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2014/04/07 Monday 05:21:30 JST
広告に「天皇は韓国人にこう語られている」と、見出しがあって、あの憎い『週刊ポスト』誌を手に取ることとなる。はじめに断って置くが、幾人かのジャーナリストが介在した事で『週刊ポスト』誌には悪感情以外の何者も持っていない。老人だから、あの裸の女体写真の掲載された『週刊ポスト』誌は、山手線車中で広げ辛いからでしょう、と言う次元の話ではない。『AERA』誌同様に深い話があって嫌いなのである。
サブタイトルが、「“日王”という呼び名に秘められた“意味”」であった。
4頁の「特集」的記事を一読してその内容は、「韓国の究極の狙いは、“天皇の土下座”だという」37頁、ことに尽きている。
この記事を纏めた小学館の編集者は、“大変不勉強”だと思う。
不勉強なのだ。韓国人が何か極端な対日要求を突き付ける時には、その根拠が日本人学者にある、ことに気付いていないからだ。
韓国のインテリの天皇陛下批判は、その根源を訪ねれば京大の水野直樹教授に突き当たる。ノーベル賞を輩出している京都帝国大学の水野直樹教授である。
むろん、水野直樹教授の仕事というか、その学問的業績は大半の日本人は知らない。大半の日本人というと漠然となるが、NK会に集まっている代表的日本人北朝鮮問題家も知らないというか、読んではいないだろう。この場合、『週刊ポスト』誌の編集者と異なり、NK会に集まっている北朝鮮問題家は相手の肩書きが京大教授であっても、この分野ではレベルが低いと思っているから読まないのだ。
現在大病を患って入院中らしい萩原遼(ニュースソースは『正論』5月号)は、「水野はこまい」と言った。朝鮮問題に於けるさしたる業績が無い、と言いたかったのであろうか?
韓国人インテリのよく読む本、出版社として岩波書店は知られている。それは東京の話で、関西では、神戸学生・青年センター出版部がある。
この「神戸学生・青年センター出版部」の出した、『天皇制と朝鮮』(1989年11月15日刊)が、天皇制を論じる場合の「聖書」的役割を果たしている。
『天皇制と朝鮮』は、朴慶植、内海愛子、高崎宗司、そして水野直樹の4人が分担執筆した著作である。この時の水野直樹氏の肩書きは「橘女子大助教授」である。
私大の助教授が、「日本の朝鮮支配と天皇制」というテーマで、植民地支配の責任は欠かせないと説き、「詔書」を引用して「日本の天皇が朝鮮支配に責任があるということは否定できない」61頁)と断定し、それから帝国大学教授へ階段を登っている。
日本以上に、韓国では官学の力が強い。京大の分校的存在で有った京城帝国大学の後身であるソウル大学を頂点とする教育体系の中に置かれている。
大阪の萩原遼さんから見れば「こまい存在」かも知れないが、京城では知られているのだ。
『週刊ポスト』誌編集部には、「天皇は韓国人にこう語られている」とは、言わずに、「韓国人は水野直樹京大教授に教わって天皇を語っている」と、もう一捻りして貰いたかった。
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