http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/413.html
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(回答先: jazz オーディオ 魔境の旅 投稿者 富山誠 日時 2013 年 1 月 23 日 12:20:25)
四谷『いーぐる』
http://www.youtube.com/watch?v=jkrEt1fxK6M
http://www.youtube.com/watch?v=obRhEejnhhA
「プロデューサーに聞く」四谷 いーぐる.m4v
http://www.youtube.com/watch?v=0OeSLNixq2M
いーぐる
http://www.jazz-eagle.com/index.html
http://d.hatena.ne.jp/eaglegoto/
http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13012176/
東京都新宿四谷1-8
TEL 03-3357-9857
■ 営業時間
平日 11:30〜23:50
金曜日 11:30〜24:00
土曜日 14:00〜23:50(朝日カルチャーセンター開講日に限り 15:30〜23:50)
日曜・祭日 休業
18時まではリスニング、18時以降はアルコールが出ます。
そのため、18時以降は近隣のOLのたまり場的な雰囲気になります。
だからジャズを聴きに行くのは18時までがベスト。
店内は小奇麗で、世間一般のジャズ喫茶のイメージとはちょっと違います。
http://home.s06.itscom.net/hard-bop/file/kissa/04yotsuya.html
いーぐるの店内の様子は、意外にも「ちょっとシックなレストランバー」風な造りで、薄暗くて古風ないわゆる「ジャズバー」という感じではなかった。また女性の店員さんがウェイトレスをしていたので、誰でも入店しやすい感じの雰囲気だ。
http://d.hatena.ne.jp/cantaloupe_island/20081117/1226924457
四谷 いーぐる ホットペッパークーポン
http://www.hotpepper.jp/strJ000032474/map/?vos=nhppalsa000013
レギュラーメニュー
cafe and food
自家製チリビーンズのセット (フランスパン+コーヒー付)850円
自家製チーズケーキのセット (コーヒー付)800円
自家製キッシュのセット (コーヒー付)800円
自家製ミートパイのセット (コーヒー付)780円
コーヒー 680円
いーぐるのコーヒーは、エスプレッソ用の豆をドリップする特殊な製法で、
コクと後味の良さが特徴です ※おかわり (2杯目以降) 250円
pasta
アサリとしめじのパスタ 880円
ゴルゴンゾーラのパスタ 880円
なすときのこのトマトソースのパスタ 820円
アラビアータのパスタ 820円
drink
ビール、ウイスキー、カクテル各種 780円 〜
ワイン各種ボトル 2,800円 〜
ウイスキー各種ボトル 4,800円 〜
snack
トルティーヤチップス&サルサソース 350円
トマトのブルスケッタ 500円
イタリア風トマトサラダ 550円
■ ランチタイムメニュー ※14:30まで
パスタセット
パスタ各種 + サラダ + コーヒー 820円 〜
パスタ各種 + サラダ + グラスワイン 1,070円〜
■ サービスタイムメニュー ※18:00〜20:00
パスタセット
パスタ各種 + サラダ + コーヒー 900円 〜
パスタ各種 + サラダ + グラスワイン 1,100円 〜
http://www.jazz-eagle.com/menu.html
________
■ いーぐるのオーディオ・システム
・ スピーカー JBL 4344 Mark ll
・ プリアンプ アキュフェーズ C 280V
・ パワーアンプ マークレヴィンソン 23.5L
・ CDプレイヤー デンオン DCD SA1
・ CDプレイヤー アキュフェーズ DP 67
・ アナログプレイヤー ヤマハ GT 2000
・ カートリッジ デンオン DL 103 LC ll
いーぐるのオーディオ装置は、「ブルーノート」「ECM」など、それぞれ異なったジャズレーベルの録音特性になるべく偏りなく対応し、さまざまなジャズアルバムを幅広 く紹介することを目指しています。また、アナログとCDで極端に音質が異なることのないよう、チューニングを行っています。じっくりと聴き込めば演奏の細部までわかり、そして、気軽に聴き流していても聴き疲れしない、自然なサウンドが目標です。
http://www.jazz-eagle.com/audio.html
アクセス
東京メトロ南北線四ツ谷駅 徒歩2分
東京メトロ丸ノ内線四ツ谷駅 徒歩2分
JR四ツ谷駅 徒歩2分
四ツ谷駅から220m
地図
http://www.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&q=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%96%B0%E5%AE%BF%E5%9B%9B%E8%B0%B71-8&ie=UTF8&z=17&ll=35.686512,139.72852&spn=0.004235,0.008948&om=1&iwloc=addr
http://www.hotpepper.jp/strJ000032474/map/?vos=nhppalsa000013
「いーぐる」は、今では珍しくなったジャズ喫茶です。
開店から夕方6時までは、じっくりとジャズを楽しんでいただくため、店内ではお静かにお聴きくださるようお願いいたしております。
そして、6時以降はジャズファンのみなさま、そして、ジャズに関心をお持ちの多くの方々が気軽にジャズを楽しめるよう、ビール、ウィスキー、ワインなどを飲みつつ 、楽しく語り合えるジャズバーに変身いたします。
おつまみ類も、各種パスタはじめ、自家製チリビーンズやミートパイ、キッシュ、生ハムなど、各種取り揃えております。
「いーぐる」は音楽ファンのための情報発信を心がけ、週末には、音楽界のさまざまな方を講師にお招きした『いーぐる連続講演』を行っております。また、店主が講師を務める『朝日カルチャーセンター』の講座も開かれております。こうしたイヴェント情報は、【いーぐる後藤の新ジャズ日記】の「いーぐる連続講演」および「朝日カルチャーセンター講座案内」をご参照ください。
また、店主の書いたさまざまなジャズ関連書籍をはじめ、店内には多数のジャズに関する書籍、雑誌を取り揃えております。これからジャズを聴いてみようと いう方々に『ジャズの図書館』としてご利用いただければ幸いです。「いーぐる」は気軽にジャズに親しめる場として、多くの音楽ファンのみなさまのご利用を心からお 待ちいたしております。
店主 後藤雅洋
http://www.jazz-eagle.com/index.html
一級うん築士 (1467) さんの口コミ( 男性 ) '12/03 訪問
私語禁止! 日本には世界にも稀なジャズ道があります・・・(再訪)
四谷にいーぐるあり!
