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第1次世界大戦に派遣された14万人の中国人労働者たち
人民網日本語版 2014年05月29日15:21
第1次世界大戦の勃発から100年目を迎える今年、主戦場となった欧州諸国で一連の関連イベントが行われている。人民日報が伝えた。
大型企画展「第1次世界大戦下の欧州における中国人労働者」(国務院僑務弁公室主催、山東省僑務弁公室実施)の巡回展がこのほど英国、フランス、ベルギーで行われた。内容は、第1次世界大戦中、連合国の支援のために欧州に派遣された中国人労働者が多大な貢献を果たすとともに、大いなる犠牲を払わされたことを現地の人々に紹介するものだ。
第1次世界大戦中、約14万人もの中国籍労働者が欧州に赴き戦闘の後方支援活動に従事した。中国人労働者のほとんどが極めて貧乏な上、文字の読み書きもできない農民だったほか、うち8万人が山東省出身だった。当初、中国人労働者が直接戦闘の最前線に送られることはなかったが、労働内容はすべて戦争に大きく関わるもので、作業地点もほとんどが最前線に近い場所だった。中国人労働者は劣悪な環境下での過酷な重労働に大変苦しんだが、苦労に耐えながらも懸命に働き、軍需品の生産や物資の運搬、道路の補修、戦地における労役などで非常に優れた働きを見せ、連合国の最終的な勝利に大きく貢献した。
当時、連合国軍総司令官のフランス軍元帥のフェルディナントは、「中国人労働者は世界一流の労働者だ」と感嘆したという。確かに、中国人労働者が流した汗や血、命が連合国の勝利に貢献した。しかし、その一方、2万人以上が家族への思いを抱きながら、異国の地で命を失い、そのうち多くの人々の名前さえ記録に残っていない。フランス北部のNoyelles sur merという街にある墓地を訪れたことがある。そこには、833人の中国人労働者が眠っており、墓の碑に彫られた、「流芳百世」(名声をとこしえに伝える)や「萬世流芳」(末永く美名を後世に残す)といった追悼の文字を目にして、ひどく感傷的な気持ちになった。
また、ベルギーのウェスト=フランデレン州イーペル行政区でも第1次大戦中、2万人に近い中国人労働者が労役につき、作戦実行や戦闘後の復旧作業に従事した。2010年上海万博の開催期間、ウェスト=フランデレン州のポール州長がベルギー館に訪れた際、中国人労働者の子孫たちに先祖たちの集合写真をプレゼントした。現在、ベルギーの第1次世界大戦記念委員会委員長を務めている同州長は、「往々にして最も普通の人が最終的に歴史における偉大な出来事を成し遂げるものだ。イーベル行政区の高齢者たちはかつて中国人労働者と共に戦い、中国人労働者たちの物語はこれまでもずっと口承で伝えられてきた。我々は中国人労働者たちの功績を今でも忘れていない。中国人労働者は非常に尊敬に値する」と語った。
戦争の犠牲者を追悼し、平和を望む。中国の国民が世界平和の実現に貢献したことは歴史上の事実であると同時に、現在の中国の平和発展の道の尊い財産であることを世界は認識している。
(編集MZ)
「人民網日本語版」2014年5月29日
http://j.people.com.cn/n/2014/0529/c94475-8734650.html
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