http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/494.html
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(回答先: アンティーク オーディオの世界 _ オーディオ・メーカはなぜ堕落してゆくのか? 投稿者 中川隆 日時 2011 年 4 月 25 日 22:32:22)
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1. 蓄音器の音を目指したタンノイ オートグラフ _ ホーンだけ真似しても…
あの独特の輝かしく艶のある弦の響き。
包み込まれるような豊かな低音感……。
タンノイのスピーカーが奏でる音楽を聴くことで、精神的な充足感と魂の昂揚とを感じ、満ち足りていた……
と記した五味康祐氏の文章に触発され、タンノイ・ファンになった人も多いはずだ。
"いぶし銀"とも称される独特の高品位で艶やかな弦の響き。比類ない音で多くのファンを魅了し続ける英国の名門ブランド タンノイ
創立以来80年余の歴史の中で、傑作の誉れ高きAutographをはじめ、GRF、York、Westminster、RHR、Kingdom、Canterbury、Stirlingなど、数々の名器を輩出。今日でも数多くの根強いファンを擁している英国の名門スピーカー・ブランド「TANNOY」
http://blogs.yahoo.co.jp/mini4312/56871879.html
英国オクターブオーディオ社 「オートグラフ」復刻版キャビネット
• 形式:コーナー置バック・ロード・フルレンジ・ホーン型
• 内部構成:エポキシ充填バーチ合板
• 外装仕上:ムク突き板貼/チーク・オイル仕上
• タイプ: コーナー置フロント・バック・ロード・フルレンジ・ホーン型
• 内部構成: エポキシ充填バーチ合板
• 外装仕上: ムク突き板貼/オイル仕上
• 寸法: 152.5(H)x108.5(W)x66.6(D)cm
• 重量: 約90kg
• 適合ユニット: 15インチ・同軸型ユニット (モニター・シルバー/レッド/ゴールド/HPD)
• 価格: ¥3,990,000/ペア
http://www.soundbox.co.jp/Autograph.html
タンノイ・スピーカーシステム
1926年、ガイ・R・ファウンテン(Guy Rupert Fountain 1900年〜1977年12月)はタンタル合金を主成分とする、電解整流器「Tantalum alloy」を開発。「ガイ・R・ファウンテン社」を設立(後のタンノイ社)、Tannoyという商標で生産、発売を開始することになります。
1933年、タンノイ社は2ウェイ・スピーカーを開発。ただし当初はアメリカマグナボックス社製のウーファーを搭載していて、タンノイオリジナルのウーファーを搭載するようになったのは、1936年からです。
1947年、ロナルド・H・ラッカムらと、デュアル・コンセントリック・ユニットを開発します。アメリカのアルテック社が開発した同軸2ウェイの604にヒントを得、自社製マイクロフォン開発の校正用音源として試作されたのがそもそもの始まりと言われています。高域はコンプレッションドライバーによるホーン型、低域はコーン型ダイレクトラジエーターとして二つを同軸上に一体構造とさせて、シングルマグネットに二つのボイスコイル用ギャップを刻み込むという手法が用いられました。
そして1947年9月に大戦後初めて開かれたオーディオショー、「オリンピア・ロンドン展」に出典。14kHzまでの広帯域、低ノイズを誇るデッカのffrrシステムに適したスピーカーとして、デッカの「デコラ」に採用されます。
初期のデコラはモノラル仕様でしたので、真ん中にデュアルコンセントリック、両脇にダイレクト・ラジエーターが二つ付いていました。出力段には直熱三極管のPX4が搭載。ステレオ時代になるとスピーカーはEMI、出力段はEL34に変更されています。
1953年、デュアルコンセントリック・ユニットを搭載した「オートグラフ(Autograph)」がニューヨーク・オーディオショーに発表、同時に発売されます。搭載されたユニットは全体に丸みのあるデザインとなり、銀色のハンマートーンの塗装のため、「モニター・シルバー」と呼ばれ、1953年〜1957年8月頃まで製造されています。型番はLSU/HF/15で、オリジナルと同じです。参考までに申し上げると、「モニター」の正式名称が付くのは、「モニター・レッド」からで、これも「モニター15」「モニター12」と呼ぶのが正式で、型名はLSU/HF15と記されています。
1957年8月から1967年にかけて製造されたモニターレッドとシルバーの違いはピンク色のハンマートーンで磁気回路を覆うカバーが塗装され、名称の元となったのはもちろん、マグネティックギャップの改良が施され、磁束密度の向上、耐入力upが図られている点で、初期モデルは飴色のセンターキャップ、後期モデルは黒色に変更されています。
さて、オートグラフの最大の特徴は、オールホーンシステムで、低域のホーンはバックロードタイプとし、ホーンロードを折り曲げることにより小型化していること、超低域再生のためにコーナーと床をホーンの延長、つまり仮想ホーンとして活用するため、左右に分割した「マルチセルラー・ホーン」を採用しています。
もともと、ガイ・R・ファウンテン氏はクラシック音楽ファンで、オーケストラの再生音がそれまでのスピーカーシステムでは不満でならず、特に低域のスケールアップを図るため、業務用のホーンシステムの技術を導入しようと考えたと言われています。
こうして、モノラルでありながら、スケールの大きい、あたかもコンサートホールに居るかの様な立体感とハーモニーの美しさを兼ね備えたシステムが出来上がり、直筆の署名(Autograph)をすべてに入れたところからも、自信の程が伺えるというもの。
ともすると「モッコリ」してしまうオリジナル・オートグラフの低域。しかし当時のスピーカーシステムとしては、これだけ低域まで伸びたものは劇場用を含めてもほとんどなく、コーナーに設置することにより、部屋全体がスピーカーシステムの一つとして働き、その再生する音に包まれる快感を一般家庭でも味わえるようになったという点では、特筆すべきことだったと思われます。
これは私見ですが、ステレオ化したオートグラフは、その考え方として、小さなヘッドフォンで重低音まで聴くことが出来るのと同じで、仮想巨大ヘッドフォンの様なものなのではないか、なんて考えています。
また、ガイ・R・ファウンテン氏がセパレートの2ウェイ方式ではなく、同軸型を選んだのは、当時の技術では位相管理が同軸型の方がし易かったことも無関係ではないでしょう。
加えてモノラル時代でもマルチマイクで収録しているため、金管楽器が突出して聴こえたり、あるいはマイクロフォンの性能が悪くてバスドラムのピークのある低域やコントラバスの伸びやかな低域をうまく拾えていないのを、電気信号をもとに一点音源で、まるでその場で楽器でも演奏しているかのように、音を再構築させる意図があったのではないか、と思えてなりません。
1953年のタンノイ・カナダに続いて1954年にはタンノイ・アメリカが設立され、1955年に北米大陸の販売拡充を狙って、エンクロージャーのデザインがそれまでの高級家具調から一新され、現在の形となります。
ちょうどモニターレッドが開発された1957年というのは、アメリカ・ウエストレックスの45/45方式によるステレオレコード、イギリスのデッカとサグデンによるVL方式によるステレオレコード技術が開発された頃。その際、チャンネル間の位相特性が問題となり、デュアル・コンセントリックがその再生においても優れている点がプロの間でも評判となって、アメリカではアルテック 604が、イギリスでは「モニター・レッド」(正式には「モニター15」)がスタジオでもモニター用として使われる様になります。
モニターレッドを搭載したオートグラフを1964年、かの剣豪小説家、五味康祐氏が輸入。「オーディオ巡礼」などの著書で一躍有名になります。
さらに1967年、インピーダンスが15オームから8オームになったモニター・ゴールドの時より、TEACが輸入代理店となり、本格的に輸入を開始するようになります。しかし、1974年、工場が火災の為にユニット製造が不可能になり、旧・西ドイツのクルトミューラー社製のコーン紙による、HP(ハイ・パフォーマンス)Dシリーズに転換することになります。HPDシリーズが完成した1974年、ガイ・R・ファウンテン氏が引退してハーマンインターナショナル社に株を売却。同年、オリジナル・オートグラフの製造が中止となります。
けれども1976年TEAC社製エンクロージャーによるHPD385内蔵のオートグラフが新生・タンノイ社から発売されます。 1977年12月にガイ・R・ファウンテン氏が亡くなりましたが、1979年にはK3808搭載モデルを出し、その後タンノイ社は株をハーマンインターナショナル社から買い戻し、現在に至っているというわけです。
1981年、N.J.クロッカー社長、T.B.リビングソトンらはハーマンインターナショナルから株を買い戻し、タンノイ社が復活したのを記念に、それまでクラシックモニターで使われていたK3838のバージョンアップ版、K3839Mを搭載した、かつてのオートグラフの流れを受け継ぐ容姿を誇るG.R.F.Memoryを発売。その後も改良を重ね、現在に至っています。
1961年からは10インチ・ユニットを製造、IIILZとして発売。1967年にMk IIとなります。タンノイ社が復活して2年後、10インチ、25cmユニットを搭載した「スターリング」が発売となります。
1982年に発売した「ウェストミンスター」も、「ウェストミンスター・ロイヤル」と発展し、これに「エジンバラ」を加えた4モデルを中心にその後も生産が続けられています。
1983年には、それまでタンノイ社の承認を受けてTEAC社で製造していたレプリカ・オートグラフが製造中止となっています。そして、2001年。新たにタンノイ本社が「オートグラフ・ミレニアム」と称した、現代にマッチした「オートグラフ」を発売しました。
話はそれますが、タンノイはウエストミンスター等々、地名に関連した名称を付けるのがお好きな様で、 Ardenはシェークスピアで有名になった、イングランド中部の地方の名です。
Cheviotはイングランドとスコットランドの間に広がる丘陵地帯で、羊毛が盛んな土地柄。羊の料理が美味です。
DevonもDevon種牛(乳&食用牛として有名)というのがあるくらいでして、イングランド南西部の州の名称です。
Berkeleyはアメリカ・カリフォルニア州の都市で、カリフォルニア大学の所在地として有名。せっかくだったら、 Berkshireにすれば、イングランド南部のブチ豚(正確には黒ベースの白まだら豚)の産地だったのですが……。ということからおわかりの様に、価格の高いものからA→E(Eaton)までのラインナップとなっているわけです。
現在、オリジナルのオートグラフを最も素晴らしい音で聴かせてくれるのところとしては、長野県原村の 「ペンション・ムジカ」 が挙げられるかと思います。
http://www.p-musica.net/audio_main.html
メインアンプは広島の音楽家(フルート演奏家)のお手製で、WE-262B-349A-284Dのモノラル構成。
ステレオプリアンプはカンノ・スーパーパーマロイ・トランス結合式タイプSPU、
プレーヤはガラード401、
カートリッジはオルトフォンSPU-G、
昇圧トランスはカンノSPU30、
CDプレーヤーはフィリップスLHH1000
という組み合わせで鳴らしています。さすがにマランツ#1&#2の組み合わせによる、低域まで伸びて凄みがあり、スケール感十分で、箱鳴りまで良くコントロールされた鳴り方とはいかないかも知れませんが、サッと吹き抜ける高域の美しさといったら、20年以上20軒以上ものオートグラフを聴いてきましたが、最右翼と言って良いでしょう。低域は決して出過ぎず、モコつかず、見事なコントロールでした。ペンションですから、宿泊可能。お願いすれば誰でも聴けるというのも嬉しいですね。
http://members.jcom.home.ne.jp/k.kusunoki/audio/TANNOY/TANNOY.html
タンノイの歴史
今から、60年前の1947年に、タンノイのデュアルコンセントリック方式のモニターブラックと呼ばれる同軸型2ウェイスピーカーが生まれました。勿論、その頃はSPレコードの時代です。6年後の1953年に、ネットワークを独立させたモニターシルバーと呼ばれるユニットになり、オートグラフと呼ばれる専用キャビネットと一緒に発売されました。まだSPの時代です。二年後の1955年には、GRFと呼ばれるコーナー型のキャビネットも発売されました。1957年には12インチのシルバーも出てきました。
1958年になり、ステレオ時代を迎えるにあたり、モニターレッドシリーズにアップグレードされました。性能をました真空管時代にマッチするように、最大許容入力も従来の25Wから50Wに増大され、能率も2db上がった94デシベルになりました。その頃の型番は15" Monitor Red LSU/HF/15-L と呼ばれ、最後のLはローインピーダンスを意味しています。15オームなのに何故ローインピーダンスかと云えば、その頃の真空管アンプは、まだハイインピーダンス時代でした。レッドモニターは、1967年まで続き、真空管黄金時代を過ごします。1960年代の録音には、モニターレッドが一番合うと呼ばれるている所以です。
トランジスターアンプの出現は、本当の意味のローインピーダンスの8オームのモニターゴールドと呼ばれるユニットにアップグレードされました。1967年のことです。デュアルコンセントリックスピーカーが開発されてから20年後のことでした。それでも、いまから40年もの前の話です。タンノイと同じ歳に生まれた団塊と呼ばれる私たちは、生まれてから小学生入学までが、モニターブラッック、小学生時代が、モニターシルバー、10代がモニターレッドで、二十歳のときにモニターゴールドが出現したことになります。
1974年になって、コーン紙製造工場を火事で失ったタンノイ社は、西ドイツのコーン紙を購入して強度不足をリブで補強して重くしたHPDシリーズに変わりました。HPDとはハイパフォーマンスドライバーの略です。能率は少し下がり92デシベルで、その分低音方向にワイドレンジかされました。それが、HPD特有の音の重さになっています。
そのHPDシリーズになってから、日本ではティアックが輸入代理店となり大々的な展開が始まりました。アーデン、バークレイ、チェビオット、デーボン、イートンの五種類のキャビネットが出され、同時にタンノイ社の承認をもらって、オートグラフとGRFのキャビネットの再生を試みました。本格的にタンノイ社の監修を受けたキャビネットは、HPDの特性に合わせ、しっかりとしたキャビネットに入れられ、オリジナルより幾分重い音がするようです。しかし、30年以上経った国産のキャビネットは、充分に枯れていい音を出し始めているようです。
タンノイ社の名前の由来は、マグネットの材質、Tantalum-Lead Alloyから来ています。1926年にGuy R. Fountain氏がタンノイ社を設立したときに命名されました。その意味から、世界的なコバルト不足によりアルニコのマグネットが手に入りにくくなり、フェライトタイプ(Anisotropic Barium Ferrite magnets)に代わってしまってからのユニットには、私自身余り魅力を感じられません。
後年、アルニコタイプに戻されましたが、エッジの材質やコーン紙の自体の音色、ツイーターとのバランス等で昔の音は戻っては来ません。
申し訳ないのですが現在のタンノイ社のSPを使う理由が余り見つけられないからです。私自身は、モニターゴールドが最適だと感じています。HPDのコーン紙を、モニターゴールドのコーン紙に換えるのは、ネットワークの音色の問題が残りますが、エッジを国産の他の材質に換えるよりはるかに懸命な方法だと言えましょう。
モニターシルバーの時代は、モノラルでしたから、ステレオペアーとしては揃っていません。ステレオを想定していないモノラルの時代ですから、ステレオペアーにすると微妙に左右では異なっています。その意味では、モニターレッドの時代からステレオを意識した造りになってきました。コーナー型のキャビネットは、モノラルで広がりを得るために設計されています。ステレオ時代になってから、レキュタンギュラー(四角)型のキャビネットが普及しはじめました。ランカスターと呼ばれる、12インチ向けのバスレフ箱と15インチ向けの密閉型とレキュタンギュラーヨークと呼ばれる15インチ向けのバスレフ型です。コーナーヨークも左右にバスレフスリットを持つ形です。
バスレフ型のキャビネットは、ポートから音が抜けるせいか柔らかですが、密閉型のキャビネット・IIILZやチャトワース・そしてランカスターはキャビネットの材質を薄く造り、響かせて使う音づくりがされています。しっかりしたパワーのあるアンプが要求されますが、少し硬質な響きも、キャビネットが振動されて出てくる響きには納得されます。この手のキャビネットは、どうしてもオリジナルのキャビネットが必要です。反面、バックロードがかかるホーン型は、構造上からくる音の性質上、それほど、オリジナルに固執する費用は無いようです。良く作られた国産キャビネットやレプリカでも、バックロード特有の響きが再現されています。
私自身のGRFは、国産の物です。造りから行って、TEAC社が製造を依頼していた進工舎製だと思われます。しっかりした造りと、見事な塗装は、30年以上経った今でも輝きを失っていません。その長き時間を共有して来たエンクロージャーには、特別な感慨も生まれてきます。自分の成長に合わせて苦労を分かち合ってきたキャビネットを愛情を持って30年、40年という長き時間を共有していくことこそ、オーディオの喜びでもあるからです。
http://tannoy.exblog.jp/6836550/
オートグラフはタンノイ社の創始者、ガイ・R・ファウンテン氏が設計し、1953年のニューヨークのオーディオフェアで発表されました。 内部構造が複雑でかつ、六角形のため量産は不可能だったようで、伝承的な技術によって、月産2〜3セットの規模で生産されていました。
11/64 Printed in England の記載のがあるので1964年に発行されたと思われるAutographのカタログには;
- このユニークなエンクロージャーにより、よく知られたホーシステムの特性、すなわち優秀な低域の放射と過渡特性を、従来のホーンシステムに見られる特定の歪の影響を伴わずに実現しています。
- システムの能率は非常に高く、大きなリビングルームでの使用でも3ワット(ピーク)以上の出力を必要としません。
-全く新しいホーンロードシステムを採用した結果、大編成オーケストラ、コーラルの再生においては音の広がり、幅を、室内楽、ソロ ボーカルでは音楽を楽しむために必要な親密さ(intimacy)を表現します。
http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/07/1.html
タンノイの同軸2ウェイ・スピーカー
タンノイの同軸2ウェイスピーカーはタンノイ自身はデュアル・コンセントリックと呼んでいますが、単にウーハーとツイーター(というよりスコーカー)を同軸に配しただけでなく、ウーハーとツイーターの音の位相が完全に一致するように作られているというのが特徴だそうです。
@ デュアル・コンセントリック:最初にこのデュアル・コンセントリックが発表されたのは1948年で、このときは永久磁石ではなく励磁型(電磁石)で、1950〜51年にDeccaとEMIからスタジオ・モニターとして受注して、本格的に生産を開始したようです。励磁型は1952年にはアルニコの永久磁石を使うタイプに改良されています(したがって実際にまとめてDeccaとEMIへ供給されたものは永久磁石を使用したモニター・ブラックかモニター・シルバーからではないかと思います)。
私も励磁型のスピーカーというのは一度だけ見たことがあります。親父が天皇陛下の敗戦宣言を聞いたという代物です。)本格的に市場に出回るようになったのは1950年代のモニター・ブラックが発売された時からでしょうか。下記にその断面図を示します。
モニター・ブラック(1952年頃) モニター・レッド(1956年) ウエストミンスター・カンタベリーのユニット(2000年)
こうやって見ると基本構造は50年近く全く変化がなく、一番の違いは図面の書き方が上手くなったと言っても良いくらい。
A 歴史:1950年ごろから全く基本構造に変化がないというのは(もちろんいろいろな改良は加えられていると思うが)ローサー(Lowther)と並んでスピーカーの化石とでも言ったら良いか。しかもモニター・レッド以降消耗部分(コーン、エッジ、コイル等)については全て修理可能との事。ここに挙げたものは全て、1個のアルニコ・マグネットをウーハーとツイーターで共用している。この結果図面を見て御分かりの通り共用が設計上の相当な制約になっていて、また製造上も相当複雑な加工になると思う。
私の持っているスターリング/HEはアルニコのシングル・マグネットではなく、フェライトの2マグネットで、これにより効率は98〜99DBから91DBと犠牲にされたが、ウーハーとツイーターの磁気回路の設計上の制約が軽減され、大幅なコストダウンと大量生産が可能になったのではないかと思う。その結果もっと安価なものにもデュアル・コンセントリックが採用されるようになった。
スターリング/HEのユニットの構造
B 構造上の特徴:このタンノイのデュアル・コンセントリック・スピーカーは2ウェイシステムとしては非常に奇妙な格好をしている。まずウーハーのコーンの形状がツイーターのホーンを兼ねている為、他スピーカーと比べると奥が深く、しかも奥からエクスポネンシャルに広がっている。もう1つはウーハーがそのままツイーターの開口部になるため開口部が12インチ(30cm)とか15インチ(38cm)になってしまって、これではウーハーは中高音に相当な乱れがあり、ツイーターは高音が出にくいのは容易に想像できる。実際にこのデュアル・コンセントリック・スピーカーはウーハーとツイーターのクロスオーバー周波数を1KHzから1.7KHzと相当に低いところへ持ってきている。
C キャビネットに関する考察:タンノイほど同じユニットを異なるキャビネットに入れて、その価格に差があるスピーカーシステムはないともう。初期にはユニットだけの供給、モニター・レッド、VLZ当たりからエンクロジャー入りも売り出されたが、モニター・ゴールド当たりまでユニット単体も供給された為、色んなエンクロジャーに入ったものを見かける。特に10インチの小型であるVLZは日本にファンが多く、エンクロジャー入りに比べるとユニットだけなら約4割で売られていたため国産のエンクロージャー入りも多い。またこのスピーカーの特徴は同じユニットを異なるエンクロジャーに入れて相当な価格差があるということである:
1956年のHiFi Years Bookでは。。。
・Tannoy Autograph(15in) £150.3
・Tannoy GRF(15in) £116.10
・Tannoy York(15in) £71.8
・Tannoy Landsdown(12in) £68.5
1960年のHiFi Years Bookでは。。。
・Tannoy Chatworth U(12in) £49.15
・Tannoy Canterbury(12in) £43.15
・Tannoy Landsdown(12in) £75
・Tannoy York(12in) £66
・Tannoy York(15in) £75
・Tannoy GRF(15in) £122
・Tannoy Autograph(15in) £165
http://vintage-audio.jp/?p=450
スピーカーはユニットが鳴るのではなくエンクロージャーと共に鳴るとでも言ったら良いのか、エンクロージャーの重要性を示すものだと思う。タンノイのエンクロージャーは国産の同じ程度の大きさのものに比べると30〜40%程度軽く、かつエンクロージャーに触ると結構振動が伝わってくる。国産の大型スピーカーシステムは現在では随分少なくなったが、その方向がリジッドにリジッドにという方向で、どんどん重くなる進んできたことと比べると興味深い。
D音の特徴: 弦の音が美しいというのは万人が見とめるところ。口の悪い人は低音はぼやけていて、高音は伸びない、刺激的な音がしない代わりに、ピアノ、パーカッションの鋭い音は再現できない、つまりHi−Fiと言うよりサロン・スピーカーというが、事実その通りだと思う。例えばノーチラス805と比較して、日本オーディからお借りしたレスポンス・チェッカーで測定した結果を見てもその通りである。それで何が魅力かというと定位が良いことと、柔らかくしなやかで、美しい音、大抵の音楽が安心して聞けるということではないかと思う。
http://www.asahi-net.or.jp/~zh7y-tkyn/tannoy.htm
オートグラフのエンクロージャーは背面が三角型にカットされたコーナー型で、全帯域が3つの異なるホーンで動作するオールホーン構造となっています。
350Hz以下は複雑な音響迷路を持つバックローデッドホーンが受け持ち、
350Hzから1kHzまではスピーカー前面のショートホーンが、
1kHz以上はホーン型トゥイーターが受持っています。
さらに、エンクロージャーを部屋のコーナーにつけて設置するよう設計されているため、壁面と床がイメージホーンを形成し、バックローデッドホーンの延長として低域を補強する効果を生み出しています。
http://audio-heritage.jp/TANNOY/speaker/autograph3.html
オートグラフっていうスピーカーは、フロントロードとバックロードホーンを持つ、ダブルホーンという構造をしているのです(゜゜) そして、僕はダブルホーンを一度作ったことがあるのです。
フロントホーンは志向性が強すぎて、極端にレンジがせまく、
バックロードは、機能してるんだか、してないんだか( ̄▽ ̄;)
しかも、バランスが悪くて、自立できないという、幻のダブルホーン。
でも、いろいろ工夫はしてあるのです(゜゜)特にFカーにヒントを得て、作ったバックロードを強化するためのディフューザー。
F1カーにこのパーツをつけることで、マシンの下側の空気を外に吸い出すことができるのです。
それによって、Fカーはダウンフォースを強く得ることができるのです(゜゜)
その、ディフューザーの空気を吸い出す力を使って、バックロードのパワーをあげてやる作戦だったのです(゜゜)
この複雑に折れ曲がったホーン(゜゜)
低音の強化のためのホーンは折れ曲がっていてもいいのです。
なぜなら、折れ曲がることで高音の音波を減衰させ、低音だけを強化できるからなのです。
さらにこのホーンの距離が長いほど、低音は強化されていくので、折れ曲がることで収納スペースを小さくしつつ、
長い音の道を確保することができるのです。
まず、オートグラフはフロントとバックロードのダブルホーン(゜゜)
簡単に説明すると、上のような感じなのです(゜゜)
ぼくがオートグラフの顎と呼んでいる部分、これはバックロードのホーンにおける、拡張メガホンの一部を担っているのです。だからあんな形をしているのです。顎の上の部分より、下の部分に傾斜をつけるためにあんな形をしているわけです。
てっきりあの顎の上の部分がポケットみたいになっているから、そこも音に関係してくるのだろうと深読みしていたのですが( ̄▽ ̄;)
そして、オートグラフのバックロードはこんな単純なものではないのです。たった、これだけでは、長さのある音道を確保できないのです。
このあとバックロードに流れた音波は第一バックロードを通過した後、三角柱にぶつかって、左右二手に分かれます。
そして、これがさらにオートグラフの腹の部分にあたる、正面の板にぶつかり、後ろへと跳ね返されるわけです。
さらにこの音波が後ろに用意された壁にぶつかり、前へ跳ね返されます。
これでやっとスピーカー後方からの音は、スピーカーのエンクロージャーの外へ出るわけです。
ふう(^^; 長い道のりですね。でも、この折れ曲がり方、パラゴンに似てるなあって思いました。
銘機といわれるスピーカーは音の原理原則からずれていないから、似ている部分が出てくるのかなあって思います。
しかも、単に外へ出るだけではないのです(゜゜)
単に出るのではなく、出口は三つの窓に仕切られていて、そこから排出されるわけです(゜゜)
この三つの窓、この仕切りは…
ディフューザーではないか!(゜口゜)
僕のバックロード強化のためのディフューザー作戦は間違ってなかったんだ!
何十年も前のスピーカー。その道の職人が考え出したわざと、素人の僕が考えたことが一致した奇跡の瞬間だ!(゜口゜)
やっぱりディフューザーには、バックロードを強化する力があるんだ!
僕が思うに、この仕切りは、バックロードからの音がかたよらないように排出するとともに、ディフューザー効果によって、音を外へ強力に排出する効果を持っているのです。
http://ameblo.jp/hisahisa1969/entry-10585276256.html
バックローディング形スピーカーの特徴
バックローディング形スピーカーはバスレフ形以上に背面の音を積極的に使うスピーカーです。バックローディング形はスピーカーユニットの後ろにラッパのホーンをつけたような感じになっています。
振動版の背部がホーンに接続された状態で低音域はこのホーンを通して、中音、高音域はスピーカーの前面から出る仕組みになっています。
この形式は、低音域の能率が非常に高く歯切れのよい音が得られるのが特徴ですが、構造が複雑になっていて、さらに容量が大きくなってしまうわけです。バックロード・ホーン形のスピーカーはフルレンジが適していると思います。フルレンジスピーカーでもウーハーに負けない程の迫力ある低音が売りのスピーカーだと私は思います。
エンクロージャーの設計
バックローディング形のスピーカーの内部はラッパのホーンが折り曲がって入っている考えるといいわけです。そして、このホーンをいかに長くするかで音がかわってくるのです。
私は、適当にいろいろ折り曲げて無理やりホーンを長くしたりしましたが、音は相当変わってきます。特に低音の伸びが変わったと思います。エンクロージャーを大きくし、ホーンを長くするのがいいのではないかと思いました。
自分で適当に設計しても、それでもそこそこ良い音が得られました。バックロードホーンという形事態すばらしい物だからだと思います。
実験にはダンスマニアベース#0の曲で低音がどのくらい綺麗にでるのか試すことにしました。バックローディング形の方は全体的にベース音がよく聞こえました。全体的にも特に問題はありませんでしたが、ドラムの音が若干弱いような気がしました。ですが、綺麗に音がでていました。
一方バスレフ形の方は、全体的に乾いたような音がしました。周りの音にベース音がかきけされているような感じでしたが、ドラムの音は強くしっかりと出ていました。バックローディング形のスピーカーに比べてクリアさが少しかけているような気がしました。
ということで実験の結果、今回使用したスピーカーはバックローディング形の方が綺麗な音が再現できたような気がします。
木とダンボールの違いは・・・。
木とダンボールで実際にどのくらい音が違うか試してみたところ、はるかに木の方が音はよかったです。ダンボールで製作した場合はエンクロージャーが丈夫でないためにエンクロージャーが共振してしまいます。
木の時は共振が減るので音ははるかにクリアに聞こえます。響きがきれいでした。
http://ww51.tiki.ne.jp/~shigefumi/audio/sp/sp.htm
井上先生は、タンノイのウェストミンスターを呼ぶとき、スピーカーではなく、「ラッパ」という言葉を使われていた。井上先生のタンノイのイメージは、「世界のオーディオ」に書かれている「私のタンノイ観」が参考になる。
※
タンノイの音としてイメージアップされた独特のサウンドは、やはり、デュアル・コンセントリック方式というユニット構造から由来しているのだろう。高域のドライバーユニットの磁気回路は、ウーファーの磁気回路の背面を利用して共用し、いわゆるイコライザー部分は、JBLやアルテックが同心円状の構造を採用していることに比べ、多孔型ともいえる、数多くの穴を集合させた構造とし、ウーファーコーンの形状がエクスポネンシャルで高域ホーンとしても動作する設計である。
したがって、38cm型ユニットでは、クロスオーバー周波数をホーンが長いために1kHzと異例に低くとれる長所があるが、反面において、独特なウーファーコーンの形状からくる強度の不足から強力な磁気回路をもつ割合に、低域が柔らかく分解能が不足しがちで、いわゆるブーミーな低域になりやすいといった短所をもつことになるわけだ。
しかし、聴感上での周波数帯域的バランスは、豊かだが軟調の低域と、多孔型イコライザーとダイアフラムの組み合わせからくる独特な硬質の中高域が巧みにバランスして、他のシステムでは得られないアコースティックな大型蓄音器の音をイメージアップさせるディスクならではの魅力の弦楽器音を聴かせることになる。
つねづね、何らかのかたちで、タンノイのユニットやシステムと私は、かかわりあいをもってはいるのだが、不思議なことにメインスピーカーの座にタンノイを措いたことはない。タンノイのアコースティック蓄音器を想わせる音は幼い頃の郷愁をくすぐり、しっとりと艶やかに鳴る弦の息づかいに魅せられはするのだが、もう少し枯れた年代になってからの楽しみに残して置きたい心情である。
※
井上先生にとって、幼いときに聴かれていた、1-90に始まりクレデンザに至る、蓄音器の音をイメージさせる音をもつ佳き時代のスピーカーを、「ラッパ」と呼ばれていた。
http://audiosharing.com/blog/?p=739
http://audiosharing.com/blog/?p=740
井上先生だけでなく、瀬川先生も長島先生も、タンノイの一連のスピーカーシステムを、蓄音器の音に通じる共通の響きをもつものとして捉えられていた。長島先生は、ステレオサウンド 41号に書かれている。
※
タンノイのスピーカーユニットの場合、他のスピーカーユニット少し異なっていて、最初から、エンクロージュアの効果が計算の中に入れられてユニットがつくられているように思われる。しかも最初に計算したエンクロージュアの効果が普通のスピーカー用エンクロージュアの考え方と少し異なったアコースティック蓄音器を原点とする考え方の中にあったように思われるのである。
http://audiosharing.com/blog/?p=747
蓄音器の音に通じる音の響きをもつタンノイの中にあって、オートグラフは、その意味でまさしく頂点にふさわしい構造と音と響きをもつ。 以前、オートグラフをベートーヴェン、ウェストミンスターをブラームスにたとえもしたが、このふたつのスピーカーは、構造的、設計面で、ひとつ大きく違う点がある。
コーナー型であるかどうかである。
オートグラフはコーナー型、それもコーナーホーン型である。
ウェストミンスターは、リア型を90度の角度を持たせることなく、通常のスピーカー同様、フラットにした、タンノイ的にいえばレクタンギュラー型で、コーナーに置くようには設計されていない。
http://audiosharing.com/blog/?p=803
393 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/18(水) 21:44
昔、中学生の頃くそ生意気にも友達とウェストミンスタ−を聞いた覚えがあります。
上杉アンプとSPU(プレ−ヤ−忘れました)でトッカ−タとフ−ガをかけてくれました。
なぁ〜んなく頭に音が浮かんで来ますが中学生向きの音ではなかったので今もう一度ききたいんですがオ−トグラフは聞くのは無理です。
Kさんティアックいわく現代のオ−トグラフのウェストミンスタ−とオ−トグラフって何処がどの様に違うんですか?