とジャズファンの間では既に70年代はじめには名声は全国に鳴り響いておりました。私は横浜育ちなのでジャズはむしろ野毛の「ちぐさ」(昭和8年創業日本最古のJAZZ喫茶)の方が多かったのですが、この四谷の店は何故かメッカ巡礼のように数度訪問した覚えがあります。
昔は何故ジャズ喫茶が流行っていたかというと、とにかくレコードの新盤を聴けるのが最も早い、大きな上質のスピーカーなのでリアルな演奏、しかもライブなどはとくに臨場感に満ちた演奏を聴くことが出来るからでした。そういう意味でこの「いーぐる」は当時でも他を圧しておりました。加えてレコードは当時1枚3000円〜4000円で飛び抜けて高い時代でもありました。
日本のジャズ鑑賞の最大の特徴は「私語禁止」でしょう。この店は当時は誠に厳格に徹底されておりました。客(ファン)は皆さん、ただ黙々とまるで哲学の論文でも書いているかのように沈黙して何かを考えているかのように集中しています。
後年、私が転勤しかの地NYのVillage GateやVillage Vangardという世界に冠たるジャズクラブで演奏を聴いたときなど客は一緒にハミングしたり手拍子を打ったり、床を踏んで調子をとったりと良く言えばプレイヤーと一緒に乗ってしまう、悪く言えばまわりの静かに楽しんでいる客にとてははた迷惑というものでした。
例えばロリンズの「ビレッジ・バンガードの夜」などという歴史的名盤を聴けばやはりジャズは私語禁止のジャズ喫茶よりも一緒に乗れるジャズクラブのほうが数倍も楽しめる事が理解できます。ジャズ喫茶というのは極めて日本的な存在と思われます。
ただ、私がNYのジャズクラブで聴いたライブで一度だけ客がシーンと静まり返って聴いたライブ演奏がありました。ビル・エヴァンスの演奏です。彼がいったん鍵盤に触れるや、その音のしずくのひとかけらも聴き逃すまいと観客は全員ほとんど最後まで真剣に集中していました。
私など鳥肌がたつような思いで初めて大都会NYの夜の感性に触れた思いがしました。最も、ヴィレッジ・ゲートは当時は白人が殆どというクラブで予約しないと入れないというまあお行儀の良いクラブではありましたが。
青春期にはコンテンポラリージャズで心が躍り、クールジャズで何となくスマートさとか洗練さを覚え、ボサノヴァで心を癒しさらにリターン・トゥ・フォエヴァーなどで希望を持つような付き合い方をしましたが、久しぶりの「いーぐる」はやはりコンテンポラリージャズです。
今回25年ぶりに訪問しました。道路整備により昔の店から移転してはいますが雰囲気はそのままです。地下の店へと階段を降りるとコルトレーンなどの懐かしいポスターが貼ってあってムードが盛り上がります。しかし店内は変わらずに「私語禁止」です。
夕方だったのでミートパイを食べましたが、それよりもこの大きなスピーカーから聴こえてくる美しい音が最高のご馳走です。つい「黙々と」聴いてしまいます。日本には日本的な、精神的なジャズ道の世界があるのでしょう。
http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13012176/dtlrvwlst/114192/
先日ご紹介した渋谷・道玄坂の名曲喫茶・ライオンと同じく、ジャズ喫茶・イーグル も「強いこだわりカフェ」であり、「高い志を持つ店」です。
場所はJR四ッ谷駅から2分のアクセスの良い場所にあります。
名曲喫茶と同じく、かつては都内至るところにあって現在は絶滅の危機に瀕しているのが、ジャズ喫茶であります。 ジャズ喫茶・「イーグル」は1960年代のジャズ喫茶が持っていた 「ジャズ喫茶のポリシー」そのものをそのまま継承し現在に至っています。
その典型が「会話禁止」というもので、もしこの店で連れと話でも始めようものなら、即座に外へつまみ出されてしまうのです(但し夜はこの限りに非ず、です)。
従って,黙然と演奏に聴き入る来店客は全て単独でで来る人が殆どで、年齢層は圧倒的に中年男性(つまり、オトーサンまたはオジサン)であります。
肝心のサウンド(音響)はどうか?
話も出来ない(禁止ですけど)ほどの大音量・大音響なのに、全く疲れません。
つまり余りにも自然で良い音響なので、耳がすんなり受け入れてくれるため、疲れを感じないのです。 それどころか、いつも間にかその大音響が「音のシャワー」のように心地よく私の体の隅々まで癒してくれるのです。
この日の私のリクエストはハンク・モブレー(テナー・サックス)の 「ロール・コール」という曲です。
フレディ・ハバードのラッパも良し、ウィントン・ケリーのピアノも良し、ファンキーそのものと言った感じの私がよくリクエストする曲です。 大音響でこの曲のシャワーを浴び、スッキリして夜の四谷の町を後にしたのでした。
http://blog.goo.ne.jp/sunset-cafe/e/7b8637c4c9a36279a7c1d5a9bdc59d7e
cecilo (2124)さんの口コミ 50代前半・男性・東京都
学究派(?)JAZZファンのメッカにして禁欲派(?)「ジャズ喫茶」の老舗 '00/01 訪問)
往年のJAZZファンなら知る人ぞ知る、JAZZ喫茶の銘店。
当店のマスター・G藤M洋氏は、これまたイワユル「読書派」「学究派」(?)のJAZZファンやライターの間では有名なJAZZライター。
その当店。
昼間はイワユル「JAZZ喫茶」そのもの。超スパルタンである。
かなりの大音量でマスター自選のJAZZを鳴らし、なななんと「私語厳禁」!!!
夕方6時を過ぎるとようやく、ビールやウイスキー等のアルコールが解禁となり、照明と共にJAZZの音量も落とし、ようやく「私語・会話OK」のJAZZ Barとなる。
あいにくそれほど熱心なJAZZリスナーでもなく、ましてや「学究派」でもないワタクシは、夕方6時以降の当店しか知らないし、昼間に入ろうとも思わない。
ちなみに午後6時以降に限るなら、JAZZ好きの連れとであれば、間違いなく楽しめる落ち着いた静かなBar。
もちろん、聴きたい曲があればリクエストできる。
すぐ近所に住んでいた20年前から、同じ近所に勤め先のオフィスがあった6年ちょっと前までの間はちょくちょく通ったものだが、最近はすっかりご無沙汰続き。
同じくご無沙汰続きの友人・Fを誘い、どーれ久しぶりに、どうせなら噂に聞く昼間の「私語厳禁」タイムでも試してみるか。
...でも待てよ?考えてみりゃ、私語厳禁じゃ久し振りに会う友人と話もできん。
ってことは、久方振りの友人との再会に、昼間の当店を選ぶのは愚の骨頂。
やっぱ夜にしよう。
http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13012176/dtlrvwlst/
味野郎 (260) さんの口コミ( 30代後半・男性・東京都 ) '12/12 訪問
老舗JAZZ喫茶@四谷
甲州街道沿四谷駅すぐ名店が多いこの地。
神楽坂、赤坂、新宿の丁度中心にある魅力的な場所。
