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(書評)
嵌められた日本―日米相克の深層を抉る [単行本]
馬野 周二 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E5%B5%8C%E3%82%81%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E2%80%95%E6%97%A5%E7%B1%B3%E7%9B%B8%E5%85%8B%E3%81%AE%E6%B7%B1%E5%B1%A4%E3%82%92%E6%8A%89%E3%82%8B-%E9%A6%AC%E9%87%8E-%E5%91%A8%E4%BA%8C/dp/4833413418/ref=cm_cr-mr-title
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5つ星のうち 5.0
大正デモクラシーと平成日本の類似性−−今こそ読み直されるべき一書, 2008/2/26
By 西岡昌紀 -(2008年2月26日)
−−私は思うのだが、今日の状況はちょうど大正デモクラシーの末年に似てきた。当時財閥は巨富を擁し、ちまたは金銭で汚れ、道義は落ちていた。そこに出るべくして出たのが軍部を中心とする昭和維新の動きであった。当時の民衆はそれらの青年将校の心情に非常に同情していたのだ。今日それら革新将校たちは全く忘却されているけれども、彼らの心は今でも日本人の中に保たれている。リクルート事件にこの心はうずくのだ。今日の自民党に対する庶民の拒否反応は、この日本人の深奥の感情から出ていることを悟らねばならない。大正デモクラシーに踊った財閥の背後には国際秘密勢力があった。開戦時に押収した上海、シンガポール、マニラのフリーメーソン機関の文書はそのことを実証していた。今日の実態はいろいろな状況証拠からして、当時を幾層倍する外国秘密勢力の滲透があると見るべきであろう。(本書340〜341ページより)−−
本書は、アメリカを日本に最も危険な国と呼ぶ馬野周二氏が、1980年代末期に月刊誌『公論』に連載して居た『深層を読む』を著者が若干手直しして単行本化した本である。内容は、日米の相克の歴史を幕末から現代まで振り返り、日本と世界の行方を占なふ物で、同時に、古代史や満州問題、農業問題、原子力発電、への言及も有る。本書で述べられた著者の予測には外れた物も有ったが、本書が提起した日本への問題提起は、今も有効である。日本人が、今こそ読み直すべき本の一つである。
(西岡昌紀・内科医/2・26事件から72年目の日に)
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