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(書評)
アメリカの日本空襲にモラルはあったか―戦略爆撃の道義的問題
ロナルド シェイファー著
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AE%E697%A5%E6%9C%AC%E7%A9%BA%E8%A5%B2%E3%81%AB%E3%83%A2%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%81%AF%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%8B%E2%80%95%E6%88%A6%E7%95%A5%E7%88%86%E6%92%83%E3%81%AE%E9%81%93%E7%BE%A9%E7%9A%84%E5%95%8F%E9%A1%8C-%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89-%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC/dp/4794206801/ref=cm_cr-mr-title
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5つ星のうち 5.0
アメリカの無差別爆撃に心理学者が果たした役割の大きさ, 2007/3/10
By 西岡昌紀 -(2007年3月10日)
−−陸軍省は組織的士気破壊という問題を追及するため、他の科学者、とくに心理学者と相談することを決定した。同省はハーバード大学心理学科のゴードン・オルポートに手配してその分野のおもだった人たちに質問書を送付させ、ドイツ人と日本人の士気に対する爆撃の潜在的効果について質問した。−−
(本書129ページより)
衝撃的な本である。何が衝撃的かと言へば、先ず、アメリカは、第二次世界大戦が始まるずっと以前から、既に、特に日本に対する無差別爆撃を研究して居た事に衝撃を受けた。又、上に引用した記述が語る様に、アメリカがドイツと日本に対して無差別爆撃を行なった際、その心理的効果が重視され、オルポートなどの著明な心理学者が無差別爆撃の有効性の検討に参加して居たとする記述もショックであった。そして、何より衝撃的だったのは、アメリカが、ドイツと日本に対して無差別爆撃を行なひ得た背景には、アメリカの世論の支持が有ったとする著者の指摘である。−−戦争においては、民主主義国家の方が、残酷な事をする場合が有る事を、この本は語って居る。
一方で、この本に出典と成る史料のリストが無い事と、本書が、日本に対する無差別爆撃だけを分析した本ではなく、ドイツに関する記述も豊富なのに、日本語の題名が、「日本空襲」と言ふ語を強調して入れられて居る事は理解に苦しむ。−−素晴らしい本であるだけに、この2点は残念である。
(西岡昌紀・内科医/東京大空襲から62年目の日に)
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