いつかはウエストミンスターがホシイです。独特な雄大さで余裕たっぷりの表現はウエストミンスターならではです。
396 名前:K :2001/07/18(水) 23:16
>>393
ウェストミンスターとオートグラフの最大の違いは、ウェストミンスターは普通に壁に平行にスピーカーエンクロージャーを置くことを基本としているのに対し、オートグラフはコーナー置きを基本としているということでしょう。
ウェストミンスターをお聴きになった方はおわかりになるかと思いますが、超低域は出ていません。なんと、foだけで判断すると、25cmユニットのスターリングとほぼ同じなのです。
オートグラフと同様、両サイドにバックロードのホーン部の開口があるので、コーナー置きをすれば、後述するオートグラフのような原理で、低域再生能がupするのではないかと思っているのですが、まだ試したことはありません。
オートグラフはと言うと、コーナー置きを基本としているため、両サイドの低域用ホーンの延長として壁面が働き、部屋自体をホーンの一部として使うようなものですから、うまくツボにはまれば、かなりの超低域の再生が可能です。
ただし、壁面や部屋の影響をモロに受けますし、コーナー置きが基本なので、内振りの角度も決められてしまっているようなものですから、自由度が少なく、セッティングに骨が折れます。
398 名前:K :2001/07/18(水) 23:42
>>395
>独特な雄大さで余裕たっぷりの表現はウエストミンスターならではです。
オールホーンならではの、スケールの大きい豪快な鳴りっぷりは、さすがです。
ホーンの宿命で、超低域は出ないにもかかわらず、音楽に包まれる快感を得ることが出来る、素晴らしいスピーカーだと思います。
私もウェストミンスター・ロイヤルが欲しかったのですが、岩手県一関市のジャズ喫茶ROYCEと同じシステムになるのは嫌だなぁ、なんて思っていたところに、オートグラフのミレニアムが出ると聞き、思わず飛びついてしまいました(^^;
ところが、部屋が最初からオートグラフ用にコーナーに置けるなら良かったのですが、コーナーはドアか作り付けの本棚や机が占居しており、どうにもなりません。オートグラフを生かすのなら、家を作り直さないといけない状況となり、ひょっとするとこれはとんでもない買い物をしてしまったかも知れない、と、少々後悔していたりします(^^;
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html
スピーカーシステムを、床に直置きし、ウーファーと床とできるだけ近づける置き方では、低域のレスポンスは理論的には2倍になる。さらにこの状態で、壁が1面加われば、さらに2倍に、もう一面加われば、もう2倍と、デシベルで示せば、無響室での測定結果よりも18dB上昇することになる。
床と2面の壁が交差するところが部屋のコーナーである。18dBものレスポンスの上昇が得られるコーナー効果は、あくまでも壁と床が理想的な状態であれば、の話であり、実際の部屋では、良好な部屋で最大で12dB程度だといわれている。一般的な部屋では6〜8dB程度ときいている。
つまりコーナー型スピーカーは、このレスポンスの上昇分を見込んで、無響室での周波数特性は、
低域がなだらかに下降させるが望ましいわけだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=804
一般的なスピーカー(アリソンの試作品)の無響室での周波数特性は、約50Hzまではほぼフラットで、それより下はなだらかに下降し、20Hzでは−20dBのレスポンス。
このスピーカーをコーナーに設置すると、その影響が、1kHz近くにまで現われている。
250Hzぐらいに数dBのディップができ、小さなやま(ピーク)、それより上の帯域で2つできている。
低域特性は、というと、250Hzのディップ以降、レスポンスは上昇し、100Hzあたりで3dBほど、50Hzあたりが上昇のピークで、約7〜8dBほど上昇している。50Hz以下の周波数ではレスポンスは下降し、30Hzでほぼ0dB、20Hzでは−5dBと、それでも無響室での特性と比較するとあきらかに低域のレスポンスは拡大しているのがわかる。
製品化されたアリソンのスピーカーシステムは、無響室での特性は、300Hzあたりからなだらかに下降、150Hzあたりで下降カーブはすこし平らになり、50Hzより下の帯域でまた下降しはじめる、という周波数特性。
これがコーナーに設置することで、50Hzまでほぼフラットで、それから下の帯域は下降するもの、20Hzでのレスポンスは−11〜12dBと、無響室での特性より8dBほど上昇している。またコーナー設置の影響も、それほど上の帯域には出ておらず、130Hzあたりにわずかな凹みがみられる程度なのは、最初からコーナーに置くことを考慮した設計だからだろう。
井上先生が、ステレオサウンド 37、38、39号で製作された、タンノイ・コーネッタの周波数特性──無響室、コーナー設置──が、38号に載っている。コーナー効果による低域のレスポンス上昇は、最大で10dBを超えている。
http://audiosharing.com/blog/?p=805
適切に設計されたコーナー型スピーカーシステムであれば、しっかりした壁と床を確保できれば、低域のレスポンスを改善できるといえる。
たとえレスポンスの上昇が6dBだとしても、これを電気的に補整するためには、パワーアンプにそれだけの負担がかかる。6dBアップだと、4倍の出力が求められる。そして、当然ウーファーには、それだけのストロークが求められる。
いまのように数100Wの出力のあたりまえになり、ウーファーのストロークも充分にとれるのであれば、電気的な補整も実用になるが、タンノイのオートグラフが登場した時代は、真空管アンプで、出力は大きいもので数10W。ユニットのほうも同じようなもので、モニターシルバーの最大許容入力は25Wだ。
だから、低域のレスポンスを伸ばすには、コーナー効果の助けを必要とした。
http://audiosharing.com/blog/?p=806
オートグラフは、しかもコーナーホーン型スピーカーシステムである。コーナーに設置し、壁を、低音ホーンの延長として利用する。ホーン型スピーカーは、ホーンが長いほど低音再生能力は、下の帯域まで伸びる。つまり壁、床が堅固で、響きのいい材質でつくられていても、左右のスピーカーの間隔が狭ければ、終に真価は発揮し得ない(はずだ)。
ほんとうは断言したいところだが、オートグラフ、もしくは他のコーナーホーン型スピーカー、ヴァイタヴォックスのCN191やエレクトロボイスのパトリシアン・シリーズを、私が理想的と考える部屋で鳴らされているのを聴いた経験がないし、さらに狭い部屋、広い部屋でどのように低域のレスポンスが変化するのか、その測定結果も見たことがないから、推測で述べるしかないのだが……。
おそらくコーナーホーン型スピーカーは、左右のスピーカーの間隔が3m程度では、おそらく設計者の意図した低域レスポンスは望めないだろう。5mくらいは、低域の波長の長さからすると、最低でも必要とするであろう。それだけの広さと、それに見合うだけの天井高さも求められる。そして、くり返すが、良質の材質による堅固な造りの部屋でなければならない。
コーナーホーン型スピーカーシステムは、なんと贅沢なものなのかと思う。
http://audiosharing.com/blog/?p=807
オートグラフを、五味先生はどのくらい間隔で設置しておられたのか。「西方の音」所収の「タンノイについて」で、
「私はタンノイ二基を dual concentricunit として、約五メートル間隔で壁側においている。壁にはカーテンを垂らしている。ワルキューレやジークフリートはこの五メートル幅の空間をステージに登場するのである。」
と書かれている。やはり5mの間隔を確保されている。
そういえば、いま五味先生のオートグラフ他、オーディオ機器のすべては練馬区役所で保管され、これらの機材を使ってのレコードコンサートが、ほぼ定期的に行なわれている。私も一度行ったが、そのとき、区役所の担当者の説明では、この部屋を選んだ理由は、「五味先生がオートグラフの設置されていた間隔が、ちょうどこのぐらいたったからです」と。
だが、あきらかに狭い。5mはどうみてもない。
五味先生と親しかった方が、「このくらいの間隔」だと指示したとことだ。なぜ、五味先生本人が書かれている5mよりも、短くなるのだろうか。不思議な話もあるものだ。
http://audiosharing.com/blog/?p=808
タンノイ・オートグラフは、1953年のニューヨークオーディオショウにて発表されている。 1953年は、まだステレオLPは登場していない。 オートグラフはモノーラル時代の、つまり1本で聴くスピーカーシステムである。
翌54年にはヨーク(これもコーナー型、ただしバスレフ)、55年にはオートグラフからフロンショートホーンを省き、いくぶん小型化したGRFが出ている。いうまでもないことだが、GRFもコーナー型だ。
ヨークは、のちにコーナーヨークと呼ばれるようになったのは、1960年代にはいり、一般的な四角い箱のレクタンギュラーヨークが出て、はっきりと区別するためである。GRFにも、ご存知のようにレクタンギュラー型がある。
ヨークを小型化したランカスター(1960年発売)も、コーナー型とレクタンギュラー型とがある。
ステレオLPの登場・普及、それにARによるアコースティックサスペンション方式のブックシェルフ型スピーカーの登場、スピーカーのワイドレンジ化ということもあいまって、コーナー型のスピーカーシステムは次第に姿を消していくわけだが、オートグラフが登場した頃は、イギリスだけでなく、アメリカにおいても大型の高級スピーカーシステムの多くはコーナー型が占めていた。
オートグラフはフロアー型のなかでも大型に属するスピーカーシステムだ。しかもコーナー型で、複合ホーン型。
この手のスピーカーシステムを、ほんとうにスタジオモニターとして開発・設計されたといわれても、ステレオが当り前の世代には、にわかには信じられないことだ。
http://audioidentity.blog.so-net.ne.jp/2011-04-18
タンノイのデュアルコンセントリックのオリジナルモデル(つまりモニターシルバーの前にあたる)は、1947年に生れている。
もともとタンノイのスピーカーユニットは、当時製造していたマイクロフォンの校正用音源として生れたものから発展してきたものだときいている。いわば、この時点から、その時代におけるワイドレンジを目指していたものであり、タンノイの解答が、高域にコンプレッションドライバーによるホーン型を採用し、ウーファーのコーン紙をカーブさせることで、中高域のホーンの延長とするデュアルコンセントリック型である。
デュアルコンセントリックが発表された年の9月、ロンドンで、第二次大戦後初のオーディオショウが開催され、注目を浴びることになるのだが、偶然というべきか、タンノイのブースの前に、デッカのブースがあった。
デッカは、すでにSPレコードで、高域の限界再生周波数を従来の8kHzから14kHzあたりまでに拡張することに成功していた。デッカの、このシステムこそがffrr(full frequency rahge recording)であり、第一弾としてすでに発売されていたのが、アンセルメ/ロンドン・フィルによる「ペトルーシュカ」だ。デッカのffrr、この広帯域録音システムを開発したのは、同社の技師長アーサー・ハディであり、この技術の元となったのは、第二次大戦初においてドイツの潜水鑑を探索する水中聴音兵器のトレーニング用レコード製作の委嘱である。12kHzまでの広帯域録音が要求されたものらしい。
タンノイとデュアルコンセントリックとデッカのffrrが、1947年のオーディオショウで出逢う。そして、デッカのデコラ(モノーラルのほう)への採用が決り、デッカの録音スタジオスタジオモニターとしても採用されていく。
http://audiosharing.com/blog/?p=3845
言葉のうえでは、オートグラフとウェストミンスターは、どちらも15インチの同軸型ユニットを使用、エンクロージュアはフロントショートホーンとバックロードホーンの複合型、と同じだ。
ウェストミンスターを最初にみたとき、ランカスター、ヨークにコーナー型とレクタンギュラー型が、バックロードホーン型のGRFにもレクタンギュラー型があったように、ついにオートグラフにもレクタンギュラー型が登場した、というふうに受けとられたかもしれない。
オートグラフを手に入れたくても、理想的なコーナーをそのために用意することがかなわない。それであきらめていた人にとっては、レクタンギュラー・オートグラフは、待ちに待ったスピーカーシステムだったもかもしれない。
しかし、ウェストミンスターは、レクタンギュラー・オートグラフではない。ウェストミンスターは、あくまてもウェストミンスターであって、オートグラフではない。
オートグラフはコーナー型ゆえに、エンクロージュア後部は90°の角をもつ。
ウェストミンスターの後部は、通常のエンクロージュア同様、フラットになっている。
コーナー・エフェクトによる低音の増強を嫌ってのことである。
ウェストミンスターは、その後、ウェストミンスター/R、ウェストミンスター・ロイヤル、ウェストミンスター・ロイヤル/HEと改良されていくときに、エンクロージュアの寸法も多少変更されている。
カタログ上では初代ウェストミンスターはW1030×H1300×D631mmだったのが、ロイヤルからW982×H1400×D561mm、ロイヤル/HEはW980×H1395×D560mmとなっている。
内容積もそれにともない521ℓから545ℓ、530ℓとなっている。
細かい差はあるけれど、ウェストミンスターとほぼ同じ500ℓをこえるエンクロージュアを、バスレフ型、もしくは密閉型で作れば、かなり自然に低域を伸ばすことができる。
そのためか、ウェストミンスターの大きさだけから判断して、うまく鳴らせばかなり低いところまで再生できる思われる方がおられるようだ。
菅野先生は、ウェストミンスターよりも、よくできたブックシェルフ型のほうが周波数特性的には低域が延びている、と言ったり書かれたりされているし、実際に何人かのオーディオマニアの方から、あんなに大きいの、なぜ低音が出ないんですか」と相談を受けたことがあると話されていた。
エソテリックによるタンノイのカタログには、現在のウェストミンスター・ロイヤル/SEの周波数特性は、18Hz〜22kHzとなっている。
http://audioidentity.blog.so-net.ne.jp/2011-04-25-1
18Hz〜22kHzとあっても、それがどのレベル差の範囲でおさまっているのかは、エソテリックが出しているカタログには載っていない。タンノイのサイトで調べると、18Hz – 22kHz -6dB、とある。同じく15インチの同軸型をバスレフ・エンクロージュアに収めたカンタベリー/SEの周波数特性は、28Hz – 22kHz -6dBとなっている。
カンタベリーのエンクロージュア・サイズはW680×H1100×D480mm、内容積は235ℓ。容積的にはウェストミンスターの、ほぼ半分程度だ。どちらも同じ-6dBということだから、カタログ上ではウェストミンスター・ロイヤル/SEのほうが低域が下まで延びていることになる。
ウェストミンスターは1982年に登場した。ステレオサウンドの試聴室で何度となく聴く機会があった。翌日の取材の準備を終えた後、夕方、試聴室でひとりで聴いたこともあった。そのときの印象から言えば、ウェストミンスターの低域は、カタログ・スペックほど延びてはいない。もっと高い周波数までという感じがする。
菅野先生は、(たしか)60Hz以下の低音は諦めている設計だと言われていたのを思い出す。中低域から、この周波数あたりまでは、独特のプレゼンスをもつ量感の豊かさがあって、低音「感」に不足を感じるどころか、堂々たる風格で響いてきたアバド/ブレンデルによるブラームスのピアノ協奏曲は、いまも思い出せるほどだ。その響きに不足は感じない。
けれど、カタログ・スペック通り18Hzという非常に低いところまで十分なレスポンスが感じられたかというと、決して、そうとはいえない。でも、だからといってよく出来たブックシェルフ型スピーカーシステムのほうが、レスポンス的にはウェストミンスターよりも、もう少し下の帯域まで延びている印象はあるが、そのことが音の風格につながっているか、となると、また別問題だ。
http://audiosharing.com/blog/?p=4019
エソテリックのサイトではなくタンノイのサイトで、ウェストミンスターのスペックを見ていて気づくのは、CROSSOVER Frequency(クロスオーバー周波数)のところに、200Hz acoustical, 1kHz electrical とあるところだ。
1kHzに関しては説明は必要ないだろう。内蔵のネットワークによる。
200Hzは、ウェストミンスターのエンクロージュアの構造によるもので、200Hz以下はバックロードホーンが受け持つ帯域となる。オートグラフは、250Hz以下をバックロードホーンが受け持つ、とカタログにあったと記憶している。
ウェストミンスターにしてもオートグラフにしても、このバックロードホーンの開口部はエンクロージュアの左右に設けられており、面積にするとかなり広い。スピーカーユニットに同軸型を採用し、音源の凝縮化をはかっているのに、200Hz(もしくは250Hz)以下の低音に関しては反対の方向をとっているといえる。
これが、ほかのスピーカーシステムでは得られないオートグラフ(ウェストミンスター)ならではの音の世界をつくっている要素になっているわけで、オートグラフでは20Hzまでバックロードホーンによるホーンロードがかかっているように、カタログからは読みとれる。
ただいかなる条件下において20Hzまでホーンロードがかかっているのかというと、はっきりしない。おそらく実際に堅固なコーナーにきちんと設置して、しかも壁の一辺が十分な長さを持っているときに限るのではないか、と思う。
正直、この辺になると実際にコーナー型(それもコーナーホーン型)のスピーカーシステムを、自分の手で、しかも部屋の環境を変えて鳴らした経験がないため、推測でしかいえないもどかしさがあるが、コーナーホーン型が理屈通りに壁をホーンの延長として使っているのであれば、間違いはないはずだ。
結局、このところがオートグラフとウェストミンスターの、(少なくとも私にとっては)決定的な違いである。
ウェストミンスターの低域が-6dBではあるものの18Hzまでレスポンスがあるのは、タンノイがスペックとして発表している以上、疑うことではない。ただそれはレスポンスと測定できることであって、果してウェストミンスターのバックロードホーンが、18Hzまでホーンロードがかかっていることの証明にはなっていない。
http://audioidentity.blog.so-net.ne.jp/2011-04-28
菅野先生が、ウェストミンスターは60Hz以下の低音は諦めている設計だと言われた理由も、菅野先生に「なぜウェストミンスターは、あんなに大きいの低音が出ないのか」と相談された方がそう感じた理由も、ウェストミンスターのバックロードホーンが受け持つ、この構造ならではの量感の独特の豊かさが、実のところ、それほど低い帯域まで延びていないためだと思っている。
ウェストミンスターが、もしオートグラフと同じコーナーホーン型であったら、あの豊かで風格を築く土台ともなっている低音は、もう少し下まで延びていく、と考える。
でもウェストミンスターはエンクロージュアの裏側をフラットにして、コーナーに置くことをやめている。コーナー・エフェクトによる低音の増強・補強を嫌った、ともいえる。
その結果として、ウェストミンスターはオートグラフよりも、使いやすくなったスピーカーシステムといえる。堅固なコーナー、しかも5m前後の壁の長さを用意しなくてもすむ。設置の自由度もはるかに増している。
ステレオサウンドの試聴室ではじめてウェストミンスターを聴いたときも、五味先生のオートグラフとの格闘の歴史を、何度もくり返し読んでいただけに、拍子抜けするほどあっさりと鳴ってくれたのには、驚いた。これがスピーカーの進歩かもしれないけど、反面、物足りなさも感じていた。
オートグラフでは、まず設置の難しさがある。
それだけに理想的なコーナーと壁を用意できれば、あの当時のスピーカーシステムとしては低域に関してもワイドレンジだといえる(はずだ)。
ウェストミンスターは、そんな設置の難しさはない。それだけに低域に関しては、ワイドレンジとはいえないところがある。
このことは、私にとって、以前「タンノイ・オートグラフ」で書いたこと、オートグラフはベートーヴェンで、ウェストミンスターはブラームス、ということにつながっていく。
http://audioidentity.blog.so-net.ne.jp/2011-04-28-1
59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/09(木) 14:12:19 ID:005A6FYY
オートグラフをステレオで使うのが間違い。音がボケるに決まってる。
本来の使い方である、モノラルで使ってごらん :p
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1139323064/
218 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/06(金) 18:14
オートグラフは、モノラル時代に、モノラルで音の広がりを作る為の設計。あれをステレオで使うというのが、根本的に間違っています。 そりゃ、アンチタンノイが言うように、音が散漫になるよね。もともと音を広げているんだから。
399 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/19(木) 09:48
モノラル時代に音の広がりを強制的につけるためにああいった構造をとった、オートグラフ(でも、クリップッシュのコーナーでも、JBLのハーツフィールドでも、エレボのパトリシアンでもなんでもいいけど)をステレオで使おうとするのか、疑問。
ああいったスピーカーをステレオで使って、音がボケて低位が出ないのはアンチ君じゃないけど、あたりまえだよね。
理論とか構造じゃなくてさ、聴感だよ。
聴感上、モノーラルで広がりをつけるように作ったスピーカーな分けだから、それをステレオで使う時の聴感上のデメリットが大きいって事。
たとえば、Autographというビンテージスピーカーを正しく理解した上では、モノラルで使うのが正しいし、ステレオでビンテージスピーカーを使いたいのならば、ステレオに適したものがある。と、それだけの話だよ
406 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/19(木) 11:29
僕がGRFで比較した時は、ステレオだと音がにごってしまい悲しかった。モノーラルだと、不思議に音が広がるし、2台使用と比較して、音もクリアな感じになるし、良かったよ。
GRFの製造時期とあわせて考えて、そういうことか。と、理解できたよ。
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html
/ \
/ / ∠三ミレ-- 、 ヽ
/ / //─'''´ ̄ ̄`ヽ ゙i
/ / // ゙iヽ ヽ |
,' / // | ヽ ', |
| | / l,、、,,_ -‐''" ̄`゙i. | | |
| | / ノ,.t-、 'Tッ'Tゝ ヽ|レ‐、| |
゙i |/ ,ィ`' _L.,! ` ┴' リ‐、 } |
.!///゙! , ノ__/ .!
|/ | ', ゙ / | |
|! | \ ゚ / | .!
{ | | | ゙ヽ、 / | | | オートグラフは1台だけにしないと
゙、 ', | | | `l'"´ ゙、| |i | まともな音で鳴らないのよ
ヽ ヽ | | レ'′ \ || /
/ヽ \! |  ̄ `` r'´ ` ̄``ヽ
/ ヽ ヽ ノ ヽ
| 〉 V | |
| / / \ ヽ、 |
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TANNOY(タンノイ) 「Landsdown」12inモニターシルバー搭載スピーカーシステム
「Landsdown」は1954〜61年頃まで製造されていたようです。1958年までが12インチのモニターシルバー、それ以降はモニターレッドが搭載されていましたが、今回はモニターシルバー搭載モデルです。当時の12インチ搭載モデルの中では最高級タイプです。丁度TANNOY AutographやGRFを半分にした様な、ロータイプです。
スピーカーの高さって、試聴ポイント(通常は椅子に座って耳の位置)より下にユニットがくる様な設計のスピーカーシステムは基本的に家庭用となりますので、このモデルも家庭用高級タイプになります。また、キャビネットの構造は、バスレフタイプとなります。
結構勘違いされている方が多いと思うのですが、通常英国では家庭用スピーカーシステムとしては大型でも12インチ搭載モデルを使用していました。Tannoy AutographやGRFなどはある意味特殊用途で大きな広間などにおく場合に使われていました。その場合はキャビネットの構造もバックロードホーン型を採用しています。
一般的な部屋の広さでスピーカーシステムからリスナーまでの距離が近い場合は、低域がリニアに出る、バスレフ型か密閉型なのです。
余計なお話しですが、モニター(検聴用)スピーカーにバックロードホーン型なんて存在しないのです。低音域のリニアリティを求めるなら、バスレフ型か密閉型なんです。
Tannoy AutographやGRFなどバックロードホーン型は家庭用PAに位置付けられます。スケール感や音場感には優れますが、リニアリティは無理な要求なのです。Tannoy AutographやGRFはメーカーのフラッグシップモデルだから良いと言うのは間違いです。リスナーの用途に応じて機材は選択するべきです。だから、一般の家庭での音楽鑑賞用としてはTANNOYであればこの「Landsdown」が最も高級であり適当だと思います。
そしてモノラル(1本)で使用する場合は、やはりモニターシルバーが良いですね。
モニターレッドが悪い訳ではないのですが・・・
一般的には1958年にステレオが始まったと同時に、モニターレッドにモデルチェンジしますが、モニターレッドはステレオ再生に最適化されたエネルギーバランスになる訳です。だから、逆にモノラル1本で使用する場合はモニターシルバーの方がバランスがいいのです。
http://vintage-audio.jp/?p=450
タンノイ モニター シルバー 15インチ
●デュアルコンセントリック方式
●低周波数―40Hz
●最大許容入力―25W
●インピーダンス―15Ω
●クロスオーバー周波数―1000Hz
◎1953年から1957.8年までの間に製造されたもので、後継機のモニター・レッドとの音の違いは中域の音の違いにあります。
モニターレッドは音域を上と下を伸ばして、ステレオ時代に対応している音作りですが、
モノラル時代のモニター・シルバーは中域の音の密度がまったく違いますね。この辺が大きな魅力ですね。質感が違ってきます。
今では入手できる本数も限られていますので、たいへん高価になっていますが、このあたりのスピーカーになってくると手ごろな値段のものを探すより、状態の非常に良いもの、ペアのマッチングのとれたものを選択することが大切です。モノラル時代のスピーカーですのでこのペアのマッチングは重要です。
http://www.cricket-record.jp/product/389
過去にも現代にも私個人としては沢山のオートグラフを聴いて来ましたがT田氏のオートグラフはかの有名なモニターシルバー搭載の究極のオートグラフである。タンノイのモニターシルバーは日本では40〜50セットしかなく非常に珍しいレアーなユニットでこのユニットを使用したオートグラフは中々見ることも出来ないし聴くのも簡単ではない、
タンノイのユニットはデュアルコンセントリックと言うユニットでホーンツィーターが貫通型になって一つのマグネットで低域と高域を受け持つ独特な構造になっているが、考え方を変えればマグネットが二ついらないからケチなやり方のような気がしないでもない、
今回、試聴したモニターシルバーは1953年にオートグラフに取り付けてニューヨークのオーディオショーに初めて公開された珍しいユニットであり、フレームが銀色のハンマートン塗装を施した見た目にも綺麗なユニットで製造は1953〜1957年ごろまで製造されたらしい、正式名は「LSU/HF15」になります。それ程台数的には沢山作られていないのが現状でこのユニット単体だけでも非常に高価になっています。
モニターシルバーが生産終了後にモニターレッドに変わりました、モニターレッドは1958年〜1967年迄でその後はモニターゴールドに引き継がれて行きました、モニターゴールドも1967年〜1974年で生産が終了しています。
イギリスのヴィンテージスピーカーではパルメコ、グッドマン、ワーフェデール、ヴァイタボックス、ローサ、ローラ等の沢山のメーカーがありますがタンノイを除いて当時のスピーカーはボックス付きは少なかったと思います。
タンノイだけはオリジナルエンクロージャーに入った状態で市販されていましたからタンノイに限っては遊び心があまりなくしかも自作のボックスではオリジナルと比較してあまりにも音が違うので自作するマニアは少なかった記憶があります。
タンノイのユニットでシルバー、レッド、ゴールドと年代別に試聴した経験を述べますと
シルバーは低域も高域も欲張らない多少ナローな響きになり
レッドになると低域と高域が少し伸ばしたような音になります。その分中域が薄くなる感じです。
ゴールドになると現代のソースに適した現代的な音作りになります。
これは好みと言えば好みですが・・・・・
早速オートグラフを試聴させて頂きました、使用機器の説明は以下のようなラインナップになります。
CDプレーヤー 不明
プリアンプ A社の半導体アンプ
メインアンプ 自作の管球式45PP アンプ
スピーカー タンノイモニターシルバー38cmデュアルコンセットリック
スピーカーボックス 進工舎製
いつものようにチェロの独奏からコジェーナの歌声が流れ始めた、前回のウェスタンサウンドに近い音色と響きを伴った音である、タンノイスピーカーなのに中域のコクと密度のあるビンテージ特有の押し出しの強い音だ、室内楽、独奏、声楽にはこの45PPアンプの良さがもろに出ている。
巷ではオートグラフはバックロードホーンのため多少低域が遅れて出てくると言われていますが測定器で測定すれば遅延時間は確認できるかも知れませんが人間が聴く以上はほとんど無視しても良いのではないでしょうか、その遅れの分かる高度な耳を持った人なら別ですけれど・・・私は耳が悪いので遅れはわかりません、
このモニターシルバーの音色は私が所有しているグッドマンとは違う音色でどちらかと言えばヴァイタボックスに近い感じです。英国のスピーカーはシットリ感が前面に出てきて多少暗いサウンド志向のような気がします。
昔からこの45と言う球は小編成などの室内楽にはぴったりである。全員がうっとりと音楽にハマっているのが良くわかる素晴らしい響きだ、T田氏が求めているのはこのような音なのかも知れない、
この後、私が持参したバッハのバイオリンソナタも見事に鳴らしきるオートグラフの実力をまざまざと見せ付けられた、スケール感はさすがにオートグラフです。これが最初に感じた印象だ、
今回の試聴で感じたのはこれだけの素晴らしいシステムですからプリアンプは半導体を使用せず是非とも管球式のプリアンプを使っていただきたい、メインアンプが真空管ですから半導体のプリアンプは合いません、それでは半導体のメインアンプにすれば解決かと思われますが、はっきり言って半導体のアンプではタンノイが鳴りません。また半導体のプリアンプはツルンとした音でゾリゾリ感がなく奥行き感も乏しくなります。
http://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-007.html
136 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/30(土) 22:05
タンノイは
レッド>シルバ>ゴルド
で良いのですか。
141 名前:おなかすいた :2001/07/01(日) 00:37
ブラック>シルバー>レッド>ゴールド
だべ
143 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/01(日) 00:55
>>141
あたり!
321 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/14(土) 01:46
ウエスタンのSPの良さは材質によるところが大きいと聞きますが(例えばヨークの鉄やホーンなど)しかしアルテックには、ほとんど採用されていません。タンノイも1号機から半世紀が経っていますがやはり、古い物の方がコストが掛かっているのでしょうか?
初期のユニットと今のユニットを比べて材質的、構造的に良くなっているところ悪くなっているところなど、Kさんの思うところが聞いてみたいのですが。
324 名前:K :2001/07/14(土) 08:52
>>321
>やはり、古い物の方がコストが掛かっているのでしょうか?
