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エメラルド・タブレット ブラバツキー英訳 のどん兵衛和訳
2009/10/6
現代までに失われたと思われる古代の叡智を読み解いてみる
ヘルメス文書の代表作とされ、作者はヘルメス・トリスメギストス。一説によれば、エジプトの偉人トートや聖書に出てくるエノクと同一人という説がある。アトランティスの遺産という説も。
ヘルメス思想はユダヤ教カッバーラ思想、グノーシス主義、古代キリスト教はもとより、イスラム教にも影響を及ぼしたとされる。
諸訳あるが、神秘学を知らずして理解できないと言うので、ブラバッキー訳を選び、和訳してみた。
最近、シュタイナーやグルジェフやウスペンスキーの文書をよく読むので少し理解が深まった(かな?)。
(小生のインテリジェンスがない点はご容赦を。)
From Madame Helena Blavatsky
1. What is below is like that which is above, and what is above is similar to that which is below to accomplish the wonders of the one thing.
あるひとつの物の謎に熟達するには、下なるものは上なるものに似て、上なるものは下なるものと同様とせよ。
錬金術の有名な言葉。例えば人間はミクロコスモス、宇宙はマクロコスモスと言われ、相互に照応するという。人間の謎を研究するには、宇宙を研究すると良いという。とりわけ、人間は地球と呼応する。人間は地球環境に適応するから、地球を研究すれば人間がわかる。逆も最近無視できない。また、動植物を研究する事も人間の研究に大いに役立つ。そんな、なにかの謎を解明する研究法を述べているのだと思う。
2. As all things were produced by the mediation of one being, so all things were produced from this one by adaptation.
万物はこの世の最初の唯一存在の瞑想によって創造され、環境に順応することによって形成された。
宇宙創生の話になり、科学でも2転3点しているが、聖書では、「はじめに言葉ありき」という。言葉は言魂という人がいるから、魂。そして、瞑想しようとする意志もあったことになる。
可視光線があるから視覚が発達する。深海魚には視覚は発達しない。「瞑想で生まれた」万物は互いに適応しあって形成され続ける。
3. Its father is the sun, its mother the moon.
その父は太陽、母は月である。
簡単な英語だが、意味するところは難解である。万物の父は燃える天体、母は冷えた天体、くらいの意味か。ビッグバン→宇宙の晴れ渡り?シュタイナーのアカシャ年代記の太陽紀・月紀の太陽と月?オシリスとイシスの象徴するもの?三位一体でいうところの父と精霊?エロヒムとルーハ?発光・発熱天体とそれを反射する天体・・・・
他の訳文にはブラバッキー訳に無い以下の2行も加えられている。
3a. The wind carries it in its stomach. The Earth is its nourisher and its receptacle.
風がそれをその子宮にはぐくみ運ぶ。地球がその乳母・受け手。
神秘学で言う万物を構成する4要素は土・水・風・火で「風」は気体を象徴する?何やら生命のスターシード説を連想させるが・・。
3b. The Father of all the Theleme of the universal world is here.
この宇宙世界の父はここに在る。
父とは太陽とあったが、太陽霊と考え、それがここ=地球に有るという。シュタイナーの神秘学ではキリストが太陽霊でイエスに受肉しゴルゴダの秘蹟によって血が地球に浸透したとある。あっ、ヘルメスは紀元前でした・・。ただ、聖書の「主はここにおられます。」という記述を想起する。
ここで、太陽・月・地球がこんな宇宙の片隅の我々の認識するものではなく、もっと普遍的なものを象徴するようだと感じざるを得ないが・・。
4. It is the cause of all perfection throughout the whole Earth.
それは全地球のすべてを完成させた。
「それ」とはThe Father=地球に有る太陽霊だろう。逆にそれが作ったものに不完全なものはないとなる。それがすべて作ったというのだから、この世のもので、「出来損ない」や「落ちこぼれ」などと、言うものは無いのである。あるいは、SF風に言えば、惑星改造?
5. Its power is perfect if it is changed into Earth.
全地に及ぼされるその力は完璧である。
「その」はThe Father=太陽霊だろう。力が完璧とは最強、または無敵、または力の結果に落ち度がないということだろう。
6. Separate the Earth from the fire, the subtle from the gross, acting prudently and with judgement
火から地球を遠ざけよ、粗雑なものから精妙なものを分離せよ、用心深く、深慮を以って。
火は前に書いた4要素の1つで、風より精妙な火属性のもの、熱・光など?今日で言えば電気・磁気・電磁波・放射能などはどうか?
