http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/407.html
Tweet |
(回答先: jazz オーディオ 魔境の旅 投稿者 富山誠 日時 2013 年 1 月 23 日 12:20:25)
ジャズ SPOT カウント(1971年6月17日開店)
http://tabelog.com/miyagi/A0401/A040101/4005687/
宮城県仙台市青葉区一番町4-5-42
TEL 022-263-0238
営業時間 13:00〜24:00
定休日 日曜
アクセス
仙台市営南北線
勾当台公園駅南3口 から309m、徒歩2分
南北線 広瀬通駅 西5徒歩2分
地図
http://tabelog.com/miyagi/A0401/A040101/4005687/dtlmap/
http://r.gnavi.co.jp/5849610/map/#figure
http://maps.loco.yahoo.co.jp/maps?type=scroll&fa=rss&datum=wgs&ei=UTF-8&stn=2108301&rsn1=%25E3%2582%25AB%25E3%2582%25A6%25E3%2583%25B3%25E3%2583%2588%25E3%2582%25B8%25E3%2583%25A3%25E3%2582%25BA%25E5%2596%25AB%25E8%258C%25B6%25EF%25BC%2588%25EF%25BC%25A3%25EF%25BC%25AF%25EF%25BC%25B5%25EF%25BC%25AE%25EF%25BC%25B4%25EF%25BC%2589&rsn0=%25E5%25BA%2583%25E7%2580%25AC%25E9%2580%259A&lat1=38.26378435&lon1=140.87151629
東北ジャズ喫茶 投稿者:panonica
投稿日:2011年 2月 1日(火)23時33分37秒
東北の温泉好きな私、ついでにといってはなんですが、去年一関「ベイシー」、そして今年一月に仙台「カウント」に行ってまいりました。
ベイシーはスゴ音、
カウントは昭和の香り漂う東京にはもうないようないわゆる「ジャズ喫茶」の王道をいくような店でした
http://9304.teacup.com/kjfc/bbs/t4/1-25
「JAZZ喫茶カウントとアルテックA5」 2006/9/30
私は、週に3、4日は、JAZZ喫茶「カウント」に通っている。(もっとも、病気入院する前は、休業日である日曜以外は、毎日のように通っていたが。)
そのため、ジャズに関しては、自分のオーディオシステムで聴くよりも、カウントで聴いている時間の方が長い。
したがって、カウントのスピーカー、アルテックA5を聴いてきた時間も長い。今はともかく、一時期は、自分のスピーカー(当時はスターリングTW)で聴く時間より、バーボンの水割りかロックを片手に、A5でジャズを聴き流していた時間が長かったのは間違いない。
カウントは、「ジャズ喫茶ベイシーの選択」に出て来る仙台のジャズ喫茶であり、マスターの朴沢さんは、一関の菅原さんと同様に、30数年、店でレコードをかけ続けて来たジャズの大家である。(ただし、菅原さんと違って、オーディオマニアではない。)
開店当初は、ベイシーの選択に書いてあるとおり、同じアルテックでもA7であったが、現在は、上級機種のA5に変っている。
アルテックのAシリーズは、本来映画館などで、スクリーンの後ろに置かれることを前提に作られている2ウェイホーン型のスピーカーであるが、日本人は、その明朗闊達な音色が気に入り、ウサギ小屋と揶揄された家の中に持ち込んだ。
普通、ホーンと15インチウーファーの組み合わせでは、低域に遅れが感じられることが多いが、アルテックA5の515型ウーファーは、そんなことを微塵も感じさせない反応の速さがある。(この点において、現在でも、515タイプを凌ぐウーファーは存在しない。)
そのため、特にジャズを聴くと、その魅力がフルに発揮されるのである。シンバルの音色こそJBLに一歩譲るものの、バスドラムとベースのアタック感は実に爽快である。
ただし、タンノイのように同軸2ウェイでないことから、クラシックを聴くためには、上下方向の定位調整に苦労すると思われる。
http://ivory.ap.teacup.com/tannoy-edinburgh/11.html
2007/3/9
仙台市には、カウントという老舗のジャズ喫茶がある。昭和46年の開店であるから、今年で36年目を迎える。ベイシーと同様に、LPを鳴らしてくれる店である。
スピーカーはアルテックのA5、プリアンプは、カウントのオーディオの面倒を見てくれている方の自作トランジスタ式、プレーヤーは、トーレンスである。
ついこの間、パワーアンプが故障し、オーディオマニアではないマスターも、音に不満を持っている様子である。
私は通い始めてからもうすぐ10年になるが、その間パワーアンプが2台故障した。いずれも復帰していない。古い常連客によるとダイナコのSE400を使っていた時が一番良かったとか。しかし、そのダイナコは壊れたらしい。
1日に約11時間、年300日以上鳴らすのだから、クルマでいえばタクシーである。しかも、相手は強力な逆起電力を持つA5、相当タフなアンプでも辛い環境だ。
しかし、2ウェイの大型ホーンシステムで聴くジャズは実にいい。私はベイシーにも幾度か行ったが、パワーアンプさえ万全なら、ひけをとらないサウンドであると思っている。 因みにカウントのシステムではCDよりもLPが圧倒的に良く鳴るジャズ喫茶の面目躍如である。
http://ivory.ap.teacup.com/tannoy-edinburgh/50.html
仙台JAZZ巡り Countは良かった 2011-07-22
予定通り仙台に出張した。主張前のネット調査で、Count、 KELLY、ADLIBの三軒を候補に挙げた。 仕事関係の宴会を終え、いざ夜の仙台市内へ。
ALTECのA5があるというCountからスタート。
大型のスピーカーに比べ店の広さはアンバランスと言えるくらい小さい。
そもそもA5は劇場用SPなのだから。
席は、数えてみると22席。
しかし、22名も入ると隣の人同士ばぴっちり身体がひっついてしまうので、まぁ、15人も入ると満員、という感じのお店。
先客がおられ、和やかに会話されている。
自然体でこの店を楽しまれておられるご様子、いい雰囲気だ。
すなわち、会話が出来るぎりぎりの大きさの音である。
このたぐいの振動板が軽いSPからはもっともっとスピード感が出るはずなのだが・・・
