http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/401.html
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今回は、前回のおさらいをしたと思います。
あくまでも、文系の私が小学生でもわかる内容で書く。
1. 原核生物(解糖系)は、20億年以上前の地球上に現れた。
2. その時の地球の環境は酸素がなく酸性に近く、32℃前後の温度であった。
3. 解糖系がこの環境でエネルギーをつくるには、グルーコース等の糖を利用して、少しばかりのエネルギーを得ることしかできなかったのである。
4. 解糖系の特徴は、つくりだすエネルギーが小さいことと、グルーコースを取り込むことと、分裂することである。
5. やがて、地球環境も変化してシアノバクテリアの登場により、酸素が供給されるようになった。
6. そこで登場したのが真核生物(ミトコンドリア)である。
7. ミトコンドリアの生まれた環境は37.2℃程度で、中性から弱アルカリの環境であった。
8. ミトコンドリアは、酸素のある環境に適応して、酸素を取り込み、さらにタンパク質や脂質を取り込み、莫大なエネルギーの産出に成功した。
9. 解糖系とミトコンドリアは、お互いがお互いの短所を補い合い、長所を生かし合い、結論は、ミトコンドリアが解糖系に寄生する形で折り合いをつけ、両者均衡しながら共存共栄の道を行くことになった。
10. 我々人類も結局は彼らの末裔なのである。
わかりやすく、極端に言えば、
グルコースを主食とする生物は、
地球上には、
原核生物(解糖系)しかいないのである。
なぜか?
酸素のないところで、
エネルギーをつくりだすには、
グルコースがベストだからである。
ミトコンドリアに代表される真核生物は、
原核生物と違い酸素のある環境で生まれて、
酸素を取り込むことで、
大きなエネルギーを勝ち取ったのである。
何度も言うが、
地球上の人類を含め生物のほとんどは、
酸素を取り込み、タンパク質と脂質を食べ
莫大なエネルギーをつくりだす。
鉄則1
「酸素を取り込む人類含めたすべての生物の主食は、
タンパク質と脂質でなければ、
その仕組みをうまく活用できなくなる。
「グルコース」は、ほんの一瞬ではあるが、
エネルギーを産むが、
それを、代謝するのに大きな負担を自己の体に求める。
ほとんどの現代人が、
だるそうにしているのは、そのせいである。
繰り返すが、
酸素とタンパク質と脂質は、
膨大な量のエネルギーを産出するのである。
もし、「グルコース」等を主食にすると、
解糖系が優位になり、
癌をはじめとした、
様々な疾患に襲われるであろう。」
しかし、我々人類は、
今から約1万2千年前に、
上記、禁断の「鉄則1」を
・効率が良い
・餓死が減る
・商売になる(金儲けになる)
・戦争の道具になる
・支配の道具になる
等の屁理屈をつけて、禁断の穀物(糖質)を主食に食べ始めた。
その結果、繰り返すが、
我々は、
酸素のないところで生まれた原核生物(解糖系)
ではないのに、
無理やりグルコース(糖質)を主食として、
大量に摂取し始めた。
生化学の「鉄則1」を無視した結果が、
本来は、完全で快活で健康的な人類が一気に、
陰鬱で軟弱で病弱な人類に様変わりした。
ここで、忘れてならないのが、
肉体的ダメージもさることながら、
グルコースを摂取することにより、
体内細胞(脳神経細胞も例外ではない)の
解糖系が優位になることで、
我々人類の、
心の部分・・・他者に思いやりがあり、
明るく前向きな良心が、
良き心が解糖系優位で、
蝕まれ、
他人を傷つけたり、
他人を憎悪したり、
自己中心的な心に変化した事である。
スターウォーズ流に言えば、
人間の心(脳細胞)は、
解糖系が優位になると、
ダークサイド(暗黒面)になるのである。
癌とは何か?
