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東住吉放火えん罪事件/息子の無実を訴える母 投稿者 gataro-clone
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東住吉事件・朴龍皓さんからの手紙
2011.08.27 Saturday
JUGEMテーマ:日記・一般
日本のニュースというものは基本的には大本営発表で作られているので、権力側が発表したもの以外はなかなか伝わらないというのが現実です。著名な冤罪事件のひとつに東住吉事件というものがあります。
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1995年7月22日大阪市東住吉区の青木恵子さん宅で家屋1階の土間兼車庫付近から出火し家屋がほぼ全焼、入浴中だった青木さんの長女(小学6年生)が逃げ遅れて焼死しました。警察は火災原因が確認できなかったため放火と断定。保険金の受け取人であった青木さんと内縁の夫であった朴龍皓さんを逮捕しました。そして過酷な取り調べの結果『自白』を得て起訴。裁判で犯行を否認するものの裁判では有罪が認定され無期懲役が確定しました。現在再審請求中をしている。
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昨日、この東住吉事件の再審請求審がありました。再審請求審というのは再審を開始するかどうかの審理でなぜか当事者と弁護団、検察しか入れません。ですから何が行われているかよくわかりません。おそらく公開すると都合が悪いので公開しないのでしょう。
実は昨日は、この事件が検察のいう通りには犯行ができないという実験を行った大学教授の証人尋問が行われたそうです。僕は東住吉事件で犯人とされ収監されている朴さんからの手紙でこの事を知りました。朴さん曰く「まさにターニングポイント」というほどの日だったそうです。
弁護士さんの事務所に連絡をしたところ、「法廷のあと記者会見が予定されています」ということでした。この事件についての会見であったかどうかは確認は取れませんでしたが、それしても何も伝わってこないのがこの国の現実です。
さてその朴さんからの手紙の一部を紹介します。
「最高裁で棄却された後、弁護団に提案し再審請求の方針を決めました。もっとももう一度大規模な実験をしようというのですから実現は至難の業だと思っていました。
それが先日、5月20日に実施されたのです。しかも裁判所と検察の合意を得たうえで行ったことが重要なポイントです。その実験は大成功して僕の予測通りの結果となりました。法的に正当性が認められた実験だったのでその結果は新規性のある証拠として強力なものです。
その実験とは題して犯行不可能再現実験です。ふろがまの種火が点火中の車庫でガソリンをまくと撒いている途中で種火によって引火することを実証し犯行が不可能なのを証明する実験です。
ガソリンをスピードを撒くスピードを変えて2回実験をしましたが、いずれも約2.5ℓ撒いたところで引火しました。2回とも撒いている途中で引火したのでそれが偶然に起きることではなく、起きるのは必然だと証明されたのです。撒いている途中で引火する以上、必然的に着火するのは不可能なのですから科学的に100%無実を証明することができました。
(犯行は子供の入浴中に車庫にガソリンを7リットルまき、そこにライターで火をつけたとされている)
喩えるなら犯行現場に行くことが不可能な事を科学的に証明したというレベルのものです。
〜中略〜
ただこれほど決定的な新証拠であってもそれが裁判所に通用するかどうかは別問題です。ふぃふっティフィフティでも楽観的だと思います。裁判所と検察の合意があったとしてもそれが直ちに決定に結び付かないのが今の司法ですから。
注目は8月26日です。この日対に証人尋問が行われます。実験を担当してくださった弘前大学の教授が証言台に立ってくれます。これがまさにターニングポイントです。この16年間で最大のチャンスです。それを生かせるかどうかは社会の支持の強さ次第だと思います。
期せずして東の東電OL事件と西の東住吉えん罪事件とが同じように重大な局面を迎えています。奇しくも「東」繋がりの二つの事件が決定的な新証拠を得て事実審理に入っているのです。裁判所と検察の合意を得ていた点まで同じです。
ありがたいことに本当にたくさんの方々が支援してくださっています。これがどれほどに恵まれていて幸せなことかといつも噛みしめています。新証拠というのはおよそ社会に存在していて獄中にはありません。自由を取り戻す闘いに必要な新証拠を得るには自由が必要なのに無実の受刑者にはその十優を奪われているばかりかその為に役立つ法的対策さえ与えられません。
自分一人では何一つできないのです。全ては社会で支えてくださる方々に頼らざるを得ません。しかしそのような幸運に恵まれるのはほんの一握りなのです。孤独な戦いを強いられてれいる人もいますし闘うのを諦めた人も少なくありません。それを見聞きしてきただけにとても感謝しいます。
〜中略〜
再審請求はこれからが本当の闘いです。今後ともどうかご支援をよろしくお願いします。なかなか手紙を差し上げられないことを理解してくださると幸いです。本当にありがとうございます。すごく感謝しています。
朴龍皓」
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