http://d.hatena.ne.jp/ducati750s/20110722/1311342102
みちのくジャズ喫茶巡りD Count@仙台 2009年05月07日
みちのくジャズ喫茶巡り「ジャズの細道」の終着点は、仙台の「カウント」でした。 前回の「エルビン」とはうってかわって、仙台の一番町、繁華街のまっただ中にあるお店です。アクセスは至便なのですが、一方通行だらけで、近くの駐車場を探すのに苦労しました。金曜の深夜ということで、かなりの数のお客さんがいました。結構出来上がっている感じのお客さんもいましたね(笑)。
お店のスピーカーはアルテックA5です。コンクリートの土台のようなもので30cmくらい持ち上げてセッティングされています。
これまで聴いてきたお店に比べると、夜遅くだからでしょうか?音量はやや抑えめに思えましたが、実在感があって、しかも長く聴いて疲れないというのは、丁度このくらいの音量かもしれません。ジャズをリラックスして楽しむには必要十分な音量です。
本日6杯目のコーヒーを注文。
まず始めにかかったのが、「ネコのマクリーン」こと「ジャッキー・マクリーン・クインテット」。ジャッキーのサックスもマル・ウォルドロンのピアノもそこはかとなく哀愁の漂ういい味出してます。
次にかかったのが、レッド・ガーランドの「ガーランド・オブ・レッド」。ピアノのタッチがやや丸みを帯びたやさしい音色ながら、けして鈍くはならない絶妙の匙加減です。
最後は、ソニー・ロリンズの「ニュークス・タイム」B面です。「飾りのついた四輪馬車」からスタートです。おお、ロリンズのサックスが太くて温かい、これはいい音です。フィリー・ジョーのドラムも厚みのある音でリズム感もばっちり決まっています。
正直、「カウント」に到着した時は、一日ジムニーで走りづめで、頭も体もくたびれていたのですが、「カウント」の音はそんな自分をそっと包んでくれるような優しさと温かさに溢れたものでした。自分が普段ジャズを聴くならこんな音を出したいなぁと思わせてくれるような音でしたね。この店を最後に訪れることが出来て本当に良かった。そう心から思えるような音でした。
かくして、私のGWみちのくジャズ喫茶訪問はこの「カウント」で終了したのでした。帰りも仙台から5時間のドライブでしたが、音に元気をもらったお陰か、6杯飲んだコーヒーのせいか、睡魔に負けずに走りきることが出来ました。
それにしても、今回訪問したお店はどこも本当にレベルが高く、また行きたいと思ったところばかりでした。今度はもっと時間に余裕をもって、ゆっくり回れたらいいですね。
コメント
1日で全部廻られたのですか。やっぱり若い方は体力がありますね。私は何処かで泊まって2〜3日はかかると思います。
カウントのマスターは何代か代わられていますよね。私は行ったことが無いので、残念ながら知らないのです。昔仙台に住んでいたことがあるので、その時に知っていたら行ってみたかったです。
A5とA7は元々PA用なので、鳴らすのが難しい上、小音量で実在感を持たせるというのはもっと難しいのですが、今のマスターも相当出来る人ですね。
by山田野案山子 at2009-05-08 10:27
カウントのマスターは確か今三代目?とうかがったような記憶があります。
音量は大きくもなく小さくもなく、中庸な感じですが、
やはりああいう実在感のある鳴らし方は難しいのですね。
byたくみ@深川 at2009-05-08 12:05
ジャズ喫茶=JBLのイメージが強いですが色々なスピーカーが使われているのですねー
カウントでのA5の実在感、そこに その物がある様に聴こえるところが好きで、自分も今まで このスピーカーを飽きずに聴き続けてきたのだと思っています。
bymilon at2009-05-08 21:35
私はここの「カウント」にしても、千葉の「コンコルド」にしても結構アルテックで鳴っているジャズが温かみと実在感があって好きなのですが、それは上手く鳴っているのを聴いているからなのでしょう。
実際のオーナーの方にとっては、いい音を出すまでかなり苦労されるスピーカーだという話は良く聞きますし。
アルテック使いは真空管のアンプを使っている方が多いというイメージなのですが、 milonさんはFIDELIXのアンプでマルチをされているということで、とても興味深いですね。
byたくみ@深川 at2009-05-08 22:33
http://community.phileweb.com/mypage/entry/2022/20090507/
ジャズ喫茶カウントに行く 2012-06-21
ひょんなことから久々に仙台に行った。金曜日の4時頃から駐車場に車を止めて、中心部をひとりで徘徊する。学生時代に通った中古CD屋が軒並みつぶれていて、30年目の老舗サウンドユーも、最後の一店だった広瀬町店が7月で閉店してしまうようだ。いく店いく店閉店になっており、寂寥感やら、これも時代の流れかもしれないなというような妙な納得感やらを複雑に感じながら、物思いに耽っていた。
そんなこんなで、小生が住んでいたときに比べて、仙台のジャズ関連の店は思いっきり凋落してしまっていたが、ここだけは絶対につぶれてほしくないという店が一店だけあった。それがジャズ喫茶カウントである。
2時間ほどで、中心部のCD店を廻り終え、いざカウントへ。「まさかつぶれていないよな」と、一抹の不安を抱えたまま向かっていった。あった。今も営業していた。「あー、よかった」。なじみのコカコーラの看板が何も変わらずに立てかけてあった。
中に入る。マスターもそのまま。あの時間を止めたような独特の空間もそのままだ。
何も言わないで水を出すマスターに、コーヒーを注文し、マスターがコーヒーを持ってくる。レコードを交換すれば、必ずそれを店の中央にある譜台に載せる。そしてAメンかBメンかを示す板を裏表にする。おそらく何十万回と繰り返してきたマスターのこのルーティーンは、もはや様式美といえるほどこのジャズ喫茶に溶け込みもはや風景の一部にすらなっているように思う。
先客に出張のビジネスマン風の人が来ていたが、すぐに帰ってしまい(その人も店を出るときすごくうれしそうだった。きっと小生と同じように滅多にこられないが、仙台に来たときは必ずこの店に行くと決めているようなファンはとても多いと思う)、小生が滞在した1時間において、結局55分は小生とマスターの二人だけだった。
そんななかで小生はひたすらジャズを浴び(大音量でアルテックを聴くのは、むしろこの表現のほうがしっくりくる)、細く長い快感に浸っていた。私的な感傷も少しはあったのかもしれないが、こんなにジャズはいい音楽なのかと再認識させてくれる素晴らしい1時間だった。
