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宮城沖地震に備え、政府が北日本の観測強化(読売新聞)
政府の地震調査研究推進本部は、北日本の太平洋側で地殻変動の観測体制を強化する。宮城県沖地震(マグニチュード=M7・5前後)が今後30年以内に起こる確率が「99%」と予測されているなど北海道から東北の太平洋側で近い将来、大地震発生が懸念されているため対応を急ぐ。
23日に開かれる同本部の調査観測計画部会で作業部会の設置を決定。作業部会は、三陸沖の海底にケーブル式の地震計を設置することや、地殻変動の観測点増設などを検討する。地震の想定震源域の地殻構造についても調べる。検討した結果を来年夏までに中間報告としてまとめ、装置の開発や設置に着手する。
日本海溝周辺では100キロ間隔で海底の地殻変動を測る観測装置が設置済み。また岩手県沖、十勝沖にはケーブル式の海底地震計が整備してあるが、まだ手薄と指摘されている。
太平洋側では、5月に宮城県沖でM7・1の地震、9月にはM8の十勝沖地震が起きている。今後30年以内の発生予測では、宮城県沖地震以外にも、三陸沖北部(M7・1―7・6)が90%程度と比較的高い確率が出されている。
[読売新聞社:2003年10月20日 14時56分]
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