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癌の正体を発見したオットー・ウォーバーグについて、
具体的な癌の正体の内容は、
後で書くが、
まず、彼がどのような人物かについて少し触れることにする。
オットー・ウォーバーグは、1883年10月8日、ドイツのフライブルグにうまれた。
ウォーバーグと聞けば、
誰でもあの世界的金融大帝国をつくったウォーバーグ家の人間か?
と思うであろう。
確かに、金融一族のウォーバーグ家とルーツは、
同じであるが、
オットーは、枝分かれした別のウォーバーグ家の一族である。
少し、そのウォーバーグ家について、簡単に説明する。
まず、金融ウォーバーグ家は、
世界的大富豪のロスチャイルド家の閨閥で結ばれるロスチャイルド家の分家のような位置付けの一族であることを理解してほしい。
しかし、オットーの所属するウォーバーグ家は、既に、書いたように、
そのドイツ、ハンブルグで台頭した金融ウォーバーグ家の直系ではない。
すべてのウォーバーグ家はジーモン・フォン・カッセル(1566年没)から始まる。
オットーは、このウォーバーグ家の始祖から数えて11代目の直系の子孫となる。
ちなみに、周知のことだが、世界に巨大なる金融ビジネスを基礎とし、
様々な産業を支配し、
政治を経済を歴史を支配してきたロスチャイルド家の始祖は、
ドイツ、フランクフルトである。
この世界王者ロスチャイルド家と閨閥を形成し、
ロスチャイルド家の片腕的な働きをしてきたのは、
アルスター・ウーファーのウォーバーグ家(ジークムント・ウォーバーグ 1835−1889)と、
ミテルヴェークのウォーバーグ家(モーリッツ・M・ウォーバーグ 1838−1910)である。特に、モーリッツの方は、金融ビジネスでロスチャイルド家の忠実な僕となり世界の経済や政治や歴史に大きな影響を与えてきた。
ロスチャイルド家、シフ家、オッペンハイマー家、ローブ家、クンツブルグ家等、
錚々たる、ロスチャイルド家、
並びにロスチャイルド家の分家の一族と閨閥を結んでいる。
これは、彼ら自身も認めているが、ひとつには、
彼ら独自の精神的な結束をより強固にすることが目的であることと、
閨閥内部の資金や資産のや秘匿されるべき事項の流出や漏出を未然に防ぐことも大きな目的としている。
オットー・ウォーバークという同姓同名の別人もこのウォーバーグ家にいるので、
混同を避けるため、少しだけ紹介しておく。
よく、この二人のオットーは、間違えられるようである。
そのもう一人のオットー(1859−1938)は、
ベルリン大学の植物学の教授で熱烈なシオニストである。
ロスチャイルド家(エドモン・ド・ロスチャイルド)とも親交があり、
テオドール・ヘルツルやアインシュタイン等のユダヤ人の重鎮とも入魂の仲だったという筋金入りのシオニストで、
彼らとともにヘブライ大学の設立に尽力したり、
その後、
パレスチナに移住しヘブライ大学の植物学の教授にもなった男である。
こちらの植物学者のオットーは主人公のオットーの父親の世代にあたる人物である。
注目すべきは、
こちらのシオニストであるオットーも、アインシュタインと親密な付き合いをしていたということである。
ここで、長々とオットーの伝記を書くつもりはないが、
彼の人となりを少しだけ書く。
稀に見る数奇な運命と人生を歩んだので、
我々の凡人には理解不能なドラマがあり、
興味深いドラマがあるので、ぜひとも書いておきたかったのである。
(興味のない人は、飛ばしてもらってもいいです)
オットーの父親エミール(1846−1931)はフライブルグ大学の物理学の教授で、
当時を代表する著名な物理学者のひとりであり、
かのアインシュタインとも親しい仲であったという。
オットーの母親はユダヤ人ではないとのことだが、
いずれにせよ裕福で名家の出だそうである。
ということで、
オットーは幼少のころから何一つ不自由しない生活をしていた。
オットーは一人息子であり、他に男の兄弟はおらず、
他の三人の子供達は全部女の子であった。
詳しくはわからないが、
この環境が彼に影響を与えたのか?否か?は不明だが、
幼少の頃より彼はホモセクシャルな気質を持っていたという。
彼は、生涯に渡って、女性とは結婚せず、
幼少時から、一度も女性との恋の噂はなかったという。
たぶん彼は童貞のまま、この世を去った男なのかもしれない。
驚くべきことには、
少年時代には、オットーと似たような気質を持つお友達が既にいたという。
成人してからは、一人の伴侶(男性)と出会い、
死ぬまで屋敷で一緒に暮らした。
当時は、ホモセクシャルは犯罪である。
特権階級の中の特権階級のオットーだから、
所謂、暗黙のうちの了解という超法規的処置で、
見逃されていたのである。
蛇足だが、第二次世界大戦前夜から大戦中も、
ユダヤ人でありながら、
何一つ不自由のない生活を謳歌していた。
これも、後に書くが、
ロスチャイルド家の特別な計らいで保護された
特権階級の中の特別な男であった証拠である。
彼のこのホモセクシャルな気質だけをとっても充分にエキセントリックではあるが、
彼の総合的な人格はこれを凌駕するくらい奇人変人の気質を持っていた。
ウォーバーグ家の一族内部でも有名な奇人だったのである。
奇人といえば、話は遺伝学的な方向になるが、
他のウォーバーグ家の連中も、
本家ロスチャイルド家も、
一族の精神的な結束と資産・資金の分散を防ぐために、
近親婚を自ら望んで行ったが、やはり、近親婚の弊害は随所にでており、
それが一族内の大きな悩みのタネであった。
彼らの弁によると精神疾患、
たとえば、
うつ病や今で言えば統合失調症や不眠症等が顕著な形で一族内に現れていたという。
これは、イギリスのロスチャイルド家においても悩みのタネであった。
イギリスロスチャイルド家の当主ヴィクター・ロスチャイルドの父親のチャールズ・ロスチャイルドもまさにそれに悩まされていた。
それを知っていて恐怖したチャールズは、
伴侶にロスチャイルド家以外の女性を選んだ。
しかし、チャールズの病状は悪化の一途を辿り、
自ら、狂人と化し、自ら命を絶ったと言われている。
その息子ヴィクターは親父が病に苦しむ様を見て、
彼は、近親婚を避け、親族がいから伴侶を得たのであった。
話は、オットーに戻る。
オットーの異常な気質や奇人変人さも近親婚の影響によるものなのか?
否か?は、
今のところ不明である。
彼の母親はウォーバーグ家の人間ではないということであるから、
近親婚による直接的な遺伝の問題は、
ないと思うが、父親の両親の、
系図が手元にないので近親婚なのかどうなのかがわからない。
オットーは、四分の一(クウォーター)のユダヤ人であると言われているので、
この情報を信用すると、
彼の特異な気質は近親婚によるものではないかもしれない・・。
この部分は、今の時点では、
謎である。
もし、どなたか、
興味のある方がいれば、調査してほしいと思う。
(つづく)
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