アルニコマグネットは、高価だとききます。
超初期のブラック・モニターについては、ちょっとどうだったかは存じません。
>初期のユニットと今のユニットを比べて材質的、構造的に良く
>なっているところ悪くなっているところなど、
モニターレッドと較べて、ユニットを叩いてみた時の変な共鳴は無くなっています。
コーン紙もガシッとしていて厚みがあり、叩いた時にレッドだと少し高めの「コーン」という響きですが、G.R.F.Memoryやウェストミンスター・ロイヤルでは、「ドス」と低めで余計な響きが付いてきません。
おそらくは耐入力UPと、特に低域再生の改善を図ったら、こういうふうになったのではないかと思います。
ただ、タンノイの場合、ユニットの「余計な響き」というのも計算に入れて、たとえばオートグラフなどは設計されているように思えるので、特性的には最新機種が良いのかも知れませんが、再生したときのタンノイ独特の味わいとかは、昔の機種の方があるのではないでしょうか?
372 名前:K :2001/07/17(火) 12:46
1974年にアッセンブリー工場が火災に遭い、以後、クルトミューラー社にコーン紙の製造等を依頼。この時よりHPDシリーズがスタートします。1976年ティアック社がオートグラフを復活させますが、最初はHPD385を搭載していました。しかし、1979年タンノイはプロ用として開発したK3808をオートグラフに搭載する旨、ティアック通達しています。その理由として
1)コーン紙の剛性が高く、foが30Hzとホーンロードがかかりやすいこと。
→ ティアック製のエンクロージャーの欠点として、うまく響かないというのが指摘されていたことが影響しているかも知れません。
2)後面フレームが開放型となっているので、ホーンロードがかかりやすくなった。
3)許容入力が120W(連続)となった上、能率も94dB/Wとupしている。
→クラシック音楽愛好者には、真空管アンプで聴いている方が多いというのが、ハーマンの日本のマーケット調査で明らかになったことが、能率upと関係しているかも知れません。
4)音質調整機構がプレゼンスエナジー、トレブルエナジー、トレブルロールオフの3点となったため、音楽のジャンルや部屋の状態に合わせて最適にセットできる。
の4点を挙げているそうです。(ステレオサウンド1980年SUMMER No.55)
「モニター・レッド」というモデル自体、オートグラフに搭載されるのはもちろん、本来は「モニター15」の名称が示すように、同社の同軸型15インチ・モニタースピーカー・ユニットだったわけで、コンシューマー用のモデルは巨大なエンクロージャーで、しかも造りが凝っていたのですが、プロ用は、スタジオに合わせてオーダーメイド、あるいは幾つかのエンクロージャーのパターンを用意して、それに組み込むような方法をとっていた様です。
また、プロ用のシリーズは、「モニター・ゴールド」を納入していた放送局やスタジオからの要請で、トランジスター時代に適した高耐入力モデルを作ることになったのがきっかけと伺っていますが、細かいことはわかりません。
HPDシリーズが1979年を境に3※※※ナンバーに次々と変更になっていますが、これはアルニコが高価で入手が困難なため、フェライトマグネットに変更(この頃、同じハーマングループのJBLも次々とフェライトマグネットになっています。ハーマングループとの関係も示唆されます)され、それを期にプレステージ・シリーズは、3※※※ナンバーに変わって行きます。
1981年以降、タンノイ社が自社株を買い戻して復活した後も、フェライトマグネットが主流でしたが、カンタベリー15やウェストミンスター・ロイヤルにアルニコを採用モデルが搭載され、以後、プレステージ・シリーズを中心に、アルニコ・マグネットが復活の兆しを見せています。オートグラフ・ミレニアムにもアルニコが採用され、私としてはとても嬉しい限りです。
411 名前:K :2001/07/19(木) 13:44
オートグラフは確かにモノラル時代に開発され、ステレオとして発売した後、ガイ・R・ファウンテン氏自身、
「ステレオの時代に(オートグラフが)生き残れないかと思っていたが、同軸2ウェイのお陰で、他の(その頃の)スピーカーよりも定位が良く、むしろステレオ時代になって世の中に認められた気がする」
というような記事を1960年代半ばのイギリスの雑誌(雑誌名失念)に載せていたそうですから、よくよくそこのところはわかっていたのでしょう。
ちなみにモニター・レッドは当時の最高のモニタースピーカーを目指してモニター・シルバーをベースに開発されたものですが、当初は録音スタジオなどに小型のエンクロージャーに納めて納入されていたそうです。ですから、オートグラフ専用のスピーカーではありませんでした。
しかしその性能を生かして音楽を楽しむスピーカーシステムにするべく、ガイ・R・ファウンテン氏は、オートグラフにこだわったところが、また、素晴らしいと思います。モニター・ゴールドの時にもコーナータイプを止めようと言う話もあったそうなんですが、オールホーンにこだわり、低域が出ないというホーンシステムの欠点を補う意味でも、コーナータイプの方が良いのだ、と力説したそうです。
ガイ・R・ファウンテン氏にとって、ピンポイントの音場表現よりも、ホーンロードに木を多用して共鳴させ、音像はやや大きくなっても豪快に鳴るスピーカーシステムが「音楽的に良い」と感じたんだと思います。その上、当時の技術では、なかなか20Hz再生が難しかったわけですから、20Hz再生が出来るというだけでも、オートグラフは存在価値があるモデルだったのだと思います。
1981年、タンノイがハーマングループから独立、復活を遂げますが、その際にもどういう商品構成でいくか、だいぶ議論があったそうです。当時はBBCモニターが躍進してきていて、ロジャース、スペンドール、ハーベースの御三家に加え、KEFなどもコンピューター解析を利用した、位相管理を重視した製品作りが行われていました。タンノイの営業担当者はそういった時流に乗った製品開発を望んだそうですが、社長をはじめとするメインスタッフは、「タンノイという看板がある限りは、ガイ・R・ファウンテンの遺志を継ぐ製品作りをしていく」との意見だったとのこと。
ただ、オートグラフを作るには、それなりの高度な木工加工技術を有するエンジニアが必要で、ガイ・R・ファウンテン時代からのスタッフとして一人は居たそうですが、商品として作り続けるには熟練工一人だけでは駄目だ、ということで、急造チームでも製造可能な、G.R.F.Memoryになったといういきさつがある様です。
これには、3ウェイのスピーカーの商品開発を新たにすると、膨大な開発費用と、最低2年以上の開発期間が必要ということで、「KEFと同じ路線で勝負しては、後塵を拝し続けるばかりだ」という副社長の意見も影響していたのかも知れません。
それにしてもこの頃のタンノイは、何故だかKEFを最大のライバル視していた様です。おそらく1977年発表、翌年発売のModel 105がよほど衝撃的だったんでしょうね。(^^;
ま、いろんな意味で、タンノイのスタッフ達は自分たちのアイデンティティーというものを、しっかり理解していたのだと言えましょう。
415 名前:K :2001/07/19(木) 16:26
タンノイとKEF(BBCモニター)の関係について、面白いことを聞きましたので、書きます。
1950年代より、BBCのD・E・L・ショーターを中心に、1960年のFM放送に向け、モニタースピーカーの開発が行われておりました。この開発に協力し、製造を担当したのがKEFの社長レイモンド・クック。LS5/1Aと言う、EL34プッシュプルの専用アンプが付属した、2ウェイ3スピーカーシステムを1960年に完成させています。その後、微細なモデルチェンジをして、完成度を高めて行きます。
1967年にモニターゴールドを搭載、モニタースピーカーを発売したタンノイ社でしたが、モニター・レッドで好評を博したタンノイのモニタースピーカーも、このLS5/1Aには及ばなかったのか、次々と取って代わられたそうです。
英デッカのモニタースピーカーも、1965年頃にはモニター・レッドから、LS5/1Aにとって代わられたそうで、さすがに心中穏やかではなかったでしょうね。
そういうわけで、モニターレッドはけっこうモニタースピーカーとして活躍したのですが、モニターゴールドは、どちらかと言うと、オートグラフなどタンノイのコンシューマー用スピーカーとして活躍したモデルだったそうです。
そうそう、BBCモニター御三家と言う場合は、ロジャース、スペンドールは正しかったのですが、あと一つがハーベースではなく、「チャートウェル」を入れなければならないそうです。1963年にBBC技研に入社した、ハーウッドの弟子のデイヴィッド・W・ステビングスが1974年にBBCを辞して創設したのが、チャートウェル・エレクトロ・アコースティック・リミッテッド社で、1976年にLS5/8を完成。これはロジャースのOEMで製造されることになり、さらにこれからアンプ部を取り除いたモデルが、PM510として1980年、ロジャースから発売されることになります。
この1980年は実は大変な年で、1966年設立のB&W社が銘機801を発売している年なんですね。よくよく見ると801は、KEF105にそっくりですね(^^;
私はこの形を見ていると、「親亀の背中に小亀を載せて、さらに(?)その上に孫亀載せて〜」って歌(?)を思い出してしまいます。
またこの年は、ショーターの後を受けてBBC技術研究所の主任研究員だったH・D・ハーウッドがBBCを辞してハーベース社を設立、Monitor HLを発売した年でもあります。
1981年にハーマンから独立したタンノイって、本当に大変な時期に新たな出発をしなければならなかったんですね。
ちなみに1971年、最初のBBCモニターの称号を手に入れたのは、上記のKEF社。
更にスペンドール(BC IIが有名)、ロジャースと続きます。ロジャースは1978年発売の小さなBBCモニターLS3/5Aが有名。これはBBCのピーター・デンビーにジム・ロジャースが協力、開発したものだそうです。
416 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/19(木) 16:34
チャートウェルはロジャースに吸収合併されています。
あと、ハーベスの会社規模はROGERSやSPENDORに並べるには、はるかに小さいです。創立者のハワード氏もBBCモニターの開発には大きな役割をはたしています。
418 名前:K :2001/07/19(木) 16:55
>>416
1979年までは、「チャートウェル」ブランドでLS5/8が輸入されていましたが、そうですか、吸収合併されてしまいましたか。元々、チャートウェルは独自にユニット製造などを手がけていたわけではない様ですし、設計中心のメーカーだった様ですから、さもありなん。ひょっとしたら、社長が交代してしまったのかも知れませんね。
>あと、ハーベスの会社規模はROGERSやSPENDORに並べるには、はるかに小さいです。
確かにそうですね。東京の下町にある町工場みたいだったと、叔父が申しておりました。
「ハーウッドのおっちゃんと奥さん、それに若いのが2人くらいで、届いた部品を取り付けていた」
そうですから、ま、生産量も知れたものでしょう。
>創立者のハワード氏もBBCモニターの開発には大きな役割をはたしています。
何しろ、チャートウェルを設立したデイヴィッド・W・ステビングスの師匠ですからね。スペンドールもロジャースも聴いていますが、やはり私にはハーベースの音のバランスが一番好きです。Monitor HLの箱の鳴らし方は、どこかタンノイのIII LZにも通じるような気がします。
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html
_____________________________
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2. 音が分からないアホ評論家が諸悪の根源
昔々、五味康祐なるオーディオ評論家がいて(剣豪作家の五味康祐と同一人物。)この人が現代のオーディオ評論家の元祖ではないかと思う。この人はタンノイとJBLを日本のオーディオファンに紹介した大変な功労者である。もっともドルが360円、ポンドが500円していて、月給が1万円とか3万円の時にスピーカー1個当たり10万円とか20万円していて、買えた人は余ほど金持ちの幸運な人だけだったと思うが。
この人の晩年はひどい難聴に悩まされていたようで、補聴器をあててオーディオを聞き評論をやっていた。何せ本職が剣豪作家なので文章が上手く、思わず読まされてしまうが、誉められたメーカーの人は黙っていたが、けなされたメーカーの人はかんかんになって怒っていた、直接噛み付くとしっぺ返しに何を書かれるか判らないし。
やはりオーディオ評論家は耳が悪くなったら自主的に引退すべきではないか。少なくともプロとしてのオーディオ評論家は毎年耳の健康診断をやって、その結果を公表すべきだはないか。
http://www.asahi-net.or.jp/~zh7y-tkyn/comment.htm
633 名前:カンチレバー細すぎ! :2001/08/13(月) 11:04
タンノイの大家、故五味康祐先生はタンノイのオートグラフレッドが奏でる音楽に神の姿を見、音楽の真実をつかんでいらっしゃいました。
635 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/13(月) 11:13
>>633
五味さんは当時確か難聴だったのですよね。
文章を読んでいると確かに面白いし、表現力も抜群ですが、装置の評価に関しては私はちょっと疑問を持っています。
643 名前:カンチレバー細すぎ! :2001/08/13(月) 11:36
>>635
五味先生の難聴問題は、これもさんざん言われてきたことです。
五味宅で鳴っていた音に関してもいろいろと証言があり、ステレオサウンドで活躍されていた故岡俊雄さんのように「スペックうんぬんがアホらしくなる銘品」といった表現で絶賛されている方もいれば、ウワサで聞こえてくる寸評のように「ハイ上がりで耳に痛い音だった」というものもあります。
五味先生自身、高い方があまり聞こえないことは書いておられて「耳にドルビーがかけてあるのさ」とうそぶいておられたようです。
これらから総合して考えると五味先生宅で鳴っていた音はハイ上がりではあっても決して常軌を逸したバランスではないと思われます。(五味先生宅では、健常者の娘さんが音の判断役として装置の試聴につきあっていたことからも、そう思われます)
同時に五味先生の選ばれた機種についても、もうひとつよく問題とされる舶来趣味うんぬんとは関係ないところで納得のいく物ばかりだと思います。
五味康祐の音楽とオーディオに関する著作の紹介のページ
http://www.audiosharing.com/people/gomi/gomi.htm
五味康祐氏愛用システム試聴会レポート
http://blogs.yahoo.co.jp/audiofan1943/30181334.html
五味康祐亡き後、オーディオ装置やレコードなど資料一式を練馬区役所が引き取り、分類整理し公開の事業を行っているとのこと。かの有名なオートグラフの状態はだいぶひどかったようだ。片方のスピーカーはまったく鳴らなかったとのこと。タンノイ本社に問い合わせたりしたが、結局自然治癒だったそうだ。
30畳ほどの会議室にシステムは設置されている。写真でも分かるように、オートグラフの存在感は抜群である。オートグラフ様は、恐れながら、自宅のスターリングと、同質の音だなと感じました。やや硬質の音色であり、中高音に独特の輝きがある。弦などはまさにぴったりの感があり一段と美音が鳴り響く。
CDに慣れた耳にはスクラッチノイズが初めは気になる。弱音はエアコンに邪魔されて聞き取れないが。
演奏曲の中ではブタベストSQのベートーヴェンが抜群であった。録音年は1951、52頃とのことだが、もちろんモノ
等身大のスケール感で、生々しいヴァイオリンが聞けた。エネスコのヴァイオリンも同様だが一段と情熱的な演奏が眼前に見える
ケンプのピアノはどうか。演奏を含めて、ちょっと緩くないか?
モラヴィッツのピアノは、録音で名を馳せたものだが、期待はずれ。
原因はよく分からないが、オーディオ的には全くのミスマッチ。低音がボーボーと言って音楽にならない。
【使用機器】
レコードプレーヤ:EMT930ST
カートリッジ:EMT TSD-15
プリアンプ:McIntosh C-22
メインアンプ:McIntosh MC-275
スピーカー:TANNNOY AUTOGRAPH (1964)
http://www21.ocn.ne.jp/~smart/Gomi090830.htm
まあ、あの脂ぎって固い音の McIntosh
アンプを使っているというのは音がわからないという事ですから…
_____
僕は五味康祐のタンノイの音を、氏の屋敷で聴いたことがある。
高校3年の夏休み、予備校夏季講習でたまたま隣席だった女子ふたり組と友だちになり、そのひとりが五味康祐の一人娘だったのだ。以来、お互いの学園祭を訪問するようになったりしたのだが、ある時、五味屋敷を訪れる機会が巡ってきた。ロック好きだった彼女は、父のオーディオ名機で、レッド・ツェッペリンやフリーやザ・フーやピンク・フロイドを中学生の時から聴いていたのである。
あるじが留守の書斎横リスニング・スペースに、巨大なタンノイは鎮座していた。(ちなみに、その頃、氏の執筆は自宅書斎ではなく都心の某ホテルがメインだった)その他の機器も、見るからに本物の最高級品だった。
恐れ多くも、その名機で「Led Zeppelin III」を聴かせていただいた。もちろんアナログ盤で。
鳴った音は・・・・・、
よく分かりませんでした。普通によかったけど「驚愕サウンド」という印象もなかった。
Commented by AZM at 2010-10-26 14:31 x
Tannoyのスピーカーで良い音だなーっと思ったことはただの1回もない.....っていうか、最もキライな音ですね。見た目は結構好みにもかかわらず.....。
だからずいぶんプラシーボかけました。好きになるー好きになるーって......でもだめでしたね。
とくに教会等でワンポイントでレコーディングされたものとか(ものによりますが)、ジャズのライヴ、R&Bなんかがだめ。黒人系が全般的にアウトですね。パーカッシヴな類の音が死んでしまうから。音がなまなましく迫ってこないんですよ。弦楽器を奥まったところで品よくまとめるのはうまいかもしれませんが。
http://shirosato.exblog.jp/14836663/
タンノイを知ったのは、多くの方々同様、五味康祐氏のオートグラフが最初である。女性の背丈に近い大きさは、写真で見ても迫力があった。同氏の著作「西方の音」で語られるクラシック音楽の素晴らしさは、何度読み返しても飽きなかった。しかし、オートグラフの大きさと価格は、私の生活と遠く掛け離れたものとしか思えぬ存在だった。
そのタンノイがコンシューマ用の機種を出した、という朗報を耳にしたのは1976年のことだった。ArdenからEatonまで、英国の地名になぞらえて、ABCDEと頭文字を揃えたネーミングもしゃれていた。しかし、すぐに買うことは叶わなかった。3年後の1979年、シリーズがMKUになり、折からの円高で価格も下がった。ここで、思い切って上から2番目のBerkeleyUを入手。「スケールならArdenだが、ユニットの長所を素直に引き出しているのはBerkeley」という評論家のレビューを参考にしての決定だった。
タンノイ BerkeleyUをしばらくの間 スペンドールBCUと併用した。38cmユニットの威力で、低音は良く出たが、ボックスの奥行きが浅いせいか、音場の深さ(奥行き)に乏しい印象で、本当には満足できなかった。弦楽器の高音の繊細な衣擦れ感もスペンドールBCUに及ばなかった。
このBerkeleyUは、YAMAHAの初代DSPセット一式を導入する際の下取りで、テレオンに引き取られていった。しかしタンノイへの憧れは頭から離れない。「タンノイらしい音を所有したい」という思いは私の中に長くくすぶることになった。それから20年後、家具のように見事なスタイルを持つプレステージ・シリーズのStirlingとめぐり合い、ようやくタンノイの味わいを手にしたという感慨を得た。
どんなスピーカーを聴いていても、意識の片隅には常にタンノイがあった。“英国・TANNOY”は、私にとって、やはり特別なスピーカーである。
____________
私の亡くなった叔父がオートグラフとGRFを所有していたので、この2機種は嫌と云う程聞きましたが、1度も良い音だなと思った事は有りませんでした。
あの独特の低音の出方がモニターSPを聞き慣れた耳には不自然でなりませんでした。
あの音の出方が好きな方だけが浸れるタンノイの世界なのかも?
そんな中でユニットの大きさと箱のバランス、響き具合が一番よく唯一、タンノイの中で私が欲しいと思ったSPがこのスターリングでした。
2009/11/13(金) 午後 5:40
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/56818396.html
五味先生の著作の中に登場するS氏は、齋藤十一氏のことである。
昭和27、29年ごろ、五味先生、瀬川先生、菅野先生は、齋藤邸のリスニングルームでタンノイの音を、はじめて体験されている。 瀬川先生は、ステレオサウンド刊「世界のオーディオ TANNOY」に、その日のことを書かれている。
※
はじめてタンノイに音に感激したときのことはよく憶えている。それは、五味康祐氏の「西方の音」の中にもたびたび出てくる(だから私も五味氏にならって頭文字で書くが)S氏のお宅で聴かせて頂いたタンノイだ。
昭和28年か29年か、季節の記憶もないが、そのときのS氏のタンノイは、コーナー型の相当に大きなフロントロードホーン・バッフルで、さらに低音を補うためにワーフェデイルの15インチ・ウーファーがパラレルに収められていた。
そのどっしりと重厚な響きは、私がそれまで一度も耳にしたことのない渋い美しさだった。雑誌の編集という仕事の性質上、一般の愛好家よりもはるかに多く、有名、無名の人たちの装置を聴く機会はあった。それでなくとも、若さゆえの世間知らずともちまえの厚かましさで、少しでも音のよい装置があると聞けば、押しかけて行って聴かせて頂く毎日だったから、それまでにも相当数の再生装置の音は耳にしていた筈だが、S氏邸のタンノイの音は、それらの体験とは全く隔絶した本ものの音がした。
それまで聴いた装置のすべては、高音がいかにもはっきりと耳につく反面、低音の支えがまるで無に等しい。S家のタンノイでそのことを教えられた。一聴すると、まるで高音が出ていないかのようにやわらかい。だがそれは、十分に厚みと力のある、だが決してその持てる力をあからさまに誇示しない渋い、だが堂々とした響きの中に、高音はしっかりと包まれて、高音自体がむき出しにシャリシャリ鳴るようなことが全くない。
いわゆるピラミッド型の音のバランス、というのは誰が言い出したのか、うまい形容だと思うが、ほんとうにそれは美しく堂々とした、そしてわずかにほの暗い、つまり陽をまともに受けてギラギラと輝くのではなく、夕闇の迫る空にどっしりとシルエットで浮かび上がって見る者を圧倒するピラミッドだった。部屋の明りがとても暗かったことや、鳴っていたレコードがシベリウスのシンフォニイ(第二番)であったことも、そういう印象をいっそう強めているのかもしれない。
こうして私は、ほとんど生まれて初めて聴いたといえる本もののレコード音楽の凄さにすっかり打ちのめされて、S氏邸を辞して大泉学園の駅まで、星の光る畑道を歩きながらすっかり考え込んでいた。その私の耳に、前を歩いてゆく二人の先輩の会話がきこえてきた。
「やっぱりタンノイでもコロムビアの高音はキンキンするんだね」
「どうもありゃ、レンジが狭いような気がするな。やっぱり毛唐のスピーカーはダメなんじゃないかな」
二人の先輩も、タンノイを初めて聴いた筈だ。私の耳にも、シベリウスの最終楽章の金管は、たしかにキンキンと聴こえた。だがそんなことはほんの僅かの庇にすぎないと私には思えた。少なくともその全体の美しさとバランスのよさは、先輩たちにもわかっているだろうに、それを措いて欠点を話題にしながら歩く二人に、私は何となく抵抗をおぼえて、下を向いてふくれっ面をしながら、暗いあぜ道を、できるだけ遅れてついて歩いた。
http://audiosharing.com/blog/?cat=3&paged=5
S氏のタンノイのピラミッド型のバランスの良い音を、私はどうもまだ物心つく以前に、いつも耳にしていたような気がしてならない。そのことは、S邸で音を聴いている最中にも、もやもやとはっきりした形をとらなかったものの何か漠然と心の隅で感じていて、どこか懐かしさの混った気持にとらわれていたように思う。そしていまとなって考えてみると、
やはりあれは、まだ幼い頃、母の実家であった深川・木場のあの大きな陽当りの良い二階の部屋で、叔父たちが鳴らしていた電気蓄音器の音と共通の響きであったように思えてならない。
だとすると、結局のところタンノイは、私の記憶の底に眠っていた幼い日の感覚を呼び覚したということになるのか。
http://audiosharing.com/blog/?p=747
懐かしい音といい音は違うんだけどね。
____
タンノイオートグラフがなぜ、数あるスピーカーの中で今でもこんなに人気があるのだろうか?
音がいいからに決まっているだろ!
という声が聞こえてきそうだが、これほど人気になっているのは、やはり五味康祐氏を抜きにはあり得なかったと思う。五味康祐氏の書かれた文章に共感し、同時に自分自身がイメージするそのオートグラフの音を聴いている。実際に五味氏が聴いた音とは異なるのかもしれない。しかし、読者の方々は自分のイメージするオートグラフの音が魅力的で、今でもオリジナルのエンクロージュア品が高価格で取引されているのだと思う。
しかし、ティアック製の承認品はまだしも、その他メーカー製のエンクロージュアまでタンノイオートグラフとして平気で売られているのはどうかと思うが...
私が魅力を感じたのはK3808の入ったオートグラフだったし、使っているのはオリジナルではなく、HPD385Aなので、オリジナルエンクロージュアにはあまり興味がない。しかも、オリジナルエンクロージュアのオートグラフを聴く機会が2度ほどあったが、うまく鳴らなかったのか、魅力を感じなかった。その後、何度かオートグラフ(モニター・ゴールドやレッド、ミレニアム)を聴いたが、一度として満足出来るほど、うまく鳴っている音を聴いたことがない。
ということは、初めて聴いたときと、マークレヴィンソンの組み合わせ(LNP2L+ML3)で聴いた2回しか、よそでいい音のオートグラフを聴いたことがないのだ。
20年以上使ってきて、今更その魅力はどこか?と自問自答しようにも、長く連れ添った奥さんのようなもんで、
ほっとする。安心していられる。落ち着く。
くらいしか思い浮かばない。
http://analo9love.seesaa.net/article/134092842.html
38 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/07(木) 10:47
音質重視だったらオートグラフって選択はないんじゃないの?