癌細胞は簡単に言うと
「解糖系(原核生物)」の末裔である。
だから、
解糖系優位な体内環境になると、
均衡していたハズのミトコンドリアを
凌駕して駆逐する。
解糖系の好む環境
1. 高血糖(解糖系の主食はグルコースである)
注意していただきたいのは、
血糖値が低いから、
私は癌にならないということではない。
この血糖値も、
食後や食事と食事の間、
空腹時でそれぞれ違う。
ベストは24時間ほとんど大きな波がない状態が理想だが、
現代人は、結論を言うが、
すべての人が高血糖である。
穀物を食べていなかった当時の人類と、
現代人を比較すると、
我々全員が糖尿病と言っていいような血糖値の高さである。
だから、健康診断の血糖値など、
まったくあてにならないのである。
最近「糖化反応」というのが、
注目されているが、これも、結局は、
「現代人は糖質の取り過ぎで、人間にとって重要なタンパク質や脂質が糖と合体して悪さをしているということで、糖尿病ではなくとも、すべての癌を含めた疾患の原因になる」
といった説である。
たとえば、
関節がポキポキ鳴るとか、
皮膚がかさかさになっているとか、
本をめくる時に、指先が滑り、うまくめくれないとか・・
医師に糖尿病の診断は受けてはいないが、
糖尿病的な症状が「糖化反応」では、
でてきて、じりじりと老化が進行し、
癌を含めた様々な疾患に侵されることになるのである。
コラーゲンなる言葉が数多く取り上げられているが、
これは、タンパク質の一種だが、
有り余るあなたの体内の糖が、
コラーゲンと合体して悪さをする・・
いくら、サプリメントでコラーゲンを、
摂取してもあなたの体内の有り余る糖が、
大切なコラーゲンを台無しにしてる。
まず、糖質を減らすことから始めないと、
大切なお金をどぶに捨てているようなものです。
健康の為に、
「あれがいい!これがいい!」
「なんとかがいい!」
とか聞きますが、
まずは、
糖質を減らすことから始めることをお勧めします。
お金がかかりませんし・・・
2. 低体温(解糖系の好む32℃)
高血糖による血流不足で、
体温が下がる。
理由は、前回投稿を参照。
3. 交感神経優位
交感神経が優位になると血管が収縮し、
血流が悪くなり、
交感神経の作用で血糖値があがる。
体温も下がる。
4. 低酸素(解糖系は酸素のない環境が好きである)
交感神経が優位になると呼吸が浅くなる。
血糖値が上がっても浅くなる。
5. 酸性(解糖系は酸性の環境で生まれ育ったのである)
高血糖になると、体内は酸性に傾く
ミトコンドリアは、解糖系と真逆の環境を好む
1. 糖の少ない体内
2. 酸素を取り込む
3. タンパク質と脂質を摂取する
4. 中性から弱アルカリ
5. 副交感神経優位
6. 血流が良い状態を好む
(酸素、タンパク質、脂質を得られるから)
豆知識
「グルコース(ブドウ糖)は、身体に良い物だ・・」
と刷り込まれているのが、
普通の日本人であります。
その件について、少し補足しておく。
我々の体内には、
体重50sの人で、
だいたい、
250gのブドウ糖を体内に保存していると言われている。
で、なんらかの糖質を含む食べ物や飲料を飲むと、
すぐに血糖値が上がる。
血糖値を下げるために、
すい臓からインシュリンが分泌される。
(この活動自体、身体とって大きな負担となる
→だるさや疲れになる)
しかし、
筋肉や内臓に高かった血糖値のブドウ糖を、
保存しようとしても、
250gしか許容量はないので、
またまた他へ移される・・
結局は、中性脂肪になり、
ぜい肉として保存されるのである。
この一連の、役に立たない動きで、
我々の体には大きな負担がかかり、
またまた、倦怠感を、
疲労感を、
疲れを感じてしまうのである。
現代人は、毎日がこの繰り返しである。
我々現代人の抱えるこの慢性のだるさや疲労感の正体は、
糖質の取り過ぎが原因なのである。
糖質は、我々を疲れさせているのである。
これに引き換え脂質はどうか?
