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(回答先: ブリティッシュ・サウンドとは何か? _ 安物スピーカー スペンドール BCII から奇跡の音が… 投稿者 中川隆 日時 2017 年 2 月 12 日 17:29:17)
セレッションのスピーカー史上最高のツイーター HF1300
celestion HF1300 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=celestion+HF1300
celestion ditton - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=celestion+ditton
ヤフオク! -「celestion HF1300」(スピーカー) の落札相場・落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch?auccat=23812&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&exflg=&p=celestion+HF1300&x=0&y=0
ヤフオク! -「celestion ditton」(スピーカー) の落札相場・落札価格
https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch/celestion%20ditton/23812/
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CELESTION の DITTON 15, 25, 66
ハイファイ堂メールマガジン第763号 京都商品部 大久保
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180914/index.html
今回は英国CELESTIONのDITTONシリーズ、DITTON 15、25、66の3つを紹介したいと思います。
ローラ・セレッション社はイギリスの1930年創業のローラ社と1924年創業のセレッション社が合併した会社で長い歴史を持っています。
DITTONシリーズは1970年代に発表されたスタジオスピーカーシリーズです。
現在でも人気・評価は高く、弊社でも商品として出て売約になるまで早いように思います。
DITTON 15
高域用3.8cmドーム型(HF1300)
低域用20cmコーン型(UL8)
その他20cm平面型パッシブラジエーター(A.B.R.)
周波数特性30Hz〜15kHz
インピーダンス8Ω
W240×H530×D230mm
9.2kg/1本
スペンドールの BC2 でもお馴染みの名ユニットHF-1300を高域に使っています。小型スピーカーにありがちな低域不足をABRユニットにより補われた程よい低域がバランス良くまとまっています。
DITTON 25
高域用2.5cmドーム型/HF2000
中域用3.8cmドーム型/HF1300×2
低域用30cmコーン型/UL12
その他30cm平面型パッシブラジエーター(A.B.R.)
周波数特性20〜40kHz
インピーダンス8Ω
W360×H750×D250mm
19kg/1本
上記DITTON15では高域用として搭載された名ユニットHF-1300を中域用として2個も使用しています。中高域はしっかりと厚みがあり、DITTON15よりも箱が大きく量感も出るので、この中で一番歌声を気持ち良く聴けるかと思います。
DITTON 66
高域用2.5cmドーム型/HF2000
中域用5cmドーム型/MD500
低域用30cmコーン型/UL12
その他30cm平面型パッシブラジエーター(A.B.R.)
周波数特性16Hz〜40kHz
インピーダンス8Ω
W380×H1000×D290mm
30kg/1本
DITTONシリーズ最高峰モデル。
柔らかくゆったりとした低域、5cmドーム型のMD500から出る中域はHF1300と比べて音が丸くなり、キメ細やかな高域で交響曲など大編成でもしっかりと鳴らします。
キツくなりすぎずにゆっくり長時間聴けるサウンドに仕上がっています。
DITTONシリーズの特徴として本体下部に搭載されている平面ユニットがA.B.R.(Auxiliary Bass Radiator)方式というドローンコーンシステムを採用していることです。
このABRユニット、外観からパッと見た感じだとわかりにくいのですが、取り出してみるとなかなか興味深い形をしています。
写真はDITTON66のABRユニットになります。
左上の黒い方が正面、右上の水色の方が背面です。
プラスチックフォーム製円筒型で正面背面ともにフラット、背面にもゴムエッジがついています。
的確にピストンモーションを行うように設計された独特なユニットで、通常のドローンコーンよりも動作点の低い30~60Hzで効果的に動くようになっています。
他のスピーカーにはなかなかない特徴かと思います。
DITTONシリーズを今後見かけられた際は、ABRユニットによる低域も含め、セレッションのゆったりしながらもハリのあるサウンドを感じてみてください。