今も昔も通なお店が沢山あるこの街の魅力を再認識している今日この頃。今宵は近くで日本酒を堪能した後に訪ねました。
永遠の定番JAZZ喫茶。
1967年開業の此方
いーぐる。
オーナーは後藤雅洋さん。
後藤さんはJAZZの初心者への啓蒙活動に大変熱心なよう。
http://d.hatena.ne.jp/eaglegoto/
ブルーノートや、コットンクラブ、モーションブルー、新宿ピットイン、吉祥寺サムタイムとは異なる特別な世界。
食や飲物より音がご馳走なんですね。
この日リクエストした音楽
John Coltrane(sax)
Softly, as in a Morning Sunrise
朝日のごとくさわやかに
Keith Jarrett(p)
Autumn Leaves
枯葉
Kenny Dorham(tp)
Lotus Blossom
蓮の花
MILES DAVIS(tp)
SO WHAT
まだまだリクエストしたい曲沢山ありますが。。。
全て50年以上前に生まれている曲ばかりですがこのお店の魅力とJAZZをわかる仲間と最高な音響で聴くモダンジャズは何度聴いても新鮮で感慨深くたまりませんね。
やはり、団子より花です(笑)
この日頂いた飲物
赤ワイン ボトル 一本
ツマミのチーズ、オリーブ、
ポテトチップ
会計約7000円/四人=一人1750円
たまに寄りたい素敵なJAZZ喫茶です。
http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13012176/dtlrvwlst/4754535/
東京にある老舗のジャズ喫茶、四谷『いーぐる』と吉祥寺『メグ』を訪問してきました。
6/22(水)はジャズ評論家としても著名な後藤雅洋氏の経営する四谷『いーぐる』に16時頃から19時くらいまでバーボンのロック一杯で頑張りました。ホーム・ページに示された簡便な地図を頼りにJR四谷駅から近いその場所はすぐに見つかりました。地下にある店内は存外に広いスペースでとても落ちついたくつろぎのある空間なのでした。
入ってすぐに感じられましたことは、その立派なJBLのスピーカーから流れ出る音が存外に小さ目で騒がしくない品のよいものであるということでした。
昔聞いた京都や現在も通う神戸のジャズ喫茶の音量に比べて明らかに一段小さいもので、これは関西との文化的な違いかも知れぬと翌日訪れた『メグ』での小音量の事実からも強く印象付けられたのでした。
その日『いーぐる』で聴いたアルバムは、
リー・モーガン『Vol.3』、
アート・テイラー『テイラーズ・テナー』、
アート・テイタム『テイタム&ベン・ウェブスター』、
ビル・エヴァンス『エブリバディ・ディグス』、他に
カーメン・マクレエやコルトレーン、その他アーティスト及びアルバム名を確認できない数枚というものでした。その内容にとても満足しました。
また、最初少し物足りなく感じられたその音量にも慣れてくるのでした。
ジャズ喫茶に行きますと私は大抵の場合にそうしているのですが、その際もお店にあるジャズ関係の本を読んだのでした。店主である後藤雅洋氏が書かれたものや、寺島靖国氏との対談が掲載されているものなど興味深く拝見いたしました。
後藤氏のことは勿論名前は知っていましたが、あまり深くは知らず、その日いろいろ読みまして、実のところ、その真っ当な感覚にとてもとても共感を覚えるのでした。ジャズが大好き、そしてその好きなジャズをできるだけたくさん聞いてその本質に少しでも迫りたい、できれば論理的に解き明かしたい、という欲求、若輩である私が言うのも何ですがそうした基本的な姿勢に深く共鳴するものを感じたのでした。
それにジャズの好みが結構一致するように思います。寺島氏との対談を読んでいますと寺島氏よりもずっとずっと親近感を覚えるのでした。その後藤さんが18時頃に店に出て来られました。お客さんとのお話がよく聞こえまして、夕方から大抵お店に出ているとのこと。そのよく通る明瞭な声が印象的です。
http://dellton.com/culture/jazz_sax_2/vol2.html
全国有名ジャズ喫茶のオーディオ装置一覧表があります。
「いーぐる」は
カートリッジがM97HE、
トーンアームがAT-1500V、
ターンテーブルがDP-75、
アンプがAU-D907Limited、
スピーカーがJBL4343B
です。あらまっ、今私が使っているカートリッジはM97EDなので、似たような選択にニンマリ。ターンテーブルはDP-80からDP-3000にした私とこれまた似たような選択。
「メグ」は
カートリッジがSTS455E、
トーンアームがSME3009、
ターンテーブルがDP-3000、
アンプがC-200とP-300、
スピーカーがJBLオリンパスS8R、
レコードプレーヤーは当時の定番。
アキュフェーズでオリンパスを鳴らしていたんですね。
まっ、はっきり言ってしまえば、「いーぐる」も「メグ」も当時のオーディオの定番品を使っているわけでして、優等生的な組み合わせです。捻りがありませんね。しいて言えば両店のカートリッジ選びにらしさを感じます。
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/cat15843700/index.html
2009年12月28日(月)
'70年代中旬のジャズ雑誌は、内容もレコードの広告も熱いです(笑)。オマケにオーディオも加熱気味で、相乗効果で雑誌も厚い。「ジニアス」「いーぐる」「メグ」のジャズ喫茶オーディオも今の目線で見ると面白いですね。
センスがいいのは「ジニアス」。VITAVOXを使っているところは泣かせます。アンプ類が特注品なので、全貌が分かりませんが、カートリッジまで特注品というのが興味津々。
「いーぐる」がJBL D130A+LE175+HL-91を使っていたとは・・・(笑)。
後藤さんがD130Aをオイラに薦めた理由が分りました。
当時から、オーディオに入れ込み過ぎない姿勢は変わっていませんね。
アンプが、harman/kardon Citationという選択も、ジャズとオーディオの距離を心地よく保っているシステムだと思います。
オイラが使っているシステムと同系列の音なので、だいたい分りますね。(使用スピーカー・ユニット名しか書いていないので、L45B-S4かどうかは不明。だと思うんですがね、後藤さんは箱を作ったりはしないと思う。今度聞いてみましょう)
問題は「メグ」です。この時期、寺島さんは「オーディオはお金で解決!」の極みですね(笑)。メグのスペースにJBL Olympus S8Rはやり過ぎです(人の事は言えないけど)。
いい機材を選んでいるのに品がありませんね〜寺島さんの音が見えない。今も変わっていないけど・・・(笑)。まぁ、いい音はしていたと思うんですけどね。
http://ameblo.jp/tommy-jazz/entry-10421680804.html
2009年11月13日(金)
「懐かしい音だねぇ〜」
後藤さんのジャズ音評価は?