脂質は体重50`の人でだいたい10`の脂質を蓄えている
(体脂肪率20%くらいの人)。
ブドウ糖にくらべると圧倒的な量である。
この事実からして、
ブドウ糖はあくまでもサブ的なエネルギーであって、
積極的に摂取する栄養素ではないのです。
ちなみに、ブドウ糖(糖質)を摂取しなくても、
我々の肝臓が、
自らの力でブドウ糖をつくりだす(糖新生)ので、
一切、摂取する必要がないのです。
たとえば、これも刷り込みなんですが、
「脳はブドウ糖が必要」
なる説がまことしやかに伝えられていますが、
もし、体内保存の205gが底をついても、
糖新生というセーフティーネットがありますし、
脂質がケトン体というブドウ糖に似たような物質を作り、
脳に供給されるのです。
当たり前ですが、人類は約700万年糖質(ブドウ糖)を摂取しないで、生活してきたわけですから・・
いずれにせよ、
我々人類は以下の鉄則のもとで生きるべき生物なのです。
鉄則1
「酸素を取り込む人類含めたすべての生物の主食は、
タンパク質と脂質でなければ、
その仕組みをうまく活用できなくなる。
「グルコース」は、ほんの一瞬ではあるが、
エネルギーを産むが、
それを、代謝するのに大きな負担を自己の体に求める。
ほとんどの現代人が、
だるそうにしているのは、そのせいである。
繰り返すが、
酸素とタンパク質と脂質は、
膨大な量のエネルギーを産出するのである。
もし、「グルコース」等を主食にすると、
解糖系が優位になり、
癌をはじめとした、
様々な疾患に襲われるであろう。」
私は文系なので以下のような本は、
読破できませんが、
理系の生化学の専門の方には興味深い本だとは思いますので、
一応、紹介しておきますが・・難点は値段が高い・・
実験医学増刊 Vol.30 No.15「がんと代謝〜何故がん細胞が好んで解糖系を使うのか?メタボローム解析が明かすがん細胞の本質から代謝研究がもたらす創薬・診断まで」 (実験医学増刊 Vol. 30-15) [単行本(ソフトカバー)]
曽我 朋義 (編集), 江角 浩安 (編集)
内容紹介
永らく不明だったWarburg効果の詳細が、がん細胞の本質が、近年の技術革新によってみえてきた! 最新メタボロミクスが明かすがんの代謝を大特集.がんをより深く知るために必読の28編!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
曽我/朋義
1984年慶應義塾大学工学部応用化学科卒業。工学博士。横河電機(株)、横河アナリティカルシステムズ(株)を経て、2001年慶應義塾大学先端生命科学研究所および環境情報学部助教授、’06年より教授。’08年慶應義塾大学医学部教授(兼担)。’03年ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(株)を創業。キャピラリー電気泳動‐質量分析計(CE‐MS)によるメタボローム測定技術の開発者。がんの代謝は、現在最も興味のある研究分野
江角/浩安
1972年名古屋大学医学部卒、外科研修。’75年国立がんセンター研究所生化学部。’83年埼玉医科大学皮膚科。’88年国立がんセンター研究所生化学部長。副所長、支所長、臨床開発センター長、東病院長、理事長付を経て現在国立がん研究センター東病院長。2002~’11年東京大学新領域創成科学研究科先端生命専攻・併任。研究領域:発がんの分子メカニズム、がん微小環境、がんの生化学、治療薬開発(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
概論 がんの代謝研究の最前線─Warburgを超えて
第1章 エネルギー代謝
1. Warburg効果
2. p53によるグルコース代謝の制御とがん抑制
3. ヘキソキナーゼとがんの代謝
4. 発がんにおけるPKMスイッチ─意義と分子機構
5. がんのエネルギー代謝とGSK3β
6. ミトコンドリアにおける活性酸素種生成とがんの代謝
第2章 がん特異的代謝
1. IDH変異と発がん
2. グルタミノリシス─がん細胞における代謝リプログラミング
3. メタボローム解析によるがんのフマル酸呼吸の解明
4. がんと脂質代謝
5. チミジン代謝とがん
第3章 低酸素,酸化ストレス
1. HIFとがん細胞のサバイバル
2. がん細胞におけるKeap1-Nrf2システムの破綻
3. がん幹細胞マーカーCD44による代謝制御
4. 発がんの隠れた主役鉄代謝
5. がん細胞の代謝異常とmicroRNA制御
6. ERストレスとがん代謝
第4章 がん代謝と創薬研究
1. エピゲノムとがん
2. がん細胞における代謝異常とシグナル伝達
3. オートファジーとがん代謝
4. がんの治療におけるmTOR/FOXO
5. アミノ酸トランスポーターとがん代謝
6. メタボローム解析による抗がん剤の作用
7. がんの代謝解析による薬剤標的探索
第5章 がんの診断,代謝研究の新技術
1. PET診断
2. 蛍光プローブの精密設計による新しい生細胞イメージング・in vivoがんイメージング
3. がん代謝システムの顕微質量イメージングによる解析
4. メタボローム解析によるがんの代謝解析
癌の正体を暴露した男オットー・ウォーバーグ、ロスチャイルド家に一蹴され怖気づく その1
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/400.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2013 年 1 月 16 日 15:50:51: tZW9Ar4r/Y2EU
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