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やっぱり、ウィキリークスはやってくれました。
「The Spy File」と題する新たな暴露プロジェクトをスタート。健在ぶりをアピールしてくれたのだ。
ウィキリークスのThe Spy Fileのページには、「まるでハリウッド映画のように思われるかもしれないが、大量盗聴は事実というだけでなく、25カ国に広がる秘密新産業なのだ」とあります。そしてさる2日に287におよぶ内部文書を公開しましたが、さらなる情報を来年にかけて、逐次、公開していくとしています。
かいつまんで紹介します。
・この産業は規制されておらず、情報機関、軍、警察は、電気通信業者の助けや知識なしに大量の電話傍受、コンピュータ乗っ取りができる。ユーザーの居場所も、携帯電話を所持してれば追跡できる。伝統的なスパイ小説だと、情報機関が関心のある個人、一人か二人の電話を盗聴したが、過去十年で、無差別、見境のない大量監視システムが標準になったのだ。たとえば、VAST Techという会社は全国の通話記録を永久的に記録する装置を内密に売っている。
・ことし、エジプトやリビアで独裁を打倒した市民が、当局のリスニングルームを発見した。そこには、英、仏、中などの機器があった。市民のオンラインや電話での動きをモニターしていたのだ。(ノキアやシーメンスの子会社である)Trovicorは、バーレーン政府に人権活動家を追跡することを可能にする装置を売った。
・2011年1月、NSA(米国家安全保障局)は、ユタの砂漠に15億ドルの施設を作った。国内外の情報を永久に蓄積し、分析するためだ。
・電気通信事業者は、国を問わず、当局に顧客情報を提供することに前向きだ。例えば、今年8月の英国暴動の際、ブラックベリーのメーカーであるRIM(リサーチインモーション)は、彼らの顧客を政府が特定するのを助けた。RIMは似たような交渉を他国でも進めている。
・CIAは電話番号と声紋を即座にマッチングし、個人の特性や居場所を特定するソフトを購入した。売ったのはIntelligence Integration Systems,Incという。
まるでオーウェルの世界だ。Spy Fileプロジェクトは、どういう会社が数十億ドルにもおよぶ、洗練された追跡ツールなどを政府に売っていることや、輸出規制が無視され、人権を圧迫する独裁政権に目をつぶっていることを暴露してゆく。
詳細はリストを読んでねってことです。
ところで、先週、スマートフォンに、ユーザー情報を収集するCarrier IQというソフトウェアがプレインストールされていたという問題が米国で騒ぎになり、すでに集団訴訟が3つも提起されています。
ウィキリークスのSpy Fileプロジェクトの発表はロンドンで行われたのですが、アサンジ代表は、米国の騒ぎを踏まえて、「殆どのスマートフォンは、(Carrier IQがなくても)遠隔操作でHackできる」と言明したそうです。これを伝えたZDNETによると、アサンジ代表は「端末の追跡だけでなく、メッセージの授受、会話の盗聴、サイトの閲覧記録、メールアカウントの取得などなんでもできる」と説明したとのこと。
こうした状況が”野放し”になっていることについて、アサンジ代表は「社会を全体主義的監視国家を導くものと指摘し、今回のプロジェクトは「大量監視産業に対抗する大量攻撃だ」と位置付けたようです。
なお、性犯罪容疑でスウェーデンから身柄送還を要求されているアサンジ代表ですが、5日、ロンドンの高等裁判所で、「身柄引き渡しを実行する手続きに瑕疵があるので、最高裁で審理して欲しい」とするアサンジ氏の要請が認められました。15日以内にアサンジ氏が書面を最高裁に出し、それが認められれば最高裁で審理が始まり、もし、最高裁の判事が拒絶すれば、即、スウェーデン送りになるとのこと。相変わらず、危ない橋を渡ってます。彼のイギリスでの2度目のクリスマスが迎えられるのかどうか、きわどいところです。
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