「子供だった頃、ラビ(先生)が私に教えて下さいました。もしこの三十六名の 人びとがいなかったならば、人類は一日も生きてはいけない、己の非行に溺れて死に絶えるであろうと。この三十六名の人びとは、身分や役職で区別されているわけではない。誰とも分からず、決して秘密をもらすこともない。恐らく自分でも、そうした人物であることに気づいてもいない。だが、次々と現れる世代の中で、人類の生存を正当なものとし、毎日毎日この世界を新たに救ってくれるのは、この人びとなのです」 A.ケストラー『目に見えぬ文字』より「三十六名の正義の士」の伝説について |
どんな人間にも、誠実さと、それから弱さがあるとしたら? 君自身も含めて。 |