最後にコーヒー2杯分のカネを払い、ありがとうございましたと双方が言って、店を出た。ちょうど空が薄暗くなるところであった。気分は吹っ切れたように晴れやかだった。また自分なりに今やれることを頑張ろう。そんな気持ちにさせてくれた2年ぶりのカウント訪問だった。
追伸
ジャズファンなら、ジャズ黄金時代(50、60年代)の王道ジャズに固執し、フュージョンや女性ヴォーカルなどを流さない古風なマスターの選曲も、ぼろぼろの黒椅子を含め、もはや文化遺産のような趣を呈している店の雰囲気も、絶対に気に入るだろうと思います。
年齢を重ねるほどに変わらない場所というもののありがたみが感じられるようになり、小生にとってはその場所が、2年に一回ぐらいしか行かなくてもカウントだったりするのです。学生時代からことあるごとに行って、その当時の自分と向き合う場になってきたような気がしますが、そんな場所がこれからも続いてくれることを切に願っています。
http://yonekm106.blog.fc2.com/blog-entry-213.html
東北大生なら一度は行け!ジャズ喫茶カウント
仙台の中心街、一番町、中央警察署近く、20階建て生命保険会社ビルの裏側、アルテックA7を堂々と鳴らすジャズ喫茶がある。カウント。5月になれば欅の新緑が本当に美しい定禅寺通りが近い。
やはり、こういった街には長い時間軸の中で日夜、ビンテージ・スピ−カ―から趣味の良いジャズをガンガン鳴らしまくっているカウントのような店が妙にしっくりくる。
コンクリートの通路を進み、いかにも開けにくいような扉を開くといきなり店のマスターがいる。そして、音のなる方向に顔を向けるとそこには、ライトアップされたALTECの文字盤。かっこいいとしかいいようがない。
古くなった、座り心地が良いとは決して言えない皮張りの黒いソファー。しかし、その空間でジャズを浴びていると不思議な陶酔感がおとずれる。まさしく絶妙な空間だ。ジャズをオーディオ装置で聴くのにこんな方法もあるのだなと感じさせる空間なのだ。
この何とも言えぬ空間は、全国にある有名ジャズ喫茶の空間をもってしてもなかなか。やはりALTECの力だろうか。もしかしたら、メニューはドリンクのみというジャズ以外は徹底して廃する空間に近づけようというポリシーがもたらしているのかもしれない。
折角、東北大学に通う諸君よ、今時の遊びも良いけど好きな文庫本片手にジャズを聴き無言で独り読書に耽る。そんな生活も悪くない。仙台という街は全国で一番、一人あたりの読書量が多い都市なのだ。一人歩きしたらわかるだろう。あの本屋の多さが、至るところに本屋がある。実際こんなに本屋の多い街を私は知らない。
そんな文化的な匂いが嗅ぎ分けられぬほど今の若者もひどくはないと信じている。時には自分を解放し見つめなおし、こんな時間もあるものかとジャズの世界に浸り給え。
そして、ハンク・モブレ―やカーティス・フラーなんかを聴いて欲しい。ジャズの命がけの部分や音楽のやり取りの楽しさは歌詞など要らぬ純粋にリズムとしての音楽を十分に楽しめるはずだ。
特に、カーティス・フラーのブルース・エットは、初めてジャズを聴く人にも聴きやすいので頼んでかけてもらいなさい。流行を追う、それもいいだろう。しかし、たまには渋くジャズを聴きなさい。
http://www.geocities.co.jp/HiTeens-Penguin/8550/page061.html
仙台のジャズ喫茶「カウント」で飲む 2012年04月14日
4月12日、古川で仕事を終え仙台へ。居酒屋で飲みカウントで仕上げ。約7年振りの訪問である。大震災の影響で店仕舞いなどしていないかと心配だったが、看板もそのままで安心した。
マスターに「7年前に来ましたけど…」と言ったら覚えていてくれたようだった。アルテックのスピーカーは健在。ただし、スピーカーの間に置かれていたテレビは無くなっていた。
相変わらず、CDは無くLPだけである。オスカー・ぺティフォードの"Another One"がかかっていた。このLPは持っていない。Amazonで調べたら、CD化はされていて、中古で3,000円、新品で6,000円以上。つまり廃盤である。
常連らしき男性3人組みがカウンターを陣取っていた。こちらも3人組みだったが、まぁよそ者なので、テーブル席でおとなしくウイスキーを楽しんだ。
マスターが我々に気を利かせたのか、ビル・エバンスの"Waltz For Debby"が登場。酔った勢いで、他の2人にこのアルバムを説明。今考えると、やめれば良かったと反省。言葉をいくつ並べても「音」には勝てない。
メンバーには新入社員がいたので、彼にマッコイの"Fly With The Wind"をリクエストしてプレゼントした。そのリクエストにマスターがサッとレコードをたくさんの棚から取り出し、新人はびっくり。ジャズ喫茶店主の基本動作なのだが…。
この写真は2005年8月10日に撮影。この時は、テレビが鎮座していた。もしかすると、大震災で滑り落ちたのかもしれない。
3枚のアルバムを堪能して勘定。マスターが
「横浜のジャズは盛り上がっているでしょ?」
「ああ、ちぐさの事ですか。まるで博物館みたいになったようで、自分は興味がないんですけど」
コメント
この看板をとても懐かしく思い出しました。
とてもドキドキしながら扉を開けたことを…もちろん一人で、もちろん昼間の時間です。
中はもうちょっと汚いイメージでしたが、薄暗い部屋と音響とたばこのにおいも…もう、入れただけでひたれたと思います。何がかかっていたかは忘れました。度胸試しというか、もう遠い昔のお話でありました。ありがとうございます。
Posted by チャリママ at 2012年04月15日 06:41
チャリママさん
仙台方面の出張は多いのですが、古川泊ばっかりで、カウントを訪問するのは7年ぶりでした。カウントのように何十年も同じスタイルでやっているジャズ喫茶は日本に何軒あるのでしょうねぇ。
Posted by じゃ〜ず谷っ戸ん田 at 2012年04月15日 16:55
http://kubo.sblo.jp/article/55274599.html
ジャズ喫茶カウントへの訪問記録
Jazz Spot Count(ジャズ喫茶カウント)は、宮城県仙台市青葉区一番町にあるジャズ喫茶です。都会の片隅にポツンとあるジャズ喫茶で、店内はそれほど広くありませんが、落ち着いた雰囲気と、とても良い音のジャズを聴かせてくれます。
店主は2台のアナログプレーヤーとCDプレーヤーを使いこなし、色んなジャズを聴くことができます。仙台にお立ち寄りの際には、ジャズファンならずとも、ぜひカウントへ足を運んでみられることをお薦めします。