「いーぐる」後藤さんのアドバイス
オイラのオーディオの音を聴きに来てくれた、四谷のジャズ喫茶「いーぐる」の店主、後藤雅洋さん。
「バックロードホーンは懐かしい音だね。'70年代の音って感じだよね」
と云って、じっと聴き入っていました。何枚かのアルバムを聴いた後に。
「やはり、フルレンジのD130は低音が不足しているね。D130Aのウーファーにした方がいいんじゃない?」
「まぁ、まだアンプが新しいので、ちょっと硬いかも?もう少し鳴らし込めば丸くなると思う」
「全体に、まだモノトーンって感じだから、もっと色彩豊かに再生できるようにチューニングしていく必要がある」
という感想でした。ん〜、ジャズ喫茶40年の後藤さんの耳は的確に捕らえています。そうなんですよ。アンプが出来立てホヤホヤで、まだチューニング不足だったのです。だって後藤さん、突然来るんだもん(笑)。
「こういう音は嫌いじゃないよ。でもレーベルやアルバムを選ぶよね。今のジャズはアコースティックだけじゃないので再生が難しい」
「tommyが好きな音って分かるけど、ジャズ喫茶のオーディオは苦手な音楽再生があってはいけないと思う。聴く人に誤った先入観を持たせてしまう」
「個人の趣味のオーディオは、この方向でまとめて行けばいいけど、ジャズ喫茶のオーディオ・システムは、店での主役は音楽だから、好みとは違っていてもオールマイティーに再生できることを目指すべきでは?」
という感想とアドバイスを貰いました。なるほど〜っ!オーディオから時代性が感じられるのは、良い事もあるけどマイナス面も露呈してしまうツーことですね。"趣味のオーディオ"と"聴かせるオーディオ"の問題は難しいです。
それは、四谷「いーぐる」の音のポリシーでもあるんだよね。その後、楽しい雑談になり、後藤さんのオーディオ話をいっぱい聞きました。
あまりオーディオ色を前面に出していない「いーぐる」ですが、後藤さんはオーディオ評論家のお宅にもお邪魔していろいろ聴いた結果、"世の中には次元の違う音で鳴らしている人がいる"ことを実感したそうで、
「本気でオーディオを突き詰めると終わりがない」
と思ったそうです(笑)。最後に
「バックロードホーンに飽きたら、試してみるといいよ」
と云って、下記のスピーカーのことを教えてくれました。
「あのオンケン(音研)のエンクロージャーは良かった。聴いた時に素直に感激した。
ユニットのALTEC 416-BはA7などでも聴いたことがあるけど、A7よりいい音がした。
あれは箱だと思う、研究したらJBLでもいけると思う。。バックロードホーンが好きなtommyならきっと好きな音」
とアドバイスを貰いました。
●後藤さんが好きだというALTEC A7 音研マルチスリット箱
オンケン型ウルトラバス・エンクロージャー
サイズ:W80×H100×D55cm
中身はALTECの38cmウーハー416-A、ドライバーは1インチの802-8D+511Bホーン、
500HZのネットワークはN501-8A。
◎特徴はマルチスリットバスレフにあり、マルチスリットにすることにより、俗に言うバスレフ臭さが取れて、豊かな低音の響きになるとのこと。
オンケンのシステムは、低音用にアルテックの416-A及び416-A8型を使用します(アルテック416-8B型での音質は、8Aと比べるとイマイチ)。100dbの高能率のため音が飛んできて、JAZZは最高に鳴るらしい。
http://ameblo.jp/tommy-jazz/day-20091113.html
1997.11.18 いーぐるを忘れないで 白井寛様
6時まではおしゃべり厳禁です。
6時からは、音量を少し落とすとともに、照明もちょっと変えて、カップルもゆっくりできるような雰囲気になります。
ワインとビール各種あり。もう20年くらい前から、仕事の合間を見て時々通っていますが、すばらしいジャズ喫茶です。広くて明るくてきれいです(座席数40くらい)。
音もオーディオオーディオしたところがなく、大変素直です。聞き飽きのしない音。
ハードバップが比較的多くかかりますが、最新盤もかかり、時には、レコード会社から送られてきた発売前のテープがかかったりもします。
リクエストも受けつけていますが、後藤さんがいるときは、氏がどのようなレコードをかけるのか知りたくて、お任せしています。昼間は5,6人しか客がいなくてちょっと寂しいですが、たばこの煙の嫌いな私は助かっています。
毎月第2、第4土曜日の3時頃からは勉強会をしています。ジャズライター達がテーマを決めて、レコードをかけながら解説を加えています。このと きは満席になります。こういうところにも、この店の心意気が表れているように思います。今年から日曜は休むようになりました。この店はずーーーーっと続いてほしいと切望しています。
2002.8.27
いやー、やっと噂のいーぐるに行ってきましたよ
なんだか、とっても良い店でした
何が良いかって、色々あるのですが
1.レコード専門の係がちゃんといて、アルバムとアルバムの間もしっかりときれいにつなぎながら結構たのしい選曲をしてくれた
なんだか機材の使い方やレコードのかけ方がとっても丁寧な印象をもちました。これに関しては今までいったことのあるジャズ喫茶の中では一番良かったと思います。そもそも、ウェイトレスと兼任とかではなくて(混雑してたらわからないが)しっかりとレコード係という役柄だけで一人の人を雇えてしまうこともすばらしいと思います。
2.結構混んでいた
これに関しては本当に驚きました。ひっきりなしにお客さんが出入りしていました。でもって上智大学の学生さんでしょうか?なかなか垢抜けた女性のお客様が多かったことも印象的でした。レコード係のお兄さんやウェィトレスもかっこいい人でしたねえ。
3.店がキレイ
ジャズ喫茶にはきれいな空間などはもともと求めてはいけないような気がしていたのですが、まあキレイということが嬉しいのではなくて一生懸命店を大事に経営しているような雰囲気だったことが嬉しかったです。(ちなみに僕は、某店の様にきったない店も大好きですが・・・)そうそう、カッコが良すぎないのも好感が持てますね。
4.やっぱり音は良いと思いました
好き嫌いはあると思うのですが、結構好みの音でした。なんというか当たり前なのですが家で聞けない種類の音ですね。(まったくもって当たり前か・・・)
最初はあまり聞かない種類のレコードがかかっていたので今ひとつピンと来なかったのですが、2時間くらいたってから(3時間もいた・・・)コルトレーンのSelflessnessがかかりました。これも実はそれほど聞いたことがあるアルバムではないのですが、DrのRoy Haynesのスネアが実にパキパキと気持ちのいい音を出していました。ちょっと僕も興奮してしまい、ジャズ喫茶特有の高揚感が襲ってきました。やっぱりこういう興奮がたまらないものですよね、中身を知っていてもジャケットなんか見に行ってしまいます。
5.コーヒーはうまいと思った
これも好き嫌いは当然あるのですが、好みでした。特に暖かいときでなく2時間くらいたって冷え切ったときの味もおいしかったです。
まあほかにも色々と出てきそうなのですが、今日はこんな感じです。本当は喫茶に行って来た直後の興奮状態で書きたかったのですが4日ほど間があいてしまったので熱が伝わったかどうか心配です。
http://www.jazzsoda.com/cafe/iiguru.htm
センスの塊、それが“いーぐる”の印象です。 Jun.2001
雑誌の広告でお馴染みのあのピアニストのイラストやトランペットのデザイン、もうグッドデザイン賞もの。店の雰囲気は明るく、ジャズファンじゃなくても気持ちよく過ごせる空間になっている。テーブルが大きいのは何か作業をしたい人には有り難い。
とにかく、店の隅々までマスターの目が行き届いていることがよくわかります。しょっちゅう店にいるということからしてえらい。有名人なのに立派です。