https://www.hifido.co.jp/merumaga/kyoto_shohin/180914/index.html
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セレッション (Celestion) とスペンドール (Spendor)
http://home.att.ne.jp/delta/myrobalan/celessionspendor.html
bbc1.jpg
セレッションのツイーター HF1300 を使ったBBCモニター系統のスピーカー。一番左は実際にBBC規格で作られ、型式承認された LS3/6 (スーパー・ツイーターは Celestion HF2000)で、左から二番目がスペンドールのスペンサー・ヒューズが1969年、LS3/6 とほぼ同時期に相前後して完成させた派生品とも言える BC1 (Spendor BC1/スーパー・ツイーターは Coles STC 4001)。開発に携わっていたスペンサーがこの頃BBCを引退したのでこういう二種類のシステムが存在することになったらしい。これらはこの時代を代表するモデルとなったが音圧は出ず、88年頃までには現役から退いた。
右から二番目は1970年代初めにロジャースが LS3/6 を家庭用に改造したイクスポート・モニター(Rogers Export Monitor/オフセットした角形ダクトが特徴で、ウーファーはアルミ・ダイキャストから鉄プレス・フレームのものになった)。
一番右はイクスポート・モニターから発展した同じくロジャースのスタジオ1(Rogers Studio1/スーパー・ツイーターは KEF T27)。
どのモデルもウーファーにはベクストレン・コーンを使っており、ツイーターはセレッション HF1300 だった。スペンドールの 'BC' が表すのは Bextrane - Celestion とのこと。傑作だったため、同じようなユニット構成のスピーカーは下段のものも含めて多く作られた。
bbc2.jpg
左の2台は BC1の改良型であるスペンドール BC2(Spendor BC2 1973)のサランネットありとなし。右2つはB&Wで、左側がDM4、右側がDM2。セレッションHF1300 の後期型 (Celestion HF1300U)を使っている。スーパーツイーターはコールズ4001G (Coles STC 4001G) で、この構成のスピーカーシステムは当時の流行とも言える。
イギリスのコンシューマー用スピーカーはタンノイやQUADを除いても、セレッションやB&Wなど他にもありました。B&Wは創業者から代が変わってハイ テクの会社になり、現在大変人気がありますので後で触れますが、以前はBBCモニターのLS3/6の流れを汲む、ツイーターがセレッションのHF1300/Uを用いた小型3ウェイ(DM2とDM4が日本に入って来ました)などを作っていました。同じようなユニット構成のスピーカーに73年に出たスペンドールBC2と いうものもあり、そちらは高域寄りのバランスで線が細く、明るめの音がしていました。しかしそのバランスが意外と人気があり、日本ではオーディオ評論家に よって雑誌でも高く評価されていたようです。チークのキャビネットでサランネットがラベンダー・グレーの複雑な織糸風であり、所有欲を刺激する外観でした が、音色はちょっと不自然だった気がします。
hf1300.jpg
Celestion HF1300U tweeter
このセレッションのHF1300/U、樹脂を染み込ませた布の円錐形ドーム振動板にディフューザーキャップが付く独特のデザインで、13KHz までしか再生しないものの、音はタ ンノイのホーンとはまた違った癖のある艶を持っていて魅力的でした。その後KEFのT27やオーダックス製のものなどが英国製システムによく使われるよう になりましたが、この当時最も優れたツイーターの一つだったのではないかと思います。とくに弦の音はきれいでした。このユニットを手に入れて自分のシステ ムに組み込んでみたことがありますが、ハイファイというのとは違い、一個遣いでは能率も低かったために結局メインのシステムには採用できず、 ロジャースのLS2という小型のシステムにツイーターだけ交換する形で別室で使うことになりました。
IMG0004.jpg
ロジャースLS-2の箱にセレッションHF1300 Uを入れ、ウーファーにKEFのB110を組み合わせてみた。独特の艶とムードのある音。
ditton25.jpg ditton66.jpg
セレッション・ディットン25(左)と66 (Celestion Ditton 25, 66 1975) 大らかに響いて艶があり、うっとりする個性的な音。
そしてそのユニットを作ったセレッション本家では、BBCモニターLS5/1に似た構成のディットン25というモデルにこのツイータが2個使われていました。その上には ディットン66というモデルもありましたが、若干違うバランスながらどちらも独特の響きを持った魅力的なスピーカーでした。どんなソースもきれいな色で朗々と鳴らしてくれたのです。とくに66の方は大きめの箱に入ったややグラマラスなパッシブ・ラジエーターの低音でリアルな音ではないなと知りつつも、ホールのような響きが加わった、それにしかないくつろいだ音に降参してしまいます。スーパー・ツイーターがついているのでレンジは狭くないのですが、ちょうど昔のクレテンザ やエレクトローラといった蓄音機がナローレンジだったにもかかわらず甘く美しい音色を響かせていたのに若干似ているかもしれません。
