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(回答先: 口径38センチ(15インチ)のユニットではまともな音は出ない 投稿者 中川隆 日時 2019 年 12 月 22 日 13:09:08)
晴耕雨聴 2020年12月05日
ダブルウーファーは直列か並列か
https://91683924.at.webry.info/202012/article_2.html
https://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/013/416/33/N000/000/000/160716815567571209791.jpg
(ベンプレ亭書斎のアンプ群の一部です。WE13aシステムのパワーアンプ6台、BASS BINシステムの一部のパワアン4台、チャンデバ、励磁電源、アイソレーショントランスなどが写っています。下右端の47Lab.のプリメインはAXIOM22用です)
ベンプレ亭書斎のメインシステムは3組あり、VITAVOX BASS BINシステム、ロンドンWEシステム、WE13aシステムですが、ウーファーが何れもダブルウーファーです。
バスビンは同社のAK157(7.5Ω)、ロンドンWEは同社の2080A(16Ω)、WE13aシステムはランシング415レプリカ(6Ω)です。
バスビンはVITAVOX社の指定は直列接続で15Ωにして使うようになっています。これはシングルウーファーのCN191(AK156、15Ω)とネットワークを同じ物(NW500)で鳴らすためというのが理由の一部では。
また、開発当時は真空管アンプの全盛期でしたので、OPTは16Ωの方が楽だというのもあったのでは。
私のバスビンはマルチアンプなので、長い間並列とし、3.75Ωをアンプの4Ω端子に繋いでいました。
これで特に困ったことは無かったのですが、一度直列15オームとしてアンプの16Ω端子に繋いだところ、その方が音にリアリティが出たように感じ、その後はずっと直列で使用しています。
ロンドンWE2080Aは16Ωですから、こちらは迷わず並列接続でアンプの8Ω端子に繋いでいます。
ランシング415は6Ωという低いインピーダンスです。ドライブアンプにWE124Jを使いましたが、こちらは出力端子の配線次第で2~6Ω端子が選べますので、並列接続3Ωとして使っていました。
先日WE124Jの片chが故障しました。調べてもらった所、初段の6J7の不良でした。真空管が手に入るまで放置もナニですから、手持ちの是枝アンプ6L6GパラP.P.に繋いで鳴らす事にしました。
しかしこのアンプ、タンノイK3808用にあつらえましたので、出力端子が8Ωしか付いていません。裏返してOPTの4Ωのコードもしくは端子を探そうとしましたが、OPTの上に基盤が乗っかっていて探せません。8Ω端子に3Ωのスピーカーを繋ぐのはキモチワルイです。
それならスピーカーの方を並列から直列にして12Ωとして、8Ωの端子につなぐ手があります。早速片chを直列12Ω、もう片chを並列3Ωとし、どちらもアンプの8Ω端子に繋いで音を聴き比べてみました。
3Ωの方が音量が上がり、量感は出ますが、キレが乏しくボアンボアンした感じに鳴ります。415は直列12Ωの方がHIFIに聴こえます。
ウーハーの音量が大きすぎると得てしてそのように聴こえますので、音量の問題かもしれませんが…
ググると直ぐに出てきますが、アンプの出力端子のインピーダンスに比してスピーカーのインピーダンスが低い物を使うと、以下だそうです。
1.音量が増える
2.歪が増える
3.ダンピングファクター値がさがる
逆に高い物を使うと、以下の様です。
1.音量が減る
2.歪が減る
3.DF値が上がる
他に保護回路がドウノコウノ、トランジスタの破壊がナンノカンノとある様ですが、真空管アンプには関係ないと思います。
スピーカーから見ると、一個目のスピーカーの逆起電力が次のスピーカーに流れ込んで良くないと書いてあるものもありましたが、バスビンの経験ではそんな感じはしないけれど。
さて、このランシング415はランシング社の励磁型のレプリカで15インチ物です。当時はWE/ジェンセン4181など18インチウーファーが主流であったのですが、ランシングは15インチの方が音が良いと15インチウーファーを主流に市場に打って出ました。
最近のハイエンドスピーカーが小口径の複数個使用になって来たのとよく似てますね。
ここからはベンプレ親父の妄想ですが、18インチに対抗するには15インチ一発では低域のレンジなど不足しがちでは。ですから415は複数個使用が前提だったのではないでしょうか。そして直列使用時にインピーダンスが上がり過ぎない様に6Ωに抑えたのではないでしょうか(それにインピが低い程ボイスコイルの巻き数が少なくて済むので軽量化でき、能率もダンピングも上がりますしね)。
6Ωのウーファーを2個使うなら直列で12Ωにするのをデフォにしていたのではないでしょうか。当時は真空管アンプしかありませんでしたから。
415の前身、15XSが採用され、一世を風靡したMGMシャラーホーン(VITAVOX BASS BINの原型)は15XSを4個使用していました。
まさか全部並列で1.5Ωってことは無いでしょう。シリパラで6Ω、または全部直列で24Ωでは。
私は24Ωだった可能性が高いと思いますね、当時の真空管式PAアンプなら。
それにシャラーホーンに使われたランシング284ドライバーのインピーダンスは24Ωだし。
この妄想が正しければ、415は直列使用がデフォという事です。直列使用は使用するスピーカーの諸特性が揃っていないと難しいそうですが、品質管理に関してはランシング社は当時のNo.1ですし、ランシングもソコには自信があったんじゃないかと思います。
そんなこんなで暫くは415のダブルウーファーも直列で聴いてみます。
ウーファーだけではなく、WE13a、カンノK597も付けて同時に聴いてみましたが、以前よりHIFIに聴こえます。でもWE124Jで並列3Ωにしていた時のアクの強さが薄らいだかもしれませんね。
https://91683924.at.webry.info/202012/article_2.html
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