スピーカは壁に埋め込んであります。オーディオ的にはもちろんNGですが、ルックス的には成功。お陰で店内が広々とした感じになっています。以前はスピーカの振動で壁が共振するような感じがして、耳障りなこともあったのですが、見事に克服しています(スピーカの下に何か噛ませたのかな?)。
中庸をいくハイファイサウンド。ヴィンテージ的なオーディオシステムを使用している多くのジャズ喫茶の音に比べて、クールで知性的な感じがします。国産製品の(スピーカはJBLですが)持つキレの良さが良い方向に作用しているんでしょう。飽きのこない嫌味のないハイファイ感は、新録CDでいかんなく実力を発揮します。だから、つい長居しちゃうんですよね。
6時までが頑固な『ジャズ喫茶タイム』なので、鑑賞派の方はその時間に。ジャズ喫茶巡礼の旅には外すことに出来ない“名刹”です。
_______
“いーぐる”というのはやはりすごいお店だと思います。 Aug.2006
すごいお店というのは、
@お店は変わらずしっかり大音量でジャズを流し続けている。
にもかかわらず、
Aジャズ喫茶としては驚異的といえるくらいのお客さんが入っている。
Bリーズナブルな価格で充実したランチ可(うれしいことに11:50から営業)。
おまけに
Bソースは名盤・ADに限らず、新譜・CDも。さらに進化し続けているということです。
おまけのおまけに
Cマスターがお店にいる。
“いーぐる”訪問は時々、用事を済ませるついで、年に数回程度行く程度ですが、いつも満足して店を出ることができます。ボクは、いわゆる伝統的なジャズ喫茶のサウンドとオーディオショップの試聴室のハイファイサウンドの中間に位置するよう“いーぐる”のサウンドが好きなんです。
http://www.h4.dion.ne.jp/~j.orange/jazz-kittsa%20junnrei%20eagle.htm
ジャズ喫茶 高田馬場 「マイルストーン」の憂鬱 2009.01.13
早稲田松竹で「旅芸人の記録」を見ての帰り、近くのジャズ喫茶「マイルストーン」に久しぶりに行きました。ここは通常の行動範囲外の地域なので、多分3度目くらいだと思います。
しかし、その居心地の悪さで、30分くらいで出てしまいました。そして、ああ、前回もそうだったと思い出し、多分もう二度とここには来ないでしょう。
まず、店に入って、どこに座ろうかと思い、スピーカーの真正面にある3人用のテーブルにしようかな、と思った瞬間、そこの主人は
「こちらの方へ座って下さい。」
と指示した。そこは壁際の席です。あっ、前もそうだった、と思い出しました。
しょうがないので、その席に座るや否や、まだ、コートなどを脱いでいる最中に、
「オーダーはお決まりですか。」
と尋ねる。こっちは常連でないのは分かっているだろうし、メニューも見てないで、コートなど脱いでいる最中に、尋ねるせわしなさには一体どんな理由があるのだろう。お客の気持ちに合わせろよ、と言いたいところだ。
座ってみると、やはりスピーカーからの音はくぐもって、正面とは全く違う、
このマスターは昼間の時間帯の、他にたった1人しか居ない店内で、何を考えて席を指示するのだろう、混んでいる時ならばまだしも・・・・・??
更に言えば、マスターが座る場所の横方面にTVがあり、普通の番組を流している。
このマスターはもはやジャズを聴くつもりがなく、曲は流しながら、聴かないで、TVのバライティ番組を暇つぶしに見ている、というわけだろう。
何かここには大きな誤解があるのではないだろうか。お客を見ないで、自分の支配範囲を感覚にまかせて取り仕切って何の問題も感じていない、長年の怠惰な空気が濃い。
その後、口直しに四谷のイーグルに行く。
何と住み心地の良い空間だろう。誰からも強制されない当り前の礼儀にありがたさを感じる。座る場所が違ったためか、昨年より音が良くなっている気がした。
ちょっと新人のウェイトレス嬢がぎこちなかったけどお愛想でしょう。
http://jazzangya.jugem.jp/?cid=60
2008年12月10日
四谷いーぐる 2008年12月10日
12月10日四谷いーぐるに初めて行ってみる。
いーぐるは後藤雅洋氏が1967年に開店した老舗のジャズ喫茶である。後藤氏は1947年生まれ、慶応義塾大学商学部を卒業されているので、この人は学生のときいーぐるを開店されたものと思われる。
学生で店を立ち上げて40年以上、この間ジャズ喫茶が続々と消えていく中これだけの期間店を続けているのはすごい。しかも、現存する店が夜だけのアルコールを出す店の営業になったり、ライブハウス中心の営業となったりする中で、この店一貫して昔ながらのジャズ喫茶のポリシー、即ち原則会話禁止でジャズを大音響で聞かせるというポリシーを貫いている。
私はかつて学生だったころは高田馬場にゆかりがあったので、ジャズ喫茶というとイントロに行っていた。ここは会話禁止のようなハードな規制はかかっておらず、気楽にジャズを聴ける店だったので、結構足しげく通っていた。たとえば、司法試験の答案練習を近所の予備校で受けた後、気晴らしにジャズを聴いて帰る時など。しかし、いーぐるは四谷にあるので地縁がなく、今までほとんど行くことがなかった。ひょんな機会から、四谷いーぐるに行ってみようと思っていーぐるに赴くこととする。
原則会話禁止のハードなジャズ喫茶に赴くのは実は初めてである。会話禁止というとまず思いつくのは吉祥寺のメグであるが、ここは最近会話OKになった(しかも禁煙になったのがうれしい。)。
いーぐるの場合、伝え聞くところによると、「私語読書禁止」と入口の目立つ所に書いてあるらしい。しかし、私はジャズ喫茶は「ジャズ」喫茶を標榜する以上、ジャズを鑑賞する場所であり、私語を聞かされる場所ではないと思っている。そのためむしろ私語禁止位はやってもいいと思っている。さすがに「読書禁止」はどうかと思うが。
四ツ谷駅を降りて新宿通りを新宿方向に1〜2分ほど歩くと、いーぐるの看板が見えてすぐ場所がわかる。店に入ると暗くも明るくもない、ちょうどよい感じの照明に趣味のよいインテリア。数人の客がいてジャズに聴き入っている。しかも大音響ではなくちょうどよい感じの音量でジャズが流れている。何とも心地よい空間である。
壁には「私語読書禁止」のような強烈な張り紙はなかったが、
「午後6時までは静かにジャズを聴いてください」
という趣旨の張り紙が貼ってある。店では雑誌を置いてあり、かつ店の中ではものを読んだりしている人もいるところをみると、静粛にジャズを聴く場ではあるが、現在のところ読書禁止まではやっていないようである。ここで本を読みながらジャズを聴けるのなら、相当優雅な時間が過ごせそうだ。
ウェイトレスの人が注文を取りに来たのでコーヒーを頼む。コーヒー620円なのでまぁまぁの値段か。ちなみに高田馬場のマイルストーンズだと500円。しかし、コーヒー1杯で大音響でしばらくの間静かにジャズを聴けると思うなら、さほど高い値段とは思わない。喧騒とかざわめきとかに囲まれた日常からすれば、こうした空間は別天地である。
最初エグベルト・ジスモンチの、ちょっと前衛がかったレコードが流れていたが、それはすぐ終わって、次にStan Getsの”Voyage”がかかる。これは20年以上前に発表されたアルバムで、しばらくの間廃盤だった。ついしばらく前に新たに入荷したことを記憶しているが今はどうなっているだろうか。相変わらずスタン・ゲッツ、堅実なベースの刻むビートに乗ってヒラヒラフワフワとクールな名人芸を披露している。これはいかにもジャズ喫茶でかかりそうなアルバムである。おいしいコーヒーを飲みながらゲッツのサックスを聴く。実に幸せな空間である。
ちょっと周りを見ると、やはりジャズ喫茶の雰囲気につかって幸せそうに音楽を聴いている。むろん女性客もいる。しかしこういうところに団体客は来ない。皆一人静かにジャズを聴こうと思ってジャズ喫茶に来ているわけである。こういう風景をみていると、あぁジャズ喫茶は銭湯みたいな場所だなぁと思う。
