http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/632.html
Tweet |
*
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1843666581&owner_id=6445842
http://blog.livedoor.jp/nishiokamasanori/archives/5485872.html
(書評)
ユダヤ人〈1〉ユダヤ人とは何か (1985年)
広河 隆一著
エディション: -
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ナチとシオニストは協力関係に在った, 2009/8/5
レビュー対象商品: ユダヤ人〈1〉ユダヤ人とは何か (1985年)
1980年代に出版された本であるが、今読んでも大いに得る所の多い名著である。先ず、第一巻に書かれた広瀬隆氏による前書きを読んで欲しい。この中で広瀬氏が指摘して居る事は、「イスラエル人」とは、とどのつまり欧米人に他成らないと言ふ単純な事実である。即ち、イスラエルを建国した自称「ユダヤ人」は、要するに欧米人なのであって、パレスチナ問題の本質は、欧米人が、パレスチナに新しい国を作ったと言ふ事に他成らない事を広瀬氏は喝破して居るのである。−−この単純な事実こそは、パレスチナ問題の原点であり、本質である。−−その広瀬氏の序文に続く本文の内容は、第一巻が、ヨーロッパにおけるユダヤ人の歴史で、非常に内容が豊かである。中でも、前田慶穂氏(金沢大学教授(当時))が寄稿した『誰がアンネを見殺しにしたのか』と言ふ章は重要である。この中で、前田慶穂氏が書いて居る事は、1920年代、実は、シオニズムがヨーロッパのユダヤ人の間でさほど大きな支持を得ては居なかったと言ふ忘れられた史実と、その事に焦りを覚えたシオニスト達が、ユダヤ人のパレスチナ移住を促進したい思惑から、何と、ナチのユダヤ人差別政策に積極的に協力して居た(!)と言ふ、驚愕の史実である。詳細は御自分でお読み頂きたいが、これを読めば、ナチとシオニストの間に存在した隠された協力関係の概要が理解される筈である。又、第二巻では、イスラエルが、兵器産業などを通じて、当時のラテン・アメリカと結んで居た関係などが詳細に述べられて居る。又、日本におけるイスラエルの影響力などについても興味深い記述が有る。パレスチナ問題と現代史に関心を持つ全ての日本人に、この名著を推薦する。
(西岡昌紀・内科医/戦後64年目の夏に)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。