音が古すぎるよ。古い音でも気に入っているんならいいけど、大きいから低音も出るはずだって頭から信じ込んでいて苦労している見当違いな人も多いみたい。
オートグラフは、60Hz以下の低音は不足しているよ。BHだから。
アンプに関係なく。
44 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/07(木) 23:22
3m強のバックロードホーンと、コーンをツィータホーンの延長として使い、さらにフロントロードホーンがあるいわばオールホーン型のスピーカー。
確か100kg以上の重さと140cm以上の高さがあるはずです。元はモノラル時代に、部屋のコーナーに配置することで、部屋の壁まで低音ホーンの延長として使い、当時とかく不足がちだった低音を補う設計だったとか。低音は十分に出ると思いますが・・・。
音は聴いて気に入れば使う価値あると思いますよ。
45 名前:名無しさん :2000/12/07(木) 23:52
>>44
低音が出ている、出ていない、の押し問答を繰り返していても仕方が無いな。
オートグラフの測定結果はWebに無いんかな。
46 名前:名無しさん :2000/12/08(金) 07:33
そそ。低音はグラフの場合低音感としかいえません。そりゃしかたない。
でも、古い音というのは嘘。それは鳴らし方次第だべ。
49 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/09(土) 06:03
>でも、古い音というのは嘘。それは鳴らし方次第だべ。
まあ趣味だから、音が気に入っているんなら文句はないんだけど、どう鳴らしたって音は古いよ。
オートグラフってのは、長大なバックロードホーンと薄い板を鳴らすことなんかで、わざと残響を作り出しているんだよね。ソースに含まれていないホールエコーみたいなのを、人工的に付加して鳴らすわけだ。だから何を鳴らしても、細かい音やソースによる録音の違いは出てこない。みんな、強いスピーカーのキャラクターで塗りつぶしたように鳴る。
周辺機器の性能が低い頃は、細かい情報がスピーカーに到達するまでに消えてしまったから、この方法はある程度有効だった。今のピュアオーディオの考え方では、ホールトーンはソースに含まれているからソースに忠実に再生さえすれば、ホールの雰囲気は十分出ると考える。
今の情報量の多い周辺機器で、オートグラフを鳴らしたらどうなるか。
変な残響がいっぱいの、トンネルか洞窟で大勢がわめいているようなひどい音になるよ。その残響がオートグラフの本質だから当然だ。こうしないためには、昔と同じような、情報量の少ないアンプを使えばいい。古典的な真空管アンプとかね。そうすれば、聞きやすくはなる。
結局どうやったって、昔の水準の音にしかならないよ、悪いけど。
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/974/974534537.html
要するに、オートグラフでLPレコードを聴くと、疑似残響音が加わってSPレコードと同じ様な音に変わるんです。
そのボケて濁った鈍い音を心安らぐと感じる日本人が多いのがオートグラフ人気の秘密ですね。
鈍い人間は自分と同じ様に鈍い物にだけ安心感を抱くんですね(納得)。
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3. いくら騙してもまだ騙せる日本人
オートグラフの中古品を高値で買い漁る日本人を当て込んで、タンノイは2001年には500万円もするレプリカまで出しました:
タンノイ・オートグラフ・ミレニアム
1974年にオリジナルの生産が終了、レプリカ・モデルとしてティアックが1979年まで生産、1981年に新生「タンノイ」となって生産中止となり、約20年の歳月を経て復活した、オートグラフ。
外見上のサイズはオリジナルとまったく一緒です。色合いがちょっと濃い感じがします。しかし、中身はかなり変更されています。
スピーカーユニットのコーン紙はもちろん、磁気回路を強力アルニコマグネットにして、 ツィーターホーンを金メッキ・ラッピング仕上げに、さらにはエンクロージャー素材をバーチ材積層合板とし、オリジナルよりも硬くてコツンという響きになっています。
フロントホーンの表面はラッピング仕上げでスムーズに、バックロードホーンの吸音材を増やして余計な振動を排し、スピーカー配線ケーブルはバン・デン・フル製を使用。ネットワークも見直され、スピーカー端子はバイワイヤリング対応&アース端子付きになり、ジャンパー線が最初から付属。バン・デン・フルを採用しています。
脚は3点ピンポイントが追加され、重量は101kgと、オリジナルの85kgよりも16kg 増えています。
能率:98dB(w/m.1kHz),
連続許容入力:135W(RMS) ,最大許容入力:550W(瞬間) ,
入力インピーダンス:8Ω ,
クロスオーバー周波数:1kHz ,
周波数特性:20Hz〜22kHz ,
エンクロージャー素材:樺材積層合板 ,
エンクロージャー寸法: 1075×1525×658mm(W×H×D),
内容積:515リットル ,
重量101kg。
価格 \2,500,000(1本)
http://members.jcom.home.ne.jp/k.kusunoki/audio/TANNOY/Autograph_Millennium/Autograph.html
http://www.phileweb.com/news/d-av/200012/11/1065.html
オートグラフ・ミレニアムは2001年(平成13年)に英国タンノイ社により受注限定生産されたスピーカシステムです。
オートグラフ・ミレニアムとオリジナルのオートグラフの主な相違点については、受注生産告知の際、ティアック(株)により以下が説明されています。
( 今回、英国タンノイ社で復活されたオートグラフ・ミレニアムは、オリジナルより分解能を向上させる為、以下の変更を行っています。)
オリジナルオートグラフとの相違点
スピーカー・ユニットのコーン紙、及び磁気回路(強力アルニコ・マグネット)a
スピーカー・ユニットのコーン紙とエッジです。エッジについては仕様書にツインロールエッジとの記載があるだけですが、現在市販されているウエストミンスター・ロイヤル等に使用されているユニットと同様にコットンクロスをツインロール状に成形したハードエッジで、強度と耐久性を高めるため特殊フェノール樹脂を含浸させ、表面を特殊コーティングをしたもの様です。
コーンは可成り深い感じでウエストミンスター・ロイヤル同様長い高域用ホーンとマッチングさせてあるように見えます。
http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/07/2.html
- スピーカー・ユニットのコーン紙、及び磁気回路(強力アルニコ・マグネット)- b
上図はTEAC(株)のカタログに記載されている現在のPRESTIGE SERIESの中の;
■ウエストミンスター・ロイヤル
■カンタベリー
■ヨークミンスター
■ケンジントン
に使用されている DUAL CONCENTRICユニットの構造図です。
-- ご覧の通りツイーターホーンの周りに大きな磁石が配置されています--
TANNOY社発行の THE HISTORY OF THE DUAL CONCENTRIC から磁石関連の部分を見てみますと;
この構造はChief EngineerであったMr.Ronnie H Rackhamにより考案され1947年に誕生した" 15" Monitor Black "ユニットに採用された。
磁石は1947年から1978年まではニッケル、アルミ、コバルト、鉄の合金を鋳造したものを使用していた。
1977年の後半になり、この磁石は効率が非常に高いというわけではなく、かつ、コバルトの入手が困難となりLondonのWest Norwood及びScotlandのCoatbridgeでの安定した製造を継続するのが困難になったため、 タンノイは効率の高い異方性バリウムフェライト磁石を使用する新たなDUALCONCENTRICを開発する決定を行った。 新磁石を採用した最初の製品はBuckingham及びWindsorであった。
しかしながら、鋳造金属を使用した磁石を採用したDUAL CONCENTRICは他のいかなるタイプのスピーカでは決して得られない高い性能の音質を持つとの声が多く、1988年にこれらの声に応えるべく技術面の検討を行い、鋳造金属を使用した磁石の使用は磁束の変調を最小にするとの結論を得た。
この結論に基づき高度な要求を持つユーザーに対応すべく、コバルト、アルミ、セレン、第一鉄(ferrous iron、酸化鉄の一種)の合金で作られた新しい金属磁石であるALCOMAX 3を使用する新バージョンのDUAL CONCENTRICの設計、商品化が行われた。
この新バージョンのDUAL CONCENTRICはWestminster,Westminster Royal及びCanterburyに採用されている。
とあります。
ティアック(株)のアルニコマグネットALCOMAX-V搭載のデュアルコンセントリックのカタログには;
ユニット駆動の決め手となるマグネットには、従来のアルニコ・マグネットの3倍の磁気エネルギーを持つ強力なアルニコ・マグネット(ALCOMAX-V)を搭載しています。駆動力の大幅な向上により、より忠実で応答性の高い動作を実現。音の解像力が格段に増し、音楽のディテールを克明にとらえます。
とあります。
オートグラフ・ミレニアムの仕様書には ”アルニコマグネット"と書いてあるだけですが、最新の鋳造金属を使用した磁石を使用し、磁気回路もオリジナルとは異なるものになっていると思われます。
http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/08/3.html
ツイーターホーン,フロントホーンの仕上げは写真のとおりです。
TANNOY社発行の THE HISTORY OF THE DUAL CONCENTRICにはWESTMINSTER ROYAL の高域用ホーンについて
”他のDUAL COBCENTRICより長いツイタ―ホーンの採用に伴い磁石も長くなり,磁気回路も長くなっておりこの非常に複雑なキャビネットのフロントローディングとのマッチングもさらに向上している。”
との記述があります。
オートグラフ・ミレニアムの高域ホーンもかなり長いものです。
フロントホーンの仕上げはミレニアム独特のものです。使用している板は高密度パーチ合板のようで、たたくとコツコツという音がします。相当堅く、重い板のようです。
http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/08/4.html
- スピーカ配線ケーブル
- ネットワーク
TANNOY社発行の THE HISTORY OF THE DUAL CONCENTRIC の"顕著な改良 - SIGNIFICANT IMPROVEMENT"の項に以下の記述があります。
1985年からタンノイはネットワークにPC基盤とウェハースイッチを使用をしないとの決定をした。相当突っ込んだ研究の結果、部品の配置及び機械的構造はハイパワーに対応するネットワークに極めて大きな影響を及ぼすとの結果を得た。
これに関し、外部からの影響を慎重に取り除いた環境での試聴テストも実施され、タンノイの研究開発部門は以下の結論を得た。
- Printed Curcuit Boardの使用は音質を損なう
- Star earthing は極めて重要である。
- マイクロフォニック雑音を防ぐためには各部品はしっかりと固定されなければならない
- 摺動型スイッチは音質を大幅に低下させる
- 金メッキ部品での電気的コンタクトは音質面で効果がある
- 接続ケーブルは音質に影響する
1985年のSuper Gold Monitorから上記の結論のネットワークへの適用を開始した。
-------------------------------------------------------
オートグラフミレニアムのネットワークはハイパスフィルターとローパスフィルターが独立しています。
写真はハイパスフィルターです。ハードワイヤリング、部品の配置、部品の固定、接続ケーブル様子、タンノイ独特のハイパスフィルター用トランス等が見えます。
ローパスフィルターは非常に大型のコンデンサーを採用し、フロントロードホーンの裏側(下)に配置されています。一度当店のスピーカのチェックのため、ティアック(株)のサービスの方に当店のミレニアムのフロントホーンを外してもらったことがあり、その際にローパスフィルターを見て、立派なのに驚いたことがあります。
http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/08/5.html
- スピーカ端子(バイワイヤリング対応アース端子付き)
写真はミレニアムのスピーカ端子です。ご覧のようにタンノイの指定に従いバイワイヤリング接続をしていますがアースは使用していません。理由は当店の845モノラルアンプにはアース端子を用意しなかったためです。 845モノアンプを計画した2000年時点ではスピーカアースは想定外でした。
付属の説明書はバイワイヤリング接続でアンプのアース端子またはシャーシに直接アース線で接続することを推薦しています。 緑の端子がアース用です。
http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/08/6.html
- サランネット
写真では良く分からないと思いますが、縦、横に細い糸で枡目を作りその間を太目の繊維が間隔をあけて縦に走っているあまり見たことのないサランネットが使用されています。
スピーカの音決めにはこのサランネットが大きく作用しているようで、サランネットを外して聴いてみると,短時間では音が明瞭になった感じがしますが、長時間聴いていると疲れる感じです。
ミレニアムの音はスピーカが消える(オーディオ装置から音を聞いていることを感じさせない)音作りと私には思えますが、サランネットが音、視覚両面で大きく働いていることは間違いありません。
又、サランネットの枠は下からボルトで固定されており、サランネットを外して使用することは考慮されていないと思われます。
スピーカのデザインポリシーは色々あると思いますが、ミレニアムは ”ここにスピーカがあるぞ”という自己主張をしません。そして音楽で部屋を満たしてくれます。
常識からすると大きすぎることもあるかと思いますが、オーディオに詳しくないお客様の中には、ミレニアムを最初スピーカだとは認識しない方もいらっしゃいます。
ここにも設計者のポリシーと自信の程がうかがえます。
http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/08/7.html
- 脚、ベース(3点ピンポイント)
スピーカの設置場所で音が大きく変化することは良く知られています。
また、スピーカの音は時間とともに変化することも周知の事実です。
それに比べるとやや認知度が低いかと思われますが、私の経験では部屋の音も時間と共に変化します
- 概して新築当初は良い音がしません。
これらを考慮すると新しい部屋に新しいスピーカを入れてから音が落ち着くまで少なくとも3〜5年はスピーカの位置を時々移動させ各々の時点での最良の設置場所を探すということことになります。
ところでタンノイの様な歴史(実績)のあるスピーカ - 15”Monitor Black"が誕生したのは1947年のことです - がうまく鳴らない場合は謙虚に
うまく鳴らないのは
自分の使い方が悪い -
部屋が悪い、
音が良くなるまで我慢できない、
設置が悪い -
と考えるのが妥当でしょう。
もしスピーカが悪いのなら50年以上の永きにわたり、基本的構造を変えず常に改良を(たまには改悪も?)重ねてきたTANNOY DUAL CONCENTRIC が世界中のファンから支持され続けるわけがありません - 消えていってしまったスピーカの形式はたくさんあります。
大型スピーカはしっかりした床にぐらぐらしないように設置するのが基本でしょうから、当然3点支持ということになります
- オートグラフは三角形ですから3点支持に最適です。
さて、最良の設置場所を決めるのに100Kg以上もあるスピーカをどうやって移動しますか?
写真の赤の矢印で示したのはオートグラフミレニアムに付属のベースです(ピアノの固定に使うベースの様なもの-金属の様です)。このベースに乗る様にスピーカの底面の角、三か所にスピーカの脚がついています。
スピーカ位置を移動するときは、スピーカをちょっと持ち上げてベースを外すと(写真ではよく見えないかと思いますが)白の矢印で示したキャスターが有効となり、スピーカをゴロゴロと移動することができます-ピアノと同じです)。位置が決まったらスピーカをちょっと持ち上げて脚の下にベースを入れて固定するとキャスターが浮いた状態になります。
白の矢印で示したキャスターはスピーカが固定されて、床からキャスターがちょっと浮いているところです。
設置場所は当然スピーカの分解能に影響します。
タンノイはオートグラフ・ミレニアムのユーザは最良の設置場所を求めてスピーカの位置をあっち、こっちに移動すると考えているようです - 我慢強く使いこなしてくれれば、必ず良い音がするとのメッセージでしょう。
http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/08/8.html
56 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/10(日) 00:55
さすがに、オリジナルのオートグラフは性能が古典的過ぎるんで、少しリファインして、現代的な音にしてるみたいね。
「オリジナルより分解能を向上させる為」と書いてあるね。
オリジナルは、音がまぜこぜで固まって鳴るからなあ。
・ドライバの駆動力向上
・エンクロージャー補強(重量増強・木材材質改善)
・ネットワーク改良
等々・・・・・・ まあ、妥当なところだろうな。
オリジナルのネットワークは、たしかバイポーラとか使ってあったと思う。
今なら、もちろんフィルムを使うよね。これだけでも、だいぶ透明感が大幅アップするはずだね。
オリジナルを使っている人も、ネットワークの部品を現代風にすれば、多少はリファインできるかも。
でも、その前にウレタンエッジがとっくに死んでいるかなあ?
ウレタンの寿命が10年と言っていたから。
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/974/974534537.html
339 名前:K :2001/07/15(日) 00:37
新しいオートグラフ・ミレニアムは、板が響いてくれません。ですから、私が旧オートグラフで培ったノウハウを発揮することが出来ません。ケーブルで音を整えるという手法が通用しないばかりか、最新のユニットだけあって、ケーブルの音の粗さまでも、キッチリ出して来るので、とてもやっかいです。
それに、ユニットは300時間としても、エンクロージャーまでエージング終了するのは、1000時間を超えるでしょう。なんともやっかいで気難しいスピーカーを購入したものです。
449 名前:K :2001/07/22(日) 15:15
タンノイスピーカーを鳴らすコツとヒントを徒然なるままに書き記してみました。
梅雨から夏場にかけては、かなり「もったり」した音になります。特に口径の大きいユニットは最悪で、38cmともなると、冬場の数倍水分を吸って重たくなったコーン紙がレスポンスの悪さを呈します。その点、古いモニターレッドは比較的薄くて硬いコーン紙でしたので、夏場でもそれほど音がダレることはないようです。また、エンクロージャーも水分を吸って振動しにくくなっていますので、夏場はしょっちゅう鳴らしてやらないと、みるみる音が悪くなっていきます。
鳴らす音量ですが、一日の中で時にはエンクロージャーの板が振動しているのが解るくらい、入力を入れてやった方が鳴りが良くなる様です。やはりエンクロージャー自体を鳴らさなければならないタンノイのスピーカーの宿命なのでしょう。
これは何もタンノイシステムに限ったことではないようですが、長時間小さな音量で鳴らしてやるより、いったん完全にみんな電源まで切ってやった方が、エージングが進みやすい様です。特に透明感がグッと上がってくる感じがします。
最新のHEモデルよりも前のユニットを搭載しているモデルでは、単線系のスピーカーケーブルが本当に相性良い様です。撚り線でも、あまり細いのではなく、太めのものを使用した、スペース&タイムのケーブルも相性が良いようです。これは切り売りで幾つか種類が出ています。安いものだと\1,300/mくらいです。
リスニングポイントは、ユニットの軸線上で正三角形を作って、部屋の広さにもよるでしょうが、それより20〜30cmくらい後方です。ちなみにウチではちょうど応接セットのテーブルの上なものですから、試聴に来た方々は、不思議にほとんど皆、テーブルの上に座って聴くようになります。
タンノイのの1970年代前半までのスピーカーユニットは、ハードエッジでしたが、エンクロージャーの板が柔らかくて、むしろエンクロージャーを鳴らして音造りをしていた感があります。
1981年以降から最新のHEより前のモデルは、むしろユニットの低域再生を改善させ、エンクロージャーの共鳴はそれ以前よりも控えめにして音造りをしていた様に思います。
そして最新のHEモデルですが、低域の再生よりも歯切れ良さ、シャープさを追求し、多少低域再生力が落ちても仕方がないというような作りのような気がします。
特にオートグラフ・ミレニアムでは、よっぽど大きな信号を入れてやらないと、箱が鳴り出しません。これはHEでユニットの低域が落ち始める周波数が上がったことと、使用している板が、実に硬く、オリジナルと違って、叩くと「カツン」という感じの音がするものに変更されているせいかと思われます。
「もったり」した低域にならない代わりに、確かにシャープで力強い鳴りっぷりなのですが、昔のオリジナル・オートグラフの様な大きなうねりのような低音に包まれる快感を味わうのは、よっぽど条件がそろわないと難しいでしょう。
>>447 の6)に挙げたお宅からEARのプリ(864B)とメイン(861)を借りてきました。
先日オリジナル・オートグラフで少し低域が持ち上がり気味かな、なんて思って聴いていたのですが、新しいミレニアムでは、これがピッタリ。もともと、EARのメインアンプは少し低域の出力が上がり、ゆったり目に聴こえるのですが、これが新しいオートグラフでは、ちょうど低域の再生が落ち始めるあたりに、アンプが補うような形でサポートする様です。しかも、俄然、板の響きが良くなりました。驚いたことに、解像度は是枝300Bプッシュプルに負けないくらい、しっかり描き出してくれます。
ただ、少し引っ込んだ感じがするので、個人的には是枝300Bの方が好みです。
でも、同席したEARのオーナーが仰るのには、「タンノイの場合、ステージとの距離感は、こんなものでしょう」とのこと。
「部屋のコーナーにスピーカーを置いて、聴くリスニングポイントは、たいていは部屋の中央やや奥、というふうになるかと思います。そうした場合、あまり音が前に出て来すぎると、演奏者の中に頭を突っ込んで聴いているような感じになり、演奏会場の椅子にゆっくり腰掛けてきいているという、タンノイらしい本来の音と違って来ます」
なるほど、と思いました。
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html
音楽カフェ Blossom :ブロッサム
埼玉県越谷市東大沢5丁目15番3
オーディオ装置
タンノイオートグラフミレニアム
レコードプレーヤはトーレンス TD520 に、SME3012トーンアームを取り付け、カートリッジはオルトフォン MC20Wを使用。.
プリアンプは、真空管式CRイコライザ+超低歪率フラットアンプを使用。
メインアンプは大型直熱真空管 845 を使用した三段直結アンプ。 モノラルアンプ 2台
ふとしたことで「音楽カフェ Blossom 」を見つけた。そこは家と同じタンノイスピーカーでこれも家と同じトーレンスの520でレコードを鳴らしているようだ。しかも球のアンプで…私にとっては夢のような場所である。
しかもスピーカーは何と「オートグラフ・ミレニアム」という。家のウェストミンスターをも上回るこの巨大スピーカーは、展示場では聴いた事はあるがちゃんとセッティングされた音は一度も聞いたことが無かった。
店主の笑顔を見て私は「この方は本物だ…」と直感した。球と音楽に命を捧げている方だろう。
私はピールと自家製パン。長男はケーキセットを注文して少し店主とお話したら早速店主は「何かリクエストは?」と聞いてきた。待ってました。
「管弦楽の大音量のものなら何でも…」と答えると店主は1枚のレコードを取り出し針を下ろした。
モーツァルトのピアノ協奏曲第25番が始まった。演奏は何とグルダ
これは紛れも無く伝統のタンノイの音である。アーデンやGRFの延長上で頂点を極めたオートグラフの音だった。私はミレニアムとして再生産されたこの近代的なオートグラフはもっとシャープで現代のCD再生にも間口を開いたものだと考えていたが、この音は違った。どちらかと言うとこもった昔ながらの音であった。これは真空管アンプの影響も強いのだろう。845という電球のような大きな球の温もりが相等出ているような懐かしい音だった。
思えば私も昔は頑なに球にこだわりマランツの♯7とmodel-9で球の世界にどっぷりつかっていたが、♯7が5年前に壊れマッキンのC-33に代わり、3年前遂にトラブル続きのmodel-9からジェフ・ローランドのmodel−8という大型トランジスタアンプに代えてしまい球から惜別した。そして2年前透明でハイスピードだかやや冷たいトランジスタの音をカバーする為にヤマハの音場処理アンプを入れて何とか満足するものになっているが、それでも球の持つ独特の味わいは決して出せない。
私はこの音を聴きながら2つのことを思った。「真空管はやはりいいな」と「トランジスタも悪くないな」という相反するようなことだ。
球の持つ「温もり」は掛け替えの無い素晴らしい世界だがあのグルダの演奏にはもっと細やかな響きの遊びがあったと思う。恐らくpianoforteの再生装置で同じ録音のCDを聴けば全く違った演奏になるのではないだろうか?
http://blog.goo.ne.jp/ensemble-arakawa/e/7e95adb1bfecea97d53628f5c907d861
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4. タンノイはLPレコードの音をSPレコードの音に変える魔法のスピーカ
3 名前:タンノイっていいよねー :2001/06/20(水) 12:55
スターリング持ってます。聞いててほっとします。
タンノイファンクラブでマターリと語りましょうよ。
www.geocities.co.jp/Hollywood/4518/
116:Matt
タンノイはウーファーをホーンの延長として使うという発想で、これは大昔は他のメーカーもやっていたようです。
問題はタンノイのマグネットは大体弱く、ホーンドライバーもそのままでは弱いドライバーに特有の、山形の周波数特性になってしまいます。これを電気的に平坦にしています。 だからといって否定するものではありませんし、同軸であるというメリットも大いにあります。
ただ個人的には、パンチ力がなく、過渡的な信号への応答性が悪いと感じて、あまり好きではありません。
128:Matt
私は最終的にタンノイがだめだというのでは決してありません。実際に、販売店で音楽を聞いてさえ、感動することがありますが、JBLを販売店で聞いて感動することは余りありません。
結局、最終的に音が好きか嫌いかという問題とは関係ありませんし。ただ、タンノイは原音再生というところを目指していないという点はあると思います。
130:ビックリマスダ
結局は擬似的に、いかに本物の様に聴けるかと言う事だと思います
ソースに入っている音だけを聴きたいのならヘッドホンしか有りません、数メートル離れて、たかだか15インチのスピーカーのユニットだけでオーケストラを再現するのは無理です、そのための手段として箱も鳴らし床も揺すり壁の反射も利用して実際の音像を再現しようとしているのだと考えています。タンノイはこの考え方にマッチしたスピーカーだと思います。
原音再生がどんな物なのか解りませんがタンノイも実在感の無い音の再生は目指していないと思います。
871:RW-2
オートグラフ、ウエストミンスターやパラゴンらは'原音再生'という意味の音声変換機としては一番懸離れたところにあるSPシステムでしょね。
どちらかと言えばまやかしの音場創造機であって、律義な表現としてはクラシックには向かんでしょ。ただし'幻音創生'という趣向では無二の存在です。
クラシックを聴くうえで一番正確なのは密閉型のダイレクトラジエター式でしょか。ホーン型や共鳴型(バスレフ含)では必ず帯域にピーク、ディップが生まれますし、超低域はこうべを垂れやんす。音圧が落ちようとだらだらと超低域まで伸びている方がクラシックには宜しい。それがもたらす「気配」が出るかどうかでだいぶ音楽の表情に差が生まれやんすから。
131:カニ
擬似的に聴くのにスピーカーからしなくても部屋など周囲の環境で着色されてしまう。そのあたりが時代に合わなくて、輸入元も見捨てた理由じゃないですかね。
都会>地方>田舎>今では、伝説で売る始末。
と、各地の販売店で言ってますけどね。ただ脚色過多で元の情報が不明確になってしまう点が美点だといえば、納得もするんですけどね。
132:試聴などするつもりはない
バイアスという言葉がある。
電気店の店頭で試聴するときの心理状態と、自宅のリスニングルームで、深夜に音楽鑑賞をしているときの心理状態は、バイアスが違うのである。
深々とした夜の静寂と闇に身をゆだねる時・・・そんな時には、タンノイの古色ある音がしっくりくる。もっと言えば、現代的な「鮮明すぎる音は場違い」なのである。
これから精神活動のレベルを低下させていこうとする深夜、タンノイの控えめな音は場をわきまえた紳士の振る舞いなのだ。これは、もちろんレベル・ハイエンドの話。わかる人にしかわからない。
伝説だけで商売が出来る?
客はそんなに馬鹿ではない。
133:寝物語
印象派の絵画を見て、ボケているから価値がないと君は言うのか。
ボケ具合に価値があるのを知るのが教養だ。
ホーンツイーターの鮮明と、箱鳴りのたなびき。その絶妙の味わいが見事。これこそタンノイという絵描きの仕事だ。
137:ビックリマスダ
カニさんの様に部屋の着色を嫌うのでしたら無響室で聴けば良いですよ、部屋は音を着色するのではなくて、出ている音のどの部分を吸収しているか、反射しているかです、出ている音に他の音を附加する物では有りません、いかに自然な演奏環境を擬似的に再現出来るかです。
私は大規模なコンサートホールなんてとても良い空間とは思いませんが?
教会とかお城の部屋とかが好きですホールでも小型の物ですね・・・
138:ぽんさん
>>137
タンノイですと、どのソフトを聴いても教会とかお城の部屋になっちゃいませんか?
ビックリマスダさんの無響室は極端な話だと思うのですが、私もワンパターンで鳴ってしまうスピーカーは好みではありません。
145:タンノイはリアル
私は生録をした経験が有る。30年ほど前は、カセット・デンスケを持って地元の大ホールに通ったものだ。
ところが家にかえってその音を聴いて驚いた。ワンワン、唸ってばかりいるような、ボケボケのサウンドだったからだ。
私たちがコンサートに行って音楽を聴くとき、目から迫力のステージの模様が飛び込んでくるので、音も鮮明だと錯覚していることに気がついた。
大ホールで聴く本当の音は、録音したとおりのボケボケのサウンドだったのだ。
その経験が有るから、タンノイの音がいかにリアルなステージを再現しているか今では良く分かるのだ。
タンノイがボケているという人は、かぶりつきのライブハウスの音を基準にしている。
大ホールの音の再現性で言えば、タンノイは大変リアルである。ロックを聴いても、
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/
____
/ \
// ヽ \
/ / \ ヽ
|| へ / ヾ_ |
| イ●丶 ィ●ア| |
| |  ̄ )  ̄ | |
. | | | 丶 | | アホ日本人にはホーンが一番効くわね
. Π | 丶 ー→ ノ リ
| | \ \___ / /
| |_ )ノリ ) ∠彡//
/スノ / |_/ |\
L_ノ / > | / < ヽ
\ \ノ /ヽ │/ / ィ |
\__ │ // . │ |
135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/13(水) 15:48:33 ID:E/VRBQ/c
バハハ、おまいらまだビンテージ痰乃胆なんかマンセーしてんの、バカだねぇw
エッジ崩壊、高音伸びてない、ダラダラ低音、ドロドロンな解像力、
原音超え林寛子ちゃんの美声が友近みたく変質するスピカの最大失敗作。
288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/19(水) 11:08:21 ID:KsBLWdBN
低音ボアボア.これがホールトーンなんだそうだ。
クラシックにはタンノイ
わかる人にはわかる。
290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/20(木) 14:49:23 ID:WK4A7s51
ぼあぼあの地を這うような低音、空気を揺るがす低音が魂に訴える。
そこが大好き。オールドタンノイよ永遠なれ。
291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 09:55:21 ID:CW9Sro5n
低音ボアボア=ホールトーン付加
これさえわかればオールドタンノイもナカナカいけるよ。
292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/21(金) 18:39:13 ID:I3m+HUFS
演奏会場は当然にホールトーンだよね。日常的にきている音も残響付きだよね。
無音室ではないのだから。
よき時代の優秀録音のLPも教会とかの適度の残響で録音されたものが多い。
過度の残響音と思っている方は一度高級プレーヤー(特にアーム・モーター) 及び優秀な球アンプでしっかりした部屋で聞いてごらん。
202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/04(木) 11:52:24 ID:dQv1kZH7
TW型のツイーターの構造というのは、普通のドーム型のツイーターに金属製のラッパ(ホーン)を取り付けただけの、簡単な構造に成っています。
ただし、Tannoyの場合、この金属製のラッパが入れ子になっており、外側から内側に掛けて小さな系のラッパが連なる、少し凝った仕組みのホーン型のツイーターとなっています。
そして結論ですが、ドーム型ツイーター+ホーンの音を旧来のコンプレッション型のホーンに近づけるのはムリだと思います。ユニットを取り外して、マルチで鳴らしてみれば解りますが、音が違いすぎます。コンプレッション型のホーンは、クロスが1kHzでも使えるぐらいレンジが広いものですので、中域での迫力も違ってきます。
TW型のツイーターは、そういう意味では、ホーン臭さかなり減っておりますので、昔のTannoyホーンが生理的に受け付けなかった人でも、聞けるような普遍さがあります。Tannoyのホーンは、アルテックやJBLよりもかなりキツイ(臭い)音のするものでしたから。また違った意味では、いぶし銀のTannoyの音は消え去り、KEFやTHIELと競合する普通の音になってしまったともいえるかと思います。
206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/10(水) 11:15:36 ID:4pYjlRtE
>>202
ホーン自体クセの共振ピークがホーン臭い音の原因で、これを潰すために補正回路が必要。だがこれを入れるとさらに位相が回り、位相が徹底管理された海外製ハイエンド機のような広大音場とピンポイント定位が両立する臨場感は原理的に絶対得られない。
巨大なホーンを家で鳴らすマニアが廃れたのは家屋事情の他にこれがある。
タンノイはがウーファーが大径になる程に中抜けが酷い。
昔から指摘されていた事だが15インチより10インチの評価が高いのはこの理由だ。
307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 19:26:51 ID:B3rZE9/j
タンノイ好き(38p使用)ではあるが、ホーンツイーターより時々いやな音がでる。
タンノイの持病かなとも思う。
それとも30年もののぼやけた球アンプで鳴らせば気にならないのかな。
クオードですか。温かい切れこみのない音の様ですから。
397 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/07(月) 21:52:17 ID:Mt9QoSeY
タンノイは以前弦がすばらしいと誰かが言ったが繊細さはあるが、弦はあまり良く鳴らないと思う
398 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/08(火) 09:04:04 ID:JVJhFe6z
タンノイは弦が酷い
金管は良く鳴く
それが印象
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1173758367/
4 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/20(水) 14:03
タンノイって、分解能が悪くって、音がブカブカ、モカモカでした。
今もそうですか。
素直なスカットした音が好きですが、今のタンノイならでるでしょうか。
5 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/20(水) 14:22
俺も10,20代の時は偉そうにそんな事言ってたけど最近良さが解かる様になってきたな-(女遊びが飽きてきたからか?)
おじん向きといえばそうなんだが(若い奴が惚れてたら不健康?)解かる様な時がいずれか来るよ。
6 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/20(水) 15:05
>>5
自分が好きになったのだから他の人もそうなるはず、というのはあなたの幻想です。タンノイに限らずそう思います。そもそも「解かる」という言葉は不適当で、「タンノイの音色を楽しむ」くらいに書いて欲しいのです。
あのマターリとしたサウンドが良いと感じる人はいると思いますが、音楽を選ぶんですよね。私は35歳で、ハイスピードな現代オーディオが苦手な人間ですが、タンノイは好きになれませんでした。
7 名前:ブロス :2001/06/20(水) 15:23
タンノイのどこが良いのか、理解に苦しむ、あの同軸SPの考え自体が間違っとる!。
理論的に、高域と中高域の位相が整合できない欠陥SP。
あんなSPをありがたがって使っている上杉研も落ちたものだ。
40年前の五味のオートグラフから進歩していない、化石SPだ。
33 名前:ブロス :2001/06/21(木) 10:33
タンノイの同軸SPは、ツィーターフォーンの延長上にウーファのコーンが有るため、丁度紙製のフォーンを付けたフォーンツィーターのように鳴きが凄いのです。シャーシャーパカパカ(あなたの様に・・・)
当然クロスオーバー付近での位相は滅茶苦茶で、整合なんてとても合わせられません。フォーンの一部であるウーファコーンが振動しているため、なおさら難しい。
ですから、30年くらい前には、パイオニアもPAX−38と言った同軸SPを作りましたが、今は止めています。ジェンセンもセンターポールくりぬきの同軸は、ウーファの磁界が取れない理由で止めております。
このように理論以前に、タンノイの同軸はすこぶる悪いのであります。
38 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/21(木) 18:09
TANNOYはハコを鳴らすスピーカーです。
39 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/21(木) 21:29
>>38
全くそのとおり。
金がかかった贅沢なエンクロージャーをふんだんに鳴らして初めてバランス取れるような音を、あの同軸ユニットは出してる。
ただ企業としてはそれだけではやってけないから、安物も出してるんで、TDシリーズとかじゃ、本当のタンノイは語れない。また、最近のマーキュリーとかはコストかけられないのを逆手にとって、同軸でない安いユニット使って、まったく違う音を出してるから、あれはあれでおもしろいけどね。
42 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/22(金) 06:29
タンノイらしさが味わえるのは最低でもGRFメモリー以上の機種、
それ以下は名前だけの単なる製品そろえで問題外。
44 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/22(金) 08:42
タンノイはタンナイ・スピーカー、特性をフラットにせよ。
癖をなくせ。ネットワークもドロドロ音の元凶。
眼を覚まさなければ、人生棒にふる。
45 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/22(金) 09:09
>>44
ちゃんと調整されたタンノイ上位機種でクラシック聴いてみな!
フラットでない特性も、癖も、さらにはボンボンの箱鳴りも、極めて音楽表現にプラスになってること分かるって!