VoyageのA面が終わり、コーヒーを飲み終わったところで、次にMJQ「たそがれのベニス」のCDがかかる。ほほう、いーぐるでもこういうのをかけるのかと思う。ジャズ喫茶といえど、珍盤奇盤の類をかけるのではなく、古くから聴き継がれて鉄板の名盤をかけることだってするのだろう。そこでレコード室から出てきたのが後藤雅洋氏。この人信用のおけるレコード係に店を任せて自分は引退するのではなく、ちゃんと店に出てきているんだなぁと思う。
レコード室先に展示された「たそがれのベニス」のCDをみると、この店ではCDをプラケースに入れておくのではなく、フラッシュディスクランチ製と思しきCDソフトケースに入れておいている。これを使うとプラケースに入れた場合と比べて収納スペースが3分の1位になる。私もCD所持数が1500枚程度になるので、このCDソフトケースを愛用している。私が愛用しているものをいーぐるのようなプロが使っているのをみて何となくうれしくなった。
そういうわけで、満足した時間を送ったあと、いーぐる後藤雅洋氏に620円を払って店を出る。静かにジャズを聴いておいしいコーヒーを飲み、実に豊かな時間であった。喧騒にあふれた都会でこういうシェルターがあるのは何ともありがたい。またそのうち時間を見つけていーぐるに行くことにしよう。
http://bill-evans2.seesaa.net/article/111031835.html
「ジャズの魅力は、そうですねえ…。例えば満点を100としましょう。ポピュラーソングなら、最初に聴いた時点で、80あるいは90の内容を聴き取ることができると思うんです。だけどもジャズの場合、1回目は20あるいは30ぐらいしか、感じ取れないことが多いんですね。それが、聴き込んでいるうちに35、40、45…、という風に上がっていく。そしてプレーヤーの音色の違い、例えば同じアルトサックスでもプレーヤーによって音や歌い回しのニュアンスが違うんですが、それがわかってくると、もっともっと面白くなってくる。そんな音楽ですよ、ジャズは」
四谷「いーぐる」は、ジャズ評論家としても名高い後藤雅洋氏が店主を務めるジャズ喫茶である。
「学生時代に親父がやっていたバーを引き継いで始めてから40年がたちました。僕が店を始めた頃は都内に100店ほどのジャズ喫茶があったんですけどね、今では10分の1ぐらいの数しか残ってないんじゃないかなあ」
ジャズはこの頃ではラーメン屋だとか焼肉屋でもBGMでかかっているのに、ジャズを聴くという意気込みで聴いている人はかえって少なくなっているんじゃないですか、それとは別に演奏を楽しむ人が物凄く増えているように思うんですが、その辺りはどうなんでしょう——。そんな質問に、
「確かに聴く人は少なくなりましたよね。でも僕が店を始めた60年代という時代は、ジャズという音楽が時代を反映していたというのかな、なにしろ刺激的だったんです、特に学生にはね。ところがどういうわけだか、学生というのは就職するとジャズ、聴かなくなっちゃうんだなあ(笑)。ジャズのウマさを味わい尽くす前に止めちゃうんですよ、もったいない。…
ジャズ喫茶をやる上で、僕は、どうすればジャズのウマさを堪能してもらえるか、常に考えているんですね。選曲、音の演出というのかな、料理人が旬の素材をどう料理して、どういう順番で出して満足してもらえるかを常に考えているように、ね」
お客さんの中にはクラブのDJもいて、選曲の妙を勉強していたりするという。
取材中、話は黒人ブルース、日本のジャズ、ロシアのジャズ、ヨーロッパ、戦前の日本のジャズシーンなど多岐に及び、それはさながらジャズ講義。もっとも“生徒”が不勉強でさわりにも至らなかったのだが…。
http://e-days.cc/features/tokyo/spot/yotsuya/bar/eagle.php
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後藤雅洋(ごとう まさひろ/ジャズ喫茶「いーぐる」店主)
1947年東京生まれ。慶應義塾大学商学部在学中の67年、東京・四谷にジャズ喫茶「いーぐる」を開店、現在に至るまで店主として店に立ち続ける。
また、「いーぐる」店主としてだけではなく、ジャズ評論家としても多数の著作を刊行。膨大なジャズ聴取体験に基づいた分かりやすく明晰な文章で、ジャズのおもしろさや奥の深さを精力的に伝道している。
主な著書に『ジャズ・オブ・パラダイス』『新・ジャズの名演・名盤』『ジャズ喫茶四谷「いーぐる」の100枚』『ジャズ完全入門』など。
後藤雅洋の著書
http://www.jazz-eagle.com/publication.html
http://www.amazon.co.jp/s/ref=ntt_at_ep_srch?_encoding=UTF8&field-author=%E5%BE%8C%E8%97%A4%20%E9%9B%85%E6%B4%8B&search-alias=books&sort=relevancerank
一生モノのジャズ名盤500 (小学館101新書) [新書] 後藤 雅洋 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%80%E7%94%9F%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%81%AE%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA%E5%90%8D%E7%9B%A4500-%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8101%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%BE%8C%E8%97%A4-%E9%9B%85%E6%B4%8B/dp/409825090X/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1359117418&sr=1-1
聴いた感じで選んだジャズ名盤ガイド〜一生モノのジャズ名鑑500・後藤雅洋著
2011年02月12日
■僕のジャズ事始め
・僕もジャズを初めて聴き始めてからもうかれこれ30年近くなる。もう30年にもなるかと思うとびっくりだ。僕は東京に住んでいたときに、後藤さんのジャズ喫茶いーぐるに頻繁に通っていた。実は僕の大学の後輩がいーぐるでアルバイトをしていて、彼の手引きでBill Evansの「Portrait In Jazz」を初めて聴いて、雷に打たれたのだ。
・それまでの僕はJ-Popやクラシックを聴いていたのだが、どうも満足行かなかった。J-Popは耳には良い感触でアルバムを買った当初は頻繁に聴くのだが、何故かすぐに飽きてしまう。飽きてしまうものは本物ではないのではないか?と感じたのだ。クラシックも素晴らしかったが、「楽譜通りに演奏するだけじゃあ詰まらないじゃないか?」という青っぽい感想を持っていた(苦笑)。クラシックも300年前には盛んに即興演奏が行われていたのだが、いつの間にか決まった世界に閉ざされてしまったのが若い僕にはどうしても気にくわなかったのだ。
・そんな若者にとって「Portrait In Jazz」は衝撃だった。主旋律があって、その後に順番に「これでどうだ!」みたいな即興演奏があって、最後に主旋律に戻ってメデタシメデタシ!これは本当に凄かった。それから次々とジャズのアルバムを集めて行った。僕は何でも凝り性で、やり出したらとことんやってしまう口である(苦笑)。たかが趣味なのに勉強みたいになってしまう手の人間だ。数百枚ぐらいまではそれはもうアルバムを手にするだけで「一体中にはどんな音楽があるんだ?」とワクワク興奮したものだ。
■なぜかジャズを聴いていると気持ち良くなる!
