『戦犯を救え』清永聡著

■『戦犯を救え』清永聡著　死刑率17％ともいわれる、ＢＣ級戦犯についての調査報告だ。終戦後、東京裁判ばかりが注目される中、戦地での「残虐行為」を問われたＢＣ級戦犯を、外務省は見捨てるような方針をとる。一方で横浜弁護士会は「戦犯弁護の義務化」を決議、費用集めに苦心しながら手探りで弁護を続けた。粗雑な審理が責任の所在を曖昧にした実態が浮かぶ。（新潮新書・760円）

［日経新聞９月１３日朝刊Ｐ．２２］

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