http://exp.bakufu.org/exp032_count00.htm
Jazz Spot Count 1回目(2006年11月21日訪問)
Countの入り口です。仙台駅から徒歩15分くらいのところにあります。店内はそれほど広くなくアルテックのA7がテレビをはさんで、間隔を狭くして設置してあります。私は、スピーカーのちょうど真ん中の席に座りました。店内は良く整理されています。
アルテックのA7は横浜のdown beatで良く聴きなじんだ音です。Countの音がどんなだかとても楽しみでした。出てきた音は・・・・。
down beatと全然違う音です。部屋も違えば、再生装置も違えば、音も違うのは当然なのですが、本当に全然違う音です。独特のホーンの感触は似ていますが。このお店のA7は中域にも密度があり、とても低音もよく締まった音だと感じました。A7の下には巨大なコンクリートの塊が置かれています。セロニアス・モンクやアート・ペッパーなどを聴かせていただきました。
このお店は昼過ぎから夜まで営業しているようです。
仙台駅前のAERというビルの装飾です。綺麗だったので写真に納めてみました。このビルは、最上階まで上れるので、そこから仙台の街の夜景を一望出来ます。仙台にお越しの際には、ぜひとも立ち寄ってみたい夜景スポットです。
Jazz Spot Count 2回目(2007年01月22日訪問)
平成19年1月下旬頃、仙台に出張があったので、仕事を済ませてから新幹線に乗るまでの時間、ジャズ喫茶Countで楽しい時間を過ごしました。この前来たときと同じように、相変わらず中域に密度があり、自宅で聴く音とは全く違う迫力のある音です。サックスはサックスらしく、これはホーンスピーカーでないと出ない音なのではないでしょうか。とにかく迫力とか、迫ってくる圧力が、いわゆるハイエンドスピーカーとは全然違います。
ジャズ好きな方が、WisonAudioなどスピーカーの奧に像を結ぶハイエンドスピーカーではなく、JBLやアルテックなどを好んで使う理由が分かる気がします。音像の低位より、重要な音色、迫力、浸透力があるんだぞ、と。
そういえばジャズ喫茶は圧倒的にJBLやアルテックのスピーカーが多いですね。DIATONEとかB&Wとかのスピーカーを使う店が少しはあっても良さそうなものだと思っていましたが、やっと謎が解けました。
ベースの音に耳を凝らすと、ベースは生の音量に近い音だと感じました。またベースの低域は、特定の周波数で共鳴音が若干感じる以外は、全く揺るぎがないと感じました。これはA7のスピーカーの下に敷かれた巨大なコンクリートブロックが確実に効いていると思われます。
それほど広くない店内ですが、キレイに整頓され、音も迫力がありながら端正で、時間が過ぎるのがとても惜しいくらいでした。短い時間でしたがJAZZを楽しむことができました。
Jazz Spot Count 3回目(2007年02月01日訪問)
2月上旬、仙台に出張があったので、帰りにジャズ喫茶Countへ寄って来ました。変わらない音。変わらない店主。変わらないジャズ。いい音。高域の輝きはもう少し欲しい気もしますが、とても落ち着いた音です。何の不満もなく、外の北風に吹かれた身にコーヒーは温かく、トーレンスのプレーヤーでアナログレコードをかける店主の姿は真剣。CDもアナログレコードも同じように愛してA7で再生させているようです。
MILES DAVIS & JOHN COLTRANEのアナログディスクがかかると、やっぱりCDより、優しくていい音と思わざるを得ない気がします。COLTRANEの厚みのあるサックス。
店内には男女のカップルが居て、いつものCountより少し華やか。MILESのトランペットも切り裂くような音では無く、テンポを抑えた静かなもの。店内の雰囲気に合わせた店主の選曲の妙でしょうか。
ホーンはだいぶ上に付いているのに、音像が上に引っ張られるということはないように感じます。言葉は無粋。今日はジャズを聴くのみ。
Jazz Spot Count 4回目(2007年03月15日訪問)
今日は、カウントへ来る前にアルコールが入ったせいか、ドアを開け、いつもの席に座ると、音の色が鮮やかに感じます。まずは紅茶を注文し一息つきました。椅子に貼られたテープが、この店の歴史を感じさせてくれます。
毎回の事ながら、このそれほど広くはない店で、これだけの音を聴かせてくれるのは有り難いとおもいます。中域の密度感と低域の締まりは最高です。
Jone Coltrane/settin' the pace。厚みと若干軽さのあるサックスの音色。ピアノは角がとれていて丸い表現に聴こえます。ここで、アルコールが入っていて、気分の大きくなっていた私は、これにスーパーツイーターを付け足したらどうだろう?などと考え始める始末。しかし、これはこれで1つの完成された音なので、生半可なツイーターや調整では逆効果になってしまうことは明白なわけでして、そう簡単にもいかないのかなと、珍しくお客さんと談笑している店主をみて思うのでした。
続いて、ウィスキーを注文しました。初めてお酒を飲みながらJAZZを聴いたのですが、良いモノだと感じました。良い意味で力が抜け、音が鮮やかに見えます。コーヒーや紅茶を飲みながらストイックにジャズを聴くのとは別の楽しさがあります。夜も遅い時間ですが、人が入っているせいなのか、店主はアナログ盤ばかりかけます。やはり聴かせ所はアナログに限るということでしょうか。
このカウントの音は現代的なHi-Fiとは異なる音だと思いますが、この心に訴えかけてくる音は何でしょう?ジャズの哀しさが音に表れているのがカウントだと思いました。
仙台にカウントがあり、一関にベイシーがある。これ以上何を望むものがあるのか。美しいジャズを聴きたい。切ないジャズをもっと聴きたい。良い音で。
Jazz Spot Count 5回目(2007年04月中旬訪問)
仕事で仙台に出張がありましたので、Countへ寄って来ました。いつも座る特等席には先客が居り、初めての席へ座ります。初めての店内の風景が見え、アナログプレーヤーやアンプなど、ジャズ喫茶の命が、見えます。
いい音です。ベイシーの様な大音量ではありませんが、心に染みる音です。超高域は聴こえませんが、それ以外の音は何の過不足もなく耳に届きます。
FREDDIE HUBARD/OPEN SESAMEのレコードがかかります。甘い音色だなと思いました。ちょうどコーヒーに砂糖を二杯入れたような音とでも言いましょうか。仙台の街が夕闇に染まり、まっ暗になっていく頃には、最高の選曲だと思いました。A面最後の方は、昔の日本の歌謡曲のような曲調です。日本的な懐かしさを感じました。なんででしょう?