でもそれは、クラシック聴く人で、しかも音のいいホールでのコンサートに行ったことのある人しか理解できないだろうから、今時、特性フラットとか逝ってるキミには分からないかもね。
46 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/22(金) 10:24
クラシックっていっても、それはタンノイに合うクラシックってことになるよね。あまりに守備範囲が狭い。
48 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/22(金) 10:40
「ボンボンの箱鳴りが音楽表現にプラスになる」てのが、私にはとても付いていけない世界なのです。
タンノイにあうクラシックてのはおそらくあなたが聴いているクラシックだろうね。それを聞いたほうが早いよ。
49 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/22(金) 10:55
>48
そりゃ、あんたのアンプがしょぼいから。(ぷ
50 名前:45 :2001/06/22(金) 11:15
タンノイのプレスティージシリーズは的確なセッティングの元で、制動力のあるアンプで鳴らしたとき、極めてクラシック向けの音楽表現ある音を出してくれる。
どうも45の意味が理解できていないようだからもう一度言うけど、クラシックのいいホールで聴く音というのは、オケの出す音とホール鳴りとが混然と混じり合って、マスとしてのいい音楽が鳴り響くのだよ。タンノイの箱鳴りはその感じを極めて良く出してくれる。
それに、聞こえてくるコントラバスやチェロの音というのは、かなりの部分が弦の出す音を胴体で共鳴させてる音、つまり箱鳴りであることを忘れてはいけない。
箱鳴りを再現するには箱鳴りをうまく利用するのが一番自然だ。
そこのノウハウがタンノイはすばらしいのだ。
日本人にはなかなかマネできないところだね。
まあ、「時代遅れ」と言われれば、それまでだが……。
52 名前:48 :2001/06/22(金) 12:49
箱鳴りによる疑似コンサートホール効果を、たとえそれがどんなに素敵なものであっても、音楽表現と呼ぶのには抵抗があるな、自分には、ということです。
別に箱鳴りに頼らなくても、ちょっとまともな録音だったら必要にして十分なアンビエント音響情報はソースに既に入っているから、それを素直に再生することで満足できてるんだな。
61 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/26(火) 22:37
>>48
激しく同意。
君のアンプはしょぼくないと思うよ。
俺のGOLDMUNDでも同じ感想だ。
ソースにプラスαの付けたしを行うSPを使うということは、ソースの情報を充分に引き出せていないからだよ。CDでもLPでも、良いソースには充分な情報が入っている。弦楽器の箱鳴りもソースに入っている。百歩譲ってSPが楽器と同じ機能を持つ必要があったとしても、何で箱鳴りだけSPで付け足して、弦の擦れる音を付け足さないのか?
弦楽器の音のほとんどが箱鳴りだから、箱鳴りの音が最もソースに多く含まれているのではないか? なぜ箱鳴り「だけ」を付け足す?
生演奏を良く聴き、かつ生演奏の再現をオーディオに求める人は、絶対にタンノイを使わない。
タンノイは、所謂「オーディオの音」が好きな人向けのSP。タンノイのSPを何度か聴いたことがあるけど、リラックスできる音だと思った。でも生演奏とは全く違う音。「クラシック音楽」に向いているとは思うが、「クラシックコンサートの再現」には全く向いていないということ。
そこを勘違いすると、>>45のような典型的なタンノイバカになってしまうんだ。
85 名前:うーん :2001/06/28(木) 19:16
>>50
50の文章読んでなんとなく納得させられる気がしないでもないのですが、でも
やっぱり納得できない。
楽器やオーケストラが胴なりやホールの響きを加味して音楽が形成されるのはもっともことなんだけど、それとスピーカーの箱なりは別では?
箱なりで固有の音色が加わったりしちゃうから、雰囲気は似ていてもまったく生とはかけ離れた音色(音楽)になってしまうんじゃないでしょうか?
もちろん、50は生に忠実な再生を求めていらっしゃらないとは思いますけど。
だけど、
>箱鳴りを再現するには箱鳴りをうまく利用するのが一番自然だ。
という理論は???です。
88 名前:50 :2001/06/28(木) 21:36
>>85
タンノイのオートグラフが開発された時代を考えてみて下さい。1950年半ばです。その時代のタンノイが持っていたオーディオ技術で無理なくオーケストラを再生するために作られたのがオートグラフです。
タンノイのユニット自体はキツイ音で鳴ります。DSPはもちろん、まともなトーンコントロール回路さえ無いに等しかった50年代半ばに、キツイ音のするユニットでオーケストラの響きを出すには、楽器的響きがするエンクロージャーに入れ、全体を鳴らして調和させるのが最も自然、かつ効果的方法だったわけです。
「割れ蓋に閉じ鍋」の最たるものですが、タンノイ社のノウハウが結果として素晴らしい響きのスピーカーシステムを作り上げたわけです。現在でもタンノイのスピーカーの存在理由はそこにあると思います。
特性とか理論を重視する人には、タンノイを使う理由はありません。もっとそう言う人向けのスピーカーがティールとかエグルトン・ワークスから出ているそうです(藁)。ちゃんと調整されたタンノイプレスティージシリーズの奏でる、耳をくすぐるようなバイオリンの響きや、浪々と鳴るチェロやコントラバスを聴いてみて下さい。そうすれば「正確ではないが、自然で美しい音」がどんなものか分かってもらえると思います。
もちろん、「それが好みでない」と感じるのはあなたの自由です。タンノイは「好き」・「嫌い」で語るべきスピーカーだと思います。
95 名前:うーむ :2001/06/28(木) 22:26
>>88
スターリングやエジンバラでは私には“自然”というよりもむしろ“不自然”(造られた低音)と感じました。
98 名前:通行人K :2001/06/28(木) 23:13
>>95
>スターリングやエジンバラでは私には“自然”というよりもむしろ“不自然”(造られた低音)と感じましたので。
この感じ方は正しいと思います。
タンノイは、ウェストミンスター・ロイヤルも、オートグラフ・ミレニアムも、みんな「創られた独特の低音」を持っています。ホーンロードのかかったウェストミンスターやオートグラフは、やはり独特の箱鳴りがあって、それがともすると耳に付きます。
116 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/29(金) 23:56
G.R.F聴きましたが、確かに木のホールの雰囲気を加えたような音がしますね。
でも、どの演奏でも同じホールに聞こえてしまうようで、私はダメです。ムジークフェラインで聴いた、あの鮮烈でダイナミックレンジの広い音が出てこないのです。
最近のスピーカーの方が、その辺りの雰囲気は良く出ます。
117 名前:50 :2001/06/30(土) 00:19
>>116
タンノイは独特の響きを元の音に加えてしまうスピーカーなのでどの演奏でも同じホールに聞こえてしまうのは仕方ないことです。確か菅野沖彦氏だったと思いますが
「タンノイホールで聴いている感じの音になる」
という意味の発言をされていますが、そのとおりだと思います。タンノイホールの響きがあなたにお気に召さないということならば、他のスピーカーを選ばれた方がいいと思います。
118 名前:116 :2001/06/30(土) 01:36
私はタンノイの音よりウィーンフィルの音が好きなので、別のスピーカーを選択した方が良さそうですね。
120 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/30(土) 02:16
>>117
タンノイホールって何だ? おまえアホか?
ウイーンフィルとベルリンフィルの音色の違いも出せないようなSPのどこがいいんだ?
121 名前:50 :2001/06/30(土) 02:24
>>120
誤読もいいかげんにしましょう。そんなこたあ、一言も書いておりません。
ウイーンフィルの音にタンノイの響きが付加され、
ベルリンフィルの音にタンノイの響きが付加される
と言っているのです。
122 名前:120 :2001/06/30(土) 02:43
>>121
バカもいいかげんにしましょう。
ウイーンフィルはムジークフェラインのホール鳴りを考慮して音作りをして、
ベルリンフィルはフィルハーモニーホールのホール鳴りを考慮して音作りをしてる
だから、ホール鳴りも表現できないSPは論外と逝ってるのです。
127 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/30(土) 04:15
タンノイはいいよ。DACを何にしようとアンプを何にしようと同じような音がするからね
CDPやアンプに金をかける必要がないよ。何しろタンノイの音しかしないから。
そういう意味ではすごくお買い得なスピーカーだね。
133 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/30(土) 21:05
深く深−いタンノイの世界。
俺もスタ−リング早く欲しい。。。置く場所が無い。。。。。
あれなら今流行の輸入物より長く深−いお付き合いが出来そうですが。
134 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/30(土) 21:14
タンノイに深さなんかないよ。
幻想だね、幻想。
167 名前:K :2001/07/02(月) 10:49
ホールの中で聴いているような、ふくよかで包まれるようなサウンドがお好きで、タンノイの音を聴いたことがあって、その傾向がお嫌いでないのなら、出来ればプレステージ・シリーズが良いかと思います。その上で、室内楽を聴くか、オーケストラ曲を聴くかで大きくシステム構築が分かれます。
次に出せるお金。やはり金額の高いものは、安いものより個性が強いのですが、良い点も多々持っていると思います。
室内楽がほとんどならば、資金的余裕があるなら現状ではターンベリーを選びます。
そこまでお金が出せないのなら、スターリングです。
プレステージ・シリーズ以外のモデルに関しては、ケースバイケースだと思います。
オーケストラ曲をお聴きになるのなら、やはりオートグラフが一番かと思います。
ただ、スペース的な問題、コーナーにちゃんと付けられるか等の理由で使用できない場合があり、その場合はウェストミンスター・ロイヤルが良いのですが、もっとワイドレンジで低音が出て欲しい、比較的いろんなジャンルを聴くという場合は、KINGDOM15をお奨めしています。
クラシックもジャズも比較的オールラウンドに聴けて、なおかつタンノイのプレステージ・シリーズらしい音をお求めの方には、G.R.F.Memoryをお奨めしています。
けっこうアンプを選ぶので、心配でしたら、アンプをお店に持参して、実際に聴いてからお決めになる方が良いかと思います。
170 名前:K :2001/07/02(月) 11:57
>スタ−リングが欲しい(多分買うと思いますが)僕はあのスピ−カ−でも>色んな音楽を聴きたいのですがやはり聴く音楽のジャンルは限定されてしまうのでしょうか?
プレステージ・シリーズの、あの独特のふくよかさと、響きの良いホールで聴いている感触、そしてチェロなどの胴鳴りの雰囲気を出すという点では、傾向が違ってきますので、スターリングに魅力を感じるなら、スターリングにすべきだと思います。
ちなみに友人に譲った初代スターリングが、今、エアータイトのATM300とJPSのケーブルで見違えるようにジャズからクラシックまで聴けるようになったので、もの凄く感謝されています(^^;
もし私が10年前、こういったノウハウを持っていたら、きっと手放さなかっただろうと思います。
177 名前:K :2001/07/02(月) 16:37
モノラル後期〜ステレオ初期の録音は、マルチマイクロフォンで音を鮮明にとってやる、比較的残響が少ない録音が主流で、マイクを充てたところが図抜けた感じで聴こえ、ホールの中で聴いている各楽器が溶け合ったバランスとはかけ離れたものでした。低域は録音直後のテープの状態ですら伸びが不足していて、当時のスピーカーのレヴェルが低かったせいもあり、オンマイクならではのスピード&ダイレクト感のある再生はある程度は出来たので、ジャズなどの再生はけっこうイケたのですが、クラシック音楽は、まだまだ、という状態でした。
クラシック音楽を愛するガイ・R・ファウンテンはホールの中でオーケストラを聴くようなスケール感と低域の量感、各楽器がブレンドされ、余韻に包まれるような聴き方したかったので、苦労の末、ああいったオールホーンの、しかも少し低域がモッコリ盛り上がり、少し遅れる欠点はあっても、「らしく聴かせる」スピーカーシステムを造ったわけです。
その後録音技術が進み、十分なダイナミックレンジと周波数特性、そして分解能を有するようになった現在では、たった2〜6本で、しかもオフマイク気味に録音しても十分演奏の細部までわかる様になってきました。むしろこの方が位相の問題からもベターであることが録音エンジニアの間でも一般概念となってきました。スピーカーも同軸2ウェイでないと位相合わせが出来ないということはなくなり、コンピューター解析を利用して、セパレートタイプでもビシッと位相のあった製品がどんどん出てくる様になりました。
そうなると、オートグラフのようなスピーカーの場合は、録音が最新のもので、音が良ければ良い程、スピーカー側での色づけがむしろ邪魔になってきます。
ですから、少ないマイクロフォンでちょっとオフマイク気味に録音した最新のデジタル録音を中心に聴く方には、タンノイのようなスピーカーは、その独特の響きが煩わしく感じるかと思います。その場合は、同じタンノイでも、キングダムや新しいディメンジョンシリーズなどが適切かと思います。あるいは録音時のモニターで使っているB&Wの方が良いかと思います。
一方、「名演奏家」と言われた方々のレコードを聴くことが中心な方には、まだまだ「タンノイらしいサウンド」と言われるプレステージ・シリーズが良いかと思います。
>聞く部屋の残響ってどの様に考えたらいいの?
基本的にはプレステージモデルは余計な響きを嫌いますから、少しデッドな方が良いかと思いますが、私が一番良いと感じたのは、九州の湯布院の方の所で、少し山小屋風。パインの板で周囲を囲み、天井はよく会議室などで見られる吸音素材、床は厚さ3cmの桜材で、ちょっとライブに響いていました。
196 名前:192 :2001/07/03(火) 18:05
さて、Kさんなら、TANNOYのBlack、Silver、REDの外観は見た事があると思います。(写真か実物か問わず)
Black、Silverの頃はのシンプルなフレームは、Goodmansのものと同じです。Goodmansは英国最大のスピーカーメーカーであり、他社へのOEMも非常に多く、生産台数は圧倒的です。
TANNOY製品もGoodmansにOEMを依頼していたか、部品の供給を受けていたと考えるのが自然です。他の例をあげれば、Goodmansは米国ラファイエットラジオ、Knightラジオ、英国VitavoxなどにOEMをしています。
197 名前:192 :2001/07/03(火) 18:18
タンノイ独自のウーファーとありますが、コーン紙の型って、めちゃくちゃお金がかかるんですよ。たとえば、JBLのD123というスピーカーがありますが、これと、JensenとWestrex(型番は知らないのですが)と、全く同じ形のコーンを使っているものがあります。型の共用かどこかのOEMですね。
古いGoodmansの業者向けの広告で、
「うちは、どんな形のコーンも、どんな配合の紙でも準備できます。」
というのが、あります。となると、Tannoyのウーファーというのも、タンノイ仕様のGoodmansの紙なのかもしれません。後に(HPDでしたっけ?)からドイツのクルトミュラーコーンに変わりますね。
198 名前:K :2001/07/03(火) 18:38
私は英国タンノイ社の営業担当者と直接話したことがありますが、
「あの火災が起こる前までは、すべて自社で生産していた。ユニットの紙の配合は、秘密だったからね。火災さえなければ、クルトミューラーにお願いすることはなかった。ハーマン・グループの傘下に入ることもなかった」
と言うようなことを言っていました。営業の方だから、東洋から来た私のような一見さんに真実を話す必要はないということで、嘘をついていたとも思えないのですが……。
もし、形状が似ているとすれば、型造りはグッドマンに依頼し、実際に自分の所で製造していた、ということは考えられませんか?
200 名前:K :2001/07/03(火) 18:55
「設計プランの幾つかを社長の所に持っていき、最終設計図は、社長自ら描いた」
と言っていたことを思い出しました。となると、コーン紙の金型が同じ、ということも考えにくい様な……。
でも、当時のコーン紙の金型がべらぼうに高価だったとしたら、グッドマンのをそのまま使い、フレームやボイスコイル等でオリジナリティーを出していた、とも考えらますね。ま、グッドマンに金型造りをお願いしていた可能性は、いずれにしてもありますね。
201 名前:K :2001/07/03(火) 19:11
>英国の会社は、お互いに部品のやり取りをしていますから、
真空管の製造なんて、もっと凄いですよね。フィリップスはOEMでMullardやテレフンケンなどにも造らせていますから。
もっとも、フィリップス・ブランドで「自社生産」をうたっていた真空管も、よくよく調べてみると、下請けの町工場で造っていた、なんていうのも、ザラでしたから、Mullardで造っている方が、マシだったのかも知れません。あのEL34の音、どんなに頑張っても、中国やロシア製では到達できないと思います。
そう言えば、誰だったか忘れちゃったのですが、映画館のアンプが壊れて、東洋ウエストレックス(でしたっけ(^^;)に修理依頼したところ、なんとMullardのEL34が、代用品として三極管結合で付けられていてビックリした、なんておっしゃっている方が居ましたね。
202 名前:192 :2001/07/03(火) 19:23
そうそう、球は凄いですね。EL34なんて、英国製だけでも、いったい何種類あることやら…
松下がPhilipsにOEMしていたのは、6BQ5でしたっけ?
凄い話ですね → 東洋Westrex。
まあ、あの会社は、勝手にWestern部品を国産メーカーに発注したりしていたようなので、かなりアヤシイですよ。
Goodmansの有名なOEM先で思い出しましたが、ESLを出す前のアコースティカル(すなわち、今のQUAD)にも出していました。
紙やダンパーの設定は違うのだと思いますが、外観は、まんまAxiom22だったりします^^;
216 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/06(金) 11:41
ヒノの親父が、今のタンノイはGoodmansの工場で生産している。といっていたけど、どうなんだろうね?
TEACあたりも金をだして、Harmanから株を買い戻したけど、工場に関しては、一度焼けちゃって、難しいだろうしね。
確かに、新生タンノイの工場として、TANNOYマークのついたビルの写真は見たことがあるけど、そんなもの、どうとでもなるしね。
TANNOYって、TANNOYとModaunt Shortと、あと何社かでグループを作っていましたよね?
217 名前:K :2001/07/06(金) 17:58
>>216
>ヒノの親父が、今のタンノイはGoodmansの工場で生産している。
>といっていたけど、どうなんだろうね?
まだそんなことを言っているんですねぇ。(^^;
ヒノ製オートグラフの音が悪いと言うと、必ず口にするのがそのセリフ(^^;;
私が更に、
「レッドを入れても、お宅のオートグラフじゃ、あんまり良い音しないねぇ」
とチャチャを入れたところ、烈火のごとく怒って、「ティアック製のエンクロージャーしか聴いたことのないヤツに何がわかるか!」と言われ、二度と敷居をまたげない身となってしまいました(^^;;;
確か、TDシリーズの時だったと思いますが、グッドマンの研究者と共同研究やっていますから、製造も部分的にお願いしちゃっているかも知れません。
タンノイがクルトミューラー社のコーン紙を使うようになってから堕落したと言う人に対して、
「そりゃぁ、あんたの様に1960年代のLPしか聴かん人間には、昔のモニターレッド以外はクズにうつるだろうさ。
でも、最新のデジタル録音のCDを昔のオートグラフと今のG.R.F.Memory、どちらで聴くと訊かれたら、俺は新しいMemoryにするね。それを堕落と言うなら、それでも構わない。どちらを選ぶかは俺自身だし、もしユーザーのことを考えないで製品開発していたとしたら、会社はつぶれちゃっているか、俺のようなユーザーは見向きもしなくなっているだろうね」
といいうようなことを申しておりました。
私も同感で、タンノイというメーカーが、このデジタルの時代に信念を持って製品作りをしていれば、たとえ組み立て工場がグッドマンでも、セレッションでも、はたまたバイタボックスの共同工場でも、どこでも構わないと思います。
ただ、オートグラフのようなプレステージシリーズの場合は、設計も大切ですし、組み立てる場合は、それなりに熟練した方達が携わっていないと困ります。だからと言って、タンノイの工場で組み立てたものでないとタンノイでない、なんて言うつもりは毛頭ありません。
出てきた音が、タンノイならではのサウンドを持ち、工作精度もかなり高くて私を満足させるものであったら、それは私にとって、やはり「タンノイ」だと思うのです。
>TEACあたりも金をだして、Harmanから株を買い戻したけど、
>工場に関しては、一度焼けちゃって、難しいだろうしね。
でも、「今度のはKEFにも負けない最新設備だ!」と、自信ありげでしたけど(^^;
>確かに、新生タンノイの工場として、TANNOYマークのついたビルの
>写真は見たことがあるけど、そんなもの、どうとでもなるしね。
叔父が申しておりましたけど、けっこう立派な工場だそうです。で、
「確かにそこで全部のユニットを製造するには、ちょっと足りないかもしれない。
JBLと共同で、東南アジアに低価格帯の製造拠点を持ったという噂もある」
と申しておりました(^^;
>TANNOYって、TANNOYとModaunt Shortと、あと何社かでグループを
>作っていましたよね?
セレッションの研究施設は素晴らしいそうで、傘下に収めてから、小型モデルをたくさ
ん出すようになりましたよね。それはそれで良いことだと思います。
218 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/06(金) 18:14
僕のIIILZ(英国から取り寄せた本物。日本で売られたIIILZの多くは国産箱らしい)の裏板の響きとか凄いですよ。
良いにせよ悪いにせよ、この響きがIIILZというシステムの音に大きな影響を与えているわけで、違う材料で箱を作っても、全然違う音になってしまう。もちろん、その「ちがう」が、より良いである可能性もあるわけだけどね。
219 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/06(金) 18:19
それにしても、ヒノの親父 健康なユニットの紙を変なオリジナルに交換してしまうのは、やめてくれないかなぁ…
鹿革エッジもそうだけど、数年後にはリセールバリューすらないゴミになっちゃうよ。
225 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/07(土) 00:26
タンノイプレステージシリーズには、同じモデルでも多くの種類(TW・TWW・HW・HEなど)ありますが、音的にはどう違うのですか?
一番初期のモデル(つまみでレベル調整するタイプ)が音の厚み等は優れているのでしょうか?
例えば、価格が同じなら初期とTWどちらが買いですか?
226 名前:K :2001/07/07(土) 01:12
>>225
>例えば、価格が同じなら初期とTWどちらが買いですか?
CDで比較的新しいデジタル録音をよくお聴きになる方には、新しいシリーズ、たとえばHEとかをお奨めします。初期モデルは、例えばスターリングではIIILZにどこか似た、箱鳴りをうまく使って響きを創っているところがありました。ですから、低域は少し締まりがなく、分解能もHEなどに較べたら、少々劣っています。分解能がない分、音が固まりになりやすく、そういった意味で厚みが増している様にきこえないでもないです。
初期とTWを較べても、TWの方が低域の締まりが良く、分解能も上がっている様に聴こえます。私はそれを飛び越して、初期の次はTWWを購入しました。
449 名前:K :2001/07/22(日) 15:15
タンノイスピーカーを鳴らすコツとヒントを徒然なるままに書き記してみました。
梅雨から夏場にかけては、かなり「もったり」した音になります。特に口径の大きいユニットは最悪で、38cmともなると、冬場の数倍水分を吸って重たくなったコーン紙がレスポンスの悪さを呈します。その点、古いモニターレッドは比較的薄くて硬いコーン紙でしたので、夏場でもそれほど音がダレることはないようです。また、エンクロージャーも水分を吸って振動しにくくなっていますので、夏場はしょっちゅう鳴らしてやらないと、みるみる音が悪くなっていきます。
鳴らす音量ですが、一日の中で時にはエンクロージャーの板が振動しているのが解るくらい、入力を入れてやった方が鳴りが良くなる様です。やはりエンクロージャー自体を鳴らさなければならないタンノイのスピーカーの宿命なのでしょう。
これは何もタンノイシステムに限ったことではないようですが、長時間小さな音量で鳴らしてやるより、いったん完全にみんな電源まで切ってやった方が、エージングが進みやすい様です。特に透明感がグッと上がってくる感じがします。
最新のHEモデルよりも前のユニットを搭載しているモデルでは、単線系のスピーカーケーブルが本当に相性良い様です。撚り線でも、あまり細いのではなく、太めのものを使用した、スペース&タイムのケーブルも相性が良いようです。これは切り売りで幾つか種類が出ています。安いものだと\1,300/mくらいです。
リスニングポイントは、ユニットの軸線上で正三角形を作って、部屋の広さにもよるでしょうが、それより20〜30cmくらい後方です。ちなみにウチではちょうど応接セットのテーブルの上なものですから、試聴に来た方々は、不思議にほとんど皆、テーブルの上に座って聴くようになります。
タンノイのの1970年代前半までのスピーカーユニットは、ハードエッジでしたが、エンクロージャーの板が柔らかくて、むしろエンクロージャーを鳴らして音造りをしていた感があります。
1981年以降から最新のHEより前のモデルは、むしろユニットの低域再生を改善させ、エンクロージャーの共鳴はそれ以前よりも控えめにして音造りをしていた様に思います。
そして最新のHEモデルですが、低域の再生よりも歯切れ良さ、シャープさを追求し、多少低域再生力が落ちても仕方がないというような作りのような気がします。
同席したEARのオーナーが仰るのには、「タンノイの場合、ステージとの距離感は、こんなものでしょう」とのこと。
「部屋のコーナーにスピーカーを置いて、聴くリスニングポイントは、たいていは部屋の中央やや奥、というふうになるかと思います。そうした場合、あまり音が前に出て来すぎると、演奏者の中に頭を突っ込んで聴いているような感じになり、演奏会場の椅子にゆっくり腰掛けてきいているという、タンノイらしい本来の音と違って来ます」
なるほど、と思いました。
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html
lこんにちは、カエルの血だす!!
ヽ、,,,__ ______ノ
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__,, -"ノノ人 `ー____,,,,ン((:::::::/:::::::::::ノ
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5. タンノイはスピーカではなく色々なアンプの違いを愉しむ為のスピーカ
49 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/09(土) 06:03
オートグラフってのは、長大なバックロードホーンと薄い板を鳴らすことなんかで、わざと残響を作り出しているんだよね。ソースに含まれていないホールエコーみたいなのを、人工的に付加して鳴らすわけだ。だから何を鳴らしても、細かい音やソースによる録音の違いは出てこない。みんな、強いスピーカーのキャラクターで塗りつぶしたように鳴る。
今の情報量の多い周辺機器で、オートグラフを鳴らしたらどうなるか。
変な残響がいっぱいの、トンネルか洞窟で大勢がわめいているようなひどい音になるよ。その残響がオートグラフの本質だから当然だ。
こうしないためには、昔と同じような、情報量の少ないアンプを使えばいい。古典的な真空管アンプとかね。そうすれば、聞きやすくはなる。
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/974/974534537.html
TANNOY(タンノイ) [Autograph]管球式アンプ
1950年代タンノイも自社スピーカーシステムと組み合わせる為の管球式アンプ(プリアンプ・パワーアンプ)を製造していました。TANNOYとQUADが純正みたいに言っている方が多いですが、モニターレッド搭載システム辺りまでは、TANNOY社製アンプが、本来純正の組み合わせなのですよ。
・プリアンプ TYPE HF.C/VA/200 (1956〜1958年)【初期型】
・パワーアンプ TYPE HF/200AC/12L (1958〜1959年)
特に1950年代の英国製HiFi系アンプの能力(帯域特性・歪み特性・S/N特性)は非常に優れています。高級機になればなる程その傾向が強いのです。だから、かなりクリアーでシャープな音質になります。レストア直後は、音が硬すぎるという印象を持つ人も多いのです。ただ、それで正常なのです。レストア直後にも関わらず、まったりしたボケ気味の音質だった場合は、それは完全な修理が行われていない可能性もあります。各メーカーの音作りやシリーズ(グレード)により、若干の傾向の違いはありますが、概ねそんな感じになります。現在において、部品が劣化した状態のアンプの音を基準に考えたら駄目なのです。部品が劣化し特性が出ていないのですから、ボケボケの音質になって当然なのです。
今回のTANNOYのアンプも当時の英国系高級HiFiらしいサウンドです。派手な色付けない、極めて端正なサウンドです。
英国系の高級HiFi機材(アンプやスピーカー)って、高級機になればなる程色付けの少ないクリアーで端正なサウンドになっていきます。水を飲んでいるような感覚です。だから、コメントに苦労するんですよね。悪く言えば特徴的な音質ではないのです。HiFi(高忠実度)ですから・・・ね。機材に色が付いていては、ソースに対して高忠実度再生になりませんからね。
オーディオの音質の骨格はスピーカーとアンプによってほぼ決定されますが、これも高級機なればなる程、それぞれの相性を求めてきます。TANNOYのアンプは、TANNOYのスピーカーによくマッチします。どこがどうとかという話ではなく、ほんとスムーズに音が出てきます。バランスもいいのです。当然といえば当然ですね!これがTANNOYの考えていた音質なんですから・・・
今ここに試聴用として12インチシルバーが搭載された「Landsdown」があり、それで試聴していますが・・・LEAK TL-12Plusでは若干音の線が細くなり上ずった感じになるのですが、TANNOYのアンプではそれが全くありません。重心が下がり音に厚みが増した感じです。バランスが良くなりました。しかも、クリアーなサウンドで、J-pop等Vintage機材では苦手とされるソースも見事に朗々と鳴らしてくれます。てか、J-popが鳴らないVintage機材はどこか故障していますよ。
http://vintage-audio.jp/?p=650
オリジナルエンクロージュアのオートグラフを聴く機会が2度ほどあったが、うまく鳴らなかったのか、魅力を感じなかった。その後、何度かオートグラフ(モニター・ゴールドやレッド、ミレニアム)を聴いたが、一度として満足出来るほど、うまく鳴っている音を聴いたことがない。
ということは、初めて聴いたときと、マークレヴィンソンの組み合わせ(LNP2L+ML3)で聴いた2回しか、よそでいい音のオートグラフを聴いたことがないのだ。
20年以上使ってきて、今更その魅力はどこか?と自問自答しようにも、長く連れ添った奥さんのようなもんで、
ほっとする。安心していられる。落ち着く。くらいしか思い浮かばない。
http://analo9love.seesaa.net/article/134092842.html
プリアンプは半導体を使用せず是非とも管球式のプリアンプを使っていただきたい、メインアンプが真空管ですから半導体のプリアンプは合いません、それでは半導体のメインアンプにすれば解決かと思われますが、はっきり言って半導体のアンプではタンノイが鳴りません。また半導体のプリアンプはツルンとした音でゾリゾリ感がなく奥行き感も乏しくなります。
http://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-007.html
組合わせるパワーアンプは、QUADUではありませんよ。通常はLEAK TL-12plusあたりが適当です。
TANNOYにQUADUという組み合わせが国内では常識化されていますが、QUADUはESL専用アンプと考える方が普通でしょう。ESLはコンデンサー型スピーカーでその発音構造から考えても(勿論試聴しても)わかりますが、繊細ではあるけどダイナミック型スピーカーと比較すれば全くエネルギーバランスが異なります。
スピーカーとアンプの組み合わせでは、それぞれのメリットとデメリットを補いあいマッチングを取るのですが、ESLの過度な線の細さや押し出し感の無さをQUADUは補うような音質(バランス)で作られているのですから、TANNOYの様なダイナミック型スピーカーに組合わせるとボケ気味の音になって正常なのです。
しかも、TANNOYは当時の英国系の中でも、どちらかと言えば荒い音質のスピーカーに分類されるのですから・・・余計にボケて荒い音になります。
そこで、まぁ一般的に使えるのがLEAKとなります。こだわるならモニターシルバー時代であればTANNOYのアンプやその他HiFi系のアンプとなり、いろいろ選択肢はありますが、QUADUだけは違いますよ。どうしてもQUADと言われるなら、QUADT型が良いでしょう。QUADTは「コーナーリボン」というGoodmansの12インチウーファーにリボントィーターを組み合わせたアコースチィカル社(QUAD社)のオリジナルスピーカーシステム用のアンプで、こちらは通常のダイナミック型スピーカー使用なので良いのです。
Landsdown+LEAK TL-12plusでの組合わせは、やはり家庭用高級機の内容を伴ったサウンドです。ソースを選ばず、忠実度の高い鳴りをします。普通に聴けるいいシステムだと思いますよ。
http://vintage-audio.jp/?p=450
709 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/22(水) 13:12
タンノイをお持ちの方は大体真空管アンプをお使いのような気がします。
技術的、音響的、音楽的に観て何故真空管アンプが似合うのでしょうか?
