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リポート:
2007年、団塊の世代の大量退職で何が起きるのか
日経BP主要各誌が占う2006年の展望(3)
2007年の団塊の世代の大量退職は、直ちに巨大市場を生むというわけではない。彼らの嗜好はそのバックグラウンドによってかなり細分化しているからだ。ただし、その細分化された嗜好に丁寧に応じていけば、もともと凝り性で横にらみで行動する傾向があるだけに、きちんとした市場が成立するだろう。
聞き手/吉田直人、談/日経マスターズ編集長・菅原雅信
2006年1月11日
バーチャルな市場期待がなかなか開花しない
日経マスターズ
編集長
菅原 雅信
2007年の団塊の世代の大量退職でどんな社会的インパクトが生まれるのだろうか。基本的にはボリュームがひとつのパワーになり得るわけで、2007年に大量の退職者が生まれ、そこでまた新たなブームが生まれ、退職金が投じられる市場が生まれるのではという見方がある。
プラスマイナスの両面から見てみよう。いわゆる「2007年問題」と言われるときは、かなりマイナスのイメージがあって、いわゆるナレッジの継承が途切れるのではないか、彼らが年金支給の開始まで働くことにより、若年層の雇用が奪われるのではないかといったいくつかのマイナスイメージがある。一方ではやっぱりお金をもってアクティブな世代がリタイヤするということで、当然それには消費が伴うだろうと言われている。
みんなバーチャルな期待は持っているが、なかなかうまくこの市場を開拓できていない。これまではこの世代に対する誤解があって、少々年寄りくさい商品・サービス、つまり介護よりのサービスだとか機能を削ぎ落とした商品を売ろうとしたが、これらは彼らの心の琴線に触れなかった。現実的には実年齢マイナス10歳くらいがセルフイメージで、彼らは年寄り扱いされるのが大嫌いだ。その勘違いを修正していくことで、団塊マーケットをかなり獲得できるのではないか。
実際、その勘違いにはどの企業も気づき始めている。彼らはいくら年をとっても最先端のものに触れていたい。たとえばアイポッドを買って聴きこなすとか、ポパイなどで育った新しもの好きの人たちだから、年寄りくささを感じると敬遠してしまう。
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