・このジャズの音色が何故か僕のハートにピッタリ合った。何とも言えず心地良いのだ。後藤さんの言葉では「ジャズ耳」と言うらしいが、兎にも角にもジャズを聴いているだけで、気持ち良くなる。別に凄い耳を持っている訳でもないし、ジャズに猛烈に詳しい訳でもない。単なる素人ジャズファンに過ぎない。
でも聴いているだけで気持ち良かった。しかも、ジャズは幾ら聴き続けても何故か飽きない。30年間も同じJ-Popアルバムを聴き続けている人は殆ど居ないだろうが、30年間同じジャズアルバムを聴き続けている人は案外沢山居る。僕は今でも頻繁に「Portrait In Jazz」を聴いているが、全く飽きない。これが得も言われぬジャズの魅力なんだろう。
■1日中ジャズを聴ける有り難い環境
・とはいえ、普通の社会人の人がジャズを聴くと言っても帰宅後や休日ぐらいだ。僕の場合には自営業だったために有り難いことに1日中ジャズをバックグラウンドで流し続けて聴き続けることができた。自営業というのは代わりが居ないために本当に辛いものなのだが、自営業で何が嬉しいかって、それは1日中ジャズを聴き続けながら仕事できることだった。
・そんなこんなで、30年間毎日聴き続けて知らぬ間にアルバムの数は1500枚を超えてしまった。10年ほど前からiPodなるものが生まれてくれたので、iPodのシャッフル機能のお陰で1500枚あってもほぼ万遍なく色々な曲を聴けるようになった。玄人ジャズファンから見ると、「iPodでジャズを聴くなんて邪道だ!」ということになるだろうが(苦笑)、忙しい仕事の最中に何度もアルバムを取っ替え引っ替えするのはとても仕事の妨げになってしまう。また、言い訳をするようだが、シャッフル機能がないと、僕のようなEvans大好き人間などは、聴く音楽が異常にEvansに偏ってしまって、マイナーなアルバムを聴くチャンスが激減してしまうのだ(苦笑)。
・ということで、後藤さんのいーぐるは僕のジャズライフにとってとても価値ある「取っ掛かりのきっかけ」を作ってくれた恩人の一人である。いーぐるのある方向には足を向けて眠れない(笑)。後藤さんの本はほぼ買って読んだが、久しぶりにこの本を書かれたということで買って読んでみたのだが、僕のような素人ジャズファンは「こういう本が欲しかった」のだ!
一生モノのジャズ名盤500 (小学館101新書) 後藤雅洋
■聴いた感じで選んだアルバム
・後藤さんのジャズアルバムの選び方はユニークで面白い。クールジャズとかハードバップとか頭でっかちなところから入るのではなく、あくまで聴いた感じから入る。ジャズ喫茶いーぐるの店長らしい切り口だ。僕も素人のジャズファンだが、聴いた感じで楽しんでいる。単に聴いて楽しければ良いのであって、難しいことなんか知らなくて良いと思っている。それがジャズファンなのだ。
・なぜこういう本を書く気になったかというと、後藤さん曰く
「ジャズ喫茶で或るアルバムがかかったときに、お客さんからの要望で最も多いのが、『このアルバムの聴いた感じに近いアルバムを教えて欲しい』から」
だという。なるほど、僕を含めジャズファンはそういう風に聴いた感じでジャズを聴いているのだ。
・普通のジャズアルバム紹介本は、お決まりの時代区分に沿って説明され、紹介されるアルバムもそれに沿っている。ところが単なる素人ジャズファンにとってはそこで紹介されたアルバムを集めるとお気に入りになるかというと全然そうではない。素人というのは詰まるところ聴いて気持ち良ければ良いのであって、時代背景なんてものは関係ないのだ(苦笑)。
そういう意味で、この本のような紹介のしかたは素人ファンにとってとても有り難い(笑)。「後藤さんが選ぶとこういうふうに集まるのか」という感じでとても面白い。紹介されているアルバムも、普通では余り紹介されないようなアルバムも多くて、これから集めて聴く分には本当に楽しみなアルバムばかりだ。。
http://honu81.blog28.fc2.com/?tag=%A5%B8%A5%E3%A5%BA%B5%CA%C3%E3%A5%A4%A1%BC%A5%B0%A5%EB
ジャズ喫茶「いーぐる」後藤雅洋さん登場!