710 名前:K :2001/08/22(水) 19:23
>>709
ハーマングループを離れてから出したプレステージ・シリーズは、石のアンプでもけっこううまく鳴ります。QUAD 606などはその最右翼かと思います。さらにALCHEMISTのAPD24A&25Aなども相性が良いアンプだと思います。KRELLはA級増幅でパワーもあり、ドライブ能力も凄いアンプを世に送り出していますが、初期のKSA50はけっこうG.R.F.Memoryとは相性は良かったのですが、Model 600は8Ωで600Wものパワーを誇るのに、寸詰まりの低域で、がっかりさせられてしまいました。
それで、ふと思いついたのですが、タンノイの特にプレステージ・シリーズは、オートグラフなどのヴィンテージオーディオから連綿と続く独特のサウンドを持っており、オートグラフやIII LZなどが開発された頃は、真空管アンプがまだまだ主流でした。ですから、ユニットは確かに新しくなったとはいえ、コンセプトとしては古くからのものをひきずっているわけですから、その当時、すでにほとんど完成の域に達していたタンノイのスピーカーシステムは、古い真空管アンプとの方が40年以上も経た現在でも、今もって相性が良いのだと思います。
石のアンプでも、ALCEMISTのAPD25Aの様にトランスがあるものはとても相性が良いことを考えると、出力トランスを搭載してダンピング・ファクターがあまり高くない(10以下のものがけっこうある)真空管アンプは、確かに低域の制動性が悪いのですが、適度にエンクロージャーを響かせて音作りしているタンノイのスピーカーには、むしろそれがメリットになっているのではないかと思っています。
これは、ダンピングファクターが確か1000くらいあったModel 600では相性がイマイチだったことの裏付けになっているようにも思えます。初期のKSA50は100は超えていたと思いますが(300〜400程度?)、Model 600程ではなかったので、そこそこ鳴ってくれたのではないかと思っています。
また、タンノイ・ファンは、基本的にはホールの中で響いている感じを大切にしますので、たとえ録音の上では直接音が鋭く刺激的に録音されていても、音にベールを被せてしまう、という批判があったにせよ、しなやかでみずみずしく、ふくよかな真空管サウンドの方が好みなんだと思います。
時にタンノイの同軸2ウェイのツィーターは、鋭く金属的な音になってしまうことがあり、そういう傾向を回避する意味でも、真空管アンプはタンノイ・スピーカーに寄与しているのではないかと思っています。
711 名前:月よりの使者?けっこう仮面 :2001/08/23(木) 20:37
「音作り」というのが敵視されることがあり、タンノイのような箱を鳴らすスピーカやトランス/結合コンデンサを使いまくる管球アンプは過去の製品呼ばわりされることがあります。
「みずみずしい、というのは偶数次高調波歪がたれ流しになっているだけだろう」
てな具合に。 でも、音は収録した段階で既に色がついているんですよ。マイクの種類、位置により違う音がします。マイクアンプや録音でも変わりますし、それ以前に会場や(ライブなら)客の入りでもう変わります。K先生がタンノイと管球アンプを愛好するのも録音趣味・演奏趣味が背景にあるんじゃないかと勝手に分析している次第です。
714 名前:K :2001/08/23(木) 23:13
私が結局タンノイと真空管の組み合わせになるのは、ご指摘の通り、私が自ら演奏をし、録音もやるせいもあるかと思います。自分が演奏側に回ってみるとわかりますが、演奏している時に演奏者が耳にする自分の音って、ピークだらけの荒々しくてバランスもへったくれもなく、うるおいなんて皆無の音だったりします。しかしある程度離れた所で聴くと、ホールの残響がうまく丸みを与え、うるおいのある、美しいフルートの音色になってくれたりします。風呂場で歌うと、上手くなったように聴こえる様なものですね。
録音する場合には、再生側での劣化や解像度不足も考え、指揮者のポジションほどではありませんが、そこそこ分離も良く、かつ、あまりライブになりすぎないように、でも、ちゃんと綺麗に残響を録れる場所を選びます。そうすると、どうしてもマイクロフォンの周波数のピークの部分もあったりして、も高域がピーキーに聴こえたり、潤いのない荒っぽい音に聴こえたりします。そう言う時にタンノイ&真空管アンプは、本当にそういったアラを見事に隠してくれます。
ちなみにこれをJBLの4343で再生すると、とても聴いていられません(^^;
だから、けっこうオンマイクで録って、JBL4343でちゃんと聴ける演奏をするジャズプレーヤーって、ほんと凄いものだと感心したものでした。
730 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :01/08/27 17:06 ID:c1Z2OqvI
田舎にアーデン(アルニコ)が有る。問題はアンプ。何で鳴らそうか?
昔のラックスは相性が良かったけど、今のラックスはストレートになってしまって、必ずしもタンノイとは合わないような気がする。
731 名前:K :01/08/28 10:33 ID:sPyiG9wk
>>730
確かにSQ38Dを聴いた感じでは、少しストレートという感じがしないでもないですね。
ならば、中古で昔のラックスを手に入れるというのはいかが?
ヤフオクなどでけっこう出ていたりします。
新しいところでは、ユニゾン・リサーチのsimply 2(18万)はいかがでしょう?
昔のラックスを思わせる、ちょっと柳腰風の、美しいサウンドが特徴です。
個人的にはC.R.ディベロップメンツのRomulus 6L6PP(28万)などが、ちょっと耽美的と言われるかも知れませんが、浮遊感まで見事に再生してくれる、好きなアンプだったりします。
112 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/29(金) 08:32
タンノイファンには球アンプ使ってる人多いと思うけどそれら以外に良かった例外的なアンプを教えて下さい。
114 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/06/29(金) 21:59
>>112
ジェフで鳴らすとイヤな音がしなくなる。
ついでに低域も少しは締まる。
ホールトーンも、はにゃ〜んと聞こえる。
131 名前:Kさんおしえて :2001/06/30(土) 11:29
>>114
のジェフは合わないんでしょうか?
最新アンプでおすすめはあるのですか?
132 名前:居座っちゃった? K :2001/06/30(土) 17:10
ジェフの音は確かに綺麗だと思います。解像力もあって、ホールトーンも素晴らしい。
でも、特にプレステージ・モデルのG.R.F.Memoryより上の、38cmユニットを駆動するには、少し柳腰風。ただしこれはメインがModel 10、プリがSynergy IIでの感想。
ゴールドムンドのMimeisis 28はタンノイらしいふくよかですぅーっと弛緩する低域と異なり、私の感覚とは違う路線の緊張感のある中低域が特徴。 McIntoshに少し似ていなくもない、ビロードのような感じで、好きな人にはたまらない感触なんでしょうが、私の好みではありませんでしたので、販売店の方が超強力に推したものの、却下。
で、ステラヴォックスPW1。これがゴールドムンドと同じ所で作っている割に、意外にもシャープで力がみなぎっている感じがして、あまりクセがなく、良い感じでした。今、石のアンプで、価格もそこそこ(買値で42万円)となると、これかなぁ?
C.R.ディベロップメンツのWoodham 300Bは、美しさと伸びやかさで勝負するなら、ジェフを凌ぐと思います。浮遊感の美しさをこれくらい出すパワーアンプは他にないでしょう。組み合わせるプリは、同社のKaster Proがベスト。ただ、個人的にはやっぱり低域のドライブ感がもう少し欲しいです。
そういう意味では、ちょっと前のモデルのArtemisの方が良かった様に思います。
ちなみにその前のRemusは低域の締まりがイマイチでした。
FMアコースティックFM411は、あまり文句の付けようがないのですが、遊びの部分、弾ける感じがありません。でも、美しさと楽器の質感を脚色せずに出すという点では、最右翼かも知れません。しかし、いかんせん、価格が320万! 価格交渉しても286万でしたので、購入するには至りませんでした。
あとそうそう、何だか音がこじんまりしてしまったのが、購入意欲を減退させた一因でした。プリがFM155だったせいもあるかも知れません。
マークレビンソンNo.334Lも全体的には悪くはないのですが、低域が出ませんでした。
これは、ダンピングファクターが高くてスピーカーをしっかり止めるために、余計に響かず、聴感上、低域が出ていないように感じるからかも知れません。理論上はこちらが「正しい音」なのかも知れないのですが、個人的に「これで鳴らすなら、スピーカーはウィルソン・オーディオのSystem 6か、ATC SCM150Pslだな」と思ったので、却下。
パスラボのX600は、同社のプリ、X1プリと組むと俄然、本領発揮します。ちょっと低域は肥大気味かな、と思わないでもないのですが、不思議とタンノイの音を邪魔せず、みずみずしい高域も、プリがX2だと線の細さだけが目立ってしまいますが、X1なら良い感じです。
以上は、G.R.F.Memory、あるいはAutograph Millenniumと組み合わせて試聴した個人的
な感想です。
560 名前:中村主水 :2001/08/02(木) 02:17
現在カンタベリー15(HEになる前の型)を使ってクラシック(オケもの中心)をよく聴きます。パワーアンプの買い替えを検討中なので、ご教授ください。
タンノイの音楽を濃厚に聴かせる部分に惚れていますが、ここへいわゆるハイスピードアンプを組み合わせると、楽音の立ちあがりが改善され、より演奏者の意図が表現されるのではないかと考えるようになりました。ゴールドムンドあたりはどうかと思うのですが、いかがなものでしょう?
562 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/02(木) 07:52
>>560中村主水様
タンノイに俗に言う”ハイスピ−ド”アンプを組み合わせるとの御意見ですが大阪日本橋の逸品館のオリジナルアンプで鳴らすと不思議な体験をされるでしょう。
アンプが”ハイスピ−ド”(?)過ぎるとエンクロ−ジャ−が鳴らないためタンノイの良さが完全に死んでしまいます。ユニットだけ鳴ってるタンノイは聞けませんね。
563 名前:K :2001/08/02(木) 13:26
>>560 中村主水 さん
>タンノイの音楽を濃厚に聴かせる部分に惚れていますが、ここへいわゆるハイス
>ピードアンプを組み合わせると、楽音の立ちあがりが改善され、より演奏者の意図
>が表現されるのではないかと考えるようになりました。
私もそう考え、10年ほど前、サイテーションというハーマンカードンのアンプを使ったことがありました。確かに、中高域のスピード感は増し、素晴らしいと思ったのですが、いかんせん、低域が出ませんでした。
私はMarantzの古いmodel 1&5が非常に相性が良いと思いました。たぶん、ダンピングファクターが適度に低い真空管アンプの中で、無帰還あんぷでなく、そこそこNFBがかかっているのが良いように思います。
479 名前:K :2001/07/26(木) 09:10
>プライマー200シリーズのブリ+パワー+CDが細身に調教してくれて、
>そこそこに鳴ってくれている様に思います。
プライマーですか!これなら低音が出過ぎることはないですね。スピーカーコントロールも良いようだし。
ただ、逆に、低音が出ない可能性があります。
石のアンプはダンピングファクターが良すぎるので、スピーカーを余計に振動させないという点では、最新のエンクロージャーが響かないタイプのスピーカーなら良いようなのですが、逆にタンノイのような、エンクロージャーを響かせて音造りをしているものでは、低域が出ないかも知れません。
私はかつて、サイテーション・シリーズという、ハーマンカードンのダンピングファクターがかなり高いアンプも使っていましたが、これがまったく低音が出ませんでした。
で、「黄金の組み合わせ」というウエスギアンプに換えたら低音が出るようになって、換えた当初は大喜びでした。ま、そのぬか喜びも一ヶ月程度で終焉し、今度は低音が出過ぎる弊害を味わうことになるのですが……。
いずれにしても、スピーカーを手に入れてからが勝負、ですね。
474 名前:K :2001/07/26(木) 00:16
>パワーアンプがU-BROS3に変わり、細かなセッティング変更を行いましたが、
>会社の独身寮の四畳半という事もあってか、ゆるんだ低音の制御が出来ず使いこなせませんでした。
私もウエスギアンプをいろいろ使ってみたのですが、結局ウエスギではその低域をコントロール出来ず、シェルターというメーカーに走ってしまいました。で、それでも満足が出来ず、いろんなお宅を訪問して、相性の良さそうなアンプを探し回ることになってしまいました。
ところが、たいていが「人に勧められたから」とか、「雑誌に載っていたから」ということで選ばれ、「まぁ、こんなものでしょう」ということで終わりにしている方がなんと多いことか。買ってみたものの納得せず、ショップに泣きついたら「こちらのアンプにしてみたら?」と言われてそれに換えても結局解決せず、買い換え買い換え、ローン地獄にはまって行った方もいらっしゃいました。
446 名前:K :2001/07/21(土) 23:46
タンノイのコクのある音がお好きならそれほど難しいことではないのですが、その独特のコクや懐の深さを生かしながら、キレを求めると、何だかビールの宣伝みたいになってしまいますけど、そういう場合は、私は真空管アンプの組み合わせをお奨めしています。
中でもMarantz model 7&8の組み合わせは、質感を出来るだけ正確に伝えながら、低域をしっかりコントロールしてくれるので、ダレが少なく、良い結果を導いてくれるかと思います。中古ならけっこう安く手に入りますし、本当はオリジナルが良いのですが、なかなか程度の良いものを探し当てることは難しく、レプリカの真空管を換えたりして使いこなすのが一番かと思います。
そして、エアータイトという日本のメーカーのATM300、これ、けっこうイケます。ラックスの方達が独立して創ったメーカーですが、ラックスの先入観をうち砕いてくれるほど、ストレートな鳴りっぷりが見事です。しかもCDダイレクト入力があり、便利です。ただ、300Bのシングルアンプですので、オートグラフの様に能率が98dBもあれば問題ないでしょうが、95dBを切るとちょっと厳しいかも知れません。
スピーカーケーブルは銀線ではなく、銅線の単線が相性が良く、CDプレーヤーはSTUDERなどの音が分厚くかつ前に出てくるタイプが良いかと思います。
タンノイの古いタイプで分解能と音場の描出能を求めるのは、ある程度までは可能かも知れませんが、プレステージシリーズで例をとるなら、一つ前のTWWですら、どんなに頑張っても、ウィルソン・オーディオのSystem 6には絶対に敵いません。ソナスファーベルのアマトールにすら勝てません。
もしあるレヴェルまで持っていこうと頑張るとするなら、CDにはリンのIKEMIやCD12、プリにはせめて石のアンプでコニサー、真空管ならソニックフロンティアかコンバージェントオーディオ、メインにはRed Rose Model 2 or 1もしくは特注になりますが是枝300Bプッシュプルアンプを持ってきて、しかもインターコネクトケーブルもスピーカーケーブルも銀線タイプ、特にスピーカーは単線の銀線か、キンバーケーブルの銀線タイプという具合に、超ド級システムとなってしまいます。
確かにこれだとそれなりに高分解能で鳴ってくれますが、スピーカーをSystem 6を持ってくれば、もっと良く鳴ってくれるでしょう。
これから新たに買おうと思っている場合は、昔のコッテリとした音が良ければ、中古を選ぶべきだと思います。新しいHEタイプは昔のようなコクのある鳴り方はしてくれません。かといって、System 6の様な完璧なビシッとした眼前に広がる音場を呈してもくれません。そういう意味では中途半端なんですけど、今我が家で鳴っているオートグラフ・ミレニアムは、「こいつ、本当にタンノイかよ!?」というくらい、弾けた鳴り方をしています。これは是枝300Bプッシュプルアンプのスピーカー制動力が見事なことと、我が家のモデルはワイヤリングがウェスタンのもの単線綿巻線を使用していること、バンディングは太番手包縛糸とワックスによる結線という、プラスチックを使わない方法を採っているお陰と思っています。プリのコニサーもS/Nの悪さを除けば、素晴らしいアンプかと思います。
最新のタンノイで高分解能で楽しみたい場合は、先に挙げた超ド級システムの中のスピーカーケーブルを単線でなく、撚線タイプのキンバーケーブルにすると良いみたいです。
317 名前:K :2001/07/13(金) 23:03
いや〜、本当にタンノイって気難しい、なかなかこちらの思うように鳴ってくれな
いスピーカーなのですよ。先日まで使っていた、Red Rose Music のModel 5は、「銀線の音が乗り過ぎじゃないの? おまけに蛍光灯のノイズに弱い様ね」と、蜜月はわずか1週間。
次のコニサー4.0は、みずみずしい音と楽器の質感の正しさでは群を抜いていますが、「S/Nの悪いプリね。私のような能率の良いスピーカーには合わないわ」と、たった1週間で足蹴にされる始末。
お気に入りはCD12と、メインアンプがなんと、是枝さんというオーディオ評論家が創った、300Bプッシュプルアンプ。これって、メチャクチャ高価なんですよねぇ。しかも是枝さんの一品ものだし。
プリはMarantz model7がかろうじて当確ラインすれすれ。あとはCRディベロップメンツのカスター・プロの結果待ちという状態。Red Roseから新しく出ると言う噂の石のプリアンプには少し興味があるけど…。
EARから出た新しいプロ用プリアンプならV20でS/Nの良さは魅せてくれたから良さそうな気がするが……。
スピーカーケーブルも、あんなにアルテック604-8Kでは素晴らしかったJPSも、「透明感の足りないケーブルね」と、そっぽを向かれる始末。長崎からφ2.5mm銀単線ケーブルを取り寄せてみたり、友人宅のハーベースで良かったS/A Labs High End Horse3.5を取り寄せる手配してみたり、もう、大変なんです(^^;
471 名前:K :2001/07/24(火) 22:07
RHRはオールホーンの欠点でもある、低域の伸びが不足します。コーナーで内振りを大きくすればある程度は解決するかも知れませんが、根本的にアンプで補ってやらないと、難しいかも知れません。
低域を制動させるには、ダンピングファクターの比較的高めな、NFBを少し多くかけているアンプを選ぶと良いかも知れません。Marantzのmodel 2,5,8,9はそれほど多くNFBをかけてはいませんが、それでも現在多くなりつつあるノンNFBタイプに較べれば多く、トランスの能力も加わり、低域が膨らみすぎる感じにはならず、OLD タンノイで、低域の膨らみに困っていらっしゃる方にはお奨めのアンプです。
それに較べてRHRやウェストミンスター・ロイヤルは、基本的にはコーナーに置きを考えたタイプではないので、根本的にオートグラフのような低域の伸びは望めないかと思います。ですから、アンプ側で補う必要があります。
NFBが少ないアンプで少しウーファーの制動は悪くなりますが、よく響かせてやるようにすれば、聴感上、低域が伸びているように感じることが出来、デメリットを差し引いても、十分、メリットがあるように思います。
あるいは、McIntoshのアンプのように、その素晴らしいトランスの性能を存分に生かし、低域が伸びやかで独特のコクのある、ビロードのようなサウンドがマッチする様に思います。
ちなみに、エアータイト(A&M)のATM300は、NFBを0〜6まで3段階に変更できる優れもので、スピーカーの特性に合った選択が出来、重宝しています。
129 名前:50 :2001/06/30(土) 08:54
マランツの真空管、マッキン、クオード等で鳴らしたり、鳴らしている人の音を聞いたりしたことがありますが、
マランツだと端正で標準的な音、
マッキンだと弦が耳をくすぐるような美音、
クオードだとかなりレンジは狭まってちょっとキツイところもあるが、シブくて聴き込むと何とも味のある音で鳴っていました。
この3種は好みもあるけど、定番的アンプだと思います。
130 名前:戻ってきたK :2001/06/30(土) 10:11
>>129
ちょっと追加するなら、McIntoshのアンプは低域が伸びるのですが、締りがないと感じるかも知れません。パンチ力を望むのも、少々無理。
Marantzはそっけないと感じるかも知れませんが、楽器の持つ質感を一番正確に表してくれますし、タンノイ独特の箱鳴りはあまり目立たず、引き締まった感じがしますので、私個人的には一番好きなサウンドです。
クォードは低域が寸詰まりに感じるかも知れませんが、一番エネルギッシュで古いモノラル録音盤を聴くのには一番かも。
138 名前:K :2001/06/30(土) 23:39
どのモデルか、組み合わせるCDプレーヤー、室内楽かオーケストラ曲かどうかで、違ってきます。
現行のスターリング(トールボーイ型)では、C.R.ディベロップメンツのKalypso 10th Anniversary(定価\198,000)か、ユニゾンリサーチのSR1(Hi-brid Stereo Integrated Amplifier MOS-FET/ECC82×2 80W+80W 定価\150、000)が価格的なバランスからも良いかと思います。
初期のスターリング、コルクをフロント・バッフルのタイプは、低域のコントロールを必要としますので、私はマランツの#7と#8の組み合わせをお奨めします。
G.R.F.Memoryになりますと、最初期のコルクを貼ったモデルでは、やはり#7と、友人が持ってきたマイケルソン&オースチンのTVA1がちょっと鳴りっぷりが良すぎる感じがなきにしもあらずですが、今のところベストと思っています。
以上はアナログプレーヤーはトーレンス126、CDがルボックスB225での組み合わせです。
オートグラフ・オリジナルを鳴らす場合は、今のところ、マランツ#1&#2を超えるものを知りません。
メインアンプが#5でもけっこうイケルのですが、イマイチそっけな気がします。#2のコクのある、しかしシッカリスピーカーをドライブするサウンドはさすがです。
五味康祐先生と同じシステムで鳴らしている方を4軒ほど回ったのですが、みな、低域のコントロールに苦慮されており、石神井の五味先生宅にお邪魔したときには既に先生は他界されていましたので、かつての音を偲ぶにとどまりました。
新しいオートグラフ・ミレニアムは、CDプレーヤーがSTUDER A730では良さが発揮出来ません。LINN の CD12を選ぶべきです。高解像度でクセが少なく、ステージがドーンと広がって聴こえるので、古いオリジナルとは違った楽しみ方があると思います。オリジナルオートグラフにはA730の方が良いように思います。
で、組み合わせるアンプですが、うすうす、お気づきになった方がいらっしゃるかも知れません。Red Rose MusicのModel 5が、今のところ、圧倒的に良い様です。しかも、真空管をMullardのEL34に交換したものが。
Model 1&3の組み合わせで鳴らすよりも、もっと空間が広がって、荒々しさがないのに力強く、浮遊感まで見事に再生してくれます。
アナログプレーヤーは、今のところEMT927とトーレンスのプレステージモデルくらいしか比較していませんが、かけるレコードが60〜70年代が中心なせいか、EMTの方が私には好みです。ちなみにRed Rose Musicにはプリがありませんので、マランツの#1のプリを流用しています。そういったことも多少関係しているかも知れません。
ウェストミンスター・ロイヤルを最高に素敵に鳴らしていらっしゃるのは、岩手県一関市(ジャズ喫茶ベイシーのある所)のジャズ喫茶、ROYCEだと思います。オリジナル・マランツ#7&是枝重治先生(管球王国で執筆されている方)お手製300Bプッシュプルアンプという組み合わせです。
ROYCE 岩手県一関市
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/3707/royce.html
http://community.phileweb.com/mypage/entry/2022/20090504/11719/
オリジナル・オートグラフを、あの箱鳴りを感じさせずに実に爽やかに、美しく、颯爽と鳴らしている最右翼は、長野県原村のペンション「ムジカ」です。
メインアンプは広島の音楽家のお手製で、WE-262B-349A-284Dのモノラル構成。ステレオプリアンプはカンノ・スーパーパーマロイ・トランス結合式タイプSPU、プレーヤはガラード401、カートリッジはオルトフォンSPU-G、昇圧トランスはカンノSPU30、CDプレーヤーはフィリップスLHH1000です。
先ほど挙げた#1&#2で鳴らすオートグラフと傾向は違いますし、古のオートグラフらしくなくて、物足りなく思われるかも知れません。でも、個人的にはこういう行き方もアリかと思っています。
334 名前:K :2001/07/14(土) 21:40
まず、すでに何回も私がその名前を出している、岩手県一関市山目十二神140-4 ROYCE 0191-23-4665 ここはジャズ喫茶です。ウェストミンスター・ロイヤルをMarantz#7と300Bプッシュプル、845
シングルアンプで鳴らしています。ここのお店の凄いところは、アンプをいろんな人から借りて、それでも満足いかず、アンプ製作者を呼んで、
「このアンプのこういう音と、そちらのアンプの、こんな感じの音が出るアンプを作ってほしい」
と、具体例を挙げてアンプを作らせ、
「このレコードにはこういう感じで音が入っている。それがまだ出ていない。直してくれ」
と、徹底的にパーツ、配線まで換えさせて理想の音に近づけて行ったのです。ですからオーナーのイメージ通りの音がしっかり出ていると思います。
クラシック音楽なら長野県原村のペンション・ムジカ。ここはHPがあります。
http://musica.maxnt.co.jp/
どんなシステム構築をされているか、細かく紹介されています。
ただ、ムジカはご主人を亡くされ、奥さんが今一人で頑張っていらっしゃいますから、忙しいシーズンには、オートグラフ聴き放題というわけにはいかないかも知れません。
ここの凄いところは、とにかくオートグラフの「ぼよよ〜ん」とした低域の響きが、本当にしないんです。寸前の所でかわしているんです。そしてさわやかでみずみずしい颯爽とした弦楽器の音が聴きものです。
それから、ちょっと誤解を招いているフシもありますので、ここで改めて申し上げておきますと、タンノイを購入したから良い音で鳴るとか、タンノイだったらみんな良い音で鳴っているわけではありません。
私が50軒以上のタンノイのスピーカー、オートグラフでも20軒以上鳴らしているお宅にお邪魔して聴かせていただいておりますが、私が本当に「凄い!」と思ったのは、タンノイ全体としても、5〜6軒です。
おっしゃるとおり、ぼわ〜ん、ぼよ〜んと箱が鳴って、ピントはボケているし、位相がズレて聴くに耐えないお宅がけっこうあったのは事実です。でも、「幸福なタンノイ」を目指して、お互い情報交換し、切磋琢磨していらっしゃる方の音は、やはり違います。
309 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/13(金) 16:25
タンノイではグラモフォンのペルゴレージ「スターバトマーテル」アバド盤のメゾソプラノとアルトの歌い手をきちんと分離して再生出来ないと思う。確かに音は美しいとは思うが、音楽の観賞用として、そういう再生力では問題があると思う。
311 名前:K :2001/07/13(金) 18:55
>>309
>タンノイではグラモフォンのペルゴレージ「スターバトマーテル」アバド盤のメゾソプラ
>ノとアルトの歌い手をきちんと分離して再生出来ないと思う。
ふぅむ、それは不幸なタンノイですね。ちゃんとしたアンプで、しっかり振り角までチェックしてチューニングされたタンノイなら、むしろもっと難しいと思われる、ジョスカン・デ・プレ作曲「ミサ・パン・リングァ」演奏:タリス・スコラーズ(Gimell CDGIM009)の、十数人中ソプラノの左の二人の声の微妙な違い、体を左右に揺れ動かしているその様子までわかるかと思います。
ま、私なんかよりも、岩手県一関市のウェストミンスター・ロイヤルでジャズを鳴らしている
ROYCEというジャズ喫茶で、Waltz for Debby Bill Evans Trio(RIVERSIDE VDJ-1536)を
お聴きになると良いですよ。
地下鉄の騒音が、左から右の奥に2回、その反対に抜けるのが1回、なんて具合に、本当に手
に取るようにわかるかと思います。
タンノイは、ある意味では、チューニングが非常に難しいスピーカーです。単にポンと置いたら鳴るスピーカーではありません。エンクロージャーをある程度響かせながら、同軸2ウェイは、90°のサービスエリア内で、シビアに定位させないといけないので、ちょっとした机や椅子の影響も受けやすいのです。
ましてやコーナータイプのオートグラフは、コーナー付けが基本ですから、最初から内振りの角度が決められているようなもの。
そういう困難を克服して、クープラン作曲「モッテト集」 演奏:Feldman,Poulenardら(Harmonia mundiHMC901150)の二人の女性の歌声の掛け合いが、時として顔を見合わせながら、またある時にはちょっと背伸びするように上向きに発声している様まで手に取るようにわかるようになった時の嬉しさというのは、また、格別なものがあります。
そもそも、私が最初のタンノイ製品、スターリングを購入するきっかけになったのが、
「秋葉原のとあるお店の前を通り過ぎた時にたまたま流れていたバイロイトのワーグナーの音楽。それがタンホイザーだったか何であったかは忘れたが、声のリアルさと、テノールの歌手がクルリと振り向いた様まで手にとるようにわかった時の衝撃は今でも忘れない。」
と言うような具合で、定位の良さと声質のリアルさに衝撃を受けて発作が起きて購入したくらいなんですから、ちゃんと追い込めば、ある程度までは到達することが可能だと思います。
もっとも、それが再現できるようになるまでの苦労を考えたら、確かにエンクロージャーが響かず、サービスエリア角度が広いウィルソン・オーディオのSystem 6の方が楽でしょうけどね。
447 名前:K :2001/07/22(日) 01:18
題:タンノイを鳴らしていて個人的に良いと思ったシステム
1)ESOTERIC P-1,D-1 → SHELTER Model 404-2
→ C.R.DEVELOPMENTS Artemis →カンタベリー15
アナログプレーヤー:トーレンス126
カートリッジ:オルトフォンMC20 Super
トランス不明
インターコネクトケーブル:モガミ(プリ・メイン間自作)
スピーカーケーブル:ベルデン(型番ちょっと不明)
和室に置かれたシステムで、これくらい見事になっている組み合わせはないかと思います。 スピーカーの下に厚さ3cm御影石の板を入れたのが正解だった様です。ボーカルも、カルテットも見事で、CDを中心に聴いているのに耳障りな高域がありません。解像力もかなりなもので、かといってちゃんとタンノイトーンを出している、不思議なシステムです。
2)REVOX C221Mk 2 → エアータイトATM-1 → スターリング TW
インターコネクトケーブル:JPS Superconductor 2(プリ・メイン間)
スピーカーケーブル:JPS Superconductor 2
私がエアータイトというブランドのアンプを聴いて、これは良いかも知れない、と思ったお宅。
CDしか聴きませんが、これが悔しいくらい、タンノイらしさを失わずに、見事な鳴りっぷりでした。ATM-1はCDダイレクトが可能なアンプなので、あえてプリを使っていないそうです。
ケーブル類は私の音を聴いて、お気に召したらしく、速攻で注文されていました。2ヶ月後、再びお寄りしたところ、「いやぁ、ジャズも聴けるようになったんですよ」と、嬉しそうでした。
繊細な室内楽も素晴らしかったと思います。
3)STUDER D730 → Marantz model 1 → Marantz model 5 → G.R.F.Memory TWW
アナログプレーヤー:EMT927
カートリッジ:オルトフォンSPU A/E
昇圧トランス:Triad HS-1
インターコネクトケーブル:JPS Superconductor 2(すべて)
スピーカーケーブル:JPS Superconductor 2
これは私が2000年3月まで使っていたシステムです。クラシックからジャズまでオールマイティーに鳴らすにはこれしかない、という感じで組んでいます。ポピュラーやロックは聴きません。 ジャズは1960年代が中心なので、これで十分という感じでした。
4)トーレンス126&オルトフォンMC20 Super2 → Marantz model 7
→ 300Bプッシュプルアンプ& 845シングルアンプ
ケーブル類はプリとメインの間がJPS Superconductorです。他はちょっと不明。
改めて書くまでもない、岩手県一関市ジャズ喫茶ROYCEのシステムラインナップ。とにかく豪快にかつ高分解能に鳴ります。「アルテックA7を緻密にしたような感じ」とは、とあるジャズ評論家のお言葉。なるほど、と思いました。徹底的に手を入れた手作りメインアンプの勝利でしょう。
5)糸ドライブ自作砲金プレーヤー → アーム・カートリッジ EMT
→ 昇圧トランス UTC・WE
LPプレーヤー ガラード301 → プリアンプ マッキントッシュ C22
→ マッキントッシュMC60 →タンノイオートグラフ・モニターレッド・箱ユートピア
ユートピア箱でなかなか良かった例です。1960年代もしくはそれ以前のモノラルを中心におかけになるシステムなので、現代のレコードをかけると、ちょっと低域が膨らみすぎの様な気がします。しかし、1960年代前半のオペラなどを聴くと、本当に素晴らしい印象でした。
6)EMT 927 オルトフォンSPU A → WE 618昇圧トランス
→ CONVERGENT AUDIO TECHNOLOGY SL1
Ultimate & EAR 864B → Marantz model 9 & EAR 861
→ オリジナルオートグラフ・モニターレッド
まぁ、よくぞここまで仕上げた、という感じの音です。豪快さと繊細さを併せ持ち、古いレコードから新しいレコードまで、堪能することができました。個人的にはベンツマイクロのカートリッジとフォノアンプで奏でたEARの美しくて精悍なサラブレッドの馬の様なサウンドが印象的で、今の私の求めるサウンドの方向性を決定づけたシステムでもあります。
7)ペンション・ムジカ
http://musica.maxnt.co.jp/ をご覧下さい。
プレーヤはガラード401 オルトフォンSPU-G → 昇圧トランス:カンノSPU30
→ カンノ・スーパーパーマロイ・トランス結合式タイプSPU
→ WE-262B-349A-284Dのモノラルパワーアンプ
CDプレーヤーはフィリップスLHH1000
改めて言う必要もないかと思いますが、これほど清々しい弦楽器と膨らみすぎない低域を聴かせるオートグラフはないでしょう。もう、脱帽の一語に尽きます。
450 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/22(日) 21:08
お金の無い若者や初心者にこれいいよ!っていうお手ごろなアンプありませんか?