店内には私独りになってしまいましたが、品の良い大人の女性が入店。なんとなく音が華やいだような気がします。やはり、ジャズ喫茶にポツンと独りで聴いているよりも、知らない人でも誰かと聴いていた方が楽しいです。
BUD POWELL IN PARISのレコードです。ノリの良いカッコイイ曲です。BADの鼻歌でしょうか、時折それが聴こえます。楽しさが伝わって来ます。そして店内には、いつの間にかお客が4人になっていました。失礼ながら、こんなにお客の入ったCountは初めてです。音もますます良くなっていくようで、弾むようなドラムの音に心まで弾みます。今まで、狂気の様なBADのピアノしか知らなかったので、この曲調には新鮮な驚きを感じました。
GRANR GREEN/GOODEN'S CORNERのレコード。何とも形容しがたいエレキギターの音色です。シンプルでありながら、エレキギター、ベース、ピアノの掛け合いが何とも絶妙の曲と思いました。しかし、電子楽器でも、レコードだとこういう音が出るから不思議です。美しく、滑らかで、音が消える瞬間が儚くて。レコードはいいなぁと思いつつ、やっぱりお金も、不器用な私は、レコードなんてマトモに再生できないと考えると、CDで我慢しておいた方が得策かなとつくづく思うのでした。
お店の片隅にどうにも気になる写真が飾ってあります。席からはよく分からないので、立って近づいてよく見てみると、若かりし頃の店主と、穏やかな表情の故カウント・ベイシーが一緒に写っている写真です。それを見て、胸が熱くなりました。帰りぎわに店主に聞くと、もう30年くらい前の写真だそうです。
お店の名前からしてCountなのですから、ここでもCount Basieのレコードを聴いてみたいものです。
http://exp.bakufu.org/exp033_count01.htm
Jazz Spot Count 6回目(2007年05月下旬)
A5の間の特等席には先客がおり、となりの席へ座ります。いつものサウンド、いつもの香り、目を閉じると、それ程広くない店内なのにドラムはスピーカーの奧で鳴っているように聴こえます。
ここで考えます。いつもこのジャズ喫茶カウントへ来ると、小編成のジャズのレコードがかかっていて、店の名前の元となったCount Basieのようなビックバンドは聴いたことがないな、と考えてしまいました。そう考えると、どうしてもビックバンドのジャズが聴きたくなってしまったのです。
Count Basie ond his Orchestraが演奏していた当時を想像します。古ぼけた劇場。歩くと床が鳴るような板張りの舞台。そして古い椅子に観客。そして楽団。そういう光景を勝手に想像してしまうわけです。そういう中でビックバンドのエネルギーが、劇場を揺らし、観客を熱狂させる様を考えるのです。
だからどうしてもビックバンドが聴きたくなってしまったのです。そこで店主にCount Basie and his Orchestra/April in Parisをリクエストすると、店主はもぞもぞと動き出し、しばらくさわっていないレコード棚から、レコードを探している様子です。そして、かけて下さったレコードの1曲目から目を閉じると現れたのは、想像した通りの劇場。ビックバンドが、決して広くない店内に炸裂します。楽しいの一言。リズム、一気に吹き上がる音に、一斉に音の止む独特の間のリズムまで完全に再現されています。
(Count Basie and his Orchestra/April in Paris)
こうしてジャズ喫茶カウントでカウント・ベイシーを聴くのは最高だと分かりました。ALTEC A5のTheater SoundにCount Basie Theaterが出現。嬉しい気分で店を後にしました。
Jazz Spot Count 7回目(2007年09月上旬)
久しぶりに仕事で仙台に出張があったため、仕事を終えてからカウントへいきました。大阪でのトップシンバル訪問を除けば、本当に久しぶりのカウントへの訪問です。そして店内へ入って、椅子へ腰掛けて、ALTEC A5の音に耳を傾けると、本当にいい音なのです。
中域の密度があり、高域と低域も何の過不足も無いバランスで、音に押しつけがましい所がないのが嬉しいのです。例えば、ベイシーへいくと、こちらはこちらで確かに音は素晴らしいのですが、その音があまりにも強力なため、こちらにも身構えてしまうところがあり、2時間近く、あの菅原店主のくみ上げたJBLシステムと対峙すると、相当疲れてしまうのも事実なのです。
その点、仙台のジャズ喫茶カウントでは、もう一歩のところで踏みとどまって、音に優しさを出してくれているように思います。私などはオーディオではまだまだ小僧で、昔、生意気にもこのシステムにスーパーツイーターがどうのこうの、と書いてしまったこともあるのですが、多分このままの方が良いのだと思いました。
仙台の都会の夜に、重たい「ズキューン」というような高音と、パルス成分満載の低域がALTEC A5から出てきたら、皆疲れた体がさらに疲れてしまうように思います。しかし、本当に鮮度感の高い音がでているのです。そして音は新鮮なのですが、適当なところではしょってくれているのがいいのだと思いました。
Jazz Spot Count 8回目(2007年11月上旬)
2007年11月上旬、仕事で仙台に出張があったため、帰りにCountへ寄りました。Countの前には、クラシック喫茶クライバーへ行ってクラシックを堪能して来たのですが、仙台へ来たからにはやはりCountのジャズを聴いて帰りたいものなのです。
プチプチと鳴るレコードのスクラッチノイズすら愛おしく感じます。この前、福島のMINGUSでALTEC A5を聴いて来たばかりなのにです。MINGUSと比べると店が狭いため、朗々と鳴るという訳にはいきませんが、狭い店内で音が凝縮され、混沌と混ざっていくジャズにはこれはこれで素晴らしい音だと思いました。