http://home.att.ne.jp/delta/myrobalan/celessionspendor.html
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ふりかえってみると、好きな音色のスピーカーにはHF1300が使われていた(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=25795
セレッションのDitton 25のことを書いていて、
Ditton 25のことについてあらためて眺めていると、
そういえば、と気づくのは、私が好きな音色スピーカーには、
ほぼ必ずといっていいほどトゥイーターにセレッションのHF1300が使われていたことだ。
最初に、その音色に惚れ込んだスペンドールのBCII。
この素敵な音色のスピーカーにもHF1300が使われていた。
BCIIはカタログ上では3ウェイだから、HF1300はスコーカーではないか、といわれそうだが、
クロスオーバー周波数は3kHzと13kHzで、2ウェイ・プラス・スーパートゥイーターという構成でもある。
KEFのLS5/1A。
瀬川先生が愛された、このスピーカーにはHF1300が二本使われている。
私が中古で手に入れたのは、LS5/1。もちろんユニット構成は同じで、HF1300が二本。
HF1300は、おそらくHigh Frequency 1300Hzを表わしているはずだ。
13kHzまでを受け持つトゥイーターということだ。
いまの感覚からすれば、13kHzなんて、たいして高域がのびているわけではないと思われがちだが、
HF1300は1956年に発表されたトゥイーターであり、当時としては十分な性能の周波数特性だった。
イギリス製のトゥイーターはいえば、ソフトドーム型をイメージしてしまうが、
HF1300はアルミ製タンジェンシャルエッジの振動板に、
音響負荷をかねたディフューザーを組み合わせた構造の、
他に同様の構造のユニットが思い浮かばない独自のものである。
この独特のユニットが、Ditton 25にも使われている。
それからDitton15。
B&Wのスピーカーでは、DM4、DM2もそうだ。
Ditton 15はスーパートゥイーターはないが、
DM4、DM2はHF1300の上にスーパートゥイーターを加えている。
http://audiosharing.com/blog/?p=25795
ふりかえってみると、好きな音色のスピーカーにはHF1300が使われていた(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=25855
セレッションのDitton 25もKEFのLS5/1A、
どちらもHF1300を二発使っている。
縦方向に二本並べて配置している。
Ditton 25のウーファーとトゥイーター(HF1300)とのクロスオーバー周波数は2kHz、
LS5/1Aは1.75kHzと発表されている。
どちらも同じくらいの値だ。
HF1300を使っている他のスピーカー、
Ditton 15は2.5kHz、B&WのDM2は2.5kHz、DM4は4kHzとなっている。
スペンドールのBCIIとBCIIIは3kHz。
Ditton 25とLS5/1Aが、他よりも若干低いのは、二本使用ということも関係してだろう。
ただ二本使うことで、高域にいくにしたがって定位への影響も懸念される。
Ditton 25はだからだろう、9kHz以上は別のユニットに受け持たせている。
LS5/1Aは2ウェイだから、どうしているかというと、
上下に配置されている上側のHF1300については、3kHzからロールオフさせている。
そのためトータルの周波数特性は高域がなだらかに減衰していくため、
専用のパワーアンプ(EL34のプッシュプル)には、高域補正回路が組み込まれている。
LS5/1Aの定位は、確かにいい。
私が一時期鳴らしていたのはLS5/1だったが、その定位の良さには、
良いことを知っていても驚かされた。
瀬川先生は、ステレオサウンド 29号にLS5/1Aの定位の良さについて書かれている。
*
LS5/1Aのもうひとつの大きな特徴は、山中氏も指摘している音像定位の良さである。いま、わたくしの家ではこのスピーカーを左右の壁面いっぱいに、約4メートルの間隔を開いて置いているが、二つのスピーカーの中央から外れた位置に坐っても、左右4メートルの幅に並ぶ音像の定位にあまり変化が内。そして完全な中央で聴けば、わたくしの最も望んでいるシャープな音像の定位──ソロイストが中央にぴたりと収まり、オーケストラはあくまで広く、そして楽器と楽器の距離感や音場の広がりや奥行きまでが感じられる──あのステレオのプレゼンスが、一見ソフトフォーカスのように柔らかでありながら正確なピントを結んで眼前に現出する。