451 名前:K :2001/07/22(日) 22:43
>>450
まず、タンノイのスピーカーは何をお使いになるか、です。
タンノイのタンノイたる所以のスピーカー、プレステージシリーズをお使いいただけるとして、新型のトールボーイタイプのスターリングを念頭に入れて検討してみます。
で、アンプは価格を抑える意味合いからもプリメインタイプを選びます。となると、>>447 でお書きしたエアータイトのATM-1 (\360,000)がお奨めかと思います。
繊細さとパワー感を併せ持ち、スピーカーコントロールもかなりなものかと思います。何よりも、低域のダブツキがかなり抑えられつつ、低域の伸びが良いというのは、特筆すべき点でしょう。
もう少し価格を下げたいのなら、C.R.ディベロップメンツのKalypso 10th Anniversary(\198,000)か、ユニゾンリサーチのSR1(Hi-brid Stereo Integrated Amplifier MOS-FET/ECC82×2 80W+80W \150、000)あたりが良いかと思います。Kalypsoは小気味よく軽快で、繊細さも併せ持ったアンプです。
一方、SR1は、ちょっと線が細いかも知れませんが、スケールの大きさをちゃんと出してくれるので、スターリングに使用している友人は、けっこう気に入っているみたいです。
452 名前:K :2001/07/23(月) 02:14
タンノイ用システムを安くあげる方法を考えてみました。
タンノイにはなぜだか真空管アンプが合う様で、今までパスラボの方を除いて、どうも石のアンプでちゃんと鳴っていたのを耳にしたことがありません。あ、ユニゾンリサーチのSR1はプリ部が真空管で出力がMOS-FETですから、ハイブリッドでしたね。これは良い感じでした。
で、真空管アンプを使用することを大前提として、何とか安く上げる方法を考えてみました。
SOUNDというメーカーのValve 100(\80,000)は、6L6GCを使用した8Wのプリメインアンプです。ICLが値上げしてしまったので、唯一、10万を切るモデルです。
実際にはタンノイと組み合わせていないのですが、B&W 805と組み合わせてみた感じでは、タンノイを鳴らすには、ちょっと力不足になる可能性はあります。ただ、相手が能率の悪いB&Wでしたから、タンノイで93dBもあれば、けっこういけるかも知れません。雰囲気は非常に良かったので、もし機会があればお試しになってみると良いでしょう。
で、これも実際はタンノイでは試していなくて、アルテック604-8Gの友人宅で試してみたのですが、エアータイト(A&M)のキット・ブランドである、アコースティック・マスターピースのKT88シングル・ステレオパワーアンプM101が、けっこう合うかと思います。キットと言っても、半田付けが済んだ半完成品モデルが1万円プラスの\128,000ですから、ビス止めを数カ所行う必要がありますが、お手頃価格かと思います。定格出力は8Wですが、我が家のATM300も8Wながら、ユニゾンリサーチのSR1よりもパワー感があるほどですから、十分、いけると思います。
しかも有り難いことに、他の製品版と同様、CDダイレクトに対応でき、プリアンプも別売でC101(キット価格\98,000)が用意されていて、最初はメインアンプだけ、余裕が出来たらプリを購入してセパレートで使うと言うことも出来ます。
720 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/24(金) 20:22
是非タンノイで聞いてみたい想像しただけでウキウキするアンプってありますか?
僕が行きつけのお店にあったカウンタ−ポイントSA−4は良さそうでしたが。
721 名前:K :2001/08/24(金) 21:07
>>720
私は友人宅のG.R.F.Memoryでプリ、メインともカウンターポイントの組み合わせで聴きましたが、カウンターポイント、非常に良かったですよ。ジャズがあんなふうに鳴ってくれるとは、私も意外でした。
さて、タンノイと相性が良くて、ウキウキする様なサウンドで鳴ってくれるアンプの一つに、Marantzの
オリジナル#7と#8Bの組み合わせがあります。
これを聴くまでは、私はタンノイのスピーカーでジャズなんて絶対に聴けないと、盲信していたのですが、この組み合わせで聴いてからというもの、それは誤りであることが身にしみてわかりました。
また、カンタベリー15とEARのV20の、妖艶な組み合わせも捨てがたいものがあります。
他には最近聴いてビックリしてしまった、AIR TIGHT(A&M LIMITED)のATM-1というのもあります。これはCDダイレクトが付いているので、プリ無しで聴くことが出来ます。国際的にはATM-2の方が出力が片チャンネル80Wも出るので人気がありますが、個人的にはちょっと荒っぽくて、単調な気がするので、繊細で弾むような鳴り方をするATM-1の方が好きです。
さらに同社のATM-300は芯のある立ち上がりの鋭い低域と、みずみずしくてフレッシュな高域が見事。オートグラフ・ミレニアムだけでなく、アルテックの604-8Kにも相性が良くて、今、我が家ではそちらとの
組み合わせで使用しています。
485 名前:K :2001/07/27(金) 16:06
S/A Labs High End Horse3.5のケーブルをつなげるました(^^)v
そしてその成果ですが、大笑い。今まで、「鳴らない」と文句ばかり言っていたタンノイのオートグラフ・ミレニアムですが、なんと鳴りすぎるくらい、鳴る様になっちゃいました(^^;
確かにジャズなどを鳴らすには、JPSのSuper Blue 2は良かったし、低域が肥大せずに、高域まで
一本、ビシッと芯が通っていたのですが、クラシック音楽を聴く場合は、特にタンノイのスピーカ
ーを使って「高解像度」かつ「伸びやかな低域」で聴こうとしたら、S/A Labs High End Horse3.5
の方が、断然、気持ちよく聴くことが出来ます。
低域は伸びる伸びる、ホーンの板も、よく響きます。そして何よりも、LINNのCD12の、ステージにオーケストラの演奏者がビッシリ密集して並んでいる感じが出てくるようになり、「現代版・オートグラフ」ならではのサウンドを楽しむことが出来ます。
おそらくこの音は、旧タンノイ派からは、「ソナス・ファーベルじゃああるまいし、小綺麗で分解
能良く、色気たっぷりに鳴らしてどうする!」とお叱りを受けるかも知れません。また、ウィルソン・オーディオのSystem 6派からは、「分解能ではウチに敵わないんだし、高分解能で聴きたかったら、タンノイなんて問題外」と言われそうです。
でも、EARのV20で鳴らした時の音を聴いてしまうと、もう、後戻りは出来ません。
CD12のお陰もあるのでしょうが、凛として清々しく、透明感(これはSPケーブルのお陰?)
あふれるタンノイサウンド……。
どこかで聴いたことがあるようだと思ったら、なんとあの、長野県原村のペンション・ムジカの清
々しさに相通じるものがあるんです。もう少し、我が家の方が、低域は出ていますし、V20なら
曇らずに、スッと出てくれます。分解能では、圧倒的に我が家の勝ちです。
時代が変われば変わったで、オートグラフで鳴らす音楽の楽しみ方も、新たな展開を見せてくれる
ものだと、感心した次第です。
それにしても、V20で良いとなると、コニサーや是枝300Bプッシュプルアンプが、宙に浮い
てしまいます。コニサーが160万。是枝300Bが168万。合わせたものが、55万円少々のプリメインアンプに敗れてしまったと言うのは、なんとも皮肉な話です。
516 名前:K :2001/07/28(土) 14:55
現時点での我が家のシステムは、下記の通りです。
CD12 → Red Rose Music Silver 1(インターコネクトケーブル)
→ EAR V20 → S/A Labs High End Horse3.5(スピーカーケーブル)
→ オートグラフ・ミレニアム
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html
EAR V20プリメインアンプ
http://www.heinz-company.jp/earv20.html
916:薬漬け
レプリカのパワーで有名なのはマッキン(MC275)とマランツ(#8・#9)でしょうが、何れもレプリカを企画するに当たり、特にトランスの質を確保できるかが大問題となったようです。 で、両社ともご苦労されたようですが(トランス以外の回路では、マランツは非常にオリジナルに忠実、マッキンは多少デフォルメしています)、
ただ、当時と異なり、トランスの質を完全に往年のものと合わせることは、難しかったように仄聞します。
それが音にでているか(往年の音を再現できているか)…。残念ながら…、というのが大方の意見のように思います。
7. 942:RW-2
マランツ9はプロフェッショナルユースですから。
「あんなクリチカルなアンプは電源ポンと入れてレコード聴き始める家庭オーディオで使うと真価が発揮できない」
と、あるオーディオ界の重鎮が仰っておりやんしたよ。
8. 943:薬漬け
>>942
ナルホド。 ところで9は確かにプロフェッショナルユースタイプもあったようですが、あれは内部の部品や基盤が民生用と一部異なっていたように記憶しますが、違っていたでしょうか?
それとも9自体がプロフェッショナルユースを前提にしてましたっけ?
(確かに通常バージョンでレコーディングスタジオなどでも使われていたようですが。)
その重鎮の仰ることはよく分かります。まあ小型ドライバー片手に音楽聴いていて、「アレ?昨日より音が滲むぞ?」と思うや否や、ササーッとアンプに近づき、蓋外してシコシコとドライバーでバイアス調整して、「これでヨロシオマ」と定位置に戻る、というタイプが本当は一番相応しいのかも。
(要はお前さんがそこまでマメに出来るか??ハア、何とも…(大汗))
9. 847:薬漬け
今、借り物のマランツ7をチェックしてますが、フォノイコ部はやはり流石というか、聴かせます。
これだけならウエスギ(UTY−5)〜ウェストミンスターで十分なんですが、一方で、ライン段になると、他のアンプ(Rec Out扱い)やフォノイコを繋いだときに、7のフォノイコでドライブした場合に比べてやや不満が(少し音が眠たくなりますね)。
7のフォノイコは誰もが言うように妖艶かつ“危ない”一歩手前のテンションを聴かせるんですが、ライン段は“安全運転”のようです?
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/
401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/10(木) 08:54:19 ID:pVCeh6Vb
アンプは定番?のマランツ#7、#9が良いですかね?
( 中川隆 注 : Marantz と McIntosh の管球式パワーアンプは音が固いので音楽を愉しむのには向きません。 Quad U の方が遥かにまともですね。 Marantz や McIntosh の管球式パワーアンプを推薦する評論家は音が全くわからないと考えた方がいいです。)
403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/03/19(土) 20:31:01.11 ID:vL2Sa9nW
300Bが一番だよ
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1173758367/
新藤ラボラトリー Western Electric 300B Limited
http://www.shindo-laboratory.co.jp/Power-Amp/300B-limited.html
WE.300Bシングルの最強パワー・アンプは?
http://logsoku.com/thread/hobby5.2ch.net/pav/1115035462/
世界の名球300Bを聞き比べる
http://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/387d7045b9fb7780f4b2a053fc7b72c8
http://emissionlab.net/300B.html
http://www.anc-tv.ne.jp/~suzuki3/amp_12AX7_300B_rofucin/World-excellent-tube300B.html
http://www.kit-ya.jp/blog/index.php?eid=994
http://www.kit-ya.jp/blog/index.php?eid=3116
まあ、スピーカが幾ら酷くても、マランツ#7 と 300B シングルアンプで鳴らせば、ゾクッとする程いい音になるもんね。 しかし、何が悲しくてタンノイなんか買うんだろうね。
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6. 聴感が麻痺するとタンノイの良さがわかる様になる
352:ビックリマスダ
オーディオの評価とか感想って難しいです。オーナーの好みで、決まりって感じですし、その状態で聴いてると、どんな音でも馴れてしまう?と言う人も居ます。
ビンテージのフルレンジの愛好家も知り合いに居るのですが?何回か聴きましたが、その音が良いとは思いませんが、本人は最高と言います、私には高域も低域も不足なのに、その人には高域は天井を突き破って延び、低域は私のミンスターよりも出ていると言います。
これってどう考えれば良い物なのか?なんでも良いのか?
なんかなーその人達は、その音質が好みなんだから仕方が無いってかんじですかね?
354:前期高齢者
>>352
ビックリマスダさん
古レンジファンのお友達のところで以下のディスクを再生してみてください。
MJ Technical Disc Vol.1 MJCD-1001「耳でわかるシステム診断」トラック50-65
案外「俺は全部聞こえる」と仰るかもしれませんが、そうなると最早オカルトの世界です。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/
308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/29(土) 21:07:17 ID:B3rZE9/j
知人のオートグラフ持ちは常に不満を漏らし、日々格闘している。
「満足している」とか「弦の艶・・・・」なんて聞いたことがない。
謙虚であり、その態度からこれが真のマニアと尊敬する。
付記するが、その音は素晴らしい。だが現代的ではなく。残響音のきつい音であり、好みは分かれ、現代人向けではない。 特にB&W系の好きな人は気持ち悪くなるだろう。
345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/02/02(水) 11:01:14 ID:5QWd9TB3
タンノイ15インチ20年鳴らしてるが、まだ高音がややきんきんし滑らかさに欠ける。
ひょっとして、高音の繊細な、まるで羽毛のような音がでるのは30年かかるのかな。
タンノイの良さは原音再生ではなく、適度な残響音のある(教会録音など)LPを適度な残響音を付加して再生するするところにある。 はまると、あなたの部屋(演奏会場ではなく)でも素晴らしい響きがする場合がある。 これがタンノイ好きの原点かな。
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1173758367/
249:ビックリマスダ
最近感じているのはタンノイは箱に時間が掛かると思っています、
ユニットは一年も立てば調子が出て来ますが、箱は最低3年位からズーット良く成ってくる感じを受けていますがど
12:10年たって本音を聴く
新品のタンノイ買ってから、何年になるんだろう。 10・・・年?ぐらいになるような・・・気がしないでもない。
毎日1時間ぐらいBGMの様に音楽を鳴らしている。それで、やっと最近セクシーな音になってきた。
デリカシーがあって、とろける様な雰囲気を、サラリとこなせる様になってきた。それでいてソースの粗は今でも素直に出す。だからアンプやソースに手抜きは出来ない。タンノイは鋭敏で潜在能力が高い。
タンノイの真髄を味わう、ほんの入り口地点に、10年目にして、ようやく到達したらしい。
36:そのとおり
10年か・・・そうですよね。
タンノイはエージングに時間がかかる。
2年や3年でタンノイは語れません。
183:エージングという魔物
タンノイを買ったとき販売店は間違いを言った。
「3年でエージングができます」。
でも、10年以上たった今もエージングは進行中だ。
最近でもシンフォニーはまだ硬い。だからグレードアップなどと言うものは嫌いだ。
今買い換えたら、また、エージングに10年以上かかる。時間の損失が大きすぎる。
だから、スピーカーにはこれ以上金をかけずに、余生を送りたい。
逆に言えば、
良いスピーカーを早くから選択し、以後買い換えることなく一生を過ごす幸せ者になりたかった。
209:屋根裏のおっさん
>>183
貴方は非常によい体験をしました。タンノイでもJBLでもエージングは何時までも読くのです。50年前の気難しいシルバー大権現様に従えていますがまだまだ変わっています。
あるスピーカー修理のオジサンから聞いたのですが線香花火のように振動板が尽きる前が一番美味しいところだそうです。そうなるとこれから益々期待が持てるではないですか。
おっさんは田舎ですが屋根裏の5畳で聞いていますが38cmさんの言うとり部屋の影響は半分以上ありますね。定位、バランス等殆んどは其処を改善すれば向上します。其れにつけてもJBL並みの耐入力が欲しいね。
184:ひまじん
>>183
確かに、スピーカーのエージングには時間が掛かります。
JBLもタンノイも相当時間が掛かるのでしょうが、10年以上は掛かりすぎのようですね。
音が硬いのは、スピーカーの問題だけではないかもしれません。
私もクラシックの弦楽器が重なるところできつくなる(硬い感じ)のは、スピーカーかと思っていたんです。
つい、2〜3日前にプリアンプとパワーアンプの間に、CD用のライントランスを入れて見たのです。私自身もこんな事で音が良くなると思っていませんでしたし、邪道とすら思っていましたが、驚いた事に硬さがとれてしまったのです。
2種類のトランス、マランツLT−1とオーディオテクネLT−8310で試して見ましたが、どちらも効果がありました。
好みの問題もありますが、費用を掛けずに音質改善するには面白い試みだと思います。音色的には、LT−8310が良いと思いました
これから、幸せになれるかもしれません。お試しあれ!
189:ひまじん
38cmさん、スーパー・スーパー・パーマロイは聴いた事はありませんが、スーパー・パーマロイのライントランスは使用中です。オーディオテクネ LT−8310; USA 1インチ スーパーパーマロイコアー使用、15kΩ:3.75kΩ(2:1)、周波数特性 10〜50kHz±1dB以内、重量750g、外形寸法 W10.0×H5.0×H8.0cm
小型ですが、なかなか高性能です。いいトランスです。うるさい歪感がとれて、非常に滑らかになりました。よく出来た、真空管アンプの様な音になり、音楽を聴くのが楽しみになりました。
190:38cm
現実問題として、製品化してるメーカーは日本にあります。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~chosho/
です。山形県です。超高性能は、近くに有るのです。聞けば解かります・・・
191:リキッド
私は球の音が嫌いなので、透明度が高く、滑らかな液体を思わせるような、球の音の様になるトランスは合いません。マランツのトランスは艶が乗らないので合いますが、気分によって入れたり外したりしています。
どちらかといえば入れない方が多いですが。
192:ビックリマスダ
なんか私は部屋のスピーカー後ろ壁を無垢のパインに張り替えてすべて解決した感じです
音がとにかく綺麗に成りました、スピーカーの後ろ壁の影響力はスゴイですよ。
一面の補強と張り替えで20万以下と思います、機器とかスピーカーの音がどうこう以前の問題だと思いました。スピーカーのエージングは一生物ですよね10年20年これも楽しみです。タンノイの様に箱を鳴らす物は特に乾燥とか音の振動によるエージングで可也変化していくと思っています。
193:38cm
部屋の問題
部屋は50%、スピーカーは25%、ソースは15%、アンプは残りのバランスでしょうか。かどがたちますがそんな所では無いでしょうか。
-諸問題をアンプで解決しようとすると、大変です。無駄に金もかかります。
194:ビックリマスダ
機器にいきなり何百万も掛けて、部屋は畳じきの6畳ですとか、結構有りますよね?
趣味なんですから、それでも良しなのでしょうが、それで、やれコードだイコライザーだSACDだと言われても、何とか部屋にもお金を掛けてくださいと言いたくなります。
オンガンが、それらしく響けばたいしたものですよ・・・・
212:屋根裏のおっさん
タンノイが鳴らしずらいのは偏にあのショートホーンにあるのです。
ホーンドライバーは本来皆多少はきつい音がするものです。ましてあの短さゆえ尚更です。では如何したら良いか。トランスを挿むのも方法ですが根本な解決にはなりません。システムにトランスなど無い方が好いとお思いの方もかなりおいでのようです。やはりバランスを下げるしかありません。いわゆるハイ上がりなのです。きつければさらにバランスを下げなければならないのです。
如何したら下がるのか。入り口から出口までハイ上がりになる原因を一つずつ解決していくのです。
高純度の線材、ステンレス、メツキ、金属インシュレーター、堅いラツク、等等。
更にアンプの種類、部品、内部定在波。
ハイ上がりには簡単になってしまいます。
常に其処を注意するだけでも相当聴き易くなります。お断りしておきますがその材料が悪いものだとは申してませんヨ。
213:黄金のアンコール
私もタンノイ使っていますが、出力トランスが無いアンプで、高純度の線材を使い、金属製のインシュレーターを多用していますが、音はきつく感じません。サランネット無しで、ネットワークのレベルコントロールはフラットの位置にしてあります。といいますか、フラットの位置できつさがなく、かつ充分に伸びきった高音を両立するように調整してきました。レベルコントロールがフラットの状態が、ネットワークが一番シンプルになり、スピーカーの性能を一番発揮できると思うからです。しかし、この方法は、部屋に手を入れることが必要になりますので、一番大変な方法です。
低域に関して、ボトムエンドまでしっかり出すように調教しないと高域がでしゃばります。低域の質感が良くない状態だと、高域を下げるようにバランスさせなければならないでしょうが、それだとバランスはとれても、スピーカーの潜在能力を充分に発揮した状態ではないのです。
214:黄金のアンコール
高域を下げてバランスをとるのは簡単ですが、ぶかぶかでない、しっかりした解像度を伴った低域が出るように、部屋でのスピーカーのセッティングを工夫し、組み合わせるアンプやプレーヤを選んでいくのです。
純度の低い線材、出力トランス、インシュレータに金属を避け木材を多用するのは、中域が膨らみますが、両端は必ず丸まりますし解像度は落ちます。ラックに軟らかいものを使うなんて、私には考えられないことです。かなり堅牢なラックを使っても、振動に関してはラック無しで、丈夫な床に直置きの方がずっと良くなります。床と機器の間に高硬度のインシュレーターを挟めばもっと良い。
215:黄金のアンコール
リジッドに追い込めば追い込むほど、アンプやプレーヤーなど、前に繋がれる機器のクオリティが低ければ、それが露見します。タンノイというのはボケボケだと思って誤解している人が多いですが、実際には何をやってもものすごく敏感です。
216:屋根裏のおっさん
>>214
一般的に申したことですょ。
貴方に私の装置の音が分かるのですか。ぶかぶかで中域の張り出した音だと。
桜の木のラツクとスピーカーは鉄のアングルの上に載せてますよ。
カートも最近のもの。アンプもそう。乾いた音でタイトに鳴ってますがね。
スピーカの内部も定在波減らすように改造し見る影も無いよ。アッテネーターなどと言う無粋な物は付いていませんわ。50年前のものの割にはがんばって最新のソフトもこなしてるがね。あんたに言われる筋合いないわ。
217:黄金のアンコール
高域がきつくなりやすいタンノイ。でもきつさが明らかに感じられるタンノイは、低域の再生に問題があってきつくなっている場合も結構多いのです。決して、高域のドライバーとホーンだけの問題だけではないということが言いたかったわけです。
その問題を解決しないでただ単純に高域のレベルを下げることで、せっかくの潜在能力を半ば殺しているようなタンノイを数多く聴いてきたから書いたまでで、あなたの装置のことを言っているのではありません。
218:屋根裏のおっさん
だからあんたは世間しらずなのよ。
低域よりにするのがバランスでしょう。低域の再生を伸ばす事とはちょっと違うでしょう。
金属を多様してプラスチツクの鏡みたいに歪めて伸ばしてスカスカの音聴いてももしょうがないでしょうが。
その様な音は散々きかされてきたわい。きついと言うから経験上申したまで。
220:タンノイ遣いの端くれ
屋根裏のおっさん様の言うことにも一理あります。
私のタンノイは中高域がキツメにでたのです。エージング不足かと思っていましたが、プリとメインを繋ぐピンコードを変えてみたのです。旧は太い高級コード、バーゲンで買ってきました。新は普通の太さの中級グレードの物です。
そうしたら、中域の不自然感が完全になくなりました。
旧タイプのコードは高級品でしたので、品質に疑いはまったく持っておらず、いっそ、タンノイの方を買い換えようかと思っていたぐらいです。でも、そのコードに問題があったのでした。その経験が有ってタンノイには癖の無い製品をまずは、あてがってみる。この姿勢になりました。個性的なアクセサリーや使いこなしは、それからでも、遅くありません。
221:屋根裏のおっさん
参考までに申し添えておきますが密度があるからきついのですよ。
皆それだから苦労しているんだわね。無理に伸ばして薄くなればきつさも和らぐ。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/
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7. タンノイは日本でしか売れない御上りさん向けボッタクリ・スピーカ
■Westminster ROYAL/SE 2,362,500円(1本・税込)
■Canterbury/SE 1,312,500円(1本・税込)
■Turnberry/SE 357,000円(1本・税込)
■Stirling/SE 315,000円(1本・税込)
http://www.esoteric.jp/products/tannoy/index.html
186 名前:K :2001/07/02(月) 23:41
タンノイのプレステージ・シリーズは、もう古い過去の遺物なのかも知れません。
先日、B&Wから新たなフラッグシップモデルを出すということで、親しくしている同社のエンジニアに電話で訊いてみた際、タンノイのオートグラフ・ミレニアムについて伺ってみたところ、
「It should be aware of going against a time.」
つまり「時代遅れなことを悟るべきだ」てな感じで、相手にすらしていないという様な雰囲気でした。
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html
294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2011/01/26(水) 10:25:05 ID:d1GZxggf
残響は、今なら、エフェクターを使えば、自由に制御できるんだが、当時はそんなもの無かったから、擬似残響付加スピーカーは貴重な存在だったんだよねー。
エフェクターの普及とともに、姿を消していったんだ。
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/pav/1173758367/
141:カニ
レキシコンという会社のエフェクターを使うとディレータイムやリバーブが自由自在なんです。
初期反射音の時間をずらすことによって、大きなホールから小さなホール、
高域減衰周波数を変えることによって内装材の変化もシュミレートできます。
レキシコンの製品があればタンノィのような固定エフェクトは不要です。
143:ビックリマスダ
カニさん私ヤマハのリバーブレーター持っています、
色々なホールのデーターが入っていてすきなリバーブが掛けられます、
自分の指揮しているアマオケの演奏のCDを作る時は使用します
今の売られているCDでもリバーブは可也使われています、
カニさんがどうしてタンノイにその様なイメージを持たれたのか解りませんがタンノイのスピーカーからはリバーブもエフェクトも有りませんが?
箱鳴りイコール、エフェクトでは無いですよ、それに状態の良い部屋が有ってこそそんな感じを受けるのだと思いますが?
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/
394名無しさん@お腹いっぱい。 02/11/24 21:40 ID:???
「日本でしか売れない海外製品」ってあるんでしょうか?
395名無しさん@お腹いっぱい。kk02/11/24 22:02 ID:???
TANNOY
JBL
McKINTOSH
それに、近い将来にはGoldmund
http://hifi.denpark.net/1030538393.html
:名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/11(土) 12:07:41 ID:O2xA4jMI
オートグラフは、最初の頃はカタログモデルだけど、のちは、特注品扱いになったので、ゴールド時代でも、ゴールドの入ったオートグラフはメーカーに頼めば作ってくれたと思うけど。
私が、90年代にイギリスに行ったときは、所謂プレステージモデルは、全部、特注品扱いだった。日本はTEACが大量発注して英国と違う売り方をしているから、小売店の店頭に並んでいる。
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1139323064/
タンノイオートグラフでオリジナルエンクロージュアの場合、アホみたいな高値が付く。
先日(今も?)、オートグラフのオリジナルがオークションに、出品されていたが、見ただけで悲しくなる状態だったのに、かなりの数入札されていた。
オリジナルが生産終了したのは、約40年前。
エンクロージュアの平均寿命はよく分からないが、オートグラフのような複雑な構造は、初期性能を維持することが難しく、案外寿命が短いような気がする。
ウチのオートグラフはTEAC製エンクロージュアでHPD385Aの入ったものなので、1976〜78年頃作られているが、それでも30年以上経っている。
このオートグラフのエンクロージュアもかなりガタがきていて、ネジが利かないところや、ネジ自体の酸化もチラホラある。その後登場するK3808入りのオートグラフも、かなり状態の悪いものを何台か見てきた。
そんな状態だからこそ、それ以上前のオリジナルで程度の良いものが、果たしてどれだけあるのか疑問になる。
実は悲惨な状態なのにオリジナルというだけで、神格化してしまい、それで”いい音”だと思い込んではいないだろうかと。
もしも五味康祐さんがあそこまでタンノイを支持しなかったら、オリジナル以外はダメだと言わなかったら、今ほどオートグラフのオリジナルが高価になったとは思えない。
同様にレプリカモデルが氾濫することもなかっただろう。
私自身、オリジナルのオートグラフが欲しいと常々思っていたが、とてもこのようなメンテは出来ない。
また、何度かオリジナルのオートグラフを聴いて、その音がいいと思った経験がなく、実はTEAC製の方が自分に合っているような気もしていた。
http://analo9love.seesaa.net/article/183851704.html
425:神々のたそがれ
よき時代の海外製品
テキトーすぎるところ。JBLタンノイ共に左右ユニット違いとか多すぎ。
銘板2405ツィターは077のアクリルスタビに黒塗装(2405はアルミ)
馬蹄用にフランジ付けたもの、一緒に注文したのに銘板形状違い
タンノイは左右フレーム形状違い。3回経験
切り替わり時期は混在する。無駄の無い合理的主義。
426:RW-2
某国産。新規購入。悲惨な目の最大は片側アルニコマグ片側フェライトマグ。
怒髪天衝きやんした。メーカーに文句垂れたら性能は同一と取り入ってもらえず即刻売り飛ばし。ナメとんのか〜。
某J○L。新規購入。ネットワーク覘いてみたら片側酸金R、片側セメントR。
怒髪天衝きやんした。購入店に文句垂れても取り入ってもらえず即刻売り飛ばし。
おいこりゃ、ナメとんのか〜。
舶来品は同時期同工場生産でも生産ラインでパーツが違うことがままある。よってパーツによって音作りなんかはしていない。同規格同数値(容量)であればOKさ!
ラインにパーツ無くなったらどっかで安いパーツを工場長が仕入れてくる。安いほどピンハネ出来る。工務店(大工さん)が住宅新築中に釘が足りなくなったら慌てて近くのDIY店で釘買ってくるのと同じでやんす。見えないところはなんでもイイのさ。
428:ジークフリート
フレーム違いとかは舶来にはよくありますが、肝心な音だけは「不揃いなスピーカー達」じゃガックリきますね。バカ売れした頃のJBLがソレ?