今回の「高野 雲の快楽ジャズ通信」は
「ジャズ喫茶いーぐるマスター後藤雅洋氏を迎えて」。
後藤さんの新刊本『一生モノのジャズ名盤500』にまつわるトークです。
売れ行き好調とのことで、早くも重版になったそうです。
多くの方に読んでほしい本です。
いや〜っ、かけた曲はたったの2曲。
ひたすらトークなので、私の速記では追いつけません(涙)。
エッセンスは何とか入っているだろうと思います。
最初より後半のほうが調子が上がり、取りこぼしは少ないと思います。
冒頭いきなり「怖い先輩が来ちゃったね〜。」と雲さんとtommyさん(笑)。
20年以上前、雲さんはジャズ喫茶「いーぐる」でバイトしていました。
tommyさんはご自分のジャズ喫茶「スコット・ラファロ」をオープンする時に後藤さんからアドバイスをいただいています。
後藤さんの読者が活字から受ける印象は硬派な頑固マスター。
今日は生の声を聴いて本当の姿を知ってほしいそうです。
まずは新刊本の話。
日々営業でお店でかけている曲からセレクト。
聴いた感じをポイントにして分類。
お店に来る普通のお客さんは聴いた感じでカテゴライズしているそう。
ジャズ喫茶の選曲はあるプログラムに基づいていて、
その基準になっているのが”聴いた感じ”。
選曲プログラムについて説明していましたが、聞きとりが追いつかす。
といいうわけで、後藤さんの本「ジャズ選曲指南」を参照願います。
今回、”聴いた感じ”を18に分類。
ジャズ・ファンの悩みは、多いジャズアルバムから何を選んでいいか分らないこと。
で、解決策として18分類を一通り聴いたうえで、自分の好みをみつけていただく。
18分類の代表の1枚は極々代表的なアルバムです。
一方で気に入った分類から聴いて行けば横の並びがみつかる。
ジャズを聴き始めた人は効率的に好きなアルバムをみつけることができます。
お金的にも時間的にも節約できます。
今までありがちな人物分類や年代分類と違うのが今回の工夫です。
ジャズ喫茶の選曲のノウハウをジャズを聴き始めた人のガイドラインに生かす。
最初の章は「これがジャズだ!」そこからかけます。
アート・ブレイキーの『バードランドの夜』から《クイック・シルバー》。
今回は曲を聴いての感想は書きません。
店でよくかかるそうです。
分りやすくて演奏もいい。
普通の人がジャズに抱くイメージ。
tommyさんによると本の帯にあるアルバムが「いーぐる」でかかっていたそう。
「人にかけてもらうのがいいのよ。」とtommyさん(笑)。
後藤さんがジャズを聴き始めた頃の話。
「高校生の時に初めて聴いて今でも聴いている。飽きずに長く聴いているよね。」
と後藤さん。
大学時代にジャズ喫茶を始めたそう。
普通はジャズ喫茶のオヤジは自分の好みばかりかけることになるが、後藤さんは当時まだジャズを良く知らなかったので、最初はお店にたむろしていたジャズ・マニアにアドバイスをもらい。
次の段階ではジャズ喫茶のオヤジの集まりで鍛えられたそうです。
ジャズ喫茶のオヤジ同士で飲みに行った時など、かかっている曲に「これは誰か?」と後藤さんは質問されたそう。当時のジャズ喫茶のオヤジ達は
「ブラインド(フォールド・テスト)をできないやつはジャズ喫茶をやるな。」
というようなプライドがあったそうです。
そういうのは本を読んで得た知識ではなく聴いて分ること。
後藤さんはかなり聴きこんで勉強したとか。
「知識ではなく感覚の問題。注意深くよく聴きこまないとダメ。」
と後藤さん。そういう聴き方をしたからジャズが好きになったんではないかとのことでした。
オーディオ・ブームの話。
後藤さんはオーディオ・マニアだが、店は自分好みにチューニングしていないそう。
好みのマクリーンが良く鳴るようにするとECM(レーベル)がよく鳴らない。
ブルーノート(レーベル)がよく鳴るようにバイアスをかけたりしないそうで、
ブルーノートもECMも程々に鳴るようにして、後はお客さんが自分の耳にバイアスをかけて聴いてもらうようにするそうです。
アナログとCDも両方そこそこ鳴るようにしているとのこと。
「「いーぐる」ではCDとアナログの差があまり変わらない。」
とtommyさん。後藤さんはそこに凄く気を使っているそうです。
今はあまりやっていないが、昔はオーディオに凄く気を使ったそう。
スピーカーの裏の空間に置く物の量によって音がかわるので、置く物の量を調整したりもしたそう。後藤さんは機材マニアではないそうです。
「オーディオというのは実際は使いこなしで決まる。」
と後藤さん。CDプレーヤーの下のボードを2枚重ねてボンドで貼りつけたりしているそうです。1枚から2枚にすると全然音が違うんだそうで、ボンドが固まる過程でも音が変わっていったそう。
「オーディオはそういう繊細なもの。」
と後藤さん。最近「いーぐる」の床を張り替えたら凄く音が変わったそうで、最初は「何だこりゃ?」という音になったそうですが、今は落ち着いたとか。
その際、スピーカーのアッテネータはかなり調整したそう。
「オーディオは手間暇がかかる。根気が必要。」
と後藤さん。一度に何か所も変えずに、一か所ずつ変えるのが肝心。
スピーカーのアッテネータは3つあるが、1個づつ変えて何日か様子をみてメモも取って調整したそうです。
チェック用のCDはあるそう。
この本の中にはそういうチェック用CDはないとのこと。
チェック用としてはブルーノートのハードバップ、ECM、エレクトリックもの。
エレクトリックは、ウェザーリポートやマイルスの『ドゥ・バップ』。
『ドゥ・バップ』では低音のダンピングを確認するそうです。
このアルバム夜中に大音量でかけるとガラスが”ビリビリ”鳴るほど凄い低音。
あんまり低い方まで伸ばすとダンピングが悪くなるそうです。。
『ドゥ・バップ』がいいとチャーリー・ヘイデンのベースが上手く鳴らないとか。
バランスが難しいそうです。
ここで曲。名盤中の名盤。
「これが気に入らなかったら他の音楽を聴いたほうがいい。」
と後藤さん。ウェス・モンゴメリーの『フル・ハウス』からタイトル曲。
tommyさんから後藤さんに質問。
tommyさんのお店「スコット・ラファロ」はセッションをできるようにしているそうで、そうすると楽器をやる人が来るが、アルバムはあまり聴かないんだとか。
「「いーぐる」はライブが出来る広さなのにやらないのはなぜ?」とtommyさん。
「それは役割分担。ライブはライブハウスでやればいい。」と後藤さん。
「ライブに来てくれるお客さんは普段お店にきてくれない。」とtommyさん。
「ライブ・ファンとアルバム・ファンは違うからね。」と後藤さん。
「どちらかに偏るのはよくない。要はバランス良く聴くことです。」と続けます。
「CDを聴いてジャズの聴きどころが分ったうえでライブを観てほしい。」とtommyさん。
「いーぐる」はライブはやっていないがイヴェントはたくさんやっています。
「「連続講演」はある意味ライブ。」と雲さん。
毎週やっていてもう17,8年続いているそうなので凄い回数をやっているそうです。
最初は自分で始めて、途中からは色々な方に依頼しているそう。
目的は若手評論家を育てることと自分も勉強するためとのこと。
雲さんは2度やって凄く緊張したそうです。
「レベルが高いですよね。」と後藤さん。
講演をやるとジャズレベルがバレてしまうそうですよ。
講演者は最初は緊張するが3回もやればレベルが上がるとのこと。
「やるほうも聞いている方(お客さん)や私も勉強になる。」
と後藤さん。情報発信はジャズ喫茶の役目でもあるそうです。中にはダメだしする場合もあるそうで、何を言ってもかまわないが、分る説明をしてほしいとのことでした。
「いーぐる」では昼間は私語禁止。
「ジャズを聴く張りつめた空気がある。」と雲さん。
後藤さんによれば、仕事をさぼって来ているような人も、時々アルバムを手にとったりして、ただ流し聴きをしているだけじゃないことが分ったりするそうです。
「そんなジャズ喫茶「いーぐる」へ行きたいけれど行けない地方のファンは
『一生モノのジャズ名盤500』を読んで気分を味わってほしい。」と雲さん。
今日の番組、私にとってはいつもの後藤さんでした。昨日もお話してきたばかりですからね。面白い話をたくさん聞くことができました。
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-795c.html
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