さすがに、先ほど行ったクライバーのスピーカーCremonaでもこういう音は出て来まい。逆もまたしかりなんでしょうけど。不思議なものです。針一本でLRのチャンネルの音を拾い、歪みや左右のクロストーク、SN比など、物理的特性はCDよりもことごとく悪いはずのレコードから、CDでは聴けないような温かみ、厚みのある音を聴くことができるとは。
もちろんCDも良いエンジニアが良い仕事をしたような、例えばVictorのK2盤やXRCD、K2HD盤などは、これはSACDかと聴きまごうごとき音を聴かせてくれるのもあります。しかし、ジャズ喫茶CountとBasieへ行く限り、レコードで十分なのです。私は歪みを聴いて気持ちよくなっているのかも知れません。
Jazz Spot Count 9回目(2007年12月下旬)
仙台のジャズ喫茶カウントへ。華やいだ蝶達がたくさんいる所から、ジャズ喫茶へ。店内には6人の客がおり、皆思い思いにジャズを楽しんでいる様子。私はアルテックA5の右スピーカーの前に座ります。直接熱い音が飛んで来ます。こうやって少しずつ熱を冷ましてから、新幹線に乗って帰るのです。
カウンターに置かれたカウント・ベイシーの置物がこちらを見てニンマリと笑っています。音楽の力は強いとつくづく思います。
久しぶりにコーヒーを立て続けに飲んだせいか、カフェインで頭がさえます。普段はカフェインを摂らないようにしているので、尚更です。
Jazz Spot Count 10回目(2008年2月下旬)
小用で仙台へ来たついでに、カウントへ寄りました。昼間だというのに先客が3人もおりました。私は隅の席に座り、ジャズを聴きます。いい音です。自分の家で聴くとだらけてしまうことがあるのですが、こうしてジャズ喫茶でかしこまって聴くと集中できて良い感じがします。
この前SACDで買ったMiles Davisのレコードがかかります。トランペットの音は決して枯れていません。自分のオーディオで聴くトランペットの音はどうしても枯れたような感じになっているなとおもいつつ、音量が出せていないためなのか、それともソフトドームツイーターのスピーカーだからだろうかと雑念が頭をもたげて来るのがオーディオマニアの悲しいところです。オレンジジュースを飲みながら、いろいろと想いました。
http://exp.bakufu.org/exp037_count02.htm
Jazz Spot Count 11回目(2008年03月中旬)
仕事の都合で仙台へ行った帰り、ジャズ喫茶カウントへ寄りました。店内は金曜日もということもあってか、少しにぎやかです。ジャズのレコードが次々とかかります。楽しい感じの曲が多いように感じました。
音は温かく、中域にコクがあります。ピアノの音がスパーンと飛んで来ます。なぜこの音楽ジャズに惹き付けられるのだろうかと、考えてみるも、さっぱり分かりません。オレンジジュースを飲みながら、分からないことは考えるのを止めようと思いました。
このカウントやベイシーで、当たり前のように聴いているこの音を、自分の小さなスピーカーから再生させるのが、いかに難しいか。難しいというよりも、無理といった方がいいのかも知れません。仙台でこうして500円玉1個で、ジャズのレコードを聴ける嬉しさ、これがいつまでも続きますようにと祈りました。
過去の偉大なジャズジャイアンツで、麻薬に溺れた人は多かったでしょう。それでも、神がかった演奏をレコードに残してくれていたりします。いったいそのとき、演奏者はどんな気持ちで音を刻んだのでしょうか。ジャズのレコード、いや全ての音楽を聴くとき、その演奏者なり作曲者の想いや、叫びといったものを感じ取りたいと思っています。
そして、そのときの自分の気持ちと音楽の波長が合ったとき、音楽から大きな力をもらうことが出来ます。今、私はジャズがこの上なく愛おしいと思っています。
Jazz Spot Count 12回目(2008年8月下旬)
クラシック音楽と珈琲の店クライバーへ行った後、これもまた久しぶりにジャズ喫茶カウントへ行きました。 カウントの店内に入ると、カンター席に置いてあった「ベイシーおじさん」の置物が無くなっているのに気付きました。どうしたのだろうと店主に聞くと、アルテックA5の間にちゃんと置かれているではありませんか。いままでスピーカーの間に置かれていたテレビが撤去され、代わりに「ベイシーおじさん」人形が置かれることになった様です。
よく「ベイシーおじさん」の置物を観察してみると、お賽銭が積まれているではありませんか。日本では、仏像の神様仏様などに賽銭を置く習慣があります。もう故カウント・ベイシー先生も、日本のジャズファンの間では神様仏様のような存在になっているのでしょう。
この日は2時間も長居してしまいました。そしてこの日はレコードだけでなく、CDも聴かせて下さいました。CDの音も良いではないか、というのが率直な感想です。オーディオ装置のある方を見ると、アキュフェーズのCDプレーヤーと、外観からは全くどこのメーカーのモノかも分からないアンプが見えます。ジャズはまたクラシックと違った良さがあります。クラシックを聴くと、つい過去を振り返ったり、自省してみたりするのですが、ジャズはリズムと音に身を任せていれば、もやもやとした感情から解放してくれます。
Jazz Spot Count 13回目(2008年10月上旬)
ジャズ喫茶カウントへ来る。広くない店内はお客でいっぱいで、ジャズ喫茶ではなかなか見られない光景です。仙台のオフィス街と歓楽街の中間にあるこのジャズ喫茶には、ちょうど仕事帰りのサラリーマンが聴きにきているのだと思います。
目をつむって無心にジャズを聴いている風な方もいれば、本を読んでいる人、マスターと話しをしている人もおり、なんともよいくつろいだ空間です。
私は、アルテックA5の右スピーカーの正面に座っていたので、まさにジャズの音を浴びている状態でした。超高域も超低域もこのスピーカーからは出ていないのでしょうが、ジャズをレコードをここで聴くのには満足です。
アートペッパーの明るい、真夏のような曲がかかりました。こんな曲のような夏らしい夏を今年も過ごさずに、それは過ぎ去っていってしまったなと考えました。白い砂浜、青い太陽と海、照りつける太陽、うだるような暑さ、そういう夏の季節感を感じることなく過ぎ去ってしまって、なんとも寂しい限りです。