粗雑なものから精妙なものを分離というのが錬金術の肝で、以下の文書が参考になった。以下引用
『
■■肉体からアストラル体への変成
グルジェフによれば、不死なる人間への道の第1段階はアストラル体の獲得にある。
そのアストラル体も“巨大な化学工場”である人間の体で産出される、というのだ。とはいえ、これは生の普通の状態では起こりえない。
グルジェフは語る。
「“上質のものを、粗悪なものから分けることを学べ”──ヘルメス・トリスメギストスの『エメラルド・タブレット』のこの原理は、人間工場の働きを指した言葉であり、もし人間が“上質なものを粗悪なものから分ける”ようになれば、まさにそのことによって、他のいかなる手段によっても成し遂げることのできない内的生長の可能性を自分自身で生みだしうるのだ。内的生長、あるいはアストラル体、メンタル体などの人間の内的体の生長は、肉体の生長と完全に相似した物質過程なのである。」
◆
また、こうもいう。
「アストラル体は肉体と同一の素材、同一の物質から生まれ、ただその過程が違っているだけだということを理解しなければならない。肉体全体、その全細胞は、いうなれば物質シ12(人体中の食物変成の最終的産物)の放射物に浸透されている。そしてそれが十分染みわたったとき、物質シ12は結晶化を始める。この物質の結晶化がアストラル体を形成するのだ。
この過程を錬金術では〈変成〉または〈変質〉と呼んでいる。錬金術で〈粗悪なもの〉から〈上質のもの〉への変成とか、卑金属から貴金属への変成と呼んでいるのは、まさにこの肉体からアストラル体への変成のことなのである。」
』
引用ここまで。
考察すると、「火を遠ざけつつ、不死となれ」ということか?
7. Ascend with the greatest sagacity from earth to heaven, and unite together the power of things inferior and superior
最大限の叡智を以て地球から天界へ上昇せよ、劣るものと優れるものの力を結集せよ。
シュタイナーらの「超感覚的な認識」である霊視では、地球紀の次は木星紀で、霊的・魂的な世界とある。天界のイメージではないだろうか?
(火を遠ざけつつ「精妙」になったら、)木星へ上昇せよ。ここでは選民思想と言うのはウソだ!優劣は良し悪しの基準ではないだろう。進化のヒエラルキアの事を言っていると思う。ならば、劣るものは優れたものを内包するという。つまり、持てる者も持たざる者も、尊い者も卑しき者も、強き者も弱き者も、人も動物も植物も鉱物も、みんな同志なのだから魂の進化のための力を結集せよ。
8. Thus you will possess the light of the whole world, and all obscurity will fly away from you.
さすれば汝らは光に包まれ、すべての闇は汝らから飛び去るであろう。
光とは霊的な光で叡智を象徴するという。
9 This thing has more fortitude than fortitude itself, because it will overcome every subtle thing and penetrate every solid thing.
不屈の精神こそが、すべての精妙なものに勝り、すべての硬質なものも貫くのである。
10. By it the world was formed.
それによって、世界は形成された。
「それ」は不屈の精神だろう。2行目に唯一存在の瞑想の意志から万物が生じたともある。
[Blavatsky 1972: 507.]
11. From it are born wonderful adaptations, of which the way here is given.
これ(不屈の精神)からここで与えられたやり方である、驚異的な順応は生まれる。
12. That is why I have been called Hermes Trismegistus, having the three parts of the universal philosophy.
宇宙の哲学の3つの部分を所有するがゆえに、我はヘルメス トリスメギストスと呼ばれ続けた。
霊界と魂界と物質界?
13. This, that I have called the solar Work, is complete.
我が太陽の営みと呼ぶ話はこれで全部である。
太陽=太陽霊=万物の父
参考資料
グルジェフの超人思想現代まで失われた古代の叡智 「エメラルド・タブレット」 を読み解く
http://www.asyura2.com/08/bun1/msg/150.html
地球は破壊される必要がある・・・との文書
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/197.html
その時代時代に人類史における宗教の流行みたいなものもあるかもしれない。
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/197.html
投稿者 どん兵衛 日時 2009 年 8 月 27 日 09:50:24: 7oUaiPRSj3bnA
HF: HVL: The Emerald Tablet of Hermes Trismegistos
http://www.hermeticfellowship.org/Collectanea/Hermetica/TabulaSmaragdina.html
The Emerald Tablet - Crystalinks
http://www.crystalinks.com/emeraldtablet.html
ヘルメス主義の世界観
http://www2.plala.or.jp/Rosarium/indigo/herm/herm.htm
エメラルド・タブレット
http://park17.wakwak.com/~tatihana/onmyou/yougo_folder/hibun2.html
エメラルド・タブレット
http://park17.wakwak.com/~tatihana/onmyou/yougo_folder/hibun.html
ヘルメス思想の謎
http://inri.client.jp/hexagon/floorA7F/_floorA7F_alchemy.html
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