429:神々のたそがれ
そうそう、舶来品ではホーンなんかも開口部の間口が目で見て左右が違うなんて言うこともありますね。スピーカー箱も左右で数センチ高さが違うこともありました。
国産では考えられません。良品の許容範囲が違うのでしょう。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/
69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/08/28(木) 22:31:42 ID:fQc6TYoL
オリジナルオートグラフを図面起こしの為に進巧舎の職人が数セット バラしたところ、全機所々部材がまちまちで、品質管理といった部分では英国タンノイはかなりアバウトであったと言えそうだ。
オリジナルを神格化する向きもあるが、進巧舎の箱もそこそこ真面目に作られたものと思える。
202 :AutoG:2006/02/12(日) 11:39:33 ID:1dkv9qHJ
英国製オリジナルオートグラフは受注生産で職人がデッドコピーで製作。
図面がなく、百に余る寄木なども規格がまちまちで日本の職人が何台か分解してみたところ1台1台全部違っていたという。
生産管理などがおおらかな時代で、モノラルだから2本ペア(ステレオ)で同じ音がしなければ云々という時代ではなかった。工場の火災等がきっかけでハーマングループ傘下になった時点で途絶えていた同機を日本側(ティアック、進巧舎)が規格化し、音道等の寸法に狂いが出ぬように底板と天板にホゾ溝を設けて(強度にも貢献)レプリカの試作の段階で英国に送り、審査の後に『認証』添付を許された。ここで問題はf0の低いHPDはもともとバスレフに適した設計で(アーデン、バークレーに搭載)ある点、材質の一部にラワン(フィリッピンマホガニー、軽くて丈夫、おそら側板に使用したと思われる)を用いたた点、(後期同機は3808でfoが上がりより適したかたちになったが、フェライトに変更。さっぱりした音になった)以上2点はマイナス要素である。
前述したが自分のはゴールド(foはHよりやや高くレッドより低く、中間的)にして、箱鳴りは好まないので相当のデッドニングを繰り返し試聴しながら施した。
「オリジナルはオリジナルでなければ出ない音」があるという五味氏の記述はあるが、おそらく、当時の生産管理ではペアーで同じ音のオリジナルは1組もないのではなかと推測するのである。
糞とか粗大ゴミとか、下駄箱とか、言葉を極めてオリジナルを神格化するのは如何なものか。オリジナルと比較にならぬ数のレプリカで楽しんでいる音楽愛好家が多数いるのである。
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1139323064/
366 名前:K :2001/07/16(月) 20:58
タンノイの純正箱以外では、ティアック、ユートピア、ヒノのエンクロージャーによるオートグラフを聴いていますが、ティアックはあまり響かず、ユートピアは響きに独特のピークがあって、オリジナルより低域が持ち上がったように聴こえ、ヒノはその後は改善されたとききますが、私が聴いたのはバックロードホーンのこもった感じが一番凄くて、ちょっと買う気にはなれませんでした。
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html
タンノイの日本での人気の秘密
久しふりにオーディオをやりだして、何が売られているかわからないで、オーディオ雑誌を買ってみた。
それぞれの機種について、各2ページ程のコメットがついてついている。ところが読んでみると全て同文で(としか読めない)全てすばらしい音がして、全て特徴ばかりで欠点は一切ないとかいてある。
雑誌社と評論家は、飯を食って行くためにはメーカーを敵に回さないようにという配慮が強く働いた結果ではないかと思うが、プロなら何とかもう少し表現のやりようがないものだろうか。今までは雑誌以外何が売られているか情報源がなかったが、インターネットであらゆる情報が飛び交うようになり、こんなことをやっていたらオーディオ評論家は誰にも相手にされなくなって、インターネットで消滅する職種の最右翼ではないだろうか。
オーディオの盛んな、イギリスかアメリカの雑誌をインターネットで買ってどうやっているのか調べてみたい。
TNT-Audio - Internet HiFi magazine(英語)
http://www.tnt-audio.com/int.html
これはイタリア人がやっているインターネット・オーディオ・マガジン、スポンサーをつけると紐付きになるので、それをを防ぐ為全て自費でやっている。
いろいろ調べてみたが、どうも欧米には技術的な解説や新製品の技術的紹介をやる人はいるが、オーディオ評論家なる怪しげな人種はいないようである。なぜ日本だけこのような人種が幅を利かせているのか?考えてみると欧米のオーディオの全盛時代は1950年代、ひっぱても1960年代の前半まで。日本の全盛時代は1970年の末から1980年代初頭までという後進性に問題が有りそう。
つまり大部分の日本人は欧米の言語でかかれたものを読めないから(読みたがらないから)、日本語に翻訳されれた、いい加減な私見を混ぜたものが信じられて奇妙な権威を持つようになったということか?あるいは自分で判断しないで、有名な人の権威にすがりたがるという国民性が原因か?
http://www.asahi-net.or.jp/~zh7y-tkyn/comment.htm
392名無しさん@お腹いっぱい。sage02/11/24 20:53 ID:???
当時は店でアブソリュートとかステレオファイルを拾い読みしてたから、 日本のオーディオ・ジャーナリズムがいかに腐った物かは知っていた。 VTL、スフィンツ、スペクトラル、オーディオリサーチ、ミュージック・リファレンス 、コンラッド、マグネパンとか良いものでも、日本じゃみんな売れない。
393名無しさん@お腹いっぱい。kk02/11/24 21:21 ID:???
時々ヨーロッパのオーディオ雑誌見ていても向こうで評価の高い製品と こちら評価の高い製品ギャップは感じる。けど、オーディオの場合食べ物みたいな部分があってアメリカ人にうけて日本人に受けないものがあるのは仕方ない部分あるのでは。いちがいにジャーナリズムの問題だけでなく住宅環境もあるし。
405+-0sage02/11/25 01:59 ID:???
>>393
>いちがいにジャーナリズムの問題だけでなく住宅環境もあるし。
住宅環境はあるけど、上にあげた例はみんな、日本に輸入されて自分で聞いたり、所有してて、良いと思った物だよ。向こうの雑誌の鵜呑みじゃないよ。
日本のハイエンド雑誌は、ステサン1紙と言って良いが、輸入オーディオ協会に加盟している会社の製品が優先的に紹介されるのはなぜ?(協会加入以外は昔は広告は出ても製品紹介すらされなかった。)
コンポーネント・オブ・ザ・イヤー に突然登場して、消えていく製品は一体何?
どうしてパーペクチャルのP-3AよりST-2がベストバイなの?
カーグラは車の良いところ、悪いところちゃんと評論するでしょ。
ステサンはよいしょばっかり。それ見て客は買う、
オレが今住んでいるところは、田舎だから、いまだにマッキン・JBLよ、
こんなでかい機械が日本の住宅事情に合ってるのか?、
日本の住宅事情に合ってるのはイギリスとかヨーロッパの2ウェイSPだぜ
http://hifi.denpark.net/1030538393.html
22 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/06(水) 01:52
オートグラフやパラゴンやパトリシアンって1950年代、日本が貧しい時代、アメリカの金持ちのためのスピーカーだから。今、金ができて買う人を否定できんよ。
手巻のロレックスやライカなんかと同じ。
セイコーやEOSにしろ!とはいえない。
28 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/06(水) 02:49
オートグラフとかの家具調大型スピーカーに憧れるのって、数十年前からオーディオやってた、あるいは興味があったおじいさん達が殆どでしょう?
若い時分は高嶺の花だったが今は買えるようになったという。そういう人達は音場、イメージングなんて要素を重視してないだろうし。
20代30代でオートグラフやウェストミンスターロイヤルを本気で欲しいって思ってる人っているのかな? ごく少数でしょう。
でもMJとかSSは相変わらずそういう製品のオーナー紹介ばっかりでつまらんな〜。
インターネットがこんなに普及していなかった4〜5年前はそういう記事見て古典スピーカーが良いと信じ込んでしまった若い人も結構いたのかな。
29 名前:名無しさん :2000/12/06(水) 02:57
歳より、何処に住んでいるかの方が大きいかもね。
地方在住者の方がタンノイとか多そうではある。
31 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/06(水) 03:07
>地方在住者の方がタンノイとか多そうで
パーソナルに楽しむより、リビングに置いて来客者に自慢するのに分かりやすいから?
まあ、畳みの大きい部屋に似合いそうだけど。
32 名前:名無しさん :2000/12/06(水) 03:09
地方に住んでると、最新オーディオにお目にかかれない。
これホント。だから、地方ではJBL、タンノイが人気です。
34 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/06(水) 03:13
>29
地元の販売店の高級品コーナーは古典スピーカー中心、パソコンも英語も苦手でインターネットなんてつい最近まで縁がなかった、って人がSSの記事と販売店のオヤジに影響されて買っちゃってたケースが多そうですね。
36 名前:名無しさん :2000/12/07(木) 07:25
それは都市圏じゃ入れるべき家が狭いからじゃん。
38 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/12/07(木) 10:47
>それは都市圏じゃ入れるべき家が狭いからじゃん。
いくら大きいSPが置けたとしても、音質重視だったらオートグラフって選択はないんじゃないの? 音が古すぎるよ。古い音でも気に入っているんならいいけど、大きいから低音も出るはずだって頭から信じ込んでいて苦労している見当違いな人も多いみたい。
やっぱり地方では情報不足でJBLやタンノイ(オートグラフに限らず)を買う人は多いんじゃないかな。
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/974/974534537.html
672 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/18(土) 08:57
タンノイの大型機種の中古価格相場は安い気がします。高級機を購入して売りに出すと値下りはかなりあるんでしょうか。 まぁタンノイは余程の事がないと売りには出さないでしょうが。
673 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/08/18(土) 09:02
そうですね。オリジナルオートグラフの様に既にヴィンテージの価値が認められている場合、逆に値段は上がっていっていますが、ウェストミンスターとか新世代の大型機はスターリングに較べ、値落ちが激しい様に思いますね。
674 名前:K :2001/08/18(土) 18:34
>>673
これは、最近の傾向として、小型でスペースを取らないスピーカーが主流となってきて、これだけ大きなスピーカーを置ける人が限られていることも関係しているかと思います。また、B&Wなどが新機種を出してけっこう人気が高く、それまではクラシック音楽ならタンノイと考えていた方々が、そちらへ流れて行っているようにも思えます。
そういった現状を鑑みて出したのがディメンション・シリーズなのですが、イマイチ、評判は良くないようですねぇ。
タンノイファンからは「タンノイらしからぬ音」と言われ、タンノイがあまりお好きでない方々からは、「やっぱり同軸2ウェイだから分解能が悪くてサービスエリアが狭いし、なんだかんだ言っても、独特のタンノイトーンがする」などと言われています(^^;
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html
オートグラフをステレオで聴くには、左右のスピーカーの間隔が3m程度では、おそらく設計者の意図した低域レスポンスは望めないだろう。
5mくらいは、低域の波長の長さからすると、最低でも必要とするであろう。
それだけの広さと、それに見合うだけの天井高さも求められる。そして、くり返すが、良質の材質による堅固な造りの部屋でなければならない。
http://audiosharing.com/blog/?p=807
210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/12(日) 12:38:01 ID:fasqiE1a
オートグラフをいれる部屋は天井が高いほうが言いというのも同意。
バックロードの通り道からも推測できるし、オートグラフの場合、スピーカーの間に定位というより、スピーカー間のやや上空にオーケストラが並び、本来の劇場的音場効果がでる。
それを実現するには、広い部屋と高い天井があると良い。
http://mimizun.com/log/2ch/pav/1139323064/
460 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2001/07/24(火) 04:58
タンノイってSP間隔広くとるといい音出るよね
462 名前:K :2001/07/24(火) 08:37
>>460
>タンノイってSP間隔広くとるといい音出るよね
エンクロージャーを響かすスピーカーなので、その響きを互いに邪魔しない距離が必要になるのではないでしょうか?
また、ツィーターのサービスエリアが90°前後と狭いために、リスニングポイントはけっこう狭く、スピーカー間隔を広くとった場合は、内側に振ってやると、定位が良くなります。
http://mimizun.com/2chlog/pav/ebi.2ch.net/pav/kako/992/992992601.html
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/ / ∠三ミレ-- 、 ヽ
/ / //─'''´ ̄ ̄`ヽ ゙i
/ / // ゙iヽ ヽ |
,' / // | ヽ ', |
| | / l,、、,,_ -‐''" ̄`゙i. | | |
| | / ノ,.t-、 'Tッ'Tゝ ヽ|レ‐、| |
゙i |/ ,ィ`' _L.,! ` ┴' リ‐、 } |
.!///゙! , ノ__/ .!
|/ | ', ゙ / | |
|! | \ ゚ / | .!
{ | | | ゙ヽ、 / | | | ウエストミンスターは左右5m離さないと
゙、 ', | | | `l'"´ ゙、| |i | まともな音で鳴らないのよ
ヽ ヽ | | レ'′ \ || /
/ヽ \! |  ̄ `` r'´ ` ̄``ヽ
/ ヽ ヽ ノ ヽ
| 〉 V | |
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JBLとTANNOY
310:ビックリマスダ
最近JBLとTANNOYが良く売れているそうです、団塊の世代がオーディオを買う時に最近のスピーカーは知らないので、頭に浮かぶ憧れのスピーカーなんだと思います。
311:パルジファル
現行品では「憧れのスピーカー」って言えるようなものがほとんど無いですしね。
661:たそがれ
オートグラフ人気は、当地再燃中のようです。
中古ショップでは入荷するとすぐ売り切れ、現在3台予約待ちだそうです。
予約って?所有者が逝くのを待つようなお察しの程!?
195:うさぎ小屋の住人
今は、皆が分相応になって、i−Podなんかで音楽聞くような時代になったんです。
いずれ、ピュアーオーディオ業界は、庶民を相手にしなくなり、金持ちだけで商売するようになります。もうなってますけれど。そう、格差社会の出現です。
貧しき者は、リサイクルショップのジャンク(ゴミ)をあさり、PSE法とやらで、ささやかな楽しみも潰されました。
金持ちは、捨てサンを読んで、庶民の手の届かないハイエンド機器を買いあさり、すぐに飽きて捨てる。貧乏人は、ステサンも買えないので本屋で立ち読みするそんな時代なんです。
タンノイとJBLは、貧しき者の憧れなんですね。
タンノイとJBLのオーナーは、音はともかくとして、この製品を大いに賛歌しなければなりません。
伝説を後世に語り継がなければなりません。いざ進め・・・・!
14:ひまじん
いまだに、JBLとTANNOYの迷信が語り継がれている。
JBLがジャズ向きと言うのは、古きジャズ喫茶で好んでオールドJBLのスピーカーを使ったイメージが今日まで語り継がれている。
TANNOYがクラシック向きと言うのは、五味康祐さんがオートグラフを好んで使ったことから語り継がれている。
オーディオマニアという方々は、実に保守的でなかなか考えを変えようとしない。
40:パルジファル
名器を作れるようなメーカーには、その叡智と技術を駆使した「夢を持てるような」物作りに励んでもらいたいですね。大衆に媚びを売るようなことはして欲しくない。 JBLなどは、会社が大きくなりすぎて、利益優先の大衆受けする安物が主力製品になってしまいました。残念です。
かつての、ハーツフィールド(今聴いても素晴らしい!)に匹敵するようなものも作ってくれませんかねー。
41:>>40
JBLは残っているのはブランド名だけで、会社自体は消滅しています。
それにユニットは、ほとんど中華製。(他、タンノイや有名海外メーカーも同じ)
現在の老舗オーディオメーカーに期待する物は何ひとつありません。明日にでも、貴重で残り少ないヴィンテージ物を探しに行くことをお勧めします。
13:ビックリマスダ
タイノイファンですが、JBLとTANNOYが、そんなに人気が有るとは思っていません、結構マイナーでは?
とくにタンノイは日本でしか売れないとか聞いていますが・・・
3:いちぶ
昔、タンノイのブックシェルフを購入しました。しかしトランペットなどの高音がきつ過ぎて、すぐ手放してしまいました。今はヤマハNS1000Mを聞いています。
2:ばん
JBLのコントロール1を車で使ってます。音は正直大したことありません。
自分の世代ではJBLって異常な人気がありましたが・・・。今はどうなんでしょうか。
USAでは元々、日本ほど人気のあるブランドではないと聞いたこともありますが。
タンノイも神格化されてましたねぇ、昔は。
今は随分と安いシリーズもあるからそうでもないでしょうけど。英会話の先生がイギリス人だったんで聞いたけど全然知りませんでした。ダイソンはよく知ってましたけどね(^^)/。
個人的には、タンノイの古典的なタイプの方のSPは、箱鳴りのような付帯音が気になってあまり好きではありません。
4:koyama
イギリス人には、タンノイと言っても通じないでしょう。
向こうでは正確には「タノイ」と発音すれば通じます。
でもあまり向こうはハイファイオーディオ店が無いんですよね...。
それに比べたら、日本は世界一のオーディオ天国です。ハードオフを始めUSED市場も充実したますしね。日本人に生まれてよかった。
5:Fox
30年ほど前にJBL L-26というスピーカーを聴いていました。あの頃のJBLは確かにエネルギッシュな音を出していました。JAZZ喫茶はどこに行ってもJBL、自分では買うことが出来ない大型システムの音を聴きたくて新宿や吉祥寺によく通いました。
261:ひまじん
タンノイ伝説、JBL伝説で商売出来るのは、悪徳業者ぐらいでしょう。
タンノイもJBLもすでに伝説で飯が食えないから、製品も随分変わってきてますよ。
伝説をいまだに信じているのは、骨董品マニアであって、オーディオマニアとは違う人種なのでしょう。
でも聞いた話では、機器はもの凄く高価な物を集めているが、ソフトは少ししか持っていなかったそうです。
女性のブランドバックの収集と同じ心理なのかもしれません。ルイビトンとかエルメスとか言うのと同じ話なのかもしれません。
でも、偽物を本物といつわるのは、詐欺ということでしょう。
262:パルジファル
JBLが近年多用している安物のホーン&ドライバーを聴くと全く哀しい限りだ。
質を落としてまでそれを使用するのは、AV向けの単なるファッションか。
その点、かつてのホーンドライバーは、今聴いても十分楽しめる。
小生が使用しているのは、JBL創業の翌年、1947年に発表されたモデルだが、恐らく死ぬまで使えるのではないかと思う。
263:JBL ツール
私もジムランと言われた頃の「オールドJBL」の大ファンです。
D130,LE15Aや#375+HL88、LE85、#075等を現在メインで使用しています。
JBLのウーハーもドライバー、ネットワークも古いS/No程「音の品位・密度」が良いんですよ。
現在のJBLの製品にも良い物が有ります。メーカーが力を入れて作った物は良い出来です。ただ惜しむらくは、SPも過去50年間で普及していますので、往時程の需要がなく、また時代の移り変わりでニーズも変化していますので、企業である限り「存続」を意識せざるを得ない事だと思います。
自分の機器も古いものが多いですが、最新の機器に「サウンド」「音楽性」「再生レンジ」「ダイナミックレンジ」で負けているとは思いません。オーディオショーで最新の機器の片鱗を聴きますが、「古きよき時代」の商品は今では考えられない「コスト」をかけて作られています。良い筈です。
インフレの為往時の価格は現在たいした額では有りませんが、それこそ「往時」ではSP1セットで家1軒が替えてしまったのですから・・・。
これからもオールドJBLと付き合っていくと思います。これを越える物はす有りません。
568:へなちょこ
同軸ユニットの魅力って尽きないですよね〜、高音の延長線上に低音があると言う感覚
狭い部屋でも抜群な定位感
独特な音作りをしているのか?箱も一緒に鳴っているのか?
オーケストラで強い音になると弦の音がギューンと唸る瞬間があって鳥肌の立つほど心地良かったりまたタンノイに戻りたくなってる今日この頃、あの音はタンノイでしか聴けない音なのかも?
センターキャップの無くなった現在のタンノイの音はど〜かな〜?
網目の奥で渋く輝くホーンツィーターの佇まいが好きだったけど・・・
569:ジークフリート
現代タンノイと往年のタンノイでは、かなり音が違いますが・・・ユニットの作りや箱の違いはもちろんですが・・・
一番違うのは、「狙い」と「志し」かもしれませんね〜。
571:ビックリマスダ
同軸の良さって一番有ると感じます、
弦楽器の独奏で、どんな重音を弾いても同じ所から聴こえる気持ちよさですかね・・・
音質は好みの分かれ目か?箱鳴りの為かスケール感も広がりますし。
572:へなちょこ
タンノイの箱って粘土でチューニングしてあると聞いた事がありますが本当ですか?
古くなって砂の様にぽろぽろしたり、ボコッって剥がれ落ちたりしないんですかね〜?
576:へなちょこ
粘土は本当だったんですね
熟練した技術者が粘土を使って一台一台神業的にチューニングしているのでしょうね〜・・・
凄いな〜!(^^)!。
783:あらい
最近のJBLは自社開発でユニットを作るのをひかえてるのか商売にならないのだと思いますが。なんか魅力ある商品なくなった感ありますね。
パラゴンに絶頂な魅力と個性あるスピーカは、その後K2ではあまり魅力感じなくなりました。デジタルに変遷した頃。あれだったら、B&Wのノーチラスだと自分はおもいました。
マイナーな意見ですが、JBLタンノイのビンテージ品のよさを受け継ぐような個性的商品が出せなくなったのですかね。
787:薬漬け
2代目Kingdomは是非聴いてみたいですが、それ以外の現代品で、タンノイ、JBLともに惹かれる製品があるかというと…難しいですね。
私の場合、JBLは4333Aという、4343等と比べちとマイナーなモニターで普段聴いているのであまり多くは語れませんが、確かに最新鋭の機器とオーラを比べても、何とも言えないところに悩ましさを感じます。愛用機ということを差し引いても。
タンノイもご同様、プレステージ・シリーズの先駆のウェストミンスターを使っているものの、後継機のロイヤルに色気がでるかというと、そういう訳でもない。むしろ棲み分けではないですが、VLZ(モニターゴールド)に、個性と好感を感じてます。
喩えが変ですが、一戸建てがメーカーハウスが増えてそれぞれは綺麗になったものの、どちらかというと田舎の古民家の佇まいに惹かれるというか…。ちょっとひねくれてますかね。
832:ジークフリート
まぁ、タンノイ一つだけをずーっと聴いていると、フツウの音になってしまって、特徴も意識しなくなるという気持ちもわかりますが・・・なんだか寂しいといいましょうか、それじゃあタンノイじゃなくても同じなんじゃないの?とか考えてしまいますね〜。
834:薬漬け
>>832
まあ、タンノイらしさはあると思いますよ。ただ往年の“燻し銀”というレッテルがあまりに長きにわたりすぎた…ということでしょうか。(だから、今も「レッド」以前をお持ちの人にとっては“燻し銀”はそのまま現役の形容となるのでしょう。この辺は往年の黄金期がどうしても残像として残るのでしょうね。 オートグラフ、ハーツフィールド、ヴァイカウント…。)
872:前期高齢者
それにしても最近のJBLはまともとは言いがたいユニットも沢山作っていますね。
あそこも商売上手になったような・・・・
874:ジークフリート
>>872
現代JBLも洗練されて行ってるのでしょうけど、80年代にJBLを諦めた身としては、なんだかどんどん疎遠になって行くように思えます。
しかし、元祖JBL?を鳴らすようになって、メインシステムには無い楽しみ方も出来て、JBLも捨てたもんじゃないナ?と思えるようになってまいりましたョ〜。
875:世直し奉行
80年以降のJBLが洗練???
拙者は80年以前のJBLが好きだす。
JBL捨てません!!!ビバJBL!
同軸2WAYタンノイも同様だす・・・
876:前期高齢者
↑同感ですね。独断と偏見で言うと4343で「不毛のワイドレンジ」に走ったのがイケナカッタ?
最近また2way(+super tweeter)のコンセプトに戻りつつあるようですね。
オデオ・システムなんてものは上手くいかないワイドレンジレンジよりナロウレンジでその中の振幅歪を極小にする、
というのがAltecやJBL,Tannoyのもともとの思想じゃなかったでしょうかね?
どうしてもワイドレンジを狙うなら先般レポしたMgico "Q5"みたいなことをやらないと無理じゃないかと・・・・
878:ジークフリート
>>876
4ウェイの43シリーズというのは、広帯域化を図ったというよりも、プレイバックモニターとして必要な耐入力を確保するための4ウェイだと思いますョ。 JBLの歴史上で後世に大きな影響を及ぼした広帯域化は、LE(低感度)シリーズを作ったことでしょう。
880:前期高齢者
必用な耐入力の確保なら4wayではなくDouble Wooferにしないといけません。
Westlakeが先鞭をつけましたね。NHKでさえジャズ採りスタジオのモニタとして設置されている写真をみたことがありますので、そういうことかと。
ただまあ全体に最早JBLはモニタとしての使用からは遠ざかりつつあるようです。現実問題として録音スタジオや放送局でJBLをPlay back standardにしているところはないのではありませんか?
884:たそがれ
JBLスタジオモニターシリーズは、スタジオでのモニター使用と言うよりはホームユースでスタジオの音をといった感覚で流行したのかも知れません。あの時代のプレイバックモニターは天井近くにWウーハーでビルドインされていました。代表格はウエストレイク製アルテックユニット604+ウーハーです。
確かに昔は43シリーズは、スタジオでは持っていましたが主に某スタジオでは検聴室にありました。
ミッドバス2121系の受け持ち再生帯域は狭いので、出しゃばると違和感が出るので、ご遠慮がちに調整が良いです。
886:世直し奉行
4343Aと4343B、AとBの違いは大きい。 Bからオーディオの衰退が始まりました!?。
CD出現が追い討ち・・・・多分???
呼応するかの如く、懐古のSP(アルテック、JBL、タンノイ)が人気モノにS○誌が斜陽に・・・
887:ジークフリート
>>884 確かに昔は43シリーズは、スタジオで持っていました・・・
#43シリーズは80年頃に#44シリーズが発売されるとともに、本国の業務用カタログから外れました。
その時発売された#4344からは、日本のマニア向け企画商品ということなのでしょうねぇ。
しかし、#4343〜#4344〜#4344U〜#4348という流れのなかで、#4343の弱点(ミッドバスユニット、ユニットの工作精度、箱の剛性、ネットワーク等)がちゃんと改善されて行った辺りは、「流石JBL!解ってるねぇ」てなカンジですね。(ま、#4344てのは、#4343の後継機ではなく#4345のジュニア機として発売されたものですがね)
25:ひまじん
ビックリマスダさんは、名指揮者としても有名ですが、音楽における20Hzの必要性があるとお考えでしょうか。私は、楽譜は良く分かりませんが、超低音や超高音といわれる音符が書かれているのでしょうか。
私は、最近メインの38cmウファー3ウェイをほとんど聴かず、16cm2ウェイのスピーカーで聴いていますが、オーケストラを聴いても低音不足と思わないのです。 むしろ、超低音をカットしたいと思うのです。フジ子・へミング(p)のライブ録音のCDを掛けると、ペダルを踏む音が床を伝わる音が超低音として入っているのです。そして、少し聴いていると気持ち悪くなるんです。
ジャズにおけるドラムスの音やベースの音も超低音とは違うと思うのです。ベースの音階がハッキリ聴こえれば良いのではないのでしょうか。
26:ビックリマスダ
ひまじんさん
私は低域は必要と思います、聴こえないスーパーツイーターとは違います20Hz以下は聴こえないと言っても その帯域以下は身体で感じますからね。ベースの最低音は40Hz位ですが太鼓やピアノの振動は有りますしパイプオルガンも20Hzは有りますから。
そんなに低音は無くても音楽は楽しめると思います、楽音の音域はどのスピーカーでも押さえていると思いますから、とくにオーケストラだと低域はチェロとベースでオクターブ違いで厚いですから不足は感じないと思います。
低音好きってのが居るのですよね、先日来られまして色々話しました、これも面白いです。
29:am_fan
楽器をを忠実に再生する場合、パイプオルガン、大太鼓、コントラバス・・・
これらの楽器には必要な再生周波数(20hzh前後)として含まれています。
人間の感じられる音は耳だけではなく、皮膚や身体全体を含めた器官で音圧として感知され、耳からは電気信号として変換され大脳に伝わりで音像として認識されます。
つまり音は主感的で人に寄って感じ方が異なること。低域の音は音量を絞ると聴きづらくなり、歳ともに高域の信号が聞き取りにくくなります。低域音が人によっては不快と感ずる場合がありますが、楽器ではない音と認識される場合だと思います。
弦楽器のバイオリンは24Khz付近まで、再生されます。
しかし聴覚として認識できる周波数は17Khz前後で、20Kh以上の再生は不要かと問われても心理的な効果を問われると必要とも不要とも言いきれません。視覚に比較して音の脳で処理される情報量がすくないことです。また人間の聴覚程、曖昧で繊細なものもないと思います。
最近では余り見られませんがアンプのボリュームは対数表示されてるものがあります。つまり人間が感じる音の1倍、2倍、3倍はアンプ側では10倍、100倍、1000倍・・を意味しています。
sp選び(調整等)も人それぞれ自分自信が納得したものにすれば良いのではないでしょうか?
30:ビックリマスダ
うんうんなかなか共感いたします。大きな音を望むとアンプは大変なんですね・・・
59:パルジファル
近くの専門店の常連は、JBLの音は「ワラジの裏」のようだと言います。その気持ち、解らなくもない。 しかし、その人たちは恐らく状態の良いJBLを聴いた事がないのでしょう。
自称オーディオマニアのお金持ちが、名器といわれるようなスピーカーを買って「名器と言えども、こんな酷い音か!」と、次々と買い換える。 いい音は、カネのチカラだけでは手に入らない。雑誌やインターネットでその方法を教えてもらえるワケでもない。
タンノイの高級機を買った人が、透明感のある自然な音が鳴らないと言って、オーディオを悟ったつもりでいる。 自分が求める音がどんなものかも解らないまま、その「名器」を選んだのは自分なのに。
名器収集家に、「あなたは、どのスピーカーが一番好きですか?」と尋ねると、「どれもがそれぞれ魅力的で決められない。」と言う。 いろんなものの魅力を理解できるのも素晴らしいことではありますが、結局、自分の音を確立できていないのではないか思う。
「お買い物の楽しさ」を「オーディオの楽しさ」と勘違いしているのではないかと思えるような人を少なからず見かける。 買い揃えた時点でもう終わり。それとも際限なくお買い物を続けるのでしょうか。
60:声
金が有れば、際限なく買い物を続けるね。
金が無いから、悟りを開くように努力する。
宗教も、人生がままならないからこそ、生まれたもの。
祈。
61:感謝
>>「お買い物の楽しさ」を「オーディオの楽しさ」と勘違いしているのではないかと
>>思えるような人を少なからず見かける
そう云う人がいなければ、業界の利益が上がらないはず。皆が無駄なく賢い買い物をする様であれば、オーディオ業界は衰退しオーディオなんて趣味は、とっくの昔に廃れていることでしょう。
その人々に我々は感謝しなければ、いけないのかもしれません。
62:名器好き
オーディオは音楽の手段が、目的化した趣味とも言いえますね。
だから、色々な楽しみ方が存在すると思います。
「良い音がわからない」といって次々買い換える人。でもそれも立派な趣味かも知れません。音楽と違い、いつも同じ”音”ではアキますから。
でも好みがはっきりしていて、装置を換えない人が、趣味的にレベルが高い人とは限りません。とんこつラーメンが世界一といわれても、異論のある人のほうが多いでしょう。
一度、名器というものを疑ってみることが大事です。名器の根拠は?たぶん、オーディオ雑誌で書かれているから、ベテランのオーディオマニアがそう言っているから、ということが多いでしょう。
JBLやタンノイの名器は、世界的に見て、日本や日本に影響された極東の一部の国だけに通用する不思議な現象です。(一部のコレクターは別として)
だから、粗大ゴミ化したそれらの「名器」を、独自のルートで欧米から仕入れ日本に持ち込み、かなりの差額で、かせぐブローカーもいます。もちろん、欧米のオーディオマニアにそれらの良さがわからないともいえますが、それならば、現地では有名で、それにより利益が上がらず日本に入ってきてない他のメーカーにも、たくさん「名器」が存在します。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/music/11602/1110765266/
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