Jazz Spot Count 14回目(2009年02月下旬)
久しぶりに小用で仙台に用事があったので、カウントへ寄ってきました。相変わらずのアルテックA5のスピーカーと店内です。私はこのお店の常連とまでは全然いっていないのですが、このジャズ喫茶で好きなところがあります。音や店主のお人柄はもちろんなのですが、いつも違うレコードをかけてくれること。そしてそのレコードのジャズがとてもイイジャズなことです。誰でも知っている名盤ではなくとも、耳を傾けていると、心のどこかがはじけるようなレコードをかけてくれるのです。選曲の妙と言いましょうか。
この日はレコード3枚ほど聴いて店をでました。多分私がジャズ喫茶にいった中で最短滞在時間だったと思います。その後、用事があったものでやむを得ませんでした。私は今まで最低1時間から1時間半は粘り居座り続ける、ジャズ喫茶にとっては悪魔のような客?でしたので、この日は、通常の客だったと思います。
(仙台っ子の間では、よく待ち合わせの場所に使われる一番町のディズニーストア前。)
Jazz Spot Count 15回目(2009年07月下旬)
ずいぶんと間をあけてしまったものです。久しぶりにカウントへ入ったのですが、いつもと変わりなくアルテックA5が鎮座しておりました。そして、あいまいな自分の記憶のとおりのジャズでした。この日は時間がなく、レコードを4枚程聴いて店を出ましたが、久しぶりのジャズ喫茶と、カウントに満足して店を出ました。
そういえば、ジャズ喫茶ベイシーでは、8月14日と15日に、大御所のハンクジョーンズ(Hank Jones)先生を迎えてライヴをするそうです。レコーディングもされ、その模様はCDで発売されるそうですが、なんとガラス製のCDで5万円也。残念ながら買えません。
http://exp.bakufu.org/exp054_count03.htm
Jazz Spot Count 16回目(2009年09月上旬)
仙台へ出張へ行った帰り、ジャズ喫茶カウントへ立ち寄りました。見たことのない新しい看板と思しきものが、店の前に置いてありましたが、点灯していたのは昔からの古い看板の方でした。店内に入り、アルテックの前に座り、注文をするとあとはジャズを聴くだけです。
雑念が浮かんできたり考え事をしたりするたちなのですが、考えても自分の中で解決したためしというのもほとんどないため、頭を空にしてジャズを聴くようにしました。何も考えずに、忘我の境地で音楽を聴くというのも難しいものです。
しかし何とか、30分後くらいから、ジャズだけを聴いていたと思います。はっと我に返ったとき、飲み干していた水のグラスに水が注がれていました。気付かぬうちに、店主が水を注いでいてくれていたらしいです。それから帰りの電車の時間があったので、店を後にしました。
想像力を働かせながら、頭を空にしてジャズを聴くのは難しい。オーディオ的、分析的に音を聴く方が、余程簡単に思えます。
Jazz Spot Count 17回目(2009年10月下旬)
昼間にジャズ喫茶カウントへ入店しました。久しぶりに、アルテックA5のスピーカーの真ん中の席に座り、ジャズを聴きました。スピーカーの音を正面で浴びるのは、なんとも気持ちの良いことです。一般的な住居ではこのような音量で、スピーカーを鳴らすのはかなり困難です。そして、音量を上げていくほど、俄然面白く楽しくなってくる音楽やオーディオがあり、ここら辺がヘッドホンでは難しいところです。
アルテックA5という2wayのオールホーンスピーカーシステム。2wayでオールホーンなので、シンプルな構成とも考えられますが、オールホーンという複雑さも合わせ持っているスピーカーだと思っています。物事を単純な方へ考えるクセがありますが、単純なものほど実は奥が深いということを、何度も認識させられます。
例えば、スピーカーのスロープは高次のネットワークでつなぐのが良いのか、それとも6dB/octのような、合成波形合成位相ともに、原理的に乱れないネットワークが良いのか、色々な数値があり、それぞれのユニットの持つ特性があり、個人的な主観があり、それらを総合的にまとめ上げるのは、並大抵のことではないと、この昔の天才達によって作られたスピーカーを見て思います。
そして日が暮れるまで、延々とレコードを聴き続けて店をでました。
Jazz Spot Count 18回目(2009年12月上旬)
仕事で仙台へ行った帰りジャズ喫茶カウントへ寄りました。まだ4時半だというのに辺りは真っ暗でした。店内に入ると、お客は誰もおらず、ソニークラークのレコードがかかっていました。アルテックA5の真ん中の席に座り、レコードを楽しみました。
5時を過ぎると、会社帰りと思われる人が入ってきました。この店のドアは普通の一枚ドアなのです。店に入る3mくらい手前から、店内から漏れるジャズが聴こえます。しかし、周りは仙台の繁華街の喧騒で問題はないのです。逆に、この店に入ってジャズを聴くことで、喧騒から逃れることができます。
街は、店の中も外もBGMや何かの宣伝音などで音だらけです。店内にBGMを流すのはお店の勝手ですが、公共の通りに向かって拡声器のようなスピーカーで騒音を流す意味は何なのか。理解に苦しみます。ジャズ喫茶でしばしジャズの静寂を浴びて、騒音の場所へでました。
Jazz Spot Count 19回目(2010年1月中旬)
カウントへ行きました。先客がいたため、右スピーカーの真ん前に座りました。スピーカーまで2m以内の距離でした。このホーンスピーカーを、こんな至近距離で砂かぶり席で聴いて良いものかとも思いますが、たまにはいいものです。しかし、ウーハーの前に自分の顔があっても、高域が上から振ってくる感じがあまりしないのは不思議です。
このジャズ喫茶では私には何なのか分からないアンプを使っています。見慣れないアンプから巨大なネットワークボックスと思われる箱まで、ごく普通の電線に見えるケーブルで繋がっています。最近は、電線がニシキヘビのように太かったり、ヌンチャクとか棍棒のようだったり、そして、装飾品や宝飾品のようなモノが増えて溢れているわけです。そんな時代にこの電線を見ると、逆に新鮮に思え、なんとなく落ち着きます。
