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(書評)
Zionism in the Age of the Dictators
Lenni Brenner著
エディション: ハードカバー
7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ナチとシオニストの知られざる協力関係を暴いたユダヤ人ジャーナリストの本,
2006/5/14
イスラエル建国を目指したシオニスト達とナチスドイツとの間に、実は、協力関係が在った、と言ったら、皆さんは驚かれるだろうか?−−
この本は、アメリカのリベラル派であり、ユダヤ人であるジャーナリストのレニ・ブレナー氏が、20世紀の前半に、シオニストとナチスの間に、隠れた協力関係が存在した事を暴いた驚愕の一書である。
これは、今日、殆ど忘れられて居る事であるが、20世紀初頭、シオニズム運動は、西ヨーロッパのユダヤ人の間で、実は、広い支持を得て居なかった。−−理由は単純である。ヨーロッパでの豊かな生活に慣れ、そして、ヨーロッパ社会に同化を遂げつつあったユダヤ人にとって、パレスチナ等の非ヨーロッパ世界に移住する事など、全く魅力の無い空想的構想だったからである。−−そうした中で、ユダヤ人の支持を集められない事に焦った一部のシオニストは、ナチスの台頭によってユダヤ人が差別される状況こそが、シオニズム運動に対する干天の慈雨であると考え、ナチスの台頭を歓迎したのである。信じられない人も居るだろうが、これは、当時のシオニズム運動の機関紙の記事などで、容易に確かめられる歴史的事実である。
著者のレニ・ブレナー氏は、永くタブーとされて居た、こうしたシオニストとナチの間の協力を、ユダヤ人の一人として告発して居る。現代史を知る為の必読の書であるが、ホロコーストに関する著者の検証は、従来の歴史観のままであり、全くもって不十分である。(故に星4つとした)余談であるが、イラン・コントラ事件の際、アラブの知識人の間で、この本が隠れたベストセラーに成ったと言ふ逸話は、興味深い。
(西岡昌紀・内科医)
(本書についてのHP)
↓
http://www.marxists.de/middleast/brenner/
http://www.amazon.co.jp/Zionism-Age-Dictators-Lenni-Brenner/dp/0882081632/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1323230701&sr=8-1
http://www.marxists.de/middleast/brenner/
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