*
井上先生も、同じことを38号で書かれている。
《このシステムは比較的近い距離で聴くと、驚くほどのステレオフォニックな空間とシャープな定位感が得られる特徴があり、このシステムを選択したこと自体が、瀬川氏のオーディオのありかたを示すものと考えられる》
これはほんとうにそのとおりの鳴り方であって、
私は六畳間で鳴らしていた。
長辺方向にスピーカーを置くわけだから、かなりスピーカーとの距離は近い。
LS5/1は当然だがLS5/1Aよりも古い。
私のLS5/1は1960年前後に造られたモノ。
その30年後に、追体験していた。
http://audiosharing.com/blog/?p=25855
ふりかえってみると、好きな音色のスピーカーにはHF1300が使われていた(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=26214
セレッションのトゥイーター、
個人的には名トゥイーターといいたくなるHF1300。
いまBBCモニターのLS3/5Aの復刻モデルが、各社から出ている。
LS3/5Aに搭載されていたKEFのユニットは製造中止になって久しいから、
オリジナルの復刻にはユニットの復刻から、始めることになる。
そうやった復刻されたユニットを見ると、なかなかの仕上がりだ。
BBCモニターの復刻はLS3/5Aだけではない。
グラハムオーディオからはLS5/8とLS5/9も出ている。
LS5/1Aまでは期待しないものの、LS5/5は復刻されないものか。
LS5/5の復刻にはHF1300(正確には改良型HF1400)が不可欠だと、思っている。
ここが他のトゥイーター、どんなにそれが優秀であってもLS5/5の復刻とは呼べないはずだ。
ようするにどこかHF1300を復刻してくれないか、と思っているわけだ。
HF1300を単体のトゥイーターとして使ってみた(鳴らしてみた)ことはない。
自分でそうやって使う(鳴らす)ことで、確かめたいことがある。
それはHF1300独自の音色について、である。
ここでのタイトルは、
好きな音色のスピーカーにはHF1300が使われていた、としている。
そうである。
そうなのは確かだが、HF1300は各社のスピーカーシステムに使われている。
組み合わされるウーファーもさまざまだ。
そこにおいて音色のつながりに不自然さを感じさせるスピーカーシステムはなかった。
ということは、HF1300はそれほど主張の強い音色をもっていないのではないか。
そう解釈することもできるからだ。
ステレオサウンド 35号「’75ベストバイ・コンポーネント」で、
井上先生は、
《英国系のスピーカーシステムに、もっとも多く採用されている定評のあるユニットだ。滑らかで、緻密な音質は、大変に素晴らしく他社のウーファーとも幅広くマッチする。》、
瀬川先生は、
《イギリス製のスピーカーシステムに比較的多く採用されている実績のある、適応範囲の広いトゥイーター。BBCモニターの高域はこれの改良型。高域のレインジはそう広くない。》
と書かれている。
HF1300は適応範囲の広いトゥイーターだということが読みとれる。
http://audiosharing.com/blog/?p=26214
ふりかえってみると、好きな音色のスピーカーにはHF1300が使われていた(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=28954
ほぼ一年前の(その3)で、
グラハムオーディオからLS5/5は復刻されないものか、と書いた。
書いているけれど、あまり可能性はないと思っていた。
ドイツで開催されていたオーディオショウ、
HIGH ENDでのグラハムオーディオのブースの写真が、
グラハムオーディオのfacebookのページで見ることができる。
そこにはLS5/5の復刻版が写っている。
今日現在、グラハムオーディオのウェブサイトには、LS5/5の情報はない。
けれど、期待していい、と思っている。
写真を拡大していくと細部は粗い。
トゥイーターは、いまのところHF1300(もしくはHF1400)の復刻版ではなさそうである。
LS5/8に採用されているトゥイーターの同じようである。
ユニット配置、コーン型ユニットの取り付け方などはLS5/5を踏襲している。
肝心なのは、その音と音色である。
どうなんだろうか。
LS5/5の資料はBBCのウェブサイトから
“The design of studio monitoring loudspeakers Types LS5/5 and LS5/6”が
ダウンロードできる。
ラジオ技術選書「スピーカ・システム(山本武夫 編著)」に、LS5/5のことは載っている。
そのころから気になっていたスピーカーである。
なのでどういう構成のスピーカーなのかは、割と知っている。
それでも、LS5/5は、実物を見たことはない。
当然、音を聴いていないし、周りにきいたことのある人もいない。
グラハムオーディオのことだから、いいかげんな復刻モデルではない、と信じている。
グラハムオーディオのLS5/5、どんな音色に仕上がっているのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=28954