Jazz Spot Count 20回目(2010年1月下旬)
仕事のついでにカウントへ行きました。いつものドアを開け、店内に入るときっちり閉めます。ここの扉は年季がはいっているのです。なのでたいてい、お客が入ったり出て行ったりするときには、店主がドアを閉め直します。その動きも、ジャズ喫茶の一部になっているのかも知れません。しかし、私はきっちり閉めてしまうクセがついてしまいました。
椅子に座って、レコードを聴きます。50年前に誕生したといわれるレコードが鳴っています。塩化ビニールという素材に針を当てて、塩ビ盤の溝から振動を拾うという方式です。なんとも原始的な方法が今の今まで生き残っているのが不思議です。
いまでは、LPレコードよりも後発のCDやSACDが先に消えてしまいかねない状態です。DVD-Audioは、もう終わったでしょう。映像メディアのDVDもいつまでもつのか。Blu-Rayはどうなるのか。LPレコードよりも短命な気がしてなりません。
今から数十年の年月が流れて、文化的財産として残され、未来のオーディオマニアの観賞に耐えうるCDやSACDがどれほどあるのかと思うと、なんとも心許ないのです。
http://exp.bakufu.org/exp077_count04.htm
Jazz Spot Count 21回目(2010年03月上旬)
仕事で仙台へ行った帰りにカウントへ行きました。Bill Evans Trio / Trio 64のレコードが鳴っていました。デリカシーで内省的と思っていたEvansのこのレコードは、迫力があるように感じました。こういうレコードなのか、スピーカーのせいなのか、私の気分的な問題なのか。
小さな店内に、お客が5人居ました。皆さん会社帰りなのでしょう。仕事で疲れた頭を休めるのに、ジャズが最適です。人によっては、飲み屋やギャンブル、その他という方々もおります。いや、こっちの方が多いでしょう。店主はいつも丸イスに座っています。
そうしてレコードを聴いていて、MORE STUDY IN BROWN のドラムソロ部分にやられてしまいました。ドラムの音圧はたまらないものがあります。こんな音を自室で出したいものですが、出せたとして、確実に苦情が来るでしょう。STARDUST JOHN COLTRAIN、バラードの曲調で力強い音なのに、優しく感じました。
Jazz Spot Count 22回目(2010年06月上旬)
仕事が早く片付いたので、日の高いうちにカウントへ入ることができました。変わらず営業されているカウントです。継続ということだけでも、私からすると尊敬の対象です。めまぐるしく変わる、街、人。そのなかで続けるということが、どれだけ大変なことか。
レコードで、鉄琴の音ビブラフォンの音がよかったです。金属の音。管楽器もほとんどが金属でできていますが、この音色を正確に本物らしく描写するのがいかに難しいか。音だけ聴いて、ジャズを聴いてないと思われるかも知れませんが、ジャズも聴いています。ただ、心にしっくりくるジャズのレコードとそう簡単に巡り合うことはできません。それに、最初は何気なく聴いていたレコードでも繰り返し聴くことで、何故か味が出てきて夢中になる事も多いのです。ということで、何気ないレコードでは、ついつい音を聴いてしまうこともあります。
Jazz Spot Count 23回目(2010年09月中旬)
仙台へ出張の帰り、ジャズ喫茶カウントへ行きました。Art Pepper、 Duke Pierson他合計3枚のレコードを聴きました。2枚目に聞いたレコードは、オフマイクで録られていたようで、残響が豊かで気持ちの良いジャズでした。
仕事、オーディオ、ジャズ喫茶なんでも続けていくのが、何とも大変な事だと実感します。 カウントでジャズを聴きながら、普通に地道に何かを続けるということが、難しい世だと実感しました。
Jazz Spot Count 24回目(2010年11月上旬)
仕事で仙台に用事があった帰り、カウントへ行きました。早い時間のため、私が店に入るとお客は誰もいませんでしたが、店主はCDからLPにソースを変えました。やはり、ジャズ喫茶店主の醍醐味は皿回しにあるのでしょうか。
CD誕生後四半世紀が経ち、日進月歩のデジタルの世界で、塩化ビニールの円盤の溝を針で振動を拾うという、極めて機械的で原始的な方式がいまだ生きて、それが、最高の音質という考え方もあるのが、何とも不思議です。
ジャズ喫茶ではホーンスピーカーが多いので、私も聴いているうちにホーンスピーカーを自分の手元で使ってみたいという欲求が出てきてしまい困ります。古くからあるホーンスピーカーを、現代の技術で製品化したモノがクボテックのようなオールホーンスピーカーになるのだと思います。
このカウントではモダンジャズが多いものの、新しい盤もたまにかかります。とても気持ちが良く、この日は6枚のレコードを聴きました。
Jazz Spot Count 25回目(2011年08月上旬)
8月上旬、仙台へ仕事へ行った帰りジャズ喫茶カウントへ寄りました。ここも記憶のとおりの店内でした。復旧するのに大変だったに違いありません。
カウントで久しぶりにアルテックのホーンを聴いて、音色が柔らかいと思いました。何が起きてもおかしくはない。だから毎日を精一杯生きる。言うは易し、行うは難しです。
仙台の街、いや東北全体の街やいたるところで「がんばろう」の文字が溢れています。「頑張ろう」「頑を張る」です。そんなことをずっと続けていたら、おそらく、ほとんどの人は持ちません。私は今、「ジャズを聴こう」です。
私の心を察知されているような感じでレコードをかけてくれる店主。これはどういうことなのでしょうか。レコードを聴き終え店を出ると、涼しくなった夕暮れの仙台の街でした。よるになると涼しくなるところが、東京と違います。
http://exp.bakufu.org/exp082_count05.htm
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。