発病で、
糖1%の体内の恒常性を維持しようとする。
癌にしても、
肥満にしても、
糖尿病にしても、
穀物を摂取する前の人類には、
皆無の病だったわけですから、
人間として人類として、
間違った食生活、
間違った生活習慣、
現代の過剰なストレス環境等が、
癌、
肥満、
糖尿病その他の慢性疾患を、
発病させるわけですから、
大規模手術や、
抗がん剤や、
放射治療や、
その他の薬で、
それらの病が完治するわけはないのです。
穀物を摂取する前の人類は、
当たり前ですが、
体内組成の糖1%を超えるようなことは、
なかったのです。
糖質を摂取してこなかったわけですから。
最後に、体内組成、糖1%の死守に、
一切、苦しむことのなかった民族を紹介します。
それは、伝統的な食生活をしていたイヌイット・・です。
そんな彼らも、現在は、ほとんどいなくなりましたが、
彼らは8000年の長きに渡り、
北米極寒の地で、
トナカイの生肉、
アザラシの生肉、
魚介類、海藻などで、
生きながらえてきました。
あたりまえですが、
穀物が育つわけもなし、
果物もとれない、
砂糖もない・・
糖質ゼロで、
8000年健康に暮らしてきたのです。
彼らには、
あたりまえですが、
癌、
糖尿病、
肥満、
血管障害、
脳卒中、
動脈瘤、
感染症、
精神疾患、
我々現代人のすべての慢性疾患、
奇形出産が皆無でした。
しかし、
今では、
伝統的な狩猟採集を捨てた彼らの末裔が、
アメリカの食生活を導入し、皮肉にも、
糖1%の死守に苦しむ病
(癌、糖尿病、脳卒中、その他の慢性疾患や感染症等)
に侵されているのです。
以上、
広い意味で、
客観的な事実に基づき、
過剰な糖質の摂取が、
なぜ、癌の発症を招くのか?
人間の本来、
プログラムされている体内組成を守る為の
自衛反応が癌(糖の代謝の促進)だということです。
人間の本来、プログラムされている恒常性を逸脱するから、
体調が悪化し、病になるのですが、
これは、当たり前のことだと思うのですが、
皆さん、どのように考えますか?
ただ、この説明は、
過剰なる糖質の摂取が原因の癌についての説明です。
糖質の過剰な摂取が原因の癌以外のものは、
またあとで説明します。
今回は総論的な説明でしたので次回より、
各論的に少しづつ説明します。
まず、次回は、
潜在的な癌細胞である解糖系についての説明をします。
(つづく)
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