ふりかえってみると、好きな音色のスピーカーにはHF1300が使われていた(その5)
http://audiosharing.com/blog/?p=29793
数日前、facebookを眺めていたら、グラハムオーディオのfacebookのページに、
BBCモニターLS5/5の写真が公開されていた。
四ヵ月前に公開された写真とは違い、ぐっとスピーカーに寄ったものであり、
前回の写真ではなんともはっきりしなかったところも、今回の写真はきちんとは伝えてくれる。
トゥイーターは、やはり復刻版のLS5/8やLS5/9に採用されているものと同じに見える。
HF1300と外観的にもかなり違うトゥイーターではあっても、
ロジャースのPM510やLS5/8に採用されていたオーダックス製のトゥイーターによく似た感じだ。
コーン型のウーファーとスコーカーは、ベクストレンの振動板のようだ。
それからエンクロージュアのプロポーションが、奥にかなり長い。
オリジナルのLS5/5は聴いていない。
聴いていないからこそ、今回のグラハムオーディオによる復刻は、
これはこれでいいんじゃないか、と、かなり魅力的に思えてくる。
オーディオマニアとして、音に対して強くありたい、とは常々おもっている。
それでも、今回のLS5/5のようなスピーカーの報せをみると、そのへんがぐらぐらとしてしまう。
http://audiosharing.com/blog/?p=29793
ふりかえってみると、好きな音色のスピーカーにはHF1300が使われていた(その6)
http://audiosharing.com/blog/?p=31651
(その3)で《LS5/1Aまでは期待しないものの、LS5/5は復刻されないものか》と書いたところ、
その一年後、イギリスのグラハムオーディオがLS5/5の復刻を発表した。
2019年のことである。
こうなると、LS5/1の復刻を期待したくなる。
まぁ、でも無理だろうな……、と思っていた。
先ほどグラハムオーディオのfacebbokに、
LS5/1用のエンクロージュアが届いた、という写真が公開されていた。
バスレフポートの形状と数は違うが、
ウーファーは15インチ口径を、ストロットを採用している。
トゥイーターは、二つ取り付けられるようになっている。
ユニットの写真は、まだない。
どんなユニーットが搭載されるのかを含めて、非常に楽しみである。
http://audiosharing.com/blog/?p=31651
ふりかえってみると、好きな音色のスピーカーにはHF1300が使われていた(余談)
http://audiosharing.com/blog/?p=25857
(その2)へのfacebookでのコメントに、
ヤフオク!にLS5/1Aが出品されている、とあった。
KEFのLS5/1Aではなく、BBCモニターのLS5/1Aが出ていた。
ただ出品されているLS5/1Aは、付属アンプがどうもないみたいだ。
スタンドもついている。
けれど肝心の専用アンプがない。
もちろん専用アンプがなくとも、音は鳴る。
けれど(その2)に書いているように、専用アンプの高域補正がなければ、
中域より上がなだらかにロールオフしていく周波数特性である。
瀬川先生も、付属アンプで鳴らすよりも、
トランジスターアンプで鳴らすようになって本領を発揮してきた、と書かれているから、
付属アンプにこだわる必要はない。
それでも瀬川先生は付属アンプでの音を聴かれた上で、
高域補正が行われていることをわかったうえで、別のアンプで鳴らされているわけだから、
トーンコントロールで、そのへんはうまく処理されていたはずだ。
わかっている人が鳴らすのであれば、アンプがなくともかまわない、といえるが、
初めてLS5/1Aに接する人は、やはり付属アンプで鳴らす音を一度は聴いておいてほしい、と思う。
それが、ひとつの基準となる音なのだから。
私がLS5/1を手離した理由のひとつは、
ウーファーのボイスコイルの断線がある。
私が20年ほど前に鳴らしていた時点でも、製造されてから30年、
いまなら50年ほどが経過している。
スピーカーユニットのトラブル発生のリスクも考えておいたほうがいい。
ウーファーが断線しても、同じユニットを探して出して……、と考える人もいるだろう。
グッドマンのCB129Bという型番、38cm口径のウーファーである。
当時はインターネットなかった。
探すことはしなかった。
仮にCB129Bが入手できたとしても、実はそのままでは交換できない。
LS5/1(A)は、バッフル板の横幅をぎりぎりまで狭めているため、
ウーファーフレームの両サイドを垂直にカットしている。
この加工ができなければ、CB129Bを入手できても無駄になる。
他にもいくつか書いておきたいことがあるが省略しよう。
とにかくLS5/1Aは古いスピーカーである。
入札している人は、そのへんのことを分った上なのだろうか、とつい思ってしまう。
http://audiosharing